本編966~970

『赤い星の逃亡者』

作者・ユガミ博士
966

ナデシコC・ブリッジ***


ルリ「火星ですか?」
コウイチロウ@通信『うむ、先日星間評議会からの特使を襲った北辰衆だが、
 「火星の後継者」と共に、火星で目撃されているという情報が入った。
 ルリ君達にはその調査の為、火星へと向かってもらいたい。』

月基地のミスマル・コウイチロウ大将からの通信で、ルリ達ナデシコCに
北辰衆及び「火星の後継者」が火星で目撃されるという情報は入ったので、
その調査任務を出した。

コウイチロウ『それと、伊豆基地の岡長官とブルーフィクサーの月影長官から
 宇宙における時空クレバスの調査という事で、コスモクラッシャー隊、
 ゴッドシグマチーム、バルディオスチームが諸君らに同行する事になった。
 間も無く来る頃だろうから、よろしく頼む。』
ルリ「了解しました。・・・それと、アキトさんは?」
コウイチロウ『うむ・・・ユリカと共に独自に「火星の後継者」を追っているようだ。
 では、諸君らの健闘を祈る。』

ルリはコウイチロウからの司令を受け取り、そしてテンカワ・アキトがどうしているのか
尋ね、コウイチロウは答え、通信をきった。

リョーコ「へ、黄泉還ったならまた地獄へ送ってやるぜ!」
サブロウタ「フォローは任せてくれよ、リョーコちゃん。イズミちゃんも
 ヒカルちゃんも今はいないんだから。」
リョーコ「応、任せたぜ。」

エステバリス隊のスバル・リョーコは北辰衆を倒そうと張り切が、
チームだったマキ・イズミもアマノ・ヒカルも今は軍を辞めてここにはいない。
イズミの行方は分からないが、ヒカルは休載していたマンガを再開して
忙しいそうだ。その為、フォローは任せろと同じエステバリスのパイロット
タカスギ・サブロウタが言う。

ガイ「おおー、六神ロボのゴッドマーズにトリニティエネルギーで動く
 ゴッドシグマ、亜空間に突入できるバルディオスが来るのか。燃えるぜ!」

スーパーロボットの大ファンであるダイゴウジ・ガイ(本名、ヤマダ・ジロウ)
はスーパーロボットが来る事にはしゃぐ。

ハーリー「艦長、コスモクラッシャー隊、ゴッドシグマ、バルディオスが
   ナデシコに着艦出来る様通信が入りました。」
ルリ「着艦、許可します。」

そして、ナデシコCにコスモクラッシャー隊、ゴッドシグマ、バルディオスが
着艦した。

967

ナデシコC・ブリッジ***


ケンジ「コスモクラッシャー隊及びゴッドシグマチーム、バルディオスチーム
 本日付でナデシコCに同行します。」
ルリ「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

ルリ達は、着艦したスーパーロボットのパイロット達を歓