本編173~179

『俺、再び参上!』

 作者・ユガミ博士

173

東京都内・某公園***


新「親父の奴…。」

若き警察官、加賀美新は巡回パトロールの最中、
ひたすら自転車で公園の中を走っていた。
彼は今、憤りを感じていた。その理由は昨夜にある。


  ◇  ◇  ◇


加賀美邸***


陸「珍しいな、お前が訪ねてくるとは。」

警視総監であり、長年疎遠となっていた父・加賀美陸と
ワームとの戦いの折に和解したが、別段、今も父親を訪ねる事は少ない。
陸はソファーに座り、グラスに酒を注いでいた。


新「親父、…親父はワームがまた現れた事を知っているのか?」
陸「………。」

新が訊ねると、陸はグラスに酒を注ぐのをやめた。

新「知っているんだな!、なら、何故ZECTを再開しない。」
陸「………。」

新が詰問するように訊ねると、陸はソファーから立ち上がり、
窓の外を見つめた。そして、こうつぶやいた。

陸「私は、心ならずもネイティブの言いなりとなり、ZECTを
 創設した。そして、ネイティブの…根岸の企みを阻止できず、
 もう少しで人類をネイティブ変えてしまうところだった。
 そんな私に、ZECTを再開する資格は無い。」
新「だったら、親父は何で、今も警察をやっているんだ。
 警察は人を守るのが仕事だろ。ZECTだってそうだ。
 昔はネイティブの意図も絡んでいただろうが、
 今は違うんじゃないのか、親父。」

新は陸に言いたい事をぶつけた。
しかし陸は新の方に振り向いて、こう言い放った。

陸「仮にZECTを再開したとして、お前に何が出来る?
 ガタックゼクターはもう無いんだ。そこに置いてある
 ベルトだけを残してな。」

陸は棚に飾ってあるベルトを見た。

陸「それに、ワームの事は地球署のドギー・クルーガー署長に
 任せてある。お前はお前の職務を全うしていろ。」
新「そうかよ。…だったら、親父にはもう頼まねぇ。
 俺は俺のやり方で皆を守って見せる。」

新はそう言って、ベルトを手に持ち、部屋から出ていった。

陸「新…。」


  ◇  ◇  ◇


昨夜にそのような事があり、勢いでああは言ったものの
冷静になっていくとだんだんと不安になってきた。

新「俺は、ガタックゼクター無しで皆を守れるのか?」

174
一方、公園の広場では休日という事もあり、家族や恋人達が
ピクニックで集まっていた。だが、その近くの林の中では、
とある闇が蠢いていた。

???「ここで、暴れればいいんだな?」
???「そうだ。騒ぎを起こせば、ここにヒーローと呼ばれる者達が
 駆けつけてくる。そうなれば、計画は成功だ。」

林の中から広場を見ているのは、ワームの幹部である間宮麗奈と、
時の運行を乱して、自分達の世界に変えようとした
イマジンの一体――バットイマジンだった。
黄泉がえりによってイマジンも復活してしまい、
現在、Gショッカーに所属しているのである。
そして、ワームはヒーローを抹殺するために、
イマジンとも手を組んだのであった。

麗奈「それでは頼んだぞ。」
バットイマジン「ふん、この世界がイマジンの世界となるのであれば、
 いくらでも協力しよう。お前達のサナギは使わせてもらうぞ。」
麗奈「了解した。」

