本編553~554

『狙われた母子』-3

作者・ユガミ博士
553

京南大学附属病院***


伝通院「幸い命に別状はありません。ですが2、3日は安静に入院をしてください。
 それでは私は、次の診察があるのでこれで。」
秋江「わかりました、先生。」
好美「ありがとうございます。」

病院に勤務する医師の伝通院洸は秋江と好美に入院の説明をし、病室を後に
した。その後、病室に入ってきたのは秋江の娘である薫と皆本、葵、紫穂だった。

薫「母ちゃん!大丈夫か!?」
皆本「おい、薫!病院の中なのだから大声をあげるな。」
秋江「薫・・・。大丈夫、平気よ。それに皆本さん達も来てくださり、
 ありがとうございます。」
葵「おばちゃん達、蛇の怪人に襲われたって聞いたけど、どないな奴
 やったんや?。」
好美「2体も襲ってきたわ。その内の1体はコブラみたいな姿をしていたの。」
葵「やっぱ、Gショッカーの仕業やろか?」
好美「あ!後、こんな手の動きをしていたわ。」

そう言って、好美はスネークロードが行った手の動きを見せた。

紫穂「その手の動き!アンノウン。」
薫「アンノウン?・・・って、何だっけ。」
葵「アホ、アンノウン言うたら、エスパーを標的にする怪人やないか。
 アギトの兄ちゃんが前に言うていたやろ。」

海底基地の件の時、新拠点「α」でザ・チルドレンは仮面ライダー達が
どのような敵と戦っていたか等を聞いた。その時にアギトである津上翔一
からアンノウンの事も聞いていた。アンノウンが超能力者及びその近親者を標的としていた事は、当時は縦割り行政の弊害もあって、警視庁とバベルの間で情報共有はきちんとなされていなかった。

薫「とにかく、母ちゃんや姉ちゃんを襲ったてんなら、許しちゃおけねぇ。
 今度そいつらにあったら私がとっちめてやる。」
秋江「ありがとう薫。でも、あんまり無茶はしないで。」
薫「分かっているよ、母ちゃん。」
秋江「ふふ、頼もしく育って母さん嬉しいわ。

 これも皆本さんの教育のおかげね。」
皆本「いえ、自分は――」

秋江「やっぱり、父親は必要かしら。」

皆本「・・・はい?」
秋江「どうです、退院したらお食事にも。」
好美「ちょっと、母さん!母さんよりも私とデートしませんか?」
薫「何言っているだよ、母ちゃん、姉ちゃん!」
葵「皆本さん、不潔や!」
紫穂「そうよ、そうよ。」
皆本「(・・・もう、勘弁して。)」

こうして、事件は一旦幕を閉じる。

554
○伝通院洸→秋江の治療に当たり、入院の説明をする。
○皆本&ザ・チルドレン→秋江の見舞いに病院へ訪れる。その際、襲った
 怪人はアンノウンではないかと推測を立てる。

【今回の新登場】
○伝通院洸=セイザーレムルズ(超星神グランセイザー)
京南大学附属病院外科医。実直な性格をしている。

当初は佐伯カリンに騙されて、弓道天馬達と敵対していた。

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最終更新:2020年11月12日 13:56