本編12-1~13

『孤高の魂』-2

 作者・シャドームーン
12-1

アリゾナの荒野***


ダブルライダー「サイクロンカッター!!」
怪人軍団「グェーッ!」

砂塵を巻き上げて、エンジンの唸り声が荒野を駆け巡る。
「立花レーシング」エンブレムが輝くフロントカウル。
そこから射出する赤い翼が次々と迫り来る怪人共を斬り捨てて行った。
ダブルライダーは巧みに新サイクロン号を操り、ショッカー怪人の包囲網
を撹乱させていた。洗練されたコンビネーションの前に数は問題ではない。

地獄大使「何をしておる、奴らをマシンから引き摺り降ろせ!」
ドクトルG「ラ~イダ共の連携を絶てい…」
タイホウバッファロー「ハッ。バッフォー!」

二門の大砲が火を噴き、ダブルライダーと怪人軍団の乱戦場に爆炎が
立ち上った。タイホウバッファローは連続で撃ち続け、二人の足並みを
崩しに攻め立てる。炸裂する爆炎を掻い潜り、何とか連携を保とうとする
ライダー1号に山椒魚のような怪人が口から火炎放射を浴びせた。

ザンジオー「死ねえ、仮面ライダー!」
ライダー1号「サイクロンアタック!」

ザンジオーの火炎を裂き、サイクロンの体当たり攻撃が決まった。
だが、吹っ飛ぶ山椒魚怪人の背後から黒い影が飛び出し蜘蛛の糸
で1号ライダーの首を絡め取ってマシンから引き落とした。

クモ男「ホワホワホワ…かかったな1号め」
ライダー1号「グゥ…っ!」
ライダー2号「本郷! うおっ」
サイギャング「ハハハ、バカめぇ~っ」

2号の車体側面から、怪人サイギャングが駆るオートバイが突進した。
グラついたサイクロン号目掛け、昆虫型の怪人が破壊光線を放つ。
2号ライダーは咄嗟にシートからジャンプして飛び降り、これを回避した。

カミキリキッド「キーリー! 2号、キサマの命は俺がもらった!」
ライダー2号「ちょいとお前の光線を借りるぜ」
カミキリキッド「コ…コラ何をする、やめんか!」
サイギャング「うおお、何処を狙ってやがる…ぐわっ!」

カミキリキッドの破壊光線を連続ジャンプで避ける2号。
そして背後に回りこみ、羽交い絞めにした怪人の角を掴むと、
破壊光線をサイギャング率いるオートバイ部隊に向かって乱射
させこれを壊滅させた。ジタバタ暴れるカミキリキッド。

カミキリキッド「え~い、離さんかー!」
ライダー2号「そう言わずに…もう一回頼むぜ」

さらに敵の光線を利用して、1号の首を捕らえているクモ男の
糸を焼き切らせる2号ライダー。

クモ男「ブゥワァァァー!」
ライダー1号「むぅ、トォー!」
クモ男「ホワッ!」

拘束から解かれた1号に追撃の毒針を連射するクモ男と、
これを素早く身を捩って躱すライダー。
1号ライダーは前転しながら接近、クモ男の顔面に手刀を
連続で浴びせると、ジャンプしてライダーキックを放った。

ライダー1号「ライダーキーック!」
クモ男「ウワアァァラァァーッ…ホワッ、ホワッ…ァァ」

技の1号が繰り出した熟練の一撃を顔面に食らい、
クモ男は岸壁に激突して白い泡となり果てた。

カミキリキッド「とんだ大恥をかかせやがって~!
 許さん、その首チョン切ってくれる!!」
ライダー2号「ご苦労さん。再生怪人も役に立つじゃんか」
カミキリキッド「ギィィィリィィ~言ったなあ…殺す!!!!」

怒りに燃えるカミキリキッドが、左手のハサミを振り回す。
2号はこれを避けながら懐に入り、投げ技を決めた。

ライダー2号「ライダー閃光返し!」
カミキリキッド「ガハァッ!」

先程吹っ飛ばされたザンジオーが、液化しながら迫っていた。
逸早く接近に気づいた1号はジャンプして空中で反転、
敵が怪人化した瞬間を狙い、急降下しながらパンチを
2回連続で叩き込んだ。

ライダー1号「ライダー反転ダブルパーンチ!」
ザンジオー「グワァ~ッ」

12-2

地獄大使「バカモノォ!!」
ドクトルG「…タイホウバッファロー」
タイホウバッファロー「しかしまだ味方が…」
ドクトルG「奴らをまとめて葬るチャンスは今しかない。
 ラ~イダが同時に技を決めた瞬間をよく狙え…」

起き上がった二怪人が、二人並んでファイティングポーズを
とるダブルライダーに左右から襲い掛かる。

ライダー1号「左! いくぞ一文字」
ライダー2号「右! おうさ本郷」
ダブルライダー「ライダーダブル錐揉みシュート!!」

1号がザンジオーを、2号がカミキリキッドをとらえ、
二人は阿吽の呼吸でタイミングを合わせるように怪人を
抱えて上昇、錐揉み回転を加えて投げ飛ばした。
強烈な空気の渦が二怪人を空高く舞い上げ両者は激突。

ドガァーーーーン

地獄大使「くぅ、役立たず共めがッ!」
ドクトルG「今だ撃てーい!!」
タイホウバッファロー「ハイパーカノン発射ー!!」

???「フラッシュ・イン・ゴー!」

ズドォン!!