麗奈は消えるように、その場から立ち去った。

バットイマジン「それでは、作戦を開始する。」

バットイマジンは林から飛び出した。そして、公園にいた何人かの人間が
次々とワームに変わった。

男性A「ギャァー、助けてくれ。」
女性A「化け物よ。」
男性B「早く逃げるんだー。」
子供A「うわぁぁぁん。」

公園にいた人たちはパニックになり、
我先に公園から出ようと逃げていった。

新「なっ何だ!?」

新は騒ぎを聞きつけて、自転車から降りた。

新「あれは、ワーム!、それにあの蝙蝠みたいなのはワームじゃない!?
 あれは…噂のイマジンか!?」

新は何とかしようと、腰のホルダーから拳銃を取り出して、
バットイマジンに向かって発砲した。

バットイマジン「何だ。何か当たったのか?」

やはり効いていなかった…。

新「クッソー。やっぱり、こんな物じゃダメなのか?」
バットイマジン「警官か?、少々、痛めつけさせてもらおう。やれぃ!」

バットイマジンはワームの群れに、
新に向かって攻撃するよう命令した。

新「ぐわぁぁぁ!」

新はワームに吹っ飛ばされてしまった。

バットイマジン「ほぉ、耐えたか。だが、これで最後だ。」
新「……(クッ、俺はここまでなのか。)」

絶体絶命のその時、突如、汽笛と共に
空から電車が現れて新に襲い掛かろうとした
ワームを吹っ飛ばした。

バットイマジン「あ、あの電車はまさか…!」

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電車が通り過ぎると、そこに一人の高校生くらいの少年と
小学生くらいの年頃に見える幼い少女に、
赤い鬼、青い亀、金色の熊に紫の龍が立っていた。

???「「「「「「俺たち、参上!」」」」」」

時刻の警察列車デンライナー―――時を超える犯罪者、
イマジンが起こす事件を徹底的にクライマックスで解決する刑事たち、
彼らには警察手帳も捜査令状もいらない。
何故なら彼ら自身が手帳であり令状であるからだ。
彼らに逮捕できないものは唯一つ、神のみ!
それが、デンライナー署である。

新「あれが、噂のデンライナー署なのか。」

バットイマジン「で、電王!、またしても邪魔をするか。」

???「見つけたよ。イマジン!」
???「へっ!、久しぶりに暴れるぜ!」
???「早く倒そうか。僕、これからデートなんだ。」
???「捕まえて、泣かせちゃる。」
???「タイホだ、タイホ。」
???「あんた達、早く、捕まえなさい。」
???「そうだね。行くよ、モモタロス。」
モモタロス「おう、良太郎。」

良太郎という少年はライダーパスとデンオウベルトと取り出して、
腰につけて、パスをベルトにかざし、赤いボタンを押した。

良太郎「変身!」

Swoud Form!!

モモタロスという赤い鬼は光の玉に変わり、良太郎の中へ入った。
そして、良太郎の体にオーラアーマーが装着されていった。
そして、桃のような電仮面が最後に装着され、
電王ソードフォームとなった。

