本編499-11~13

『絆は種族を超えて…』-7

 作者・ユガミ博士

499-11

悪魔将軍「―?何やら、外が騒がしいな」
ぬらりひょん「朱の盆。様子を見て来い!」
朱の盆「は、はい!・・・・うわぁぁぁ!!」

真吾少年に迫っていた悪魔将軍は、外が騒がしい事に気が付き、
ぬらりひょんは朱の盆に様子を探らせに行かせる。命令に従った
朱の盆は様子を見に行くが、大声を上げて戻って来た。

ぬらりひょん「どうしたというのだ、朱の盆!」
???「やはり、お前が絡んでいたのか、ぬらりひょん!」
ぬらりひょん「...その声は鬼太郎か!」

通路から現れたのは、外でパズズを倒した鬼太郎達だった。
宿敵である鬼太郎が現れ、ぬらりひょんは苦虫を潰したような顔をする。

百目「悪魔くん!」
真吾「ひゃ...百目。幽子ちゃん...来てくれたんだね」
百目「勿論だモン!」

悪魔将軍の恐怖に怯んでいた真吾少年だが、百目と幽子が
助けに来てくれた事に安堵する。

目玉おやじ「彼が、悪魔くん...埋もれ木真吾君という少年か!」
鬼太郎「真吾君を返してもらうぞ!」
悪魔将軍「そうはいかん...」
シレーヌ「この少年は、我らデーモン族...悪魔がこの世を支配する為に
 必要な存在なのだ。邪魔立てはさせぬぞ!」
一反「何か、おっかないのがいるバイ...!」ガクガク

真吾少年を返すように鬼太郎が迫るが、悪魔将軍やシレーヌが阻む。
一反木綿は、悪魔将軍達から発する気迫に体を震わせる。

デミトリ「奴はもしや...」
飛影「サタンの化身といわれる悪魔超人のボス...悪魔将軍か。
 ふっ...面白い奴が絡んでいたようだな」
悪魔将軍「魔界の貴族、デミトリ・マキシモフにモリガン・アーンスランド...
 それに暗黒武術会の優勝チームのメンバーの1人、飛影か。ゲゲゲの
 鬼太郎だけでなく、この様な者達まで来るとは...どの様な意図があって
 ここに来たかは分からないが、貴様達も我が配下となり、共に人間共を
 支配しようではないか!」

悪魔将軍という強敵を前に、強者と戦う事を望む飛影は不敵な
笑みを浮かべる。悪魔将軍は、デミトリ達に配下に加わるよう、
誘いを持ちかける。

飛影「ほう...」
モリガン「あら、私を誘ってくれるなんて嬉しいわ。けど...人間を支配するとか、
 興味ないのよ。私...」
デミトリ「人間がどうなろうと、私には関係の無い事だが、この私を配下に加えるだと...
 私の望みは『支配』だ...私は誰の下にも付かん!」
飛影「同感だ。それよりも、俺は貴様と戦ってみたいと思うのでな」

悪魔将軍に誘われるデミトリ達だが、それぞれ、その誘いを断る。



499-12

氷村「ムッ...この気配は、ついに来たか!」
デビルマン「美樹ィィィ!!」

ドゴォーン

猫娘「ニャッ!!」
シーサー「今度は何だ!?」

氷村が気配を感じ取ると、けたたましい音と共に建物の壁が
崩れると、美樹を助けに現れたデビルマンが現れる。

氷村「来たな。デビルマン」
デビルマン「氷村ァ!美樹は何処だ!」
氷村「安心しろ。牧村美樹は丁重に扱っているぜ」

美樹を取り返そうと、氷村に敵意をむき出しにしながら、居場所を
聞き出す。氷村は、眠っている美樹をデビルマンに見せた。

デビルマン「美樹...」
悪魔将軍「デーモン族の勇者、デビルマン。その身体...我が肉体の
 一部にしてくれよう!」
デビルマン「...誰だが知らねえが、俺の邪魔をするってんなら、相手に
 なってやるぜ!」
悪魔将軍「刃向うのであれば、この姿で相手をしよう。ムゥン!」

デビルマンも吸収しようと悪魔将軍が立ちはだかるが、デビルマンは
悪魔将軍に敵意を向ける。敵意を向けたデビルマンに対して、エネルギー体の
姿だった悪魔将軍は姿を変え、キン肉マンを苦しめた西洋の騎士の様な甲冑の
姿に変わる。

鬼太郎「あの姿は...!」
目玉おやじ「あれはNYで、正義超人のキン肉マンと戦った時の姿じゃ。
 以前テレビの中継で見た事があるぞ!」

悪魔将軍の姿が変わった事で鬼太郎は驚き、目玉おやじは、テレビの
中継で見た事を思い出す。

デミトリ「面白い。ならば私がねじ伏せてみせよう」
悪魔将軍「無論、貴様達の相手もしてやる。だが今、用があるのは
 デビルマンだ。貴様達は、彼等が相手をしよう。出てくるのだ!お前達」

悪魔将軍がデミトリ達に差し向けたのは、かつてNYでの戦いで、
キン肉マンに差し向けた地下を根城にしている地下超人の軍団だった。

ぬらりひょん「では、我々も...」
シレーヌ「悪魔将軍の邪魔はさせぬぞ!」

ぬらりひょんとシレーヌも、それぞれ配下の妖怪やデーモン族を
呼び出した。

猫娘「まだ、こんなにいたなんて!」
一反「どんだけいるバイ...」
百目「悪魔くんや見えない学校の皆を助けるんだモン!」

まだまだ妖怪やデーモン族がいる事に驚く猫娘達。そしていよいよ、
恐怖の将―悪魔将軍との決戦の火蓋が切って落とされた。
見えない学校の仲間や美樹は救い出されるのか...戦いの行方は如何に!



499-13

◯鬼太郎→悪魔将軍達と対峙する。
◯目玉おやじ→テレビの中継でキン肉マンと悪魔将軍のNYの戦いの事を思い出す。
◯猫娘→悪魔将軍達と対峙する。
◯一反木綿→悪魔将軍の気迫に体が震えだす。
◯シーサー→悪魔将軍達と対峙する。
●ぬらりひょん→配下の妖怪を呼び寄せる。
●朱の盆→外の様子を見に行かされるが、鬼太郎達が来たので引き返す。
◯埋もれ木真吾→百目達が助けに来たので、安堵する。
◯百目→悪魔将軍達と対峙する。
◯幽子→悪魔将軍達と対峙する。
◯デビルマン→美樹を助けに現れ、悪魔将軍と対峙する。
◯牧村美樹→氷村によって、眠らされている。
●氷村巌→デビルマンに眠っている美樹を見せる。
●妖獣シレーヌ→配下のデーモン族を呼びよせる。
◯モリガン・アーンスランド→悪魔将軍に配下になるよう誘われるが断る。
△デミトリ・マキシモフ→悪魔将軍に配下になるよう誘われるが断る。
◯飛影→悪魔将軍に配下になるよう誘われるが断る。

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最終更新:2020年11月08日 16:14