本編291-9~20

『風の戦場』

 作者・シャドームーン
291-9

地獄谷***


グオォ――ンッ
バババババババ…ヒュンヒュンヒュン

偵察に出ていた機甲軍団の飛行メカ2名が戻って来た。

ストローブ「申し上げます、奴らはポイントGを通過!」
バーベリィ「間も無くこちらへやって来ます!」
ガテゾーン「フッ…そうかい。なら派手に歓迎してやるとするか」
メガドロン「メタルダーは奴らと一緒だろうな?」
ストローブ「ハッ! サイドファントムで連中に続いております」
メガドロン「よし! 全軍戦闘配置に就けい!」
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  ,ィく-‐ニiiニニミ及ュ//   ヘミー-、:: ::`:、 ,ィ'´;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;;ノ
 ,イヌツ' ,ィ' i.i‐‐--.//ミヽ    |ミii>‐--、::V;; ;; ;; ;; ;;V__,..-ー''"           ノゝ、
モ多,/ ,ィ'i,i‐-//ヽマヘヘ.    |ミii//ニ=‐-ヽ∨;; ;;;__;; ;i`ー-、             >`ヽ 米
モi{ /  ,'〃.ii//ヽ  ',マヘヘ    |ミii////////.∧::',   ∧、;;;;;``'iー‐‐- 、__    V///`ヽ
iロi {  (;;;;( 米 );;;;;;}‐--} jii i  ,ィ'´ ヽ'´`ヽ、///∧::', . ∧`ヽ、__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ニニ≠ー''"´ /

電撃・稲妻・疾風―――!!
11台のライダーマシンが続々と地獄谷に到着する中、早速仕掛けられた
地雷が死闘の始まりを告げるように次々に爆発していく。
すでにゴングは鳴っているのだ。空を飛べるサイドファントムは、上空から
爆撃しているストローブ&バーベリィと早くも矛を交えている。
やがて地雷の轟音が静まり、ライダーたちがマシンを停車させて行く頃合を
見てストローブ&バーベリィは攻撃をやめ着地した。

メガドロン「メタルダーよ! 臆せずよくぞやって来た! 今日こそは我ら
 機甲軍団及び戦闘ロボット軍団が総力を上げて貴様を討つ!!」
ジャース「メタルダー! 帝王に修理頂いた俺のビーム砲の威力を見せてやろう!!
 ライダーV3! ライダーマン! 貴様らにもだッ!!」
クロスランダー「メタルダーも憎いが、俺が今一番この銃で落とし前を
 つけたいのはXライダー、アマゾンライダー! 貴様らだッ!!
 ククク、この日を待っていたぜ…俺様の右腕の仇をとらせてもらおう!」
ゴブリット「(小声で)執念深いねえ。やな性格」
デデモス「(小声で)シッ! 聞こえるぞ」
バーベリィ「スカイライダー、二度と空中戦で不覚はとらぬ!」
ストローブ「空は選ばれし者の聖域! 貴様などの出る幕ではない!」
メタルダー「僕は逃げん! 受けて立とうネロス帝国!!」
ライダーV3「ご指名とあっちゃ受けざるをえんな。ライダーマン、行くぜ!」
ライダーマン「おう!」
スーパー1「機械軍団との戦いなら、このファイブハンドの出番だな。
 V3、ライダーマン俺も手伝おう!」
Xライダー「根に持つ奴め! いいだろう、その勝負受けた!」
アマゾン「ガウウウウ…左腕も切り落す!」
スカイライダー「この空は誰のものでもない。それを教えてやる!」

291-10

両陣営がそれぞれの仇敵を見つけ激しい睨み合いの火花を飛ばす。
一方、怒れる雷神ストロンガーはガテゾーンを指差し迫る。

ストロンガー「クライシスッ!! タックルは返してもらうぜ!!」
ガテゾーン「フフ…そうがなりなさんな。今会わせてやるよ」

ガテゾーンの合図でネックスティッカーがタックルと共に前へ出る。
彼女はまるで人形のように棒立ち状態である。

ストロンガー「ユリ子ッ!」
ライダー1号「待てストロンガー、不用意に近づくな!」
タックル「電波投げーっ!」

ヴァーン!!

ストロンガー「何ぃっ!?」
ライダー1号「ウォッ!」
ライダー2号「どうなってんだ!」
ライダーZX「体が…ッ」
BLACKRX「うわ!」

ドシャ、ドシャァーン!

