本編561~563

『集まる鬼』-1

作者・ユガミ博士
561

九州・阿蘇山付近***


ここは九州・熊本にある阿蘇山の近くにあるGショッカー傘下組織の一つ
百鬼帝国の秘密基地。そこには責任者であるヒドラー元帥と画面越しで
百鬼帝国の支配者ブライ大帝が会話を行っていた。

ブライ大帝『日本侵略は失敗に終わったか・・・。』
ヒドラー元帥「はい。所詮ガルマ・ザビなる人間の若造に前線指揮を
 とらせたのが間違いだったのです。」
ブライ大帝『この九州にも我らに敵対する者が来たそうじゃな?』
ヒドラー元帥「はい。しかし、この基地の存在には誰も気づいておりません。」
ブライ大帝『そうか。その基地はGショッカーの秘密兵器工場だ。誰にも
 秘密を漏らすのではないぞ。では、通信を切る。』
ヒドラー元帥「百鬼ブラァァイ。」

ブライ大帝はヒドラー元帥に伝えた後、通信を切った。

百鬼兵「ヒドラー将軍、この基地近くに人間を複数確認しました。」
ヒドラー元帥「何?監視モニターを映し出せ。」

ヒドラー元帥は百鬼兵に監視モニターを出すよう命令した。そのモニターに
映っていたのは、3人の男女が車を道に停めて、立ち往生していた。

562

詳しくかくと、太目の眉毛に左手だけ黒い手袋した成人男性と水色の髪をした
女子高生くらいの女性、そして可愛い服をきた小学生の少女だが、一つ普通の
人と違うのは頭に一本の角が生えていた。

???「人、来ないですねぇ。」
???「もう、何でガソリンを確認しなかったのよ、お兄ちゃん。」
???「う、五月蝿い!とにかく今は車が通るのを待つんだ。」

どうやら、車がガス欠を起こしていてガソリンスタンドまで乗せてくれる
車を待っているようである。

???「はぁ、それにしても暑いですぅ~。」

すると、女性の体が何と雪で覆われ雪だるまに変わったのであった。
彼らは佐賀の小学校で教師をしている鵺野鳴介とその妻である雪女のゆきめ、
血は繋がっていないが妹の「鬼」眠鬼。休みが取れて、ここ熊本に旅行に来たが、
車はガス欠となり立ち往生となっていた。さて、それをモニターで見ていたヒドラー
元帥はゆきめと眠鬼に驚いた。

ヒドラー元帥「何と、我らと同じ鬼に妖怪だと!」
百鬼兵士「いかがされますか?」
ヒドラー元帥「う~む、あの男と雪女は改造・洗脳で我が百鬼帝国の兵士に。
 鬼の娘はとりあえず保護しろ。」
百鬼兵士「了解しました。」

一方、鳴介達の方に一台の車が来ようとしていた。

563

●ブライ大帝→ヒドラー将軍と会話する、
●ヒドラー元帥→鵺野一行を捕らえるように指示する。
○鵺野鳴介/ゆきめ/眠鬼→車がガス欠を起こし、立ち往生。

【今回の新登場】
●ブライ大帝(ゲッターロボG)
百鬼帝国の支配者。百鬼メカと百鬼兵士の大量生産のため、ゲッター線増幅炉
を狙う。その出自は不明で、ある日突然に角が生えてきて、超能力を得た
ミュータントで、自作のロボットに命じて、自身をサイボーグにしたらしい。

●ヒドラー元帥(ゲッターロボG)
百鬼帝国の軍事部門最高責任者。狡猾で、自身の目的達成のためならば味方すら
犠牲にする。アドルフ・ヒトラーに似ているのが特徴。

●百鬼兵士(ゲッターロボG)
戦闘機や車両に搭乗、あるいはその他の作戦行動に従事する一般兵士。生まれながら
百鬼帝国の民として生まれて訓練校に通った者と百鬼帝国に拉致され、強制的に改造
洗脳された2種類に分けられる。

○鵺野鳴介(地獄先生ぬ~べ~)
日本で只1人の霊能力教師で、左手に鬼(=覇鬼)の手を宿している。普段はドジで
間抜けだが、責任感が強く生徒を守るためならば凶悪な妖怪にも立ち向かう。
生徒からぬ~べ~の愛称で呼ばれる事がある。

○ゆきめ(地獄先生ぬ~べ~)
鳴介の妻である雪女。幼い頃、猟師から助けられた事から彼に好意を抱き、
様々な困難の末、結婚にいたる。体温を保つ為、自身の体を雪だるまで包み
暑さを逃れている。

○眠鬼(地獄先生ぬ~べ~)
鬼三兄弟の末妹。鳴介の左手に宿る覇鬼の妹で、上の兄達に負けないくらいの
妖力をもっているが、鬼のパンツを穿いていないと制御ができない。霊能力の
高い鳴介をパンツにするため人間界へやってきた。自分勝手で我侭な所があるが
弱者に対する哀れみと繊細な心を持ち合わせている。兄を封印した鳴介の事を
「お兄ちゃん」と呼び、なついている。趣味はパンツ集め。

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最終更新:2020年11月12日 13:58