タイホウバッファロー「ぐおっ!?」
ドクトルG「…!? な、何事だ!」

何者かに背後から撃たれ、ハイパーカノンは狙いを外れて
ダブルライダーの頭上を飛び越えて無人の荒野に命中した。
凄まじい光と爆発が起こり、そこにクレーターが出来上がった。

タイホウバッファロー「だ…誰だ~邪魔しやがったのは!」
ドクトルG「…誰だキサマは?」
ライダー1号「(彼は一体…?)」


{     {               }  \
ヽ    ヽ、            /   〉
  \    n ,┐     /   /
    ` ‐_、 | |/./_` ー-‐ '    / 
    ∧ fooo。〉      /   
    〈.  |.(二)ノ`_ー- ‐ァ '    
  /,.ヽ./ー--〉ヽ` ̄/_      
  • ‐' へ /   /ヽ  ̄iミ〉ー-_、
  • ‐' ノ/    /  \/ト、三二>

男「邪魔して悪いが、彼らを守るのが俺の任務でね…」
地獄大使「ぬ~~Gショッカーに盾突くとはいい度胸だ!
 何者だ、顔を見せろキサマァ!!」
男「そのGショッカーを叩き潰すために、やって来たのさっ!」
ドクトルG「う…キ、キサマは」

帽子を投げ捨て、黒い衣服を取り去る謎の男。
そこに現れたのは、この場にいる全員が見知った顔であった。

ダブルライダー「風見!!」
ドクトルG「風見志郎…バカな、ラ~イダV3!!」
地獄大使「V3だとぉ! キサマ、いつの間にアリゾナへ!」

アラン「おっとチッチッチ…人違いされちゃあ困るな。
 私は銀河連邦警察の指令を受けてビーズ星から
 やって来た宇宙刑事…アランだ!」

ドクトルG「宇宙刑事か…フン、嫌な男とそっくりな面で
 わざわざ死にに来おったか」
ライダー1号「…どうやら別人らしいな」
ライダー2号「それに本郷。あいつ妙な格好だぜ~。
 あれが宇宙刑事さんってとこの制服かね…」
ライダー1号「とにかく彼は味方のようだ、俺達もいくぞ!」
ライダー2号「おうさ本郷!」

ダブルライダーは互いに頷き合うと、ジャンプして地獄大使らの
立っている台地に着地した。アランと無言でアイコンタクトを取り、
特殊な剣を構える彼と並んで立つ1号2号。

地獄大使「宇宙刑事が一人増えたところで何ができる!
 フハハハハ、我々の力はまだまだこんなものではないぞ?」

時空魔法陣を指差し、高らかに笑う地獄大使。
“向こう側”から、怪人の軍勢らしき雄叫びが風に運ばれて来た。

ライダー2号「奴ら物量作戦で来るつもりか…!」
ライダー1号「むう、確かにこのまま戦い続けてもキリがないか」
アラン「フ…Gショッカーさんよ。私は一人で来たとは言ってないぜ」
地獄大使「な、なんだと?」
ドクトルG「…おお、何だあれは…!?」

アリゾナの雲を二つに裂いて、巨大物体が上空に姿を現す。
銀河を駆ける太陽の使者。宇宙刑事が乗り込む空の要塞――
『超次元戦闘母艦バビロス』である。

12-3

ライダー2号「すげぇ…写真に撮りたいくらいだぜ」
ライダー1号「味方…なのか?」
アラン「ああ、私達の仲間だ。地球担当の宇宙刑事、
 シャイダーとアニーが操縦しているバビロス号さ」

地獄大使「おのれぇぇ…っ! まさか、地球担当の
 宇宙刑事が応援にやって来るとは」
ドクトルG「我々はラ~イダ二人を始末すればいいのだ。
 余計な奴らの足止めは…貴殿らに任せるぞ」

ドクトルGが顔を振ると、何時の間に来ていたのか、
奇怪なマスクを付けた見知らぬ男が傍に立っていた……

ハンターキラー「フフフ…我々の出番が来たようですな」
地獄大使「(ええい、こんな奴の手を借りる事になるとは…!)」
ライダー1号「あの男は君達の敵か…?」
アラン「そう…名はハンターキラー。元宇宙刑事のお尋ね者さ」
ライダー2号「なるほどね…裏切り者ってわけかい」
ハンターキラー「ダブルライダー抹殺計画はあなた方二邪将
 の重大任務…宇宙刑事に邪魔はさせませんよ」
アラン「貴様、持ち出したバリオゼクターを何処へやった!!」
ハンターキラー「クククク…どうした、と思うね?」