タックルに駆け寄るストロンガー、追う1号ライダーたち。
しかし…意外ッそれは電波投げ!!
それも以前の彼女が得意としていた技とは、比較にならない
広範囲に効果を及ぼし、全員が宙に浮いて飛ばされてしまう。

ストロンガー「タックルにこれほどの戦闘能力はなかったはず…
 クライシス…貴様ら、何をしやがったッ!?」
ガテゾーン「人聞きの悪いことを言わないでもらおうか。
 俺はその女を救ってやったんだぜ?」
ストロンガー「救っただあ~…デタラメぬかすな!!」
ライダー1号「まあ待て。聞こうガテゾーン、救ったとはどういうことだ?」
ガテゾーン「さすがは賢明な1号じゃねえか。いいだろう教えてやる!
 この女は黄泉帰りの影響で生き返ったはよかったが、体中が毒に
 侵されて瀕死だったのさ。シャドームーン探索の命令を受けていた
 俺は偶然にも死人同然で彷徨っていた彼女を発見してな…」
BLACKRX「シャドームーン探索…そうか、あの時か!」
ガテゾーン「ご名答。ところが見つけたのは女一人、その時はまだ
 素性は知らなかったが、“理由あり”の匂いを嗅ぎ取る俺の勘は
 結構鋭くてな。何かに役立つだろうと思い連れ帰ったが、
 マリバロンの諜報網で調べてみれば大当たりよ。
 これが幻の〝女ライダー〟電波人間タックルだったとはな!」
ストロンガー「そいつはライダーじゃねえ。ただの女だ」
ガテゾーン「ん? 何だ、妙なことにこだわるんだな」
ストロンガー「そうか…ユリ子にはドクターケイトの猛毒がまだ…」
ガテゾーン「フフフ、安心しな。今のタックルはもうその毒には侵されちゃいねえ。
 折角手に入れたユニットに死なれちゃ元も子もねえからな」
ストロンガー「何だと!?」
ライダー1号「ケイトの毒を彼女から取り去ったというのか?」
ガテゾーン「クックック…感謝してもらいたいね。俺はこう見えて女には
 優しいんだぜ? デルザーの単細胞どもはすぐ殺せだの、頭の先から
 爪先まで醜い怪人に改造しろだのうるさかったがな。ジャーク将軍から
 皇帝陛下の許可を頂ける様に、取り計らってもらえるよう進言したのも
 この俺さ。さすがに改造魔人の猛毒を完全に除去するには手こずったが、
 クライシスの超科学力を持ってすれば不可能はない! ついでに彼女は
戦闘用改造人間としちゃあ、えらく中途半端な改造状態だと判明したんでな。
ちょいと“出力”を強化してやったのさ。その成果が……これだッ!」
タックル「エイ! やあ! トォー!!」

ドガァ! ビシッ! バキィィッ!

ストロンガー「ぐわっ…や、やめろタックル!!」

ガテゾーンの言葉に偽りはなく、タックルは何と素手の格闘でストロンガーを怯ませた。

ガテゾーン「ハハハハ、どうだ俺の腕前は! 惚れた女にあの世へ送って
 もらえるんだ…男冥利に尽きるだろストロンガーさんよ!」
ストロンガー「貴様ァ~…!!!」
ガテゾーン「さあ、お喋りタイムはここまでだ 仮面ライダーども!
 我が怪魔ロボット大隊の精鋭が地獄谷で貴様らの送葬行進曲を
 演奏してやるとよ。キューブリカン! ガンガディン!」
キューブリカン&ガンガディン「ハッ!」

291-11

機甲隊長の号令を受けて、怪魔ロボット大隊でも屈指の火力を誇る
キューブリカンとガンガディンが砲門をフル稼働させた。

ズビ―――ィィィィィィ…ガガァン!!
ドバッ ドバッ ドバッ ドバッ ドガガガガガガガ!!
ドゴォォンッ

ガテゾーン「奴らを接近戦に持ち込ませるな、どんどん撃ちまくれ!」

絶え間なく続く爆音の嵐。その威力と激しさは地形が変わるほど苛烈である。
ギリギリで戦火の雨を掻い潜るライダーチームだが、接近すればタックルが
パワーアップした電波投げで彼らを寄せつけない。

ストロンガー「タックル、目を覚ませ! 俺だ、分からんのかっ!!」
BLACKRX「無駄です! 洗脳電波を送っている、ネックスティッカーを
 叩かなければ…俺がなんとかやってみます!」

RXはロボライダーに変身し、突破口を開こうとボルティックシューターを構えた。

ガテゾーン「ん? ロボライダーめ、奴に武器を撃たせるな!」
ロボライダー「うわっ!?」

ブゥ――ゥゥン――ガイィン!

