お互いにらみ合う名護さんと映姫、まさに一触即発、
張り詰めた空気
だが、その空気を破ったのはお互いのどちらでもなかった
響き渡る流麗にして繊細なヴァイオリンの旋律。
まさに神技とでも言うような曲を奏でる一人の男。
その旋律には騒霊や妖精はおろか音楽に対して否定的な二人でさえ動きを止めた
男は静かに弦をおろした。
「どうだ、日本が誇る世紀の天才、紅音也の演奏は」
「紅音也!?お前は・・あの時の!」
「おお、お前はあの時の、どうだ、ちゃんと身に付けているか?遊び心」
「そんなことはどうでもいい、だがどういうことだ・・・
お前は過去の人間、どう考えてもおかしい・・」
思案する名護さん
「なんて素晴らしいの・・すごい、あなたは天才よ!」
「こんなにいい音は初めて!もっと、演奏して!!」
「素敵・・私達に教えてくださる・・」
「ねえねえ、あたいにもそれの弾きかたおしえてよ!」
「ハハハ、慌てるな 四人同時に愛してやるぜ!」
「あなた、何者です?誰だろうと演奏は時と場を・・」
そんな音也に対する苛立ちを隠せない映姫、それと対照的ににこやかに笑いながら返す音也」
「まあ、落ち着け、そうだお前の部下とやらから話は聞いた。
真面目過ぎるのも問題だな、恋をしてみろ、きっともっと人生が楽しくなる。
ちなみに俺はいつでもウェルカム!だ。
それになんならあそこの男はどうだ、案外気が合うかもしれないぞ」
音也の言葉に赤面する映姫
「こ、小町・・よ、余計な事を・・だだだいたいこ恋なんて・・しかも、ああの男・・」
「どうした?なんなら、俺が仲を取り持とうか?愛の伝道師紅音也!みんな大好き紅音・・」
そんな、映姫をからかう音也、
「いつまでもバカな事ばかりするのはやめなさい、
それより、早く博麗神社へ行かなければ・・
案内しなさい!」
「やれやれ、まったく、もう少し余裕を持て、遊び心だ」
「うるさい!何か気がかりだ・・大変な事がおこる、そんな気がする・・」
「ありがとう・すごくためになったわ・・」
「あなたの指導のおかげで演奏がよりよくなったわ!」
「もっと教えて欲しいけど今日はここまで・・またいらっしゃってください。」
「なーにお安い御用だ、ハハハ、じゃあな、ルナサ、メルラン、リリカ」
満面の笑みで去っていく三姉妹を見送る音也
「お安い御用ではない!何時間指導してるんだ!ふざけるな!もう朝になってしまったではないか!」
怒りに震える名護さん、もう日は昇りあたりは明るくなっていた。
「浄玻璃の鏡で見ましたが、大体あなたは何人の女性に声をかけているのですか!
あなたの行動で何人の人が振り回されたか・・節操を持つ事それがあなたにできる善行です!」
同じく怒りに震える映姫
「早くあたいにそれの引き方を教えろー!」
放置に怒りを覚えるチルノ
「ハハハハハ、悪かったなみんな、これからはちゃんと愛してやるからな!」
「ふざけてるのか!いいかげんにしなさ・・・うわっ!なんだあれは」
名護さんの言葉は目の前を横切った影によってさえぎられた
「魔理沙ですね、あの分だとまたどこかから本でも盗ってきたのでしょう、
全く、私の説教は覚えているのかしら・・」
ため息をつく映姫、それを聞いてこぶしを握り締め震える名護さん。
「盗った・・連続窃盗犯・・・ボタンだ・・・オレのボタンだ・・・」
「どうした、具合でも悪いのか」
「魔理沙ァァァァ!!ボタンをよこせェェェェェ!!!」
最終更新:2009年03月29日 11:25