ハンターキラーが右手を上げる。すると閃光が起こり、
蒸着メッキが全身に施されるような過程を僅か0.05秒で完了。
封印された黒いコンバットスーツ、『バリオゼクター』を蒸着完了
したハンターキラーが目の前に立っていた。

ライダー2号「何…変身した!?」
ライダー1号「凄まじいエネルギーを感じる…!」
アラン「ハンターキラー、腐っても宇宙刑事ならそれがどれだけ
 危険な代物か知らないはずがあるまいっ! …正気か!?」
ハンターキラー「危険かどうかは装着者の用い方次第よ。
 俺は手に入れたのだ…最強の力をなあッ!!!」

バリオゼクターの仮面に青い目、レーザースコープが点灯する。
それが合図のように、時空魔法陣から大量の飛行物体が
現れバビロス号に攻撃を開始した。
宇宙犯罪組織――「マクー」「マドー」「フーマ」
三つの帝国に所属する戦闘円盤や攻撃空母の混成編隊である。

バビロス号操縦ルーム***


シャイダー「アニー、彼らの援護を頼む!」
アニー「でもシャイダー、今までより敵の数が多いわ…
 一人で大丈夫?」
シャイダー「奴らはあの時空の穴から戦力を送り込んでる。
 あれを叩けば増援を阻止できるはずだ。やってみるさ!
 それよりハンターキラーがバリオゼクターを解放していた
 となると、アランやライダーが危ないかもしれない…」
アニー「…分かったわ。 気をつけて」
シャイダー「君もな」
アニー「アニーにお任せっ!」

バビロス号シャイアン格納庫***


アニー「スカイシャイアン、テイク・オフ!」

アリゾナの台地***


上空では敵の飛行兵器と、バビロス号が激しく戦火を交えている。
一方地上では、ダブルライダーがタイホウバッファローと、アランが
ハンターキラーの率いるマクー、マドー、フーマの下級戦闘員で
構成された集団と戦っていた。

地獄大使「何をしとるか、キサマらも行けい!」
ドクトルG「タイホウバッファローよ! デストロンの意地に
 かけても必ずラ~イダ1号2号はお前が仕留めるのだ!」
ハンターキラー「宇宙刑事アランめ…キサマの首を、
 ギャバンへの再会の手土産として送ってやる!」

骨戦闘員「イー! イー!」
デストロン戦闘員「キキー!」
ミラクラー「シュワ…シュワシュワ」

ライダー2号「ま~た下っ端共かよ。懲りないねえ」
ライダー1号「だが…こう邪魔をされては、怪人に的を絞りづらいぞ一文字」
アラン「トイヤ! チ、後から後からウジャウジャと…!」

アニー「シャイアン・ビーム!」

スカイシャアンが低空飛行しながら、ビーム攻撃で台地の上に
固まっている戦闘員の一団を一掃する。すぐにバビロスを攻撃中の
編隊の一部が、スカイシャイアンを追って迫っていく。
アニーは操縦をオートモードに切換え、ブラスターを手に地表へ飛び降りた。

アラン「アニー!」
ライダー1号「ありがとう、助かるよ」
ライダー2号「サンキュー! やるねえ、あの美人さん」
アニー「さあ、残りを片付けましょう!」

アランと協力しながらアニーは射撃と格闘で残存戦力を倒していく。
あらかた片付くと、彼女はブラスターの銃口を二大邪将に向けた。

12-4

地獄大使「この小娘、ワシらと戦う気か面白い!」
ドクトルG「落ち着け地獄大使。…我らの仕事ではない」
ハンターキラー「クッ…生意気な女宇宙刑事め!」
アニー「ハンターキラー…貴方は何度過ちを犯せば気が済むの?」
アラン「お前も宇宙刑事なら、Gショッカーを倒すためにその力を
 使うべきだろう! またマクーでの屈辱を繰り返す気か!?」
ハンターキラー「うぐぐぐ…黙れ黙れ黙れぇ~~ッ!!
 キサマら能無しの宇宙刑事と、銀河連邦警察のクズ共に、
 俺が最強である事をバリオゼクターで証明してやる!!」

ダブルライダーとタイホウバッファローの激闘が続いていた。
1号と2号は息の合ったコンビネーションで怪人を翻弄し、
何度も匠の技が決まるがドクトルG自慢の強化怪人は
さすがに手強く簡単には倒れなかった。

タイホウバッファロー「バッフォー! キサマらの技など、何十発
 食らおうが効きはせん。Gショッカーの科学力を侮るなよブフー!」
ライダー2号「へぇ。確かに頑丈になったじゃんよ、お前の装甲」
ライダー1号「だが…内部まではどうかな?」
ダブルライダー「ライダー車輪!!」