突然襲って来たブーメランのような鋭い鎌で、ボディを傷付けられるロボライダー。
火花は飛んだが、強靭なロボフォームはそれほど深く傷を受けていない。
ブーメラン鎌を投げた仮面ライダーを模した銀色の戦士が立ちはだかる。

デスガロン「さすがと言うべきかロボライダー! だがこの俺も強化されたのだ!
 今度は怪魔界の時のような不覚はとらぬ、この怪魔ロボット大隊最強の戦士
 デスガロンの誇りにかけて、RX! 貴様の首は頂くッ!!」
ロボライダー「デスガロンか!!」
デスガロン「行くぞ!」

ガガァン!!

鋼鉄同士がぶつかり弾け合う、鈍く重い音が響く。
組み合った瞬間、ロボライダーはデスガロンのパワーアップを悟った。
以前は軽々と地に這わせた相手だが、今のデスガロンはパワーにおいて
ロボライダーとほぼ互角である。双方の武器を封じる格闘戦が続く。

ガァキィン!!

ロボライダー「ぐわぁっ!?」
デスガロン「むう!?」
シュバリアン「どけどけ、クライシス不倶戴天の敵・RXを討ち取るのは
 この怪魔ロボット大隊最強の戦士シュバリアンだ!!」
デスガロン「下がっていろ新入り! RXを倒すのはこのデスガロンだ!」
シュバリアン「黙れ! 敵を怪魔界に連れて来た挙句、無様に敗れ去る
 ような旧型に用はない。貴様こそ下がっていろ!」
デスガロン「貴様…ッ それが上級戦士に対する態度か!!」

尚も続いている砲撃の嵐。しかしこの地獄谷で、数々の修羅場を潜り抜け
てきた歴戦のライダーである。相当なダメージは負っているが、
どうにか生き残り反撃に移れる射程距離まで迫っていた。

ストロンガー「よし。エレクトロウォーターホールで一気に…!」
ライダー2号「待て! 気でも狂ったか、それではタックルも巻き添えだぞ」
ストロンガー「(ハ…ッ!) 2号、し…しかしこのままでは」
ライダー1号「冷静になれストロンガー。その焦りが敵の狙いだ」
ライダーZX「先輩、俺に任せてくれ!」
ライダー1号「ZX。何かいい手を思いついたのか?」
ライダーZX「フッ、まあ見ててくれ」

291-12

10号ライダー・ZX。彼は単独で日本防衛についていた期間が短かったせいもあり、
多くのヒーローが活躍して来たこの日本において、人々の記憶に残っていることが
他のライダーたちに比べてやや薄い。だが、悪の秘密結社バダンが超科学の粋を
結集して造られたそのボディには、人智を超越したポテンシャルが秘められている。
〝パーフェクトサイボーグ〟の異名がある通り、彼は脳以外のほとんどの肉体が
機械化された改造人間である。水素エネルギーを動力とし、フルメタルボディの全身に
装備された数十万個のサーボモーターの働きにより、実にライダー二人と互角以上の
恐るべきパワーを発揮できるのだ。

ライダーZX「レーダー攪乱煙幕、噴射!」

ZXは忍者のように素早く走りながら、上腕部の黒いスリットから膨大な煙を噴射した。
煙は完全に怪魔ロボット軍団の視界を遮り、かつ磁気を帯びたチャフを含んでいる
ため、光学的にも電子的にも姿を隠すことが可能である。
ターゲットを補足できないキューブリカンとガンガディンが苛立つ。

キューブリカン「何だこのガスは!?」
ガンガディン「く、レーダーが効かん! ライダーどもはどこだ!」
ネックスティッカー「ぬぬ…洗脳電波が遮断される…ッ!」

ブンッ…

次にZXは、ベルトのバックル部分から複数の立体像を投影していく。
この虚像投影装置はレーダー撹乱煙幕との併用が最も効果を発揮するのだ。
煙幕が薄くなりかけた時、キューブリカンとガンガディンはすぐ目の前に立つ
ライダーの姿――ZXの分身を補足して驚く。

キューブリカン「う! いつの間にッ!!」
ガンガディン「くっ、死ねライダー!!」

――ドガガガガガッ!!!!

…キンッ

ドドドドガガァ―――ァン!!!!

