『プリキュア、学園都市へ』-1
作者・ユガミ博士
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学園都市・公園***
学園都市へとやってきたマナ達。真琴のライブの打ち合わせを終え、
さっそく学園都市に出没するという怪物の噂の実態を調べる為に探索。
学園都市内の公園へとやって来た。
六花「やっぱり、学園都市は広いわね。」
亜久里「それに、町も美化に取り組んでいてブラボーですわ!」
学園都市は無人ロボットによって、清掃されている。六花や亜久里が
学園都市の感想を言う。
マナ「ん?あれは・・・。」
マナは向こうの自動販売機で1人の女子中学生が、前に立っているのを
見つける。
ガン!
すると、その女子中学生は自動販売機を何と蹴ったのである。
六花「ちょ、ちょっと、あれって犯罪よ!」
マナ「・・・注意してこよう!」
ありす「(あの方は・・・確か!)」
マナは注意をする為、その女子中学生の下へと向かう。
その女子中学生-御坂美琴は自動販売機に金を入れたが、缶ジュースが
出てこないのでいつものように自動販売機に蹴りを入れて、缶ジュースを
出した。
???「そこのあなた!自動販売機を蹴るのは犯罪だよ。」
美琴「寮監!?何で、ここに。・・・って、誰?」
美琴はその似ている声から自分の住む学生寮の寮監かと思い、振り向くと
意外にも自分と同じくらいの少女だった。
美琴「ここの自販機って、お金を入れてもジュースが出てこないのよ。
・・・よかったら、飲む?」
亜久里「いかなる理由があろうと、そういう事をしてはいけません!」
美琴は理由を話して、大量に出てきた缶ジュースをマナに勧められるが、
亜久里が「それはいけない」とビシッと言い放つ。
レジーナ「でも、缶ジュースが出てこないなら、仕方ないよね~。」
真琴「そんな事、言っちゃいけないわ。レジーナ。」
レジーナは美琴の行動を肯定するが、真琴が諌める。
美琴「(どうしよう・・・こんな小さい子に見られるなんて、
でも、自販機がちゃんと動かないのが悪いわけだし・・・)」
美琴は小学生である亜久里に、自分の行動を見られて恥ずかしくなるが、
自販機が壊れているのが悪いと葛藤が生まれ、美琴の中にあるプシュケー
が少し黒く染まる。
???「ふっふっふ、プシュケーが黒く染まり丁度いい。ジコチューになってもらうぞ!」
すると、サングラスをかけた中年男性に囁かれるのであった。
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少し、時間を遡り学園都市の上空に三人の男女が空を浮いていた。
サングラスをかけた中年男性-『ベール』
ロングの髪をした女性-『マーモ』
そして、少年-『イーラ』
彼らは人々の心に生まれた自己中心的な感情を怪物に変えるジコチューの
幹部達である。プロトジコチューが倒れて1万年の眠りについていたのだが、
Gショッカーによってジコチューたちが再び目覚め、彼らもまた復活したのだった。
ベール「ふっふっふ、感じるぞ。この町の奴らの黒いプシュケーを。
こいつらを上手く使えば、俺はジコチューのナンバー1、
いや、Gショッカーのナンバー1だ!」
ベールは学園都市の住民が抱える心の闇-能力者が無能力者を
見下す優越感、無能力者が能力者に対する嫉妬・・・等を感じ取り、
彼らを皆ジコチューに変えようと目論んでいた。
マーモ「ふ~ん。」
イーラ「勝手にすれば。」
ベール「・・・何だよ。ノリが悪いなぁ。」
マーモ「だって、ようやく眠れたと思ったら、急に起こされたのよ。」
ベール「今の時代、アイツらがいるんだ。やるだけ、無駄だよ。」
イーラとマーモは、どうやらやる気がないようである。
イーラ「だから、勝手にやってくれ。」シュン!!
マーモ「私も消えるわ。」シュン!!
イーラとマーモはそう言い残して、ベールの前から消えてしまった。
ベール「フン、勝手にしろ。・・・さて、手ごろな奴はいるかな?」
ベールは学園都市を見下ろして、ジコチューになりそうな奴を探す。
そして、公園でマナ達と御坂美琴を見つけるのであった。
ベール「げ、何でここにプリキュアが!?・・・隣の女、プシュケーが黒く
染まっているなぁ。ふっふっふ、プシュケーが黒く染まり丁度いい。
ジコチューになってもらうぞ!」
美琴「キャァァ!」
ベールは美琴にジャネジーを送り、プシュケーを真っ黒に染め上げる。
自販機ジコチュー「ジ~コ~チュ~!」
美琴は自販機ジコチューになってしまうであった。
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○ドキドキプリキュア→学園都市を探索。
○御坂美琴→マナ達と出会い、ベールにジコチューに変えられてしまう。
●ベール→美琴をジコチューに変える。
△イーラ→やる気が起きず、離脱。
△マーモ→イーラ同様、やる気が起きず、離脱。
【今回の新登場】
●ベール(ドキドキプリキュア)
ジコチューの幹部。自称「ジコチューのNO.2」初期の頃はやる気をなかなか
見せなかったが、その内心は強い野心を秘めており、ジコチューのNO.1に
なろうとしている。キングジコチューが倒れた後、プロトジコチューを
取り込むが、逆に取り込まれる。その後、ネズミのような姿になった。
名前の由来は七つの大罪の「怠惰」から。
△マーモ(ドキドキプリキュア)
ジコチューの女性幹部。自分の美貌を優先する。人口コミューンを
手に入れ、「キューティーマダム」を名乗り、名声欲を得るため、
自作自演を行った事がある。プロトジコチューが倒された後、1万年の
眠りについた。名前の由来は七つの大罪の「強欲」から。
△イーラ(ドキドキプリキュア)
少年の姿をしたジコチューの幹部。最初に地球でジコチューを暴れさせた。
雷に打たれたショックで、記憶を無くした時に六花に助けられる。その後、
記憶を取り戻し敵に戻るも、六花を気にかける所を見せている。
プロトジコチューが倒された後、1万年の眠りについた。
名前の由来は七つの大罪の「憤怒」から。
●自販機ジコチュー(ドキドキプリキュア/半オリジナル)
御坂美琴のプシュケーから生まれた自動販売機のジコチュー。
缶を発射させて暴れる。
最終更新:2020年11月19日 07:31