ダブルライダーは怪人の周囲を高速で周り始めた。
キャノン砲の狙いがつけられず、うろたえるバッファロー。
二人は次第にわざとライダー車輪の速度を緩めていった。
姿が見えるくらいの速度になった時、ライダー2号が闘牛士
のように赤いグローブを突き出し挑発的な誘いをかけた。

タイホウバッファロー「キ…キサマァ~死ねえー!!」
ドクトルG「バカモノ! 距離を取って戦わんか!!」

すでに頭に血が昇っていたタイホウバッファローは角を突き出し
2号に突進した。ライダーは瞬時に力を倍化させる奥の手、
『ライダーパワー』を発動し、猛牛怪人の角を掴んで受け止め、
そのままジャイアントスィングでブン回した。

2号「ライダーハンマー!」
タイホウバッファロー「バ…バァッフォーォォー!」

思いっきりブン回して岩壁に投げ付ける力の2号。
木っ端微塵に砕け飛ぶ岩の破片に埋まりながら、
タイホウバッファローは何とか体を起した。
しかしすでにその時、先に天高くジャンプしていた1号は、
加速を乗せて怪人の背中目掛けて技を放っていた。
さらに2号も、一呼吸遅らせてジャンプして技に入る。

タイホウバッファロー「撃ち落してや…ゲハァアッ!!」
ライダー1号「電光ライダーキーック!」
ライダー2号「ライダー卍キーック!」

頭上から突っ込んで来る2号にタイホウバッファローが照準を
合わせた瞬間、1号の強化版キックが背中に炸裂した。
そして次の瞬間、胸部にも2号の回転キックが炸裂する。

ライダー2号「いくら装甲が厚くてもな、強烈な衝撃を
 連続で与えれば…」
ライダー1号「“なか”は悲鳴を上げるというわけさ。
 心の強化が皆無に等しいお前達では決して勝てん!」

前後からの強烈な衝撃が莫大な負荷となって怪人の内部に
ある精密機器に限界を上回るダメージとなって伝わり、
タイホウバッファローは全身から電流と火花を上げて倒れた。

ドクトルG「…………」

12-5

バビロス号操縦ルーム***


シャイダー「凄い…! あれが歴戦の勇士ダブルライダー…
 コム長官が仰っていた通りの人達だ!」

地上の様子を映し出しているモニターを見たシャイダーは、
1号2号ライダーの健闘に心の中で賛辞を述べていた。
動きの素早い小型の戦闘円盤はスカイシャイアンがほぼ全滅させ、
残っているのは中型の飛行要塞だけである。あと一息といったところだ。

シャイダー「ようし、一気に叩くか。バビロス・バトルフォーメーション!」

アリゾナの台地***


地獄大使「ぬ、ぬおーっ!?」
ドクトルG「(これがバード星の科学力か…素晴らしい)」
ライダー1号「これは…驚いたな…」
ライダー2号「ああ、ぶったまげたぜ…」

バビロス号が変形した、人型の巨大ロボットが大地に降り立つ。
向かって来る大型ミサイルをその腕が掴んで逆に投げ返し、
両手から発射する波打つレーザー光線が、飛行要塞から
出て来る戦闘機を撃ち落して行く。そして遂に、残った一番大きい
飛行要塞に、胸の放熱板から超光熱エネルギー波が放たれた。

シャイダー「バビロスファイヤー!!」

バガァァァァン

三大宇宙犯罪組織の混成飛行編隊はこれで全滅した。
シャイダーは仕上げとして、時空魔法陣を消し飛ばすため、
青い光の玉となってバビロス号から地上へ降りて来た。

地獄大使「奴があれを操縦していた宇宙刑事か。何をするつもりだ?」
ドクトルG「(いいぞ…もっと見せてみろ)」

シャイダー「シューティング・フォーメーション!」

巨大ロボット形態から、ガンタイプへとさらに変形するバビロス号。
シャイダーが銃を撃つ動作に入ると、連動して巨大なホログラフ
のようなシャイダーが空に現れ、バビロス号のトリガーを握る。

シャイダー「ビッグ・マグナム!!」

バビロス号から発射された超次元波動砲が、時空魔法陣に命中する。
天を貫くような超々高エネルギーの爆発と共に、魔法陣は消滅した。

ライダー2号「おお、やったぜ!」
ライダー1号「ウム…!」
地獄大使「ヌウウウウ…おのれ宇宙刑事めぇぇッ!!」
ドクトルG「よせ地獄大使。引き揚げ時だ…」
地獄大使「な、なんだとぉっ! …ん?」

ドクトルGがクイッと指差した方向では、バリオゼクターを着込んだ
ハンターキラーがアニーとアランを圧倒していた。しかし……

ハンターキラー「ハハハハ、流石はバリオゼクター!」
アラン「くっ…だ、大丈夫かアニー」
アニー「ええ…何とか」
シャイダー「アニー、アラン!」

二人の窮地に気づいたシャイダーが、すかさず加勢に入る。
ダブルライダーも駆け寄り二人を助け起した。
レーザーブレードとビデオビームガンを構え、シャイダーはハンターキラー
を見据えてアニーと並び立った。