二人が虚像に向かって乱射した瞬間、虚像は消えそこに仕掛けられていた
ZXの『衝撃集中爆弾』が大爆発した。爆発のエネルギーを一方向に集中させる
ことが可能なこれを、至近距離で受けた二体が衝撃で倒れた。
ガンガディンは下半身がキャタピラ付きの戦車タイプなので起きることができずもがく。
さらにそこへ、ダブルライダーの洗礼が迫っていた――

ライダー1号「ライダー月面キィーック!!」
ライダー2号「ライダー回転キィーック!!」

ドガアアア!!

重装甲タイプのキューブリカンとガンガディンだが、衝撃集中爆弾で一点に爆発の
衝撃を受けたところに、ダブルライダーの必殺キックが炸裂してはたまらず、
バチバチッと放電しながら火花を噴出させる。

キューブリカン「ギギ…ギ…ガガ」

ウィィィン―…ズビィィームッ!
ドドンッ!

ライダー2号「本郷、危ない!!」
ライダー1号「うお! …ウーム、恐るべき頑丈さだ!」

291-13

2号のキックで頭部を粉砕されたキューブリカンだが、そこから砲台のような
第二頭部がせり上がり、尚も強烈なビームを撃ってくる。
ガンガディンも両腕をジタバタさせながら何とか起き上がろうと悪戦苦闘していた。

ライダー2号「こうなりゃ二体同時に叩くしかねえな。本郷!」
ライダー1号「オオ! いくぞ一文字!!」

ダブルライダーはタイホウバッファロー戦のように、ライダー車輪でキューブリカンの
周囲を高速で回り撹乱する。左手のアイアンクローで二人を捕獲しようとする
キューブリカンだが、自慢のパワーも的を絞れず空を切るのみであった。
二人の姿が螺旋を描き、一陣の風となった時、屈強の怪魔ロボットに最期の時が訪れる!

「「ライダーダブル錐揉みシュートッ!!」」

ダブルライダーはキューブリカンの両腕を掴み、上空高くジャンプした。
一見するとカメバズーカを道づれに洋上に消えた場面を想起させるが、
キューブリカンの道づれはすでに決められていた。
錐揉み回転しながら地上へ投げ飛ばされたキューブリカンが、
眼下でもがいている動けないガンガディンに突っ込んでいく――

                          ;人;;从;;;;:人;;:.`)
                        ;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)"
                        (´⌒;:⌒`~;;从;;人;;;⌒`;:                          
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`~~~

ボボオオオンッ!!!

巨大な爆炎が立ち上った少し前、洗脳電波の感度を上げようと
ネックスティッカーは送信アンテナをさらに長く伸ばしていた。
そこへ、猛烈な勢いで回転する飛行物体が現れアンテナを切断した。
ZXが投げた『十字手裏剣』である。

シュシュシュシュシュ……スパッ スパッ!

ネックスティッカー「うぐ!? ア、アンテナが~っ!!」
タックル「うう…!」

操りの糸が切れたように、タックルはガクンと膝を曲げてその場へ倒れた。
すかさずストロンガーが傍へ駆け寄り抱き起こす。

ストロンガー「ユリ子ッ! 大丈夫か、しっかりしろ!」
ネックスティッカー「よくも邪魔を…許さんぞZX、くたばれっ!!」

ネックスィッカーの巨大な体躯には、岩をも砕く強大なパワーがある。
しかし本来後方に潜み、司令を発する司令塔メカとして設計されている
ため動きは鈍重であり、〝忍者ライダー〟ZXの変幻自在の戦い方には
全く及ばず怪力の両腕は虚しく空振りしていた。
業を煮やしたネックスティッカーは、首の付け根部分からビームを撃った。
その一撃は見事ZXを貫通したと思われたが、その像が陽炎のように歪む。

ネックスティッカー「おのれっ…これも分身か!!」
ライダーZX「電磁ナイフ!」

――ビュッ ズガッ!

ZXが投擲した電磁ナイフが、怪魔ロボットのビーム発射口に突き刺さる。
青白い電流を放出しながらのけぞるネックスティッカー。

ネックスティッカー「ぐがぁ!」

ライダーZX「ZXキィィ――ック!!!」

踵からジェット・エンジンを噴出させ上昇したZXは、空中で決めポーズを
とった瞬間、全身が赤色発光。そのまま猛烈な勢いでキックを炸裂させる。

ズガァァァンッ!!