電王「俺、参上!」

先ほどの気弱そうな良太郎の声と喋り方とは別人の様に変わって、
ポーズをとって名乗る。
これは、モモタロスが良太郎に憑依しているからである。

バットイマジン「ワーム達よ、すぐに電王を消せ!」

バットイマジンはワーム達に攻撃命令を与えた。

電王「カメ、クマ、ハナタレ小僧、行くぞ!」
ウラタロス「了解。」
キンタロス「よっしゃー!」
リュウタロス「行くよ。」

青い亀のウラタロス、金の熊のキンタロス、紫の龍であるリュウタロス、
そして、電王はバットイマジンとワームに目掛けて走った。

コハナ「それでは、貴方は向こうへ避難してください。」
新「あ、ああ。」

デンライナー署のメンバーの1人、コハナことハナは新を避難させた。

ウラタロス「お前、僕に釣られてみる?」

ウラタロスは長い棒を武器に
流水のごとく連続攻撃をワームに続けた。

ウラタロス「それじゃ、釣り上げるね。」

ウラタロスはワームの腹部を貫いた。
そして、ワームは爆散した。

キンタロス「俺の強さにお前が泣いた!
 涙はこれで拭いとけ!」

キンタロスは鼻紙を投げつけて、鉞のような斧でワームを攻撃した。
ワームはキンタロスの体を攻撃するが、キンタロスには全く聞かなかった。

キンタロス「ふん。」

そして、思いっきり斧を振り上げて
ワームを真っ二つに斬った事で爆散した。

キンタロス「ダイナミックチョップ…生。」

リュウタロス「倒してもいいよね?、答えは聞いていない!」

ダンスするが如くステップを踏みながら、ワームに銃弾を食らわせた。
周りの被害に関係なく、一気に数対のワームが全滅した。

ウラタロス「あ、危ないよ、リュウタ。」
リュウタロス「へっへー♪」

そして、バットイマジンと戦っている電王は…。

電王「てめぇー、降りて戦いやがれ!」
バットイマジン「はーはっはっはっ、電王もここまでは届くまい。」

バットイマジンが空中を飛んでいるため、届かなかった。

良太郎「……(ウラタロスに変わった方がいいと思うよ…。)」

良太郎の声が響く。

電王「うっせー、良太郎。アイツは俺が倒す。」
バットイマジン「だったら、やってみよ!、ハッ!」

バットイマジンは衝撃波を起こして攻撃してきた。
しかし電王は耐えてみせる。

電王「だったら、届かせて見せるぜ。」

電王はパスをベルトにかざして、フリーエネルギーをチャージした。

Full Charge!!
電王「俺の必殺技、パート2!!」

電王はデンガッシャーの先端を離して、バットイマジンに攻撃した。

バットイマジン「ぬお!」

バットイマジンは瞬時に交わしたが、翼を負傷してしまう。

電王「よっしゃー、斬って、斬って、斬りまくるぜ!」

某死神少年のセリフを口走りながら、
バットイマジンを斬りまくった。

???「そこまでだ、電王!」

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振り返ると、そこには、クラゲのイマジン、ジェリーイマジンが
公園にいた子供を人質にとっていた。

ジェリーイマジン「ガキの命が惜しければ、武器を捨てろ。」
子供A「助けて~!!」

新「あ、アイツ…!」
コハナ「何て卑怯なの!」
良太郎「……(モモタロス…。)」
電王「…ちぃ、分かったよ。」
ウラタロス「………」
キンタロス「クッ。」
リュウタロス「ムー。」

電王や他のイマジン達も武器を捨てた。

バットイマジン「すまない。恩に着るぞ。」
ジェリーイマジン「今の内に、電王を消すぞ。」

新はそれを見ていて、居ても立ってもいられなくなった。

新「やめろぉぉぉぉ!」
ジェリーイマジン「フン!」

新はジェリーイマジンに突っ込んでいたが、
生身では敵うはずもなく、長い触手で返り討ちにあい、
倒れてしまった。

ジェリーイマジン「ただの人間が勝てるわけがないだろう。
 ハーハッハッハッ!!」
新「……(俺は、ここまでなのか?、皆を守れずに…嫌だ!
 ミンナを守るんだ。守れないなんて嫌だ!
 力が…チカラが欲しい。ミンナを…守れるチカラが欲しい。)」

新は立ち上がり、懐に持っていたベルトを取り出して、腰につけた。

新「来い、ガタックゼクタァァァァァ!!!」

すると、空から次元を超えて、
眩い光と共にガタックゼクターが現れた。

バットイマジン「何だ?!、あれは。」

ガタックゼクターはジェリーイマジンに体当たりを仕掛け、
人質に取られていた子供達を救出する。

ジェリーイマジン「イ、イタイ、イタイ。何とかしてくれ。」

コハナ「さ、早く、こっちに逃げて。」
子供A「うん。」

攻撃したガタックゼクターは新の手に飛び込み、
ガタックゼクターをベルトに装着した。

新「変身!!」

すると、新の体は次々と装着されていった。そして、「最強のライダー」
仮面ライダーガタックとなった。

ジェリーイマジン「貴様、よくもやってくれたなぁぁ!」
ガタック「キャストオフ」
ガタックゼクター「キャストオフ」

ジェリーイマジンが突っ込んできたが、ガタックはゼクターホーンを倒して、
マスクドアーマーが飛散し、マスクドフォームからライダーフォームへと
変身していった。そして、マスクドアーマーが飛散した衝撃波で
ジェリーイマジンは吹っ飛んでしまった。