シャイダー「よせハンターキラー。そのバリオゼクターはお前が
 考えているよりずっと危険なんだ! 自滅するぞ…」
ハンターキラー「自滅? フン、何を言うかと思えば…キサマらと
 違って俺はこの最強のコンバットスーツを使いこなせるのだ。
 それが証拠に今俺は最高に気分がいい…ああ、最高だあ!」
シャイダー「やめろ! それ以上パワーを解放したら…!!」
ハンターキラー「ひょっこの地球担当が…キサマにもこの力、
 味あわせてやる。キラァァァァァ・ビィィィィム!!!!」

ハンターキラーが武器を使用しようとした途端、コンバットスーツが
突然暴走を始めた。凄まじい電流が、体中から迸る。

12-6

ハンターキラー「うがぁぁぁ!? ど…どうしたというのだぁ~!」
シャイダー「…今だ! アニー!」
アニー「オーケー!」
シャイダー「ビデオビームガン!!」

突然苦しみ出したハンターキラーに、シャイダーとアニーはビームガンと
ブラスターのダブルスナイパーを浴びせた。さらなる高エネルギーの負荷
に耐え切れなくなったバリオゼクターは装着を自動解除してしまう。
ハンターキラーは意識を失って、その場に倒れた。

ライダー2号「な、何だ? どうしたってんだヤツは」
アラン「バリオゼクターは試作超電導コンバットスーツ。
 強力だが装着者にかかる負荷は恐ろしい……
 危険が大き過ぎるため、使用禁止となって銀河連邦
 警察が厳重に封印していたんだ」
アニー「一歩間違えれば命すら奪ってしまうんです…」
シャイダー「それを元宇宙刑事だったこのハンターキラーが
 強奪して逃げた…でもいくら奴でも、そう易々と機密保管
 ブロックには侵入不可能なはずなのに…?」
アラン「何者かが、手を貸した可能性が高いと上は見ている」
ライダー1号「何者かが……」

数多くの悪と戦って来た1号ライダーは、言い知れぬ不安を抱いた。
彼と共に戦い続けて来た2号ライダーも同様である。

タイホウバッファロー「ぐうう…バッフォー!!」
ライダー1号「――!!」
ライダー2号「こいつまだ? ち、しぶとい野郎だぜ!」

起き上がったタイホウバッファローに身構えるダブルライダー。
しかしなんと、ドクトルGが放った斧が怪人の首を刎ねてしまった。

ドクトルG「…失敗作に用はない」
ライダー1号「ドクトルG、貴様ッ!」
アニー「まだ生きてる仲間を殺すなんて…何て酷い奴なの…!」
シャイダー「奴らハンターキラーを? 待てGショッカー!」

残った数人のミラクラーが、気絶しているハンターキラーを抱えて
消えてしまう。地獄大使とドクトルGが憎々しげに一同を睨んだ。

ドクトルG「ラ~イダ並びに宇宙刑事共よ、今回は我々の敗北を認めよう。
 だがこれで勝ったと思うな。Gショッカーにはお前達が戦った数々の宇宙
 犯罪組織も合流しておるのだ。いづれ彼らと協力し、キサマ達の超兵器
 を超える怪人やマシーンを造り出して御覧に入れよう!!」
地獄大使「ぐぬぬぬ…キサマらの邪魔さえなければ~っ!!」
ドクトルG「ダブルラ~イダ抹殺計画は一先ず失敗した…長居は無用だ
 地獄大使。戦には退き時というものがある」
地獄大使「キサマに言われるまでもないわっ!! …忌々しい1号2号め。
 キサマらだけは…キサマらだけは必ずこの地獄大使が地獄へ送ってやるッ!」

二大邪将はお決まりの捨てゼリフを吐き、その場から姿を消した。
2号があきれたような仕草で皆を見回した。

ライダー2号「お~お~何とワンパターンなセリフだろうねぇ」
ライダー1号「ヘビだけに…執念深さは天下一品だな」
シャイダー「はは…俺達の相手も似たような感じでしたよ」
アニー「やっぱりGショッカーには、復活したフーマ達がいるみたいね…」
アラン「フッ…悪党って奴は、大概つるみたがるものさ。
 だがな…今度ばかりは、こっちもバラバラに戦っていてはダメだ。
 我々もできるだけ多くの仲間を集めて対抗しなければならん」
ライダー1号「“仲間”か……」
ライダー2号「(本郷…)」
シャイダー「そう、仲間です。コム長官から、お二人の事は伺っていました。
 地球の平和を守って来た戦士の中でも、最も勇敢で尊敬できる方だと」
アニー「私も訓練学校でお二人のご活躍をたくさん習いました。
 お会いできてとても光栄ですっ!」
ライダー2号「や、照れるねえこいつは。本郷、俺達の長い戦いも
 まんざら無駄じゃなかったって事だな。他のみんなが聞いたら喜ぶぜ」
ライダー1号「ああ…無駄じゃない。無駄にしてはいけないんだ。
 俺達のこの戦いが、未来へと続く道標になってくれれば」
アラン「(道標か…さすが本郷ライダー、含蓄ある言葉だな)」