ネックスティッカー「ギャアアアッ!! (…ガテゾーン様!)」

ドドォーンッ…

仰向けに倒れ、ネックスティッカーは木っ端微塵となった。

ガテゾーン「(よくやったネックスティッカー! お前の犠牲は無駄にはならん、
 …作戦は第二段階に入った! さあ、タックルに近づくがいい…)」

291-14

ストロンガー「エレクトロファイヤー!」

バリィッ! バババババババ――!!

怪魔戦士二人に苦戦しているロボライダーを救うため、シュバリアン目掛けて
得意の電気技を放つストロンガー。しかし高圧電流は、そこへ立ち塞がった
怪魔ロボットの持つ奇妙な形のスティックに吸収されてしまう。

ストロンガー「チッ…てめえもクライシスの鉄クズってわけかい」
エレギトロン「我が名はエレギトロン! 俺のボディは電気エネルギーの塊よ。
 ストロンガー、貴様の電気技もこの俺には通用せんのだ!!」
ストロンガー「そうかい。じゃあ、こいつはどうかな!」

ストロンガーはチャージアップしようとしたが、それを出すまでもなく、
ZXが射出した『マイクロチェーン』がエレギトロンを巻き上げた。

エレギトロン「何の真似だ? こんな鎖程度で…ッ」
ZX「ストロンガー、今だ!」
ストロンガー「へへ…気が利くじゃねえか、そら食らえッ!」

ズババババババババ……バリバリ、バチィィィッ!!!!

エレギトロン「うぐぐぐぐ…ぎゃああああ!?」

ZXがマイクロチェーンを伝わり流し込む5万ボルトの高圧電流と、
ストロンガーのエレクトロファイヤーが左右から注ぎ込まれた。
さしものエレギトロンも、この莫大な負荷にはボディ内部の機械が
耐え切れず両目、両角の先から火花が飛び散る。
そこへダメ押しとばかりに、ストロンガーの電キックが肩に炸裂した。

ストロンガー「トォッ! ――ストロンガー、電・キィ―クッ!!」

バギャァッ!! バチバチバチ…ドガァァン!

「怪魔ロボット大隊最強の戦士」を自認するデスガロンとシュバリアンの
猛攻にロボライダーは苦戦していた。この二人が息の合った攻撃で
攻め続ければ、いかなロボライダーでも倒せると思われたが、
いかんせん双方が譲らず、折り合いが悪いため決め手に欠けていた。

ロボライダー「ぐう、このままではやられてしまう!」
デスガロン「どけ! とどめは俺が刺す!」
シュバリアン「貴様こそどけ! クライシス帝国に、いやGショッカーに
 シュバリアンありと俺の名を轟かせてやるのだ!」
ロボライダー「今だ!!」

言い争う二人の一瞬の隙をつき、ロボライダーはバイオライダーに変身した。
水晶の液化物質がデスガロンの背後に回り込み一閃!

デスガロン「グァッ!!」

バイオブレードがデスガロンの右肩から先を斬り飛ばした。
倒れるデスガロンを他所に、鉤爪を振り上げてバイオライダーに
襲い掛かるシュバリアン。バイオライダーは反す刀でさらに一閃した!

バイオライダー「スパークカッター!!」

ズバァァン

シュバリアン「ぐううッ!!! 何の…まだ、まだ…グハッ」

シュバリアンの鋼鉄の右腕が、デスガロン同様に肩部から宙に舞った。
直撃を避けたため、まだどうにか動けるようだ。デスガロンも戦士の
意地にかけて片手でブーメラン鎌を掴もうとしている。

ガテゾーン「(デスガロン、シュバリアン! そこまでだ…奴から離れろ)」
デスガロン「(しかしガテゾーン様、自分はまだ戦えます!)」
シュバリアン「(自分もです! みすみすRXめの首を捨て置けと!?)」
ガテゾーン「(いいから俺の作戦に従えッ! これでいいんだ…
 お前らは実によく戦った。そのダメージならRXも今度は咄嗟に
 バイオライダーで逃げれまい…フフフッ、分かったな命令だ!!)」
デスガロン「(…了解。御命令に従います…)」
シュバリアン「(ガテゾーン様!!)」
ガテゾーン「(くどいぞシュバリアン! 愚痴なら後で聞いてやる)」
シュバリアン「(………)」

291-15

それぞれの戦闘を終えたライダーたちが、タックルを膝に抱いて抱えている
ストロンガーの周囲に集まってきた…。

ストロンガー「ユリ子……」
タックル「うう…ううん………しげる…」
ストロンガー「…! 気がついたかユリ子、俺ならここにいるぞ」

タックルの黄色いグローブを、固く握り締めるストロンガー。
吹き抜ける風が、白と黄色のマフラーをもの哀しくたなびかせている…
戦場で別れ、離れた二人がこうしてまた再会した。
彼らを見つめる他のライダーたちも、感慨深い様子で見守っていた。

