本編103~105

『黄泉還る悪夢』

 作者・大魔女グランディーヌ

103

太平洋・某ポイント***


空と海中から手分けして調査中のグレートマジンガーとゲッターポセイドン、
それにゲッター3。

剣鉄也@グレートマジンガー(空中)「周辺の島々には何もないようだ。
 そっちはどうだ!?」
車弁慶(ベンケイ)@ゲッターポセイドン(海中)「何も無いね。ドラゴノザウルス
 一匹いやしねえ」
巴武蔵(ムサシ)@ゲッター3(同じく海中)「大体こんなだだっ広いところ、
 俺たちだけで調査しろってのが無理な話なんだよな~」
流竜馬(リョウ)@ドラゴン号コクピット「仕方ないさ。グレンダイザーチームと
 宇宙科学研究所は当分の間活動停止、甲児くんもUFOの研究をしていただけで
 連邦から睨まれてるからな。ビックファルコンやキング・ビアルも差し押さえられた とか……宇宙人の血を引いてるってだけで酷い話」
神隼人(ハヤト)@ライガー号コクピット「……おしゃべりはその辺にしといた
 方がいいみたいだぜ……2時の方向からミサイルと魚雷だ!!」

鉄也「何者だ!? ネーブルミサイル!!」
ムサシ&ベンケイ「ゲッター!」「ストロング!」「ミサイル!!」

それぞれのミサイルに相殺され、爆発する奇襲弾──!!

???「フフフフ、久しぶりだな……マジンガー」
???「地獄の底から舞い戻って来たぜハヤト、そしてゲッター……」

鉄也「!? その声は……」
ハヤト「……てめえも黄泉還ってやがったのか……」
ムサシ&ベンケイ「オープン・ゲット!! 一旦海上に出るぞ!!」

グレート&ゲッターチームの前に姿を現わした2つの巨大な影こそ、死んだ
はずの……!

鉄也「獣魔将軍!!」
リョウ「魔王鬼……神竜二か!?」

そう、戦闘獣7種全ての能力を併せ持ったミケーネの猛将にして
暗黒大将軍の腹心──獣魔将軍と、
日本に革命政府を樹立するため百鬼帝国に身を投じた学生テロリスト
……神隼人の従兄弟である竜二=メカ魔王鬼が出現した!!

鉄也「フッ……ノコノコ出てきてくれて助かったぜ。
 お前達にはGショッカー本部の在り処を吐いてもらう!!」
リョウ「チェェェェェェ──ンジドラゴンッ! スイィッチ・オォン!!」
ハヤト「ケイ、ムサシ! ジャガー号が無人じゃあ、満足な戦闘は無理だ、
 下がってろ!!」
ムサシ「おいおい水くせぇぜハヤト、これじゃ何のために黄泉還れたのか
 わかんねーよ!!」

獣魔と魔王鬼を包囲するグレートとダブルゲッター。

獣魔将軍「ククク、どうやら自分達の置かれた状況が分かっていないらしい……」
魔王鬼「……ハヤトよ、お前もずいぶんとヤキが回ったな……」

ハヤト「何……っ!?」
鉄也「……!!」

晴天にわかに掻き曇り、上空に巨大なホールが……魔法陣が
出現する!!

リョウ「あれは……バダンの時空魔法陣……!! すると貴様らは
 Gショッカーの……」

獣魔将軍「出でよ、超戦闘獣・超百鬼メカ軍団!!」

グレート&ゲッターチーム「!?」

104
グレートマジンガーと2体のゲッターロボの活躍により、
出現した超戦闘獣・超百鬼メカ軍団は次々と倒されていく……。

リョウ@ゲッタードラゴン「くらえ、ゲッタービーム!!」
鉄也@グレートマジンガー「グレートタイフーン! バックスピンキック!!」

敵は強化されており、何とか獣魔将軍と魔王鬼以外の敵を粉砕した時点で
グレートもゲッターも傷だらけになっていた……。

獣魔将軍「フフフフ、どうした、息があがっておるぞ……剣鉄也」
鉄也「残るは貴様たちだけだ、グレートブーメランッ!!」
獣魔将軍「フンッ!!」

念力でグレートブーメランの動きをとめ、投げ返す獣魔将軍。
自身のブーメランでスクランブルダッシュと右腕が切断される!!

鉄也「うわあああっ!! グレートブースターを射出……くそっ!!」
獣魔将軍「パワーアップした我が前に、マジンガー怖るるに足らず!!」

海に墜落するグレート。

リョウ「鉄也くん!? おのれ……」
竜二の顔@魔王鬼の角「よそ見してるヒマは無いぜ、お前たちの相手は俺だ!」

魔王鬼の得意技──身体の部品1つ1つが竜二の部下を改造したサイボーグで
あり、分離した状態で無数の飛弾となって敵を蜂の巣にする──が
ゲッターを襲う!!

