どこぞの召喚士が惹き起こしたという、大召喚。
現世と異界・魔界は無秩序に混じり合い、外界は滅亡の危機に瀕した。
忘れられし者の集う地たる幻想郷もまた、変化を拒むことは出来なかった。
幽明の境を別つ大妖、八雲紫は言った。
幻想が現実となり現実が幻想となった今、博麗大結界はその意義を失った、と。
人妖の境を調停する巫女、博麗霊夢は言った。
とりあえずお茶が飲めて、たまにお賽銭が入っていれば別にいいじゃない、と。
混乱のさなか、中央(アー・グラ・ケイオス)と名乗る組織が兵を引き連れて乗り込んできたが、
脅しとコネと交渉と譲歩の結果、とりあえず形式的には従属、実質的には協力関係ということで落ち着いた。
かつてミシャグジ達を束ね洩矢神と称された神、洩矢諏訪子は言った。
人と妖と神とが共に生きて来たこの地は、これから中央が創って行く新しき世の先例となるであろう、と。
建御名方命の妻であり八坂刀売命と称された神、八坂神奈子は言った。
ウズメの奴、旦那の猿田彦さんと喧嘩してもう数百年も別居状態だと聞いていたのに、国造りなんぞしてる場合か、と。
そして中央の名の下に世界は再編され、新たな時代が始まった。
「どうも、今度美術教師をすることになりました、田村福太郎いいます。どうぞよろしゅう」
「私はこの学園で歴史を教えている上白沢慧音という。万魔殿学園へようこそ、田村先生」
「は、初めまして、私は橙と言います! 大先輩である七本尻尾のこまさんにお会い出来て光栄です!」
「そんな畏まられると逆に恥ずかしいのニャ、普通にしていて欲しいのかナ」
「もしかしてラビット・望月先生ですか!? あの、サインください!」
「私を昔のペンネームで呼ぶんじゃないよこの座薬兎!」
「鳥でもなく、獣でもない、曖昧模糊としたよく解らない何か。ふふ、実に私好みね」
「ヒャハハ、凄えなそのスキマって奴。久々に楽しいバトルになりそうだ」
「まったく、近頃は無粋な来客ばかりやって来て困りますわ。別に掃除に時間は要らないのですけれど」
「あーあーヤベーヤベー、俺以外にも時間を操れる奴がいたなんてマジでヤベーよ。まあ結局最後に勝つのは俺な訳だが」
「ダイダラだかなんだかしらないけれど、あんたがこの異変の犯人で良いのよね?」
「神を奉るべき巫女が、神の邪魔をしようとは! 人心の乱れ、もはや許し難し!」
「ウチの名前は上池田・美奈歩! 人呼んで浪花天使!」
「私の名前は霧雨魔理沙! 普通の魔法使いだぜ!」
『いざ尋常にぃ、勝負!』
秀真国外区卍巴市不思議町。
大召喚の災禍の跡が未だ消えざるこの街で、今日も今日とて大道芸舞が巻き起こる。
「足洗邸の幻想郷」
この邸の住人も客人も近隣住人も外敵も、みんなみんな、へんなヒト(モノノケ)ばかりです。
今回のネタは東方×足洗邸の住人達。
原作で大召喚が起きたのは昭和の終わり頃で、作中の舞台はその二十年後なのだが、
その辺はゴニョゴニョと誤魔化してみたり。
大召喚当時に霊夢たち人間組がまだ生まれてなかったり、
逆に作中の時代で三十台だったりするのはアレだし。
最終更新:2009年03月27日 23:11