彼らは変身を解除し、改めて「人間として」自己紹介を行った。
宇宙刑事シャイダー・沢村大は本郷猛と一文字隼人をコム長官に
会わせるため、二人をバビロス号のブリーフィングルームに案内した。

12-7

バビロス号ブリーフィングルーム***


本郷は着席してアニーが入れてくれたコーヒーをアランと談笑しながら
飲んでいる。好奇心の塊、カメラマン一文字は、アニーにあれこれ
質問しながら公にしないという約束で、シャッターを押しまくっていた。

隼人「いや~中もすげぇなぁ。ライダー隊の子供達にも
 見せてやりたいよ。お、これは何だいアニーさん?」
アニー「え、えーとそれはですね…(クスクス、子供みたいな人)」
猛「本当に美味いんだ。今度おやっさんに紹介するよ」
アラン「ほ~。いいねえ、その店。是非、今度連れて行って下さいよ」
猛「昔は喫茶アミーゴと言ったんだがね、現在は…かくかくしかじか」
アラン「なるほど、そりゃあますます行ってみたいな!」
大「お待たせしました。コム長官がスクリーンにお見えになります」

皆が談笑をやめ、真剣な表情でスクリーンを見つめた。
ほどなく、バード星と地球の回線が繋がりコム長官が映し出された。

コム長官「初めまして皆さん。私が銀河連邦警察長官のコムです」
マリーン「マリーンです。コム長官の秘書を務めております」
猛「こちらこそ初めまして。貴方がコム長官…(フム誠実そうな方だ)」
隼人「お招き頂きありがとうございます(銀河連邦警察の偉いさんと
 言うからもっと厳ついのを想像してたが…意外に普通だなあ)」
コム長官「仮面ライダーの貴方もご存知の通り、今世界は突如出現した
 超巨大帝国、Gショッカーの猛威に晒されています。地球ばかりではなく、
 この宇宙は元より過去や未来、様々な次元に存在する異世界までも…」
猛「なんとそれほど……」
隼人「こりゃあ…俺達の想像を絶する相手だな。参ったぜ!」

マリーン「Gショッカーは多くの悪の組織が夢見た、地球征服を最優先に
 計画を実行しているのです。その手始めに、世界各地にいるヒーロー……
 あなた方、仮面ライダーのような存在を個別に抹殺しようと…」
コム長官「すでに彼らからお聞きになった通り、皆さんや我々のような
 組織が別々に戦っている時ではないのです。一刻も早く、我々も力を
 合わせて共同戦線を展開していかなければとても対抗しきれません」
猛「お話は伺って良く理解しているつもりです。私にはここにいる隼人を
 含め、後10人の戦う仲間がいます。しかしGショッカーがそれほどの
 規模で全世界制服を企んでいるのなら、是非とも仲間は多いほうがいい」
コム長官「その通りです。そこで我々は星間評議会にある計画を打診
 しました…即ち、全てのヒーローが様々な枠を超えて統合される組織…
 チームと言ってもいいかもしれない。それを誕生させるのです!」

隼人「そいつは凄い!! …でも本当にそんな事、可能なんですか?」
マリーン「確かに乗り越えなくてはならない課題はたくさん出てくるでしょう。
 しかし、何としても実現させなければGショッカーの手に世界は落ちます!」
猛「確かに…それで、我々でお力になれる事はありますか?」
コム長官「星間評議会でこの案件が成立すれば、正式な使節を選抜して
 地球連邦政府に派遣する段取りです。両政府で協約を結び、正式に
 発足させるのが私の願い…そこで仮面ライダー1号、2号のお二人に、
 地球の何処かにいる、志を同じくするヒーロー達をできるだけ探し出して
 意志の統一をお願いしたい。彼らのまとめ役として、私の目に狂いが
 無ければ一番永く、数多くの悪の組織と戦い続けているダブルライダー…
 あなた方お二人が最も適任だと信じております。どうか、お頼みします!」
猛「…分かりました。俺達でお力になれるなら…」
隼人「微力ながら、お手伝いしますよ!…ってね♪」
コム長官「お引き受け頂けますか…!! ありがとう…!!」
マリーン「私からも…お二人には、本当に感謝致しますわ」