リョウ「オープン・ゲット!!」
ハヤト「ライガーなら少しの間の飛行も可能だ、行くぞ……チェンジ
 ライガー・スイッチオン!!」
ムサシ「グレートは俺たちに任せろ、チェンジゲッター3・スイッチオン!!」

ライガーは魔王鬼とのスピード戦に入り、ゲッター3は海中に潜る。

ハヤト@ゲッターライガー「竜二……今度こそ本当に引導を渡してやる……
 再合体する際、必ず頭部の角=お前が最後に合体することは経験済みだ……」

再合体を始める魔王鬼のパーツたち。そして……

ハヤト「今だ!!」
魔王鬼(……ニヤリ)

魔王鬼の角を捕まえようとしたゲッターライガー、しかし
次の瞬間強烈な電磁バリアに阻まれ、跳ね飛ばされる!!

リョウ・ハヤト・ベンケイ「うわあああ~~~~っ!!」
魔王鬼「ハハハ……俺も以前の俺とは違うぜ、ハヤト!!」

海面に向かってまっさかさま墜ちていくライガー。

リョウ「このままでは……オープンゲットだ!!」
ベンケイ「ダメだ、今の電撃で分離回路がいかれちまった!!」
ハヤト「クソッ……すまねえ……俺の判断ミスだ……」

大きな水柱を挙げて海中に突っ込むライガー。そこで
ゲッターチームが見た者は……。

サルードとブードの2大海底要塞、そして
巨大な泡に捕らえられたグレートとゲッター3!!

ブードの口から泡が発射され、ライガーも閉じ込められてしまった!!

あしゅら男爵@ブード「ハハハハ……どうだ剣鉄也、ゲッターチーム」
リョウ「その声は……! 貴様たちも黄泉還ったのか!?」
ピグマン子爵@サルード「ケケケ、これから盛大なナチュラル狩りの始まりだ。
 貴様らはその第一号……次は誰かな……」
あしゅら男爵「フハハハハハ……」「オホホホホ……」
ピグマン子爵「ケケケケケ……」

105
○巴武蔵→すでに黄泉還り、ゲッターチームと再会&合流を
 果たしていた模様。
○太平洋を調査中のグレートマジンガーとゲッターロボ・ゲッターロボG、
 黄泉還った獣魔将軍&メカ魔王鬼率いる部隊と
 戦闘状態に入り、奮戦虚しくGショッカーに囚われる。
○宇宙科学研究所・ビックファルコン・キング=ビアルをはじめ、
 メンバーに異星人もしくはその子孫のいる民間の研究所や基地は
 次々と連邦軍=ティターンズにより活動停止を余儀なくされているらしい。

【今回の新規登場】
○剣鉄也(グレートマジンガー)
 グレートマジンガーを駆る青年。孤児であり7歳の時、
 来るべきミケーネとの戦いの準備を進めていた兜剣造に引き取られ、
 彼によって地獄のごとき訓練を課されて成長。その後、
 日本を離れた兜甲児から引き継ぐ形でミケーネ帝国との闘いに身を投じる。
○流竜馬(ゲッターロボシリーズ)
 浅間学園3年生で、サッカー部のキャプテン。イーグル号および
 ゲッター1(後にドラゴン号およびゲッタードラゴン)の操縦者にして、
 ゲッターチームのリーダー。通称リョウ。
○神隼人(ゲッターロボシリーズ)
 ゲッター2、及びゲッターライガーの操縦者で、
 通称ハヤト。クールな静観主義者であり、
 また不吉なこと・異常なことに関するカンが非常に鋭い。
○車弁慶(ゲッターロボシリーズ)
 浅間学園野球部キャプテン。いつもなにか食べている18歳の高校生。
 自然と子供たちを愛する心やさしき男。戦死した巴武蔵の後任として
 ゲッターポセイドンのパイロットとなる。通称ベンケイ。
○巴武蔵(ゲッターロボシリーズ)
 ゲッター3及びベアー号のパイロットとなった男。通称ムサシ。
 浅間学園柔道部主将。
●獣魔将軍(マジンガーZ対暗黒大将軍)
 戦闘獣7種全ての能力を併せ持ったミケーネの猛将にして
 暗黒大将軍の腹心。
●神竜二=メカ魔王鬼(ゲッターロボ)
 神隼人の従兄弟。日本に革命政府を樹立するため
 百鬼帝国に身を投じた学生テロリスト。
●あしゅら男爵(マジンガーZ)
 Dr.ヘルの配下で「あしゅら軍団」と称される、機械獣と鉄仮面部隊によって
 構成されるDr.ヘルの侵略部隊を率いる大幹部。その姿は右半分が女、
 左半分が男という奇怪なもので、男女二人の声で喋る。
●ピグマン子爵(マジンガーZ)
 Drヘルによって作られた3番目の幹部。巨人の身体の頭のあるべき部分に
 小さい人の上半身が乗っているという姿。

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最終更新:2020年10月29日 10:23