本編187~189

『ロンデ二オンの戦い』-2

 作者・大魔女グランディーヌ

187
真っ二つになったGP-03S。その中からコアファイターが出てくる。
パイロット――コウ・ウラキは無事だった!!
コウの乗ったコアファイターは、そのまま漂流しているパイロットの元へ行く。

コウ「クリス!…気絶してるのか? ちいっ…」

コウは気絶しているクリスをコックピット内へ入れ、
母艦ラーカイラムへと戻った。その入れ替わりに――

アムロ「アレックスにステイメン!…やったのはあいつか!!」

アムロのHI―νはタイタニア目掛けビーム攻撃を行うが――

ジュドー「この程度なら避けられる!…この感触アムロ・レイか!
 お前を倒せば全てが終わる! おちろぉ!!」
アムロ「何? ジュドーだと!? ジュドー・アーシタか!!
 シロッコめぇっ!!」
ジュドー「アムロ・レイ…アムロ・レイアムロ・レイアムロ・レイ
 アムロ・レイアムロ・レイィィィ!!!お前さえいなければぁぁ!!」

タイタニアのファンネルが全方位射撃を行う!!

アムロ「ジュドー!目を覚ませ!!
 そんな憎しみをぶつけても自分が苦しむだけだぞ!!」
ジュドー「うるさぁい!!お前を倒せば全てが終わる!
 お前とあと、カミーユとシャアとハマーンを…!!!
 …プル!?…なんだこの感覚わぁ!!」
アムロ「…(…なんだこの感じは? 優しい感じがする…)」
ジュドー「ぐわぁぁぁぁっ!!」

突然苦しみだすジュドー。
ファンネルがジュドーの脳波コントロールから離れ
次々と岩にぶつかっていく!

ジュドー「ハァハァハァ…っ…プル…お前は…くっそぉぉぉ!!!」

ジュドーはタイタニアを反転させ、彼方へと消えていった。

アムロ「ジュドー…お前は…」


木星・イオ基地***


シロッコ「それでジュドーは!?」
サラ「未だ発見できません。1時間前に捜索隊が撃破されてから
 ずっと音信不通です。」
シロッコ「ジュドーか…厄介だな。こうなっては犠牲にした艦隊が
 無駄になってしまう! 捜索範囲を広げて探せ!必ず連れ戻すのだ!」
サラ「了解!」

188

宇宙要塞アクシズ・上級士官室***


ジュドー「…ここは」
ハマーン「目が覚めたか。ジュドー・アーシタ」
ジュドー「…!!貴様、ハマーン・カーン!!?
 おまえを、おまえおぉぉ!!」

吼えるジュドー。しかし、椅子に手錠で拘束されており思うように動けない。

ハマーン「ふん!シロッコめ。よくもやってくれた。まぁいい。」
ジュドー「殺すゥッ!おまえぉぉ!!ハマーン・カーン!!」
ハマーン「命の恩人に対して失礼な口の聞き方だな、ジュドー・アーシタ。
 お前は漂流しているところを拾われたんだよ。」
ジュドー「ぐぅぅっ、この手錠をはなせぇっ!」

ジュドーの叫び声を無視し、話を続ける。

ハマーン「何故ここまで流れ着いたか。何故だか分かるか!?
 …お前は惹かれたのだよ。この私にね。」
ジュドー「なん…だとぉ!?」
ハマーン「お前は強化されて心が敏感なんだ。普段は理性で制御できる。
 しかし、今は違う。無意識のうちに私に惹かれたのだ。」
ジュドー「そんなこと…うっ!!?」

ハマーンがジュドーに口付けをする。

ハマーン「…(感じろ…お前にならできるはずだ。私を受け入れるのだ。)」
ジュドー「…(何だ…暖かい…?)」
ハマーン「………」
ジュドー「…(違う…これは見せかけの暖かさだ。心に氷を持っている。
 冷たく暗く息苦しい感じがする…)」
ハマーン「ふふふ…未だに自分を持っているのか。」
ジュドー「………」
ハマーン「私の元へ来い! ジュドー・アーシタ!! 私を受け入れろ!」
ジュドー「あぁ。わかったよ。その氷を溶かしたらな。」
ハマーン「何!?」
ジュドー「あんたのそれは、まだあの人を引きずっている。
 決着をつけるべきだ。そうしなければあんたは誰にも受けいられない。
 誰もあんたを認めやしない。」
ハマーン「ふふふふふ…流石だ、ジュドー・アーシタ。
 どうやら魂を縛られているのは私のようだな。
 よかろう、お前は仲間の待つ所へと戻るがいい。
 いずれ雌雄は決しよう。」
ジュドー「………」

189
○アムロ・レイ→強化洗脳されたジュドーの乗るタイタニアと交戦。
○ジュドー・アーシタ→アムロとの戦闘中に錯乱を起こし離脱後、
 ハマーンに保護され、その後解放される。
△ハマーン・カーン→漂流していたジュドーの身柄を確保。
 勧誘を試みるが、いずれ雌雄を決すると告げて解放。

【今回の新規登場】
△ハマーン・カーン(機動戦士Ζガンダム/機動戦士ガンダムΖΖ)
 ネオジオン公女ミネバ・ラオ・ザビの摂政にして、アクシズの事実上の最高指揮官。
 一年戦争時はフラナガン機関で育てられていたが、ジオン公国崩壊後、
 公国軍残党と共に地球圏を脱出しアクシズにたどり着く。
 父マハラジャ・カーンの急逝後にその指導力と政治手腕において
 天才的才能を示し、名実ともにアクシズでの実権を握るに至る。
 高いNT能力ゆえか、扱いが難しいといわれるキュベレイを自在に操り、
 カミーユ、シャア(クワトロ)、シロッコ、ジュドーら
 名だたるNTパイロットと互角以上に渡り合えるほどの凄腕である。

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最終更新:2020年10月29日 10:59