12-8

コム長官「アラン及びシャイダーとアニーは引き続き、地球担当刑事として
 お二人に協力して動いてくれたまえ」
大「はいっ!」
アニー「了解しました、長官!」
コム長官「どの星も、不思議界フーマの大侵攻の爪痕からやっと
 復興の兆しが見えたばかりだった。ギャバン隊長も、イガ星担当の
 シャリバンも、息をつく暇もなくGショッカーと戦っている。
 地球の未来は君達にかかっている…頼んだぞ!!」
アラン「私が担当していたビーズ星は、Gショッカーの猛攻にさらされ
 占領されてしまった…。リン王女も再び囚われの身に…クソッ!
 私の力が足らないばかりに、守ることができなかった……!!」
アニー「自分を責めてはいけないわ、アラン…貴方が辛うじて生きて
 助かっただけでも、王女には生きる希望になるのよ?」
猛「そうだったのか…宇宙の人々を守り、占領された星々を解放する
 ためにも力を尽くさなければ。俺達も頑張るよ、アラン君」
アラン「本郷さん…すまん、つい愚痴ってしまった」
隼人「元気だせって! お前にそっくりな後輩にも、会わせてやるからよ」
アラン「風見さんでしたっけ…どんな人なんです?」
隼人「そうだなぁ…まずあいつは…――――」

◇    ◇

アニー「バビロス号、スタンバイオーケー!」
シャイダー「バビロス発進!」

バビロス号の窓から地平線を見つめていた本郷猛は、初めてショッカーに
拉致され改造人間となった日を思い出していた。それはどんなにか辛く、
苦しい孤独な戦いの人生の幕開けだった事だろう……
だが今は、生死を共にする「兄弟」達と、共に同じ道を進む「仲間」がいる。
彼の胸中には、戦士となって初めて去来する安らぎが去来していた。

隼人「なあ、本郷……」
猛「どうした? 一文字……」
隼人「仮面ライダーにも、俺達が知ってる連中以外の仲間がいるかもな」
猛「…そうだな。この世界は広い。きっと何処かに――…」

こうして、まだ見ぬ正義のヒーロー達の統合組織誕生を実現させるべく、
本郷猛と一文字隼人は宇宙刑事シャイダー達と一緒に、仲間を求めて
新たな任務に着いた…果たしてその時は、いつやって来るのだろうか!?
風雲急を告げていく『闘争の系統』――次回をお楽しみに!


暗黒宇宙の果て????***


(ズラリと並んだチェスの駒を、楽しそうに動かす人物…)

????「アハハハ…哀れだねぇ~ハンターキラー。
 折角、いいオモチャを与えてやったのに…所詮その器じゃあ
 無かったかい。さぁて…次はどれで遊ぼうかねぇ~~…♪
 可愛いボウヤ達もたくさんいるし…まだまだ駒はたくさんあるよ~
 ウフフフフフ…ア~ハハハハハハ…♪」


○仮面ライダー1号→クモ男、ザンジオー、タイホウバッファローを倒す。
 宇宙刑事シャイダーと共に仲間を求めて出発した。
○仮面ライダー2号→サイギャング、カミキリキッド、タイホウバッファローを倒す。
 宇宙刑事シャイダーと共に仲間を求めて出発した。
○アラン→シャイダー、アニーと共に1号2号に加勢に現れる。
○アニー→シャイダー、アランと共に1号2号を援護する。
○シャイダー→本郷猛、一文字隼人をコム長官に会わせ、ヒーロー統合組織
 結成のために二人を乗せてバビロス号で出発。
○コム長官→本郷猛、一文字隼人に地球のヒーローのまとめ役を依頼する。
○マリーン→コム長官と共に本郷、一文字と会見、感謝を述べる。
●地獄大使→ダブルライダー抹殺に失敗して撤退
●ドクトルG→ダブルライダー抹殺に失敗して撤退
●タイホウバッファロー→1号2号に倒され、ドクトルGに処刑される。
●クモ男→ライダー1号に倒される。
●ザンジオー→ライダー1号に倒される。
●サイギャング→ライダー2号に倒される。
●カミキリキッド→ライダー2号に倒される。
●ハンターキラー→バード星からバリオゼクターを強奪、自ら蒸着して
 アニー、アラン、シャイダーと戦うがスーツの暴走で意識を失う。
●ミラクラー→気絶したハンターキラーを抱え、撤退

13

【今回の新規登場】
○沢村大=宇宙刑事シャイダー(宇宙刑事シャイダー)
宇宙刑事訓練養成所第7分隊から派遣された、三代目地球担当刑事。
大学時代、ナスカ高原の図形を解読し、秘密遺跡を発掘した功績と勇気が
認められ宇宙刑事になった。後に銀河連邦警察創設の礎を築いた、伝説の
戦士シャイダーの末裔である事が判明する。訓練半ばで着任したため、未熟な
部分も多かったが、試練を乗り越え成長し遂にフーマに勝利した。
バビロス号から発射されるプラズマ・ブルーエネルギーを浴びて僅か1ミリ秒で
キャンディメタリックブルーに輝くコンバットスーツを“焼結”する。

