本編132~133

『冒険者VS錬金の戦士!!』-3

 作者・大魔女グランディーヌ

132

スカイキャンプ・司令室***


一条「なに! それは本当か?」
ティターンズ士官「ハッ、間違いありません」

第三埠頭付近で巨大ロボ同士による大規模な戦闘が
発生した模様だとの報告は、ティターンズ派の一条総司令が支配する
ここスカイキャンプにももたらされていた。

一条「奴らめ、とうとう尻尾を見せたな。
 これまでサージェスの動きを監視していた甲斐があったというものだ。
 直ちに部隊を率いて出動するぞ!」


第三埠頭***


クエスターロボと死闘を繰り広げるスーパーダイボウケンであったが、
新人のレッドとピンクが訓練開始からまだ間もないためか、
どことなく動きがぎこちなく、一度倒した相手にもかかわらず
苦戦を強いられていた。

ガイ「フフフ…動きがとろいぜ!
 どうしたボウケンジャー!?」
レイ「アルティメットダイボウケンには合体しないのか?」

疾(ターボ)の操縦席から
余裕の言葉を吐くクエスター。

ピンク「くっ…!」
レッド「チーフ、アルティメットダイボウケンに合体しましょう!」
ピンク「――なっ!? 待てカズ…じゃなくてレッド!
 私たちはアルティメットダイボウケンの合体はおろか
 操縦訓練すら終えていないぞ!」
ブラック「………」

ほんの数秒ほど考え込むボウケンブラックだったが・・・

ブラック「いいだろう。ちょっとした冒険だな!
 ぶっつけ本番だが本当にやれるな!?」
レッド「はい! ありがとうございます、チーフ!」
ピンク「…ああ、こうなったら私も覚悟を決めさせてもらう!」
イエロー「ふふ…真墨、あの時の明石チーフみたいだね」

イエローは、ゴードムの大神官ガジャとの最初の戦い――
――巨神ゴードムとの巨大戦の時の事を思い出していた。

ブラック「菜月、何か言ったか?」
イエロー「いえ別に」

133
レイ「奴らめ、アルティメットダイボウケンに合体する気だな」
ガイ「フン、させるかよ!」

だが疾(ターボ)の背面に体当たりされたような衝撃が走る。

ガイ「な、何だ!?」

シルバー「この俺様を忘れてもらっちゃ困るぜ!」

サイレンビルダーが疾(ターボ)の動きを封じる中、
滑走を始めるスーパーダイボウケン。

ブラック「行くぞ! 究極轟轟合体!!」

電子音声「合体シフト、ON!!
 Dump…Formula…Gyro…Dozer…Marine…Drill…
 …Shovel…Mixer…Crane…Jet…Ultemate Formation!!」

上空へとジャンプしたスーパーダイボウケンは、
ゴーゴージェットとドッキングし、アルティメットダイボウケンへと
その姿を変える!

ボウケンジャー全員「アルティメットダイボウケン、合体完了!!」

一方、地上では……

剛太「チッ…俺たちはただ見ているだけしかできないのか」
桜花「あら、そうでもないみたいよ」

桜花の視線の向こうには、何台かの軍用ジープに分乗して
こちらに向かってくる武装した兵士達の姿があった。

秋水「おそらく三輪長官か一条総司令の手の者だな。
 さすがに噂どおりの地獄耳。嗅ぎつけるのが早いな」
桜花「ボウケンジャーの皆さんが心置きなく戦えるよう、
 こちらはこちらで大掃除といきましょう」

それぞれの武装錬金を構える三人。

秋水「ティターンズの手先とはいえ相手は人間だ。
 くれぐれもほどほどにな」
剛太「ええ、分かってるッスよ!」


○ボウケンジャー→アルティメットダイボウケンに合体。
●一条総司令→ボウケンジャーとクエスターの戦闘騒ぎを聞きつけ
 部隊を率いて自ら現場に出動。

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最終更新:2020年10月29日 10:32