ガテゾーン「(フフ…ネックスティッカーを倒したことで油断したな。
 甘いぜライダーども。洗脳ユニットはその女の頭の中とも知らずにな…
 そして本当の送信デバイスは…俺の手の中にあるのさッ!)」

ガテゾーンの手に、何かの装置が握られている…。

ガテゾーン「(さあタックル。最後の一働きをしてもらうぜ……やれっ!!)」
タックル「!!」
ストロンガー「タックル!?」

大きく目を見開いた彼女が、手刀をストロンガーの両首筋にあてた。
次の瞬間、タックル最後にして最大の大技が発動された!

タックル「ウルトラサイクロン!!」

ヴァァァァァァァァァァンッ!!!!

ストロンガー「ぐわあああああ!!」
ライダー1号「ぐおおお…こ、これは!!」
ライダー2号「体が、バラバラになりそうだ…!!」
ライダーZX「まさか奴らの狙いは…ぐああ!!」
BLACKRX「ぐっ…バイオ…うわああああ!!」

電波人間タックルが命と引換えに放つ、一撃必殺の超技ウルトラサイクロン!!
ストロンガーに叩き込まれた超振動波は、地面を伝わり周囲にいたライダーたちも
まとめて葬らんとしている…仮面ライダー、万事休す!?

ガテゾーン「勝ったッ!! ハハハハハ、とうとうやったぜこの俺がな!!
 仮面ライダーども、全員まとめて今度こそ地獄へ落ちろ!!!」

ドギュゥ―――ンッ!!

勝利を確信するガテゾーン。その時、地獄谷に銃声が鳴り響き、
彼が持っているデバイスを粉々に吹き飛ばした。
洗脳効果が切れ、タックルは絶叫した。

タックル「アア!! …ああ…ああああああーッ!!」
ガテゾーン「うぐっ! …な…何だと!? 誰だ邪魔しやがったのは!!」

ガテゾーンが顔を上げた先に立っていたのは――

ガテゾーン「!! お前か…」
トップガンダー「………」
クロスランダー「トップガンダー!!」

別の場所でメタルダーやXライダーと交戦していたクロスランダーが驚き
こちらを振り向く。トップガンダーは静かに振り向くと、
メタルダーたちのほうへ加勢に走った。

クロスランダー「この裏切り者めッ!! よくぞのこのこ現れおったな!!」
トップガンダー「メタルダーは俺の友達だ!!」

ウルトラサイクロンが不完全に止まり、全員相当なダメージは負ったがまだ生きている。
満身創痍の体でストロンガーはゆっくりタックルを抱き起こした。
死んだように倒れていた女戦士タックルが――
一人の女性、岬ユリ子が―――
微かな息のもと、薄目をあけて微笑んだ…

ストロンガー「ユリ子…ッ!」
タックル「茂……うふふ、もう…遅いじゃない…待ちくたびれたわ…
 …でも…会いたかった……ありがとう、茂……」

そう呟くと、彼女は再び力なく死んだように意識を失った。

ストロンガー「~…ッ…!!! うお…うおおおおおおおおおッ!!!」

291-16
               ,ィ'´(    )`:、
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          /ヽ、_,.,ィ'´‐ゝ、____,.'´: : : : ,': : : )
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        く、  ,':: :: :/   ィ'´‐-..、:: :,'::/;;;;;;ヽ、
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                ',ゝ',::::::i i,/;;;;;;;;i_  /.i i i i i ',
                 i-)ヽ´`ヽ_ ̄', ̄_| ゝ`‐´`´`´
                      i_)‐米‐‐(--‐‐ィ;ヽ、
 ギュィィィィ―――ィィィィン――!