電王「アイツ、俺と同じような格好をしているぞ。」
良太郎「……(あれは、仮面ライダーだ。)」
ウラタロス「あの警官、やるもんだねぇ。」
リュウタロス「カッコイイ!、僕もあれやりたい。」

ジェリーイマジン「よくも、コレでも食らえい!」
ガタック「クロックアップ。」
ガタックゼクター「クロックアップ」

触手で攻撃してきたが、マスクドライダーの特殊装備であるクロックアップで
攻撃を回避して、ジェリーイマジンの目の前に現れた。

電王「おい、消えたぞ?!」
ウラタロス「どうやら、超高速で動いたみたいだね。」
キンタロス「分かるんか、カメの字。」

ガタックはジェリーイマジンの目の前に現れて、ガタックゼクターの
スイッチ・フルスロットルを「1, 2, 3」の順に押した後、ゼクターホーンを
一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、

ガタック「ライダーキック。」
ガタックゼクター「ライダーキック」

再び倒すことで、エネルギーが充填され、
前方へジャンプして回し蹴りを放った。

ジェリーイマジン「ぎゃぁぁぁぁ!」

そして、ジェリーイマジンは倒された。

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バットイマジン「な、なにぃぃ。」

そして電王は、すぐさまに武器を拾い上げた。

電王「さっきは、よくも、やってくれたなぁ。」

再び、フリーエネルギーをチャージして、必殺技の構えをとった。

電王「俺の必殺技、パート1!」

デンガッシャーを思いっきり振り上げて、バットイマジンを斬った。
倒されたかと思いきや、バットイマジンの体を構成するイメージが暴走して、
ギガンデスヘブンに巨大化した。

ギガンデスへブン「きしゃぁぁぁ。」

ガタック「きょ、巨大化した!?」
電王「へっ、面白くなってきたぜ!」

すると、時の列車デンライナーが現れて、電王は先頭車両に乗り込んだ。
そして、操縦席にあるマシンデンバードについてるボタンを押して、
デンライナーはドギーランチャー、モンキーボマー、バーディーミサイル
へと変形した。

電王「行くぜ、行くぜ、行くぜ。俺は最初から最後まで、
 クライマックスだぜ!」

ドドドドッ!!
ドカーン!!
ビシュン!!

一斉攻撃によって、あっけなくギガンデスへブンは倒された。

ガタック「すげぇ。」

こうして、この事件はクライマックスに解決されたのである。

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デンライナー署****


新「い、いてぇ、いてぇ。」
コハナ「はい。コレで大丈夫。」

新は変身を解いた後、良太郎達によって、デンライナーの中にある
デンライナー署の中で傷の手当てを受けていた。そして、簡単な
自己紹介を受けていた。

良太郎「僕は野上良太郎です。一応、ここで刑事をしています。」
コハナ「私の名前はハナ。皆からはコハナって呼ばれているわ。」
良太郎「そこで知恵の輪をしているのが、モモタロスで…。」
モモタロス「ああん?」
良太郎「雑誌を読んでいるのが、ウラタロスで…。」
ウラタロス「どうも。」
良太郎「寝ているのが、キンタロスで…。」
キンタロス「ぐごぉぉぉぉ。」
良太郎「塗り絵をしているのが、リュウタロスです。」
リュウタロス「何?」
新「なるほど。」
ナオミ「は~い。コーヒーお持ちしました~。」

紹介を受けている時に、デンライナーの乗務員ナオミがコーヒーを出した。

新「あ、ありがとう。」
良太郎「あ、そ、それは…。」
新「ブー!、マズー。」

ナオミのコーヒーを飲んで、つい吹き出してしまった。
しかも、見事、モモタロスについてしまった。

モモタロス「テメェなぁ。覚悟しとけよ。」
新「ス、スマン。」
良太郎「モモタロスやめなよ。」
モモタロス「るせー。」
???「いい加減に静かにしてください。」

そこに現れたのは、デンライナーの所有者でデンライナー署を立ち上げた
人物であるオーナーが現れた。

新「こちらは、誰?」
良太郎「デンライナーの持ち主で、オーナーっていうか、デカ長っていうか…。」
オーナー「デカ長…と呼んでください。新さん、あなたの噂は
 かねがねお聞きしています。これから、ある場所へ行きますが、
 一緒に来てもらえませんか。」
新「…ある場所?」

