『炸裂!ZとGの合体技!!』
作者・マザーメ ルザード
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レオゲルググに苦戦する甲児たちとシャッフル同盟。
ドモン「くそっ! なぜだ!?」
アルゴ「こちらの攻撃が全く当たらん!」
ガルマ「フハハハハ…すばしっこい奴らよ!
だがいつまでも逃げ切れると思うな。何せこのレオゲルググには
全方位CCDモノアイで、お前たちの動きは手に取るように
解るのだからな!」
甲児「なんだとぉー!?」
ガルマ「ハハハハハ……ん??」
デューク「あの人は…!?」
???「何をその程度の相手に苦戦してやがる坊主ども!!」
ガルマ「なんだお前は?」
男塾OBであり、現在は関東極天漠連合会長にして初代伊達組組長・
伊達臣人が、ごく少人数の子分たちを引き連れ、
槍一本を片手に現場の戦場まで様子を見に来ていたのだった。
ジョルジュ「どなたかは知りませんが、ここは危険です!
早く避難してください!」
伊達「男塾の辞書に逃げるって言葉はねえ。
Gショッカーの外道よ、俺が相手をしてやるっ!」
ガルマ「フフフフフ…信じられんな。その槍一本で、
この機動戦闘獣・レオゲルググと戦おうというのか?」
伊達「…………」
ガルマ「どうも私にはお前たち日本人が解らん。これだけ欧米並みに
合理化された社会の中で、どこかそうした前近代的な精神主義を
捨てきれずにいる」
伊達「言いてえことはそれだけか?」
ガルマ「よかろう。望みどおり相手になってやる」
レオゲルググに単身向かっていく伊達臣人。
伊達「いいか、何があっても絶対手を出すんじゃねえぞ」
レイン「そんな、危険すぎます!
生身で戦闘獣に立ち向かうだなんて!」
ドモン「待てレイン。ここはあの男の言うとおり、黙って見ていよう」
レイン「ドモン!?」
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突進してくるレオゲルググを素早い身のこなしで
機体上部へと飛び乗る伊達。
ガルマ「それがどうした。こうしてくれるーっ!」
機体に取り付いた伊達を振り落とそうと、
レオゲルググの110m速射砲が伊達を狙う。
伊達「ぐっ!!」
ガルマ「そうか読めたぞ、お前の腹の内が…。
お前はこのレオゲルググの眼である全方位CCDモノアイを
破壊しようとしているのだな? だがそれは絶対に不可能だ。
何故ならモノアイのレンズはわずか1cm。それもどんな爆撃にも
耐えられるように設計されている。そんな槍一本でどうにかなる
ものではない!」
伊達「教えてやろう。なぜ日本人が古臭い精神主義を捨てきれずにいるか。
……ぬうううっ!!!」
伊達の渾身の一撃が、ついにモノアイのレンズにひびを入れた!
ガルマ「モニターが消えた!? そんな馬鹿なっ!!」
伊達「気迫だ! この世に気迫に勝る武器はねえ…!!」
伊達組の子分「親分、お怪我は!?」
伊達「安心しろ。この程度…怪我の内には入らん」
アレンビー「す、すごい……! 槍だけで機動戦闘獣に勝っちゃうなんて……」
デューク「攻撃が当たるようになればこちらのものだ! ゆくぞっ!!」
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ガルマ「おのれっ!!」
ツインビームナギナタを振り回し、胸の獅子面から炎を吹いて
暴れるレオゲルググ。
甲児「いくぜドモン!」
ドモン「応ッ!! 甲児!!」
ゴッドガンダムが翼を展開し、ハイパーモードに変わる!
Zもスクランダーのエンジン全開、飛翔するゴッドと魔神!!
ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃えるッッ!」
甲児「勝利を掴めと轟き叫ぶゥゥ!!」
ガルマ「な、何だとッ!? こ、このプレッシャーは……うわあああ!!」
甲児&ドモン「爆熱大車輪ッ!! ゴッドファイヤァァァ!!」
レオガロス「ガ、ガルマ様……お逃げを、グギャアアアア!!」
Zが放つ渾身の大車輪ロケットパンチが、レオゲルググ胸部のレオガロスフェイスを
直撃粉砕──そのまま胸板をぶち破って貫通! 間髪入れずゴッドガンダムの
掌がスパークしながらレオゲルググの顔面を鷲掴みにし、ブレストファイヤーが
反対方向から浴びせられる!!!
ガルマ「くく……脱出……!!」
転送装置でコクピットから消えるガルマ。
レオゲルググの頭部を引きちぎり、離脱するゴッドガンダム、
Zの両腕にもロケットパンチが戻って来る。
ドモン・甲児「ヒィィィィト・エンドォ!!」
レオゲルググ・大爆発!!
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黒煙に覆われた空に響くガルマの声。
ガルマ「……これで勝ったと思うな、マジンガー軍団、シャッフル同盟……
いや、αナンバーズよ!! 全てのナチュラルを滅ぼすまで、我々の攻撃が
止むことはない……他の奴らにも伝えておくがいい!!」
甲児「ケッ、おととい来やがれってんだ!」
デューク「各地のみんなから通信だ。全ての敵部隊は
片付いた……」
アルゴ「(伊達を見て)……どこかで見たことがある顔だと思ったら、
あんたが今のジャパニーズ・マフィアの大立者、オミト・ダテか」
伊達「そういうお前は元宇宙海賊のアルゴ・ガルスキー……フフフ、
お互い暗黒街で噂だけは聞いていたようだな」
マリア「ジャパニーズ・マフィアって……ヤクザ屋さん!?」
伊達「安心しな……ダッカーやクライムなんていうクズ共とは違うからな」
甲児「ま、何はともあれ助かったぜ、キズのおっさん……うわっ!?」
急によろめき、倒れかかるマジンガーZ。慌ててグレンダイザーが支える。
甲児「ヘヘ……どうもさっきのでエネルギーを使い果たしちまったらしい」
マリア「何よもう、だらしないんだから……!!」
甲児「何を!!」 マリア「何よ!!」
デューク「おいおい、ケンカはよせ。……Zはグレンダイザーで運んでいくよ」
甲児「悪りい、大介さん。さあ、三輪のおっさんが来る前にずらかるとしようぜ」
○伊達臣人→援護攻撃により、レオゲルググのCCDモノアイが破損せしめる。
○ドモン・カッシュ、兜甲児→合体攻撃でレオゲルググを倒す。
●ガルマ・ザビ→脱出・逃亡。
●レオガロス→死亡。
最終更新:2020年11月12日 13:48