遂に真の力を解き放つストロンガー。胸のS字が電光を発して高速回転!
『超電子ダイナモ』が起動した時、彼は改造超電子人間に生まれ変わるのだ!
カブテクターに白銀のラインが走り、カブトショックもスパークして白銀に輝く。
チャージアップしたストロンガーは、大地を蹴って天高く跳躍した。
大の字に両手両足を広げ、空中で全身から稲光を迸らせながら大回転。
────           ─────
     / /  | ヽ   \
   /  /  |  ヽ    \
  /   /   |   ヽ    \
/    /   |    ヽ     \

    /__ O   __/__
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    ̄ ̄ ̄       /   /   /

291-17

\       .\         L         l      \.|             |     |    .|\     /\     / |   //  /
  \       \       !          l      /`ヽ、       |    |   _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
   .|         l     ゙l          l     / ノゝノ) /(_   _)ヽ,.|   \ 超・電!イナズマッ!          /
   .l        ..l     !        ュ  l    /.ゝ __//,ィ' ‐‐ 、` ,-‐'ヽ',!   ∠        キィィーーック!!   >
    .`'-、       l    .|           リ、  l  /   i     ,ィ'´; ;ヽ /; ; ヘ !   /_                 _ \
      .\      ヽ   .|         lヽ │ iゝ‐-┤_   i; ;; ;; ;;i i; ;; ;;;;i.l     ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
        .\     .|  │            l ヽ.! i;;;;;;;;;;;/;;;;;ヽヽ`ヽヽく ⌒ ヽ.ノl!      //   |/     \/     \|
         ヽ    ヽ  l             l  ll、ゝ、;;;;;;;;;;;;;;;', ): : : : :`ヽノi…‐、              /  !
          ヽ    ヽ !          l  .ゝ  \;;;;;;,,;;ゝi: : : : : : :i``''ー、: ::ヽ、      _,  /   l゙
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`'ミ~、,,_..l   ヽ                 l  ,','::::::::::::',/. /  i  /   !            / /   /    / ,i′
  `'ii、 ゛    \                !  ii:::::::::::::::',. /   ``´   !        / /    ,i′,/゛ /
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            \  \         l弋__,ィ' ..l  l  |            / ./    /         /

291-18

ガテゾーン「ウオオッ…くっ、離脱!!」

ドガァァンッ!!

ガテゾーン「畜生、フルチューン済のボディを…おぼえてろっ!!」

大爆発と共に砕け散るガテゾーンボディ。
超電イナズマキックが炸裂した瞬間、彼は間一髪でボディを捨てて頭部のみ
緊急離脱した。この辺はさすが二大組織の渡世を歩いてきた機甲隊長である。
が、怒れる雷神ストロンガーがそのまま見逃すはずもなく――

CPストロンガー「逃がすかッ ――トォ! 超・電ドリルキィィークッ!!」
ガテゾーンヘッド「うっ! 寄るなーーッ!!」

ゴァォッ

追撃の超電ドリルキックとガテゾーンヘッドが放ったビームが激突する。
だが気迫に勝るストロンガーのドリルキックがビームをスパイラル状に
削って行くかのように裂き、ヘッドに炸裂しようとしたその時。

シュバリアン「ガテゾーン様ーーッ!」

ギュルルルル―ッドガァァ!!

シュバリアン「グハァァア!!!…ア、ア…ガテゾーン様…」

ドバァァンッ!

飛び込んだシュバリアンを貫くドリルキック。
機甲隊長の盾となった彼は、爆発を起して落ちて行く…。

ガテゾーンヘッド「シュバリアン!? ぐうう~トリプロン!!
 シュバリアンを回収しろーッ!!」
トリプロン「ハ、ハハー!」
デスガロン「RX…いづれ改めて命はもらう!」

トリプロン1号がシュバリアンの吹飛んだ頭部を、2号と3号がそれぞれ
バラバラになった体の残骸のいくつかを回収して飛び去る。
デスガロンもそれに続き消えて行った。
その間には、ガテゾーンヘッドはすでに彼方へ飛び去り消えていた――

ライダー1号「…微かだが…まだ脈はある。望みを捨てるな茂」
ストロンガー「ユリ子…。悪りぃ、待たせちまってよ……」

タックルを両腕に抱き、立ち上がるストロンガー。
だが、かつてとは違う。彼女はまだこの腕の中で生きている。
二度と失ってなるものかと…空を仰ぐストロンガー、そして仮面ライダーたちであった。