○アニー(宇宙刑事シャイダー)
シャイダーのパートナーに自ら志願した女宇宙刑事。養成所第16分隊出身。
不思議界フーマに故郷マウント星を滅ぼされ、両親と妹を失っている。
射撃と身体能力は男性刑事顔負けなほど高く、シャイダーと共に果敢にフーマ
と戦い精神的にも大きく成長。また操縦の腕も確かで、上下分離可能な超次元
戦闘車シャイアン搭乗時は主にスカイシャイアンで空中戦を担当する。
フーマ壊滅後は地球に留まり、エジプトに留学して考古学を学んでいた。

○アラン(宇宙刑事ギャバン)
ビーズ星担当の宇宙刑事。宇宙犯罪組織マクーにさらわれたビーズ星の
リン王女を救出する任務を帯びて地球にやって来た。当時地球担当だった
宇宙刑事ギャバンの協力を得て無事に王女を救出し、ビーズ星に帰って行った。
完全武装タイプではない薄い軽量素材の戦闘服を身に纏い、「フラッシュ・イン・ゴー!」
の掛け声と共に剣のエネルギーを発射して戦う。地球のヒーローに顔が似ているらしい。

○コム長官(宇宙刑事ギャバン、シャリバン、シャイダー)
バード星に本部を置く銀河連邦警察の最高長官。若き日には宇宙刑事として
幾多の宇宙犯罪組織と戦い勝利したと言われ、尊敬されている。
ギャバン、シャリバン、シャイダー共通の上司であり、彼らの親代わりのような存在。
3人の地球担当刑事を時に厳しく、そして優しく叱咤激励し見守り続けた。
暗黒宇宙最強最大の侵略者、不思議界フーマとの戦いで若い訓練生の多くが
宇宙刑事として任務に赴き殉職した事に心を痛めていた。そんな折り、さらなる
超帝国Gショッカーが全宇宙に宣戦布告し、心の中で苦悩する日々を過ごしている。
実の娘ミミーがギャバンと結婚したので、ギャバン隊長の義父となった。

○マリーン(宇宙刑事ギャバン、シャリバン、シャイダー)
コム長官の有能な女性秘書。一時期、母の病気見舞いで地球を離れた
ミミーの代わりにギャバンをサポートしていた。コム長官と共にギャバン、
シャリバン、シャイダーの地球での戦いを見守り続けた彼らの良きアドバイザー。
ミミーとは姉妹のように仲が良いが、実はギャバンに気があるので張り合う時も。

●サイギャング(仮面ライダー)
仮面ライダー打倒を目的として、死神博士にアフリカ支部から呼び寄せられた怪人。
口から催眠ガスと火炎放射で攻撃する他、戦闘員オートバイ部隊を率いて本郷と
滝が出場する全日本オートレース選手権の邪魔をした。

●ザンジオー(仮面ライダー、劇場版仮面ライダー対ショッカー)
地球物理学の権威・大道寺博士が発明した人工重力装置、GXの方程式を
奪う事がその使命。死神博士の号令の下、再生怪人の大軍団を率いて
地獄谷で1号2号ライダーを迎え撃ったが、ライダーダブルキックに敗れた。
口から火焔を吐き、泡状の液化能力を具えている。

●カミキリキッド(仮面ライダー、劇場版仮面ライダー対じごく大使)
地獄大使が富士山頂のショッカー大要塞に設置した、日本焦土作戦の要となる
スーパー破壊光線をライダーの妨害から死守するのが使命。また、ショッカー墓場に
眠る怪人達を蘇生させる悪魔祭りに必要な生贄を連行する任務も与えられた。
武器は左手のハサミと口から吐き出す痺れガス、角から放つ破壊光線など。

●ハンターキラー(宇宙刑事ギャバン、宇宙刑事魂)
ギャバンの父ボイサーと共にかつて地球へ派遣された元宇宙刑事。
ボイサーを裏切って罠に嵌め、彼の友人であった星野博士を殺害、ホシノスペースエネルギー
の情報提供と引換えにマクーの幹部となる。後にドン・ホラーの息子サンドルバが帰還したこと
でその地位が危うくなり、宇宙刑事用の暗号を使ってギャバンに情報を漏洩。それが発覚し、
裏切り者として暗黒銀河へ追放される。瀕死状態で漂流しているところを銀河パトロール隊に
保護されるが、収容先の銀河警察病院でボイサーの居場所とX計画の存在を教えて力尽き、
息絶えた。Gショッカーの一員となり蘇った今、何者かの助力を得て銀河連邦警察本部の
機密保管庫を急襲し、試作コンバットスーツ『バリオゼクター』を強奪して逃走している。

●ミラクラー(宇宙刑事シャイダー)
不思議界フーマの下級戦闘員。祭祀に用いる鬼面のようなマスクをしており、
槍と斧が一体化したような武器を持ち集団で襲い掛かる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2020年10月29日 09:51