本編765~770

『プリキュア、学園都市へ ~序章~』

 作者 ユガミ博士
765

大貝町・四葉邸***


999メートルもある巨大建築物と異世界に通じる次元の穴が海上に存在
している事で有名な町-大貝町。異世界トランプ王国(現トランプ共和国)を
滅ぼしたジコチューと伝説の戦士プリキュアが戦った町でもある。
プリキュアの1人であり、四葉財閥のご令嬢四葉ありすの住む邸宅では、
仲間でもある相田マナ、菱川六花、剣崎真琴、円亜久里、そしてプリキュア
ではないが、同じく仲間のレジーナと共に月に一度のお茶会をしていた。

真琴「学園都市?」
ありす「はい。真琴さんには学園都市でライブを行ってもらいたいのです。」
レジーナ「ねぇねぇ、学園都市って?」

異世界出身であるレジーナが学園都市とは何か、質問をする。

六花「学園都市っていうのは、超能力の開発を目的とした町そのものが
 巨大な学校みたいな場所よ。その科学力は10年先を進んでいると言われるわ。」

チーム1の頭脳を持つ六花が、レジーナに分かりやすく説明する。

マナ「でも、どうしてまこピーに学園都市でライブしてほしいの?」
ありす「学園都市との交流・・・ですが真意は別にあります。セバスチャン。」
セバスチャン「はい、お嬢様。我が四葉財閥は学園都市のスポンサーでも
 あるのですが、学園都市にある四葉系列の会社から怪物が出現した
 という情報があったのです。」

ありすに仕える執事セバスチャンが代わって、説明をする。

亜久里「まさか、ジコチューですか!?」
ありす「残念ながら、その確認はとれませんでした。でも、その可能性がある
 ので、学園都市に赴いて、調査が必要だと思うのです。」
六花「でも私たちが動けば、騒ぎにならない?」
マナ「分かった。プリキュアとして行けば、騒ぎになるかもしれないけど、
 まこぴーがアイドル活動として学園都市いけば余計な騒ぎにならないって
 ことね。」

今では、人々に知られるプリキュア。しかし、家族や近しい人達に害が
及ぼさないように正体は秘密であるのが基本なのだが、キングジコチュー
との最終決戦でTVを通じて、マナ達の正体は広く知れ渡っているである。
その為、真琴のアイドルとしての訪問は余計な騒ぎにならないようにする
為の配慮だという。

真琴「それで、ライブは何時?」
ありす「3日後に学園都市へ行き、リハーサルなどを行ってから次の日ですわ。」
マナ「分かった。それじゃあ皆で学園都市に行こう!」
一同「「「おー!」」」

こうしてマナ達は学園都市へ赴くのであった。

766

風都・鳴海探偵事務所***


翔太郎「学園都市!?」
照井「ああ、翔太郎とフィリップには学園都市へ行ってもらいたい。」
亜紀子「ええと、学園都市って?」
フィリップ「学園都市というのは超能力の開発を目的とする巨大な研究都市で
 その人口の殆どが学生。だが、その開発には非人道的な実験もなされている
 という黒い噂があり・・・」
翔太郎「だぁぁ、お前の説明は長いからやめろ!先が進まないから。」

学園都市を知らない亜紀子に、フィリップが検索した事を説明するが
長くなるので、翔太郎がそれを止めた。

翔太郎「それで、俺達に学園都市に行ってほしいというのはどういう事だ?」
照井「・・・国安0課からの情報で、どうやら学園都市にガイアメモリが流通
 しているらしい。」
翔太郎「何だって!?」
亜紀子「そんなの私、聞いていない!?」

照井からの情報に驚きをみせる翔太郎と亜紀子。

フィリップ「・・・ミュージアムの仕業だね?」
照井「ああ、その可能性が高い。」

先日、刑務所から脱獄したドーパント事件の犯人達。新生ミュージアムを
立ち上げ、風都やその他の地域でガイアメモリを売りさばき、事件を起こしていた。

照井「俺もすぐに行きたい所だが、手続きで時間が掛かる。」
翔太郎「だから、俺達が先へ行って調査して来いってわけか。・・・いいぜ、
 風都じゃなくても、街を泣かせているっていうのなら俺達の出番だ!
 な、フィリップ。」
フィリップ「勿論だよ、翔太郎。僕らは2人で1人の探偵だからね!」

2人で1人の探偵、左翔太郎とフィリップの学園都市での調査が始まる。

767

学園都市・上条当麻の部屋***


ニュースの声『・・・先日、中近東で起きたテロリストをアイアンマンこと
 トニー・スターク氏の介入により無事、鎮圧する事が出来ました。
 ・・・続いてのニュースです。異世界にあるトランプ共和国出身でプリキュア
 としても知られるアイドル、剣崎真琴の学園都市でのライブが決定されました。』
上条「・・・異世界か。」
インデックス「当麻・・・また女の子を見ているんだよ(ジトー)」
上条「ば、ちげーよ!」