291-19

○本郷猛/ライダー1号→キューブリカン、ガンガディンを2号と協力して撃破。
○一文字隼人/ライダー2号→キューブリカン、ガンガディンを2号と協力して撃破。
○風見志郎/ライダーV3→地獄谷でメタルダーの援護に加わる。
○結城丈二/ライダーマン→地獄谷でメタルダーの援護に加わる。
○神敬介/ライダーX→地獄谷でメタルダーの援護に加わる。
○山本大介/ライダーアマゾン→地獄谷でメタルダーの援護に加わる。
○城茂/ライダーストロンガー→エレギトロンを電キックで倒し、ガテゾーンに怒りの
  超電イナズマキック、超電ドリルキックを叩き込んでボディを破壊する。
○筑波洋/スカイライダー→地獄谷でメタルダーの援護に加わる。
○沖一也/ライダースーパー1→地獄谷でメタルダーの援護に加わる。
○村雨良/ライダーZX→ボディに内蔵された数々の装備で大活躍。ネックスティッカーをZXキックで撃破。
○南光太郎/ライダーBLACKRX→デスガロン、シュバリアンと交戦するが決着はつかず。
○剣流星/メタルダー→地獄谷でネロス帝国と戦闘開始
○トップガンダー→ガテゾーンが隠し持っていた洗脳デバイスを狙撃してこれを破壊する。メタルダーに加勢。
○岬ユリ子/タックル→ガテゾーンに拾われ強化改造を施されていた。洗脳が解けたが瀕死状態。
●ガテゾーン→二重作戦成功で勝利を確信したのも束の間、トップガンダー参戦で形成逆転される。
 ストロンガーの超電イナズマキックによりボディを破壊され、頭部のみ撤退。
●キューブリカン→圧倒的な火力でライダーを砲撃。ダブルライダーに敗れる。
●ガンガディン→圧倒的な火力でライダーを砲撃。ダブルライダーに敗れる。
●デスガロン→ロボライダーと再戦するが、決着はつかず負傷して撤退。
●エレギトロン→ストロンガー、ZXのW電撃攻撃にショートさせられ電キックを食らい爆死。
●ネックスティッカー→ZXのZXキックを食らい爆死。
●シュバリアン→デスガロンと喧嘩しつつロボライダーと戦う。ガテゾーンのヘッド部をかばい、
 超電ドリルキックを受けて大爆発。トリプロンに回収される。
●トリプロン→ガテゾーンの命令で大破したシュバリアンを回収。
●戦闘ロボット軍団→メタルダーとそれぞれに遺恨のあるライダーを狙う。
●機甲軍団→メタルダーとそれぞれに遺恨のあるライダーを狙う。

291-20

【今回の新規登場】
●キューブリカン(仮面ライダーBLACKRX)
 RX撃滅の使命を与えられ出撃した最初の怪魔ロボット。ガテゾーンの自信作であり、
 強力なパワーを有し左手にアイアンクロー、右手にビーム砲を装備している。
 人間に変装することも可能。RXキックで頭部を粉砕され、一旦行動停止に陥るが
 下から現れた第二頭部で再起動するという頑丈さを見せた。

●ガンガディン(仮面ライダーBLACKRX)
 ライドロンの破壊及びRX抹殺の任務を帯びて出撃した怪魔ロボット。
 全身兵器庫とも言える移動砲台ロボで、ロケット弾とビーム砲の威力は絶大。
 圧倒的な火力で一度はRXを窮地に陥れたが、クジラ怪人の聖なる洞窟で
 生命を得たライドロンの参戦で形成逆転、体当たりで横倒しにされたところに
 RX必殺のリボルケインでとどめを刺され大爆発を起した。

●デスガロン(仮面ライダーBLACKRX)
 死亡したガロニア姫の替玉計画にあたり、妨害者抹殺の特命を受けた
 対RX用の怪魔ロボット大隊最強の戦士。(※当時。)
 戦闘能力はすこぶる高くRXを苦戦に追い込むが、左胸の怪魔界へ行ける
 飛行チャンネル装置でRXの怪魔界侵入を招いた失態から処刑される身となる。
 それを贖うため再度RXに勝負を挑むが、佐原ひとみを失った深い悲しみから
 突如誕生したロボライダーの前に圧倒され、ひとみ生存の事実を告げて散った。

●エレギトロン(仮面ライダーBLACKRX)
 怪魔界を地球に招来させる三つの鍵の強奪司令を帯びて、ガテゾーンと共に
 出撃した怪魔ロボット。ボディを電気エネルギーに変換させて送電線を媒介に
 コンセント等から実体化可能。左右の巨大角に敵を挟みこんで電撃を加える
 他、電気エネルギーで組成されるスティックを武器に用いる。

●トリプロン(仮面ライダーBLACKRX)
 上級戦士にあるまじき失態を犯したデスガロン処刑の命を受けた怪魔ロボット。
 3つのパーツに分離でき、1号は頭部と肩部のみで飛行・偵察を主な任務とし、
 2号・3号は人型のロボットで腕の巨大ハサミが武器。
 3体が合体していないと戦闘では全パワーを発揮できない。

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最終更新:2020年11月08日 15:40