本編599~611

『吹き飛ばせ!怨念の炎』-2

作者 ボー・ガルダン
599

福岡県・三井三池炭鉱跡***


イーグル九州支部およびWジーグと邪魔大王国との戦いのに乱入した、
不知火一族の怪ロボット。自らの五倍近くの大きさの相手にも臆する事無く、
Wジーグは挑みかかる。

宙「ダイナマイトキィーック!!!」
ジャイロゲス「マ"ッシ!」

持ち前の跳躍力でジャイロゲスの懐に入り込み、機先を制しようとする
初代ジーグだったが、ジャイロゲスがその巨体に似合わぬ俊敏な動きから、
強烈な回し蹴りを放ち、リーチで劣るジーグが逆にそれを横腹に受け、
吹き飛ばされてしまう。続けざまに振り下ろされるジャイロゲスの手刀を
すかさず両腕を交差させ防ぐが、金属の断割れる音とともに、
アームパーツが手首と肘の半ばから真っ二つになってしまう。

宙「ぐおっ!図体の割にはいい動きするじゃねえか…。ミッチー予備のジーグパーツを出してくれ!」
美和「宙さんっ!至急、アームパーツシュートッ!!!」
順五郎「こちらも行くぞ!ショルダーブーメラン発射!」

予備のパーツに換装しようとするジーグに向け、ジャイロゲスが肩の三日月形の突起を投げつける。
ジーグは、両腕を装着すると間一髪、側転してそれを交わすが、不規則な軌道を描き、
さらに肩に戻ったブーメランを矢継ぎ早に投げつけるジャイロゲスになかなか、反撃の糸口を見出せない。

つばき「あのロボット、まるで全身刃物だわ!」
美和「おそらく、ハニワ幻人とは違う特殊な鋼鉄で作られているはず…。すぐに解析しなければ!」
宙「糞ッ…こうも一方的にやられるとはな…。世紀のマグネロボの名折れだぜ!」
順五郎「お喋りの余裕などあるのかな?いつまでよけきれるか…。ジャイロゲス、そのまま攻め立てるのだ!」

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蘭子「待て、これ以上貴様の好きにはさせん!」

ジャイロゲスが肩に戻ったそれを再び投げつけようとした時、ビルドエンジェル隊の機銃掃射がその頭上に雨霰と降り注いだ!
さすがのジャイロゲスもこれにひるみ、頭部を銃撃から庇う。

順五郎「何をしているジャイロゲス!小うるさい蝿を叩き落とすのだ!」
宙「しめた!礼を言うぜ!!!」
剣児「よっしゃ!スピンスト…ぶえっ!?」

それまで残るハニワ幻人を3対1で相手にしていた剣児がスピンストームの狙いをつけようと構えるが
背後からモンスターゾロがスピンすながら激突し、突き飛ばしてしまう。さらに全身のトゲで体中に傷を負う新ジーグ。

つばき「剣児っ!!!」
剣児「くそぉ~、邪魔なんだよこのトゲボールが!って…なあっ!俺はお前なんかに迫られても嬉しくねえぞっ!!!」
順五郎「くくく…そのまま地面に埋めてくれる!」

そのまま、新ジーグを押しつぶそうと、モンスターゾロが圧し掛かる!
一方のジャイロゲスも体制を建て直し、左腕をビルドエンジェル隊の方へと向ける。
不穏な空気を察知した、初代ジーグが飛び掛って阻止しようとするが…

順五郎「させぬっ!ジャイロゲス、そろそろ新兵器の威力をみせてやれ!」

ジャイロゲスが頷く仕草をすると同時に両肩の突起から、三日月型の光線が、ジーグに向けて降り注ぐ。
地面に光線が突き刺さると、まるで刃物を入れたように次々と大地に裂傷が走り、ジーグも後方へと飛び退かざるを得なくなる。
それと同時に、ジャイロゲスは左腕をビルドエンジェル隊の真正面の軌道に発射した!

ドシュウゥゥゥゥ…!!!

充子「ロケットパンチか…!各機、散開し回避せよ!」
門子・竜子「「了解!」」

ビルドエンジェル機は三方向に回避運動を取り、ジャイロゲスの左腕はその中心部分を通過し、
再び本体の右腕に収まる。

充子「回避成功!スピードはナックルボンバーより互角かやや劣るといった所ね、避けられないほどじゃ…えっ!?」

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ズズンッ!と突如柳生機に衝撃が走り、緊急警報がけたたましく鳴り響く。
なんと、機体の底部に裂傷が走り、電気系統がショート、炎を上げているではないか!

門子「なんだとっ!」
竜子「抜かった…」
つばき「そんな…回避には成功したはずなのに!」
美和「あの腕が音速以上で飛行したとは思えない。

 おそらく、衝撃波発生装置が組み込まれているんだわ…」

同じく、早乙女、御堂両機もそれぞれ右翼、左翼がすっぱりと切断され、バランスを大きく崩す。

充子「くっ…油断したわ!このままじゃ機体がもたない…緊急脱出装置作動!」

充子は機体機構部に致命的損傷を受けた自機の飛行続行は不可能と判断。HMB(ハイパーモーターバイク)を起動させ、
地上に脱出、直後、機関部に引火した柳生機は空中で爆散した。残りの二機も、必死にバランスを取りながら、なんとか地上に不時着する。

つばき「充子さん!門子さん!竜子さん!」
美和「怪我はありませんか!!」
充子「私たちは大丈夫!つばきちゃんたちは早くハニワ幻人と怪ロボットを!」

充子は群がるハニワ兵士をバイクの上からさながら騎馬武者の如く切り伏せていく。
門子、竜子も機体上で襲い掛かる兵士たちを薙ぎ倒していた。


剣児「充子さん!!よくもやりやがったな!おりゃあああっ、根性ぉおおおおっ!」

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ググググググ…ズシィィィイイインッ!!!

剣児は自分に伸し掛かっていたモンスターゾロを頭上に持ち上げ、切断光線で旧ジーグを攻め立てる
ジャイロゲスに投げつけた!両者激突し、もんどりうって倒れるジャイロゲス。

順五郎「おのれ…なんという馬鹿力だ!」
宙「助かったぜ、剣児!」
剣児「おうっ!一気にきめちまおうぜ!」

宙「スピンストォォォオオオム!!!」
剣児「ナックルボンバァァァアアアッ!!!」

両者が並んで発射された必殺武器がよろよろと立ち上がる二体のロボットを直撃!
決着―――とビルドベースとイーグル隊の面々の誰もが思ったその瞬間――

順五郎「モンスターゾロ!電磁バリアー展開せよ!ジャイロゲス!叩き落すのだ!」

なんとモンスターゾロの全身のトゲから磁場が発生し、スピンストームはあらぬ方向へ軌道を変え、
断崖に直撃、それを崩落させた。ナックルボンバーもジャイロゲスが発射した左腕とすれ違ったかと思うと、二つに分かれて地面に落下した。

剣児「畜生、こいつにまで!」
宙「…スピンストームも効かないだと…!!」

美和「二人とも、危ない!」

愕然とするWジーグの後方から伸びた触手がその足を絡み取り、二人を宙吊り状態にした。

ミマシ「鋼鉄ジーグ!まだ、ハニワ幻人が3体残っている事を忘れたわけでは有るまいな!」
宙「ミマシ…てめぇ、ぐあああっ!」
剣児「うがぁあああっ!!!」

頭部から触手を伸ばしたハニワ幻人は、両ジーグをアメリカンクラッカーの如く振り回して互いを何度も衝突させ、さらに地面に激しく叩きつける。

つばき「ジーグ!!!ミサイル発射!」

つばきが発射したビッグシューターのミサイルが幻人の触手を切断、二人は解放されるが、
既にあちこちに損傷を受け、立ち上がるのがやっとの状態である。

603

順五郎「ははは!対ジーグ戦に備え搭載した磁力発生装置の味はどうだ!」
ミマシ「世紀のマグネロボもこれで終いよ!長年の怨敵たる貴様らに敬意を払い、全力で葬ってくれる!やれ!」

ミマシの号令とともにジャイロゲスの切断光線が、マグマーの溶岩弾が、人型ハニワ幻人の狼牙棒が一斉に放たれる!
集中砲火、轟音とともにWジーグの姿が炎と砂埃の中に掻き消えた!

充子「ジーグ!」
美和「宙さんっ!!!」
つばき「剣児ぃいっ!!!」

ミマシ「フハハハハ…やった!ヒミカ様ぁ~、ついにジーグを倒しましたぞ!!!」
順五郎「いや、まて!どうやら祝杯を挙げるのはまだ早いようだ…」

砂煙が収まると同時にしかと大地に立つ2体の影!

ミマシ「ぐぐぐ…おのれしぶとい奴め!」
宙「へへ…その言葉そっくり返すぜミマシ!」
剣児「みんなの願いが篭ったこの体…そう簡単にお釈迦になってたまるかよ!…と、さすがにちぃっと苦しいか…」

しかしWジーグはもはやボロボロと言ってもいい状態だった。全身には切り傷や焦げつきが無数に出来、今にも膝をつきそうである。

新ジーグにいたってはジャイロゲスの攻撃でアームパーツを失っている。
さらに主要な必殺技はすべてモンスターゾロに封じられてしまっているのだ。状況を打開できたであろう初代ジーグの強化ユニットであるパーンサロイドは50年前の戦い以来失われ、破瑠覇も大銅鐸での戦い以来姿を見せていない。

つばき「まずはあの鉄球ロボを倒さない事にはいつまでも相手に攻撃があたらない…。

 でも一体どうすれば」
美和「相手はこちらの手段をよく研究しているのに対し、

 あの怪ロボットは私たちにとってまったく未知の敵…。
 でも必ず倒すカギがあるはず…。考えるのです!」

しかし時は勇者たちを待ってくれない。ミマシと順五郎はトドメの一撃をダブルジーグに加えんと手薬煉をひいているのだ!

順五郎「強がりもそこまでよ!モンスターゾロ!磁力発生装置最大出力!」

キュイイイイイイイイイイン!!!

宙「ぐあああっ!!!」
剣児「引きず…りこまれるっ!!!」

モンスターゾロの発生させた磁界に引き込まれ、その身体にべたりと磔になるWジーグ!
するとモンスターゾロが赤く発光し、金属の焦げ付く匂いが濛々と立ち込め始めた。

604

    欠番

605

順五郎「今度こそ、鋼鉄ジーグの最後だ!放熱装置、最大出りょ……」


ピシュシュンッ!!!ピシュシュンッ!!!


順五郎「ぐああああっ!ジャ、ジャイロゲス!!!何をするのだ!」
ジャイロゲス「マ''ッ!」

とその時である。なんと、ジャイロゲスがいきなり味方であるモンスターゾロに切断光線を放ったのだ!
さらに、ビッグシューターに向かったハニワ幻人たちにも攻撃を浴びせてくるではないか!

順五郎「どあああっ、やめろ!やめるのだジャイロゲェーッス!!!」
ミマシ「なぬぁ!!!一体どういうことだ!」

606

――時間は多少遡る。

???「くくく、最早Wジーグの命運も風前の灯!そのまま一気に畳み掛けてやれ!」
???「ほぉー、随分楽しそうじゃのぉ」
???「当然だ。もうすぐわが一族2000年の悲願を成就する橋頭堡が築かれるのだからなぁ!」
???「ほいだら、おいどんにもその楽しそうなラジコン貸してくんしゃい」
???「何を馬鹿な……?…!?きっ、貴様は!!!」
キレンジャー「どぉりゃ!阿蘇山崩し!」

Wジーグとハニワ幻人、不知火ロボットの戦闘の舞台からやや離れた岩陰に隠れていたもう1人の不知火一族
―――不知火順二郎の前にモンスターゾロ出現時の砂嵐に巻き込まれ姿が見えなくなっていたキレンジャーが姿を現したのだ!

順二郎「おのれキレンジャー!くたばったのではなかったのか!」
キレンジャー「生憎じゃったのぉ。体だけは頑丈に出来とるけん、そう簡単にゃあ死なんとよ!」
順二郎「なぜここが…」
キレンジャー「こぎゃん怪電波ビンビンに出しちょったら、このキーステッカーに嫌でもひっかかるばい!」
順二郎「おのれ返せ!」
キレンジャー「誰がかえすけぇ!ようもおいどんの可愛い部下を何人も殺してくれたの!
    それにおいどんも一度他のスーパー戦隊みたいに、ロボットを動かしてみたかったんじゃ!」

そういうとキレンジャーは順二郎から奪ったコントローラーをめちゃめちゃにいじり始めた。

キレンジャー「なるほどのぉー。こいで、光線が出っと?」
順二郎「やめんかこら――ブヘッ!!!」

順二郎も取り返そうと掴み掛かるが、キレンジャーはこともなげにこれをあしらいながらコントローラーをいじり回す。
ジャイロゲスはますます暴れ周り、ついに発射された切断ミサイルが、ハニワ幻人の一体を直撃真っ二つにしてしまう。
当然、その様子も通信機能とモニターが生きていたビッグシューターから美和とつばきの目に入る。

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つばき「キレンジャーさん!よかった生きていたのね!」
美和「あの鉄球ロボットから2体のロボを同時に操っているかのように錯覚していましたが…
   どうやら、あの男がもう一体の怪ロボットを操っていたようですね」

そうこうしているうちに、ジャイロゲスが高熱攻撃でジーグを苦しめるモンスターゾロに接触、
電磁ネットに引き寄せられジーグ同様に高熱攻撃を受け苦しみ始めた!

順五郎「ああっ、いかん!順二郎め何をしているのだ!ええい…仕方ない!」

慌ててモンスターゾロが電磁ネットと高熱発生装置の電源を落とし、3体のロボットがこれから解放される。

宙「なんだか知らんが助かったぜ!」
剣児「ふぃぃっ~~、しばらく鉄板焼きは食えそうにねぇな…お返しだ!」
Wジーグ「「ダイナマイトキィィック!!!」」

解放されると同時に身を翻し、強烈な蹴りをモンスターゾロに叩き込むWジーグ。
モンスターゾロは見事吹っ飛び、岩壁にめりこむように激突した。

ミマシ「ええいっ!愚か者どもが、よくもヒミカ様から賜ったハニワ幻人を!」
順五郎「黙れ!我らの力なしではここまで善戦できなかった癖に、でかい口を叩くな!」
順二郎「仲間割れなどしている場合か!まだ慌てる状況ではない」
キレンジャー「ややっ、まちんしゃーい!」

険悪な雰囲気となる2人をたしなめると順二郎はジャイロゲスの足元に走りこみ、踝のハッチを開け、
中に乗り込む、と同時にジャイロゲスはキレンジャーの操作を一切受け付けなくなった。

キレンジャー「ややっ!?なんじゃい、マニュアル操作もできよっと」
順二郎「イーグル隊諸君にWジーグよ!未だ我らの優位はかわらん事を忘れるな!」
宙「うるせぇ!どんな状況に追い込まれようと必ず勝つのが鋼鉄ジーグだ!」
剣児「たとえ頭だけになろうと、てめぇらのロボットのコックピット食い破ってやるぜ!」
順五郎「ほざけっ!」

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啖呵を切るWジーグに向かってスピンしながらせまるモンスターゾロ、ジャイロゲスや
残り2体のハニワ幻人もジーグに向け一斉砲火をかけ、Wジーグも回避するしか手は無い。

美和「確かに奴らの言う通り…。今のジーグの状態が相当苦しいのは事実だわ…」
つばき「他に奴らに対抗できる武器がジーグにあれば………武器……、

 そうだ!おばあちゃん、聞こえる――」


宙「くそおっ、手も足もでねぇぜ!」
剣児「まぁ、今の俺は出す手すらないんだけどな…言ってる場合じゃねえけど!」
順五郎「そろそろ避けるのも辛くなっているのではないか?」
ミマシ「最早、貴様らのボディは限界!トドメを刺してくれよう…」

5体のロボットがジリジリとジーグににじり寄ってきたその時である。

つばき「宙さん、剣児!聞いて!」
美和「あの鉄球ロボットを破壊しない限り、私たちの勝ちはありません。
   成功するかはわかりませんが、その為の作戦を今から説明します」
剣児「おお、つばきにつばきのばあちゃん!」
宙「ミッチー、時間がねえさっさとたのむぜ!」

美和とつばきの説明に耳をかたむけつつも、狭まる包囲網に一歩一歩後退するジーグ、
そしてついに2体のジーグの背と背がピタリとくっついた!

ミマシ「どうした、ジーグ!とうとう観念したか!」
宙「くくくっ…どうやら諦めた方がいいのは貴様らのようだぜ」
順五郎「ガラクタ同然の身体で、そんなハッタリが通用するとでも思っているのか!」
順二郎「だいぶ手間を取らせてくれたな…、滅びよっ!」

609

ドシュゥゥゥウウウウッ!!!

大声一喝!ジャイロゲスの腕から再び切断ロケットが発射された直後である。
Wジーグは待っていたとばかりそれぞれ左右に大きく跳躍、そしてお互いが向かい合う体勢を取った。

宙「この時をまっていたんだ!マグネットパワーフルパワーッ!!!」

と、突然宙がジーグブリーカーの体勢を取り、胸部を展開、強力な磁力にひきつけられ、
ジャイロゲスの左腕は旧ジーグめがけ飛んでいく!

順二郎「馬鹿なっ!?死ぬ気か…まさか!順五郎!磁力発生装置を――」
剣児「おせえっ!!!マグネットパワーフルパワーッ!!!」

ジャイロゲスの腕が剣児と宙の対峙する直線上の半ばまで飛んできたその時、
剣児もマグネットパワーをフル稼働させ、刹那―ジャイロゲスの腕は空中にピタリと静止した!!!


「「死ねぇぇぇぇええええええっ!!!」」


ヒュゥッ――――ドゴォオオオオオオオオオンン!!!


二人の絶叫が終わるのが先か後か、電磁誘導により前後逆の状態で弾き出された
ジャイロゲスの左腕がモンスターゾロの胴体のど真ん中を貫通したのと順五郎が
磁力発生装置を作動させたのはほぼ同時であった。

順五郎「い、一体なにが……、ぐぁぁぁぁあああああああああっ!!!」

ギュインギュインギュインギュインギュインギュインギュインギュインギュインギュイン…

610

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無理に電源を入れたため、ショートした回路が誤作動を起こし、
モンスターゾロは火花を散らして出鱈目な軌道を描きながらスピン、
軌道上にいた残り2体のハニワ幻人を巻き込んで大爆発を起こした。
ジャイロゲスの腕もモンスターゾロに激突した衝撃で破損したのか、
ロケットパンチとしての機能を失い、そのまま地面に激突する。

つばき「やったぁ!」
門子「この状況でまた新しい技を編み出しやがるとはなぁ!」
竜子「ふむ…名づけるとしたらジーグレールガンとでも言ったところか…」

剣児「さぁて~、残るはてめぇだけだ。散々梃子摺らせやがって」
宙「あの世への旅支度はとっとと済ませた方が身のためだぜ?」
順二郎「おのれ…くたばり損ないども!死ねぇ!!!」

ジャイロゲスが切断光線を乱射するが、Wジーグはまったく避ける素振りを見せない。
満身創痍ながらも堂々と胸を張り、正面のジャイロゲスを睨みつけた!

611

「「Wスピンストォォォォッム!!!」」

全てを飲み込む黒い奔流が、ジャイロゲスの切断光線をかき消していく!!!

順二郎「ああああ…おのれぇ大和政府!

 我が一族の恨みの炎はまだまだ消えんぞぉぉおおお!!!がああああっ!!!」

Wスピンストームの直撃を受けたジャイロゲスは順二郎もろとも木っ端微塵に吹き飛び、
跡にはWジーグの身長ほどもある左腕だけが墓標のように突き立っていた。

充子「よしっ!私たちの勝ちだ!」
キレンジャー「いやぁ、まうごつむしゃんよかねぇ。Wジーグの大勝利たい!」
ミマシ「うぐぐ…あと一歩という所で、こうも見事に逆転させるとは…鋼鉄ジーグ!決着は次に預けておくぞ!」

そういうとミマシとハニワ兵士たちは地面に溶け込むように姿を消していった。

剣児「へっへぇー、来るなら来て見ろってんだ!何度でも叩きのめしてやるぜ!」
宙「ヒミカ、見ているのならよぉく聞け!

 貴様ら邪魔大王国、二度と再び蘇れないよう徹底的に全滅だっ!!!」

○司馬宙、草薙剣児→苦戦しながらも邪魔大王国、不知火一族連合軍を撃破する。
○珠城美和、珠城つばき→ビッグシューターを撃墜されるが、モンスターゾロ撃破のための新技を編み出し勝利に貢献。
○大岩大太→不知火順二郎の持つコントローラーを奪い、ジャイロゲスを一時暴走させ、Wジーグ反撃の糸口を作る。
○柳生充子、早乙女門子、御堂竜子→ビルドエンジェル機をジャイロゲスに撃墜され、地上でハニワ兵士と交戦。
●ミマシ→ハニワ幻人と不知火ロボット全滅を見て撤退。
●不知火順五郎→モンスターゾロとともに爆死。
●不知火順二郎→密かにジャイロゲスを操作していたがキレンジャーに発見され、     ジャイロゲスに搭乗して戦うも敗北し、ジャイロゲスとともに爆死。
●マグマー→モンスターゾロの爆発に巻き込まれ破壊される。
●ジャイロゲス→左腕の切断ロケットと新武装のカッター光線でWジーグを追い詰めるが、
        防御の要モンスターゾロを倒され、Wスピンストームで破壊される。
●モンスターゾロ→新装備の磁力発生装置でジーグの攻撃を無効化し、放熱攻撃で苦しめるが、
        新技・ジーグレールガンで、ジャイロゲスの左腕を直撃させられ破壊される。
●OPのハニワ幻人x3→ジャイロゲスの暴走と、モンスターゾロの爆発に巻き込まれ破壊される。

【今回の新規登場】
●不知火順二郎(アイアンキング)
大和民族を憎み、政府転覆を企む不知火一族十人衆の1人。某市の市長として社会的地位を得ており、表の顔を利用して弦太郎一行を罠に嵌めた。

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最終更新:2020年11月16日 03:08