しばらくしてデンライナーは目的地に着いた。
すると、そこは――

警視庁・警視総監室***


そこは何と警視庁の総監室であった。
そして、そこには当然のことながら
現警視総監・加賀美陸がいたのである。


新「親父!?」
陸「新…なぜ、ここに?
 …そうか、ガタックの力が戻ったのか。」
新「まだ、何にも言っていないのに何で?」
陸「お前の眼を見れば分かる。」

陸はそう言った。

新「なら、親父。俺はガタックの力を取り戻した。
 だから親父、ZECTを再会してくれ。」

新は陸にZECTの再開を訴えたが、答えはNOだった。

陸「私の考えは変わらん。ZECTは再開しない。」
新「親父…。」

だが、しばらくして…。

陸「加賀美新巡査に辞令を与える。これより、デンライナー署に出向して、
 彼らに協力せよ。」
新「親父!?」
陸「なお、デンライナー署では彼らの指揮に従う事ように。
 そうでしたな?、オーナーさん。」
オーナー「ハイ。時の運行を乱すイマジンを倒すのが目的ですが、
 イマジンがワームと協力しているようなので、ワームとも
 戦うかもしれませんな。」
新「ハッ!?…親父。」

オーナーの説明を聞いて、新は陸を見た。

陸「行って来い。」
新「ハ…ハイ。加賀美新巡査、これより、デンライナー署に出向します!」
良太郎「よろしくお願いします。加賀美さん。」
新「こちらこそ、ヨロシクな。良太郎君。」

新達はデンライナーの中に戻っていた。
そして再び時の路線へと走り去っていくデンライナー。

陸「さて、ドギー署長になんと言おうかな。」

陸は地球署のドギー・クルーガーにどう説明しようか考えていた。
こうして、時の列車警察・デンライナー署に戦いの神が加わったのである。

179
○加賀美新→イマジンに立ち向かい、仮面ライダーガタックに変身。
 ジェリーイマジンを倒す。そしてデンライナー署に出向する。
○野上良太郎→モモタロスと共に電王となり、バットイマジンを倒す。
○モモタロス→良太郎と共に電王ソードフォームとなり、バットイマジンとギガンデスへブンを倒す。
○ウラタロス→ワームを倒す。
○キンタロス→ワームを倒す。
○リュウタロス→ワームを倒す。
○コハナ→子供を避難させる。
○ナオミ→新にコーヒーを出す。
○オーナー→加賀美陸警視総監の所へ行く。
○加賀美陸→新にデンライナー署への出向を命ずる。
●間宮麗奈→イマジンと結託し、イマジンに騒ぎを起こす事を命ずる。
●バットイマジン→公園で騒ぎを起こし、電王に倒される。
●ジェリーイマジン→子供を人質にするが、ガタックに倒される。
●ギガンデスへブン→バットイマジンが暴走して出現。
 デンライナーゴウカで倒される。

【今回の新登場】
○野上良太郎=仮面ライダー電王(仮面ライダー電王)
 仮面ライダー電王に変身する少年。とてつもなく不運つづきの人生を送っており、
 毎日が不運のオンパレードであり、ほとんどの時間は何かに巻きこまれて翻弄されている。
 突然イマジンに憑依され、慌てふためいている間にヒーローになってしまった。
 体力も知力も根性もないが、イマジンに憑依されると、 人間離れしたスーパーパワーを発揮する。
 アンラッキーな人生を送りすぎ、並大抵の事態には動じなくなっているため、
 ある意味肝が据わっているとも言える。そして、それだけ他人の幸福や不幸には敏感に反応。
 自分は不運でも、せめて他人を不幸から救いたいと願っている。良太郎ならではの「優しさ」から
 来る強さは、時にイマジンたちでさえ敵わないほどの強大な敵をも退ける。
 現在は、デンライナー署の刑事を務める。

○モモタロス=仮面ライダー電王ソードフォーム(仮面ライダー電王)
 良太郎に最初に憑依するイマジン。「桃太郎」の赤鬼タイプ。
 強くカッコ良く戦うことを信条としているため、何のために戦うかは二の次。
 良太郎のイメージのおかげで「桃太郎」タイプにされたのが気に入らないが、
 電王に変身すると派手なポーズ、派手な必殺技を好んで使う。
  変身前の良太郎の体を乗っ取ってから好き勝手に使うので、
 良太郎にとっては迷惑な存在だが、根は単純でいいヤツ。
 「俺、参上!」、「俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」が口癖。

○ウラタロス=仮面ライダー電王ロッドフォーム〈仮面ライダー電王)
 2007年の現在にやってきた未来人のエネルギー体が、
 野上良太郎の想い描く『浦島太郎』から海亀をイメージしてこの世に現出した姿。
 モモタロスに続いて良太郎に憑依。モモタロスとは対照的にあまり戦いを好まないタイプ。
 調子のいい台詞を並べ立て女性たちのハートをメロメロにするかと思えば、
 他人の財布も奪ってしまう要領の良さも。常に他人を見下したような態度が
 鼻につく自信家タイプ。「僕に釣られてみる?」が決め台詞。

○キンタロス=仮面ライダー電王アックスフォーム〈仮面ライダー電王)
 現在にやってきた未来人のエネルギー体が、本条 勝の想い描く『金太郎』から
 熊をイメージしてこの世に現出した姿。本条との契約完了後、消失しそうになるところを
 良太郎に救われ、ウラタロスに続いて良太郎に憑依。
 典型的な気はやさしく力持ちタイプ。しかし、人の言うことを勝手に勘違いすると、
 恐ろしいパワーをとんでもないところで発揮してしまうなどはた迷惑な面も。
 人情に人一倍厚く、世話好きな関西人気質のイマジン。
「俺の強さにお前が泣いた」が決め台詞。

○リュウタロス=仮面ライダー電王ガンフォーム(仮面ライダー電王)
 龍のイメージが具現化したイマジン。電王ガンフォームに変身する。
 子供のような我侭で気分屋で甘えん坊な性格だが、可愛くないものには
 冷酷または無関心、徹底的に消し去ろうとする。相手に軽い催眠をかける
 能力を持っている。ダンスが得意。

○コハナ=ハナ(仮面ライダー電王)
 未来の時間の「特異点」の少女。元々は19歳の女性だったが、途中から、
 幼児の体となる。実は、未来の良太郎の姪。デンライナー署の刑事で、素手に
 よる格闘能力は高いが、バズーカ砲を使う事もある。

○ナオミ(仮面ライダー電王)
 デンライナーの客室乗務員。現在は、デンライナー署の刑事ではあるが、
 主に署内でコーヒーを淹れている。そのコーヒーの味はイマジン以外は不評。

○オーナー(仮面ライダー電王)
 デンライナーの管理者で、デンライナー署を立ち上げた人物。謎が多いが、
 その身体能力は高い。チャーハンに刺さった旗を倒さずに、食べていく事を
 スポーツだと思っており、真剣に取り組んでいる。

●バットイマジン(仮面ライダー電王)
 蝙蝠のイメージが具現化したイマジン。

●ジェリーイマジン(仮面ライダー電王)
 クラゲのイメージが具現化したイマジン。自分の身体を透明にして
 獲物に忍び寄り、身体に生えた触手を振るい電撃を叩き込む技を持つ。
 また自身を液状化して、相手の攻撃を眩ませる事も可能。

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最終更新:2020年10月29日 10:55