学園都市の生徒の1人である上条当麻はテレビに映る剣崎真琴を見ていた所、
同居人であるシスターの禁書目録(インデックス)にジト目で見られた。

上条「ニュースとかで、異世界の存在とか報道されているけど、イマイチ
 実感が沸かないんだよなぁ。」

学園都市という閉鎖的な環境にいるせいか、上条にはこことは異なる
世界がある事に実感が沸かなかった。

インデックス「当麻、そろそろ学校の時間じゃないの?」
上条「え!?うぉっと、遅刻する。」

ツル、バターン!ムニュ

慌てて立ち上がった上条は足を滑らせてしまい、そのままインデックスを
押し倒してしまい、あろう事か、インデックスの胸を触ってしまう。

インデックス「ト~ウ~マ~(怒)」
上条「ま、待て待て!これは事故だ。」

ガブッ!

上条「ぎゃぁぁあ、不幸だ~!」

インデックスに手を噛まれ、お馴染みの台詞を吐く
<幻想殺し(イマジン・ブレイカー)>上条当麻。これから、
事件に巻き込まれる事を彼は知らない。 。

768

学園都市・マグロナルド***


佐天「知っていますか、御坂さん?まこぴーが学園都市に来るんですよ。」
御琴「まこぴー?」
初春「まこぴーを知らないんですか?」
黒子「仕方がありませんわ。寮の部屋にテレビはありませんもの。」

ファーストフード店マグロナルドでお喋りをする4人組。
<常盤台の超電磁砲(レールガン)>の異名を持つレベル5「御坂美琴」
美琴の後輩で<風紀委員(ジャッジメント)>に所属する「白井黒子」
同じく風紀委員の「初春飾利」、初春の友人である「佐天涙子」
いつも集まっているファミレス「Joseph’s(ジョセフ)」はお客で込んでいた為、
新しく出来たファーストフード店マグロナルドに集まっていた。

佐天「異世界から来た人気アイドルで、プリキュアという地球を守るスーパー
 ヒロインですよ。」
初春「プリキュアは、私も憧れます。」

佐天は剣崎真琴を知らないらしい美琴の為に、携帯を操作して真琴の
活躍している動画(キングジコチューとの最終決戦)を見せる。他にも
横浜に出現したフュージョンと戦うプリキュアオールスターズの動画も
見せる。

美琴「・・・これって、マジ?」
佐天「本当ですよ、御坂さん。」

動画に映る怪獣映画さながらの巨大な敵を自分と同じくらいの少女が
アニメや特撮のように戦っているので、いささか信じられなかった。
しかも、超能力の類ではないというのでなおさらである。

美琴「う~ん、私はこういう衣装は似合わないなぁ。」
黒子「何を言っていますの!お姉さまはどんなお姿でも似合ますわ。」

美琴は動画を見て、プリキュアの衣装は自分には似合わないと口にすると、
黒子がそれに反論した。

美琴「・・・プリキュアね。」

この時、自分には関係ないだろうと思う美琴だったが、そのプリキュアと
出会い関わる事になるとは思わないのであった。

○相田マナ→学園都市へ行く事になる。
○菱川六花→学園都市へ行く事になる。
○四葉ありす→怪物の情報を聞きつけて、学園都市行きを提案。
○剣崎真琴→学園都市でライブをする事になる。
○円亜久里→学園都市へ行く事になる。
○レジーナ→学園都市へ行く事になる。
○左翔太郎→フィリップと共に学園都市へ調査しに行く。
○フィリップ→翔太郎と共に学園都市へ調査しに行く。
○照井竜→翔太郎に調査を依頼する。
○上条当麻→インデックスに噛まれる。
○インデックス→上条に胸を揉まれ、噛み付く。
○御坂美琴→佐天達から剣崎真琴について教えられる。
○白井黒子→マグロバーガーに集まる。
○初春飾利→プリキュアに憧れる。
○佐天涙子→美琴に剣崎真琴について教える。

769

【今回の新登場】
○相田マナ=キュアハート(ドキドキ!プリキュア)
 キュアハートに変身する大貝第1中学校の生徒。成績優秀で超人的な運動能力と
 相手を助ける優しさを持っており、生徒会長を務めていた。しかし、ひどい音痴。
 最終決戦では「パルテノンモード」となり、プロトジコチューを浄化。その後、
 政府に助けを求めらるようになった。将来の夢は総理大臣。
 パートナーの妖精はシャルル。

○菱川六花=キュアダイアモンド(ドキドキ!プリキュア)
 キュアダイアモンドに変身する大貝第1中学校の生徒。マナの隣に家に住む
 10年来の幼馴染で周囲から「マナの奥さん」と言われる程、マナのフォロー役で
 生徒会で書記を務めていた。母親のような医者を目指しており、全国模試で10位
 以内にはいる頭脳の持ち主で、参謀役でもある。変身すると、水・氷系の技を使う。
 パートナーの妖精はラケル。

○四葉ありす=キュアロゼッタ(ドキドキ!プリキュア)
 キュアロゼッタに変身する四葉財閥のご令嬢。マナ・六花の幼馴染で別の中学に通う。
 中学生ながら、四葉タワーのオーナーで経営にも参加。一見、天然な性格かと
 思われるが、幼少の頃、祖父の方針で武道を習っていたが、マナが泣かされた時に
 怒りで我を失い、いじめっ子を叩きのめした為力を使う事を恐れていた。
 変身すると、防御系の技が多いが攻撃にも転用が可能。パートナーの妖精はランス。

○剣崎真琴=キュアソード(ドキドキ!プリキュア)
 異世界トランプ王国を守っていた最後のプリキュア。地球へ来る時にはぐれた
 マリー・アンジュ王女を探すため、アイドル活動を行っていた。当初はマナ達と
 別行動していたが、後に共闘。マナのいる中学へ転校する。ジコチューとの
 戦いの後は「異世界から来た歌姫」としてさらなる人気アイドルとなった。
 パートナーはダビィ。

○円亜久里=キュアエース(ドキドキ!プリキュア)
 トランプ王国から帰還したマナ達の前に現れた小学生。アイちゃんの力で
 キュアエースへと変身。小学生ながらしっかりしているが、スイーツの事になると
 顔が崩れる程、大好きな少女。当初はマナ達に「プリキュア5つの誓い」を課す。
 実はマリー・アンジュ王女の「王国の平和を思う」プシュケーの片割れから
 生まれた存在。同じ存在から生まれたレジーナと争う宿命だったが、マナ達によって
 その宿命を乗り越える。

○レジーナ(ドキドキ!プリキュア)
 キングジコチューの娘。現れた当初はマナに興味を持ち、マナを独占しようとした。
 一度はキングジコチューに反抗するが、ジャネジーによって洗脳されて敵対。
 ミラクルドラゴングレイブを引き抜き、武器とする。実はマリー・アンジュ王女の
 黒く染まったプシュケーの片割れから生まれた存在。亜久里と争う宿命だったが、
 マナが好きだという気持ちに築き、最終的にキングジコチューを元の国王に戻すべく
 共闘。最終決戦後、大貝第1中学校に転校し、プリキュアと共に活動する。

○セバスチャン=キュアセバスチャン(ドキドキ!プリキュア)
 ありすに仕える四葉家の執事。信頼が厚く、人々の避難誘導やプリキュアの情報を
 削除するなど、サポート役を担う。また人工コミューンを開発し、非公式ながら シリーズ初の男性プリキュア(バットマンのような姿)に変身した。

770

【今回の新登場】
○上条当麻(とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲)
 学園都市に住むレベル0の学生。実は右手にはあらゆる異能を打ち消す
 <幻想殺し(イマジン・ブレイカー)>の能力を持っている。その為、神の加護
 を打ち消しているので不幸体質。本人は築いていないが、かなりの数の女性
 から好意を寄せられている。

○インデックス(とある魔術の禁書目録)
 10万3千冊の魔道書を記憶しているイギリス清教のシスター。ある事情から
 記憶を消されているので、自分がイギリス清教の<必要悪の教会>に所属
 していた事を知らない。当麻に助けられてからは居候となり、かなりの量の
 食物を食べる。

○御坂美琴(とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲)
 レベル5の「電撃使い<エレクトロ・マスター>」で学園都市の第3位。
 常盤台中学2年。成績優秀で、運動神経も高いが、少々プライドが高い。
 レベル0にも関わらず、自分の能力を打ち消した上条を追い回していたが、
 絶対能力進化計画で助けられてからはツンデレな態度をとるようになる。
 趣味はゲコ太グッズを集める事。

○白井黒子(とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲)
 常盤台中学1年で風紀委員第177支部に所属しているレベル4の「空間移動(テレポーター)」
 御坂美琴と同室のパートナーで、美琴の事を慕っている真性の百合。
 美琴に対してのみ、変態的な行動をとるがそれ以外はちゃんとしている。

○初春飾利(とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲)
 風紀委員第177支部に所属する柵川中学の1年生。
 能力は『定温保存(サーマルハンド)』で白井黒子とは同僚のパートナー。
 コンピュータによるサポートがメイン。

○佐天涙子(とある科学の超電磁砲)
 初春の親友であるレベル0の柵川中学の1年生。都市伝説に詳しい。
 初春によくスカート捲りをする。幻想御手(レベルアッパー)事件の被害者で
 「空力使い」を発動した。機動ロボを操縦をマニュアルを読んだだけで動かす
 事が出来るほどの技術を持っている。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2020年11月19日 07:18