人形裁判・夢の守り人
「夢って言うのは呪いと同じなのよ・・・呪いを解くには夢を叶えなければならない。
だが・・・途中で挫折した奴は永遠に呪われたままなのよ・・・」
「なにぶつぶつ独り言言ってるんですかお嬢様、
まあ、夢を持つと時々すごく切なくなったり、時々すごく熱くなったりするそうですよ」
「はい、これで全部よ」
金を差し出すアリス、それを見て満足げに笑う三宅
「ふふふ、なるほど、貴方の夢に向かう意思は本物だ!」
アリスに背を向ける三宅、顔にはステンドグラスの模様が浮き出ている
「ククク、これでようやく私の好物にありつける」
三宅は舌なめずりをした
「ただいま!今帰ってきたぜ!」
元気よく、ドアを開け入ってくる魔理沙
「ドアはもう少し丁寧に開けなさい」
「はいはい、まったく・・・わーわー五月蝿いな、アリスの所に来た外来人とは大違いだぜ」
「ほう、その人についてどんな人なのかを話しなさい」
「なんでも、夢を追う若者を応援しているらしくってなお金が少し要るけど、夢の手伝いをしてくれるらしいぜ」
その言葉を聞いて表情を曇らせる名護さん
「今すぐ、その友達のところへと私を連れて行きなさい、彼女は大変な者と関わっているかもしれない」
「どういうことだ?」
「渡君や恵に話は聞いたことがある、夢を追う若者を食い物にするファンガイアを」
「へー、でもアリスなら並みの相手には倒されっこ無いぜ」
「奴を侮るな、渡君、キバの力でも相当苦戦した相手と聞いている、早く行きなさい!!」
「わかったぜ!とりあえずすぐ行く!」
外へ出て箒で飛び出していく魔理沙
「待ちなさい!!!私も連れて行きなさい!!」
アリス亭から程近い魔法の森の中
「あなた・・・私を騙したのね・・・」
「ククク、私は夢を追う若者たちの魂が大好物でね、貴方の魂も頂きますよ」
「絶対に許さないわ・・・貴方」
人形を出し、本性をあらわした三宅/ライノセラスファンガイアと対峙するアリス
「戦符 リトルレギオン」
武装した人形集団をしゃらくさいといわんばかりに弾き返すライノセラス
「偵符 シーカードールズ」
「ウォォォォォォッ」
放たれたレーザーを堅牢な防御で弾きながら一気に間合いを詰めるライノセラス
「人形が・・・間に合わない!」
そのままタックルを食らい木に激しく叩きつけられる
「(まずいわね・・・腕をやられたから、人形の動きが鈍くなってる・・・)」
「さて、貴方のライフエナジーをいただきますよ」
牙を出しそれを突き刺そうとするライノセラス
「そこまでだぜ」
上空から降り注ぐレーザー、黒白の魔法使いは地面に降りたった
「お前・・・アリスを騙したんだな」
「そうです・・・夢を追う若者のライフエナジーは美味だ、それに私は贅沢も好きでね」
対峙する魔理沙とライノセラス
「あなたは私が食うに値しない」
「今まで生きてきて、お前ほど胸糞が悪くなる奴を見たのは初めてだぜ」
魔力のミサイルをぶつけるも相手はバッシャーマグナムも弾いた防御力、効いている様子がない
そして、アリスと同じように突進を食らう魔理沙
「くっ、これでも食らえ!マスタースパーク!!」
吹っ飛ばされたので狙いが甘く肩にしか当たらなかったが、その威力はライノセラスにダメージを与えた
その勢いで何とか体制を立て直す魔理沙、肩がガラス体となって砕け散る
「グォォォォォ、貴様・・・」
肩を破壊され怒りに燃えるライノセラス、突進しようとするも横からの衝撃波に弾かれる
「ファンガイア、その命神に返しなさい」
さっそうと登場する名護さん、不利と判断したライノセラスは森の中に消えていった
「魔理沙・・・それと名護さんだっけ、ありがとう、助かったわ」
「そんな礼を言うほどじゃないぜ、まあ立ち話もなんだから、家に入ろうぜ」
「それは、君が言うべき言葉ではないな、しかしあのファンガイア、トドメをさし損ねた」
アリス亭
「とりあえず、お茶でも出しとくわね、確かここに・・・痛っ」
お茶を取ろうとして痛みに顔をしかめるアリス
「どうしたんだ」
「ううん、なんでもない」
「君・・・腕を見せなさい」
アリスの服の袖をめくる名護さん
「これはひどい、少し痛いが我慢しなさい」
渡にやったように腕の処置をする名護さん
「これでいい、腕は大切にしなさい、でないと君は夢を失うことになる」
「あ、ありがとう・・・」
「さて、私はちょっと行く所がある」
「どこへ行くつもりだ」
「決まってんだろ、あいつにトドメを刺す」
「やめなさい、君の戦い方では奴を倒すのは難しい、私に任せなさい」
「いやだぜ、親友がこんなにされて黙ってるような人間じゃない」
「手負いの獣こそ恐ろしいものだ、私のほうがファンガイアとは戦いなれている」
「だれがなんと言おうがあいつは私の手で倒す」
ファンガイアのことで名護と口論する魔理沙
数十分にわたる口論のすえ、名護さんが折れた
「わかった、しかし一つ条件がある、それは・・・」
森の中に建てられた小屋
中に飾られているのは犠牲者の写真と夢の残骸
若者たちの夢の墓場
「ふぅふぅ・・・あの魔法使い・・・まあいい里でまた同じ事をすればいいのだからな」
その小屋には入っていく三宅
「よう、ファンガイア随分待ったぜ」
小屋の中にいたのは、並べられた写真を見て全てを悟った魔理沙だった
「こんなの集めてんなんて、ゲスの趣味は最悪だぜ」
若者達の夢の残骸を見る魔理沙
「言ったでしょう、夢追う若者のライフエナジーに目がないと、貴方は邪魔だ・・・」
背後から腕の一撃を見舞い、窓を突き破り、飛ばされる魔理沙
「食う価値も無い人間は、いまここで死ね」
「てんめぇ・・・いい加減にしろよ、名護さん、借りたものを使わしてもらうぜ・・・」
「いいのかしら、魔理沙にそんな大事なもの貸して、帰ってこないかも知れないわよ」
「あれは人類の希望だ、彼女でもそれぐらいはわかっているはずだ、そう・・・」
「イクサナックルはな」
魔理沙が懐から取り出したのはイクサナックル、名護さんと同じように掌に当てる魔理沙
「レ・デ・ィ」
「変身!」
「フ・ィ・ス・ト・オ・ン」
イクサナックルの力で変身した魔理沙
現世の科学と幻想の魔術の合わさった戦士が
夢を踏みにじるファンガイアに引導を渡す
次回恋色・怒れるライジングスパーク
最終更新:2009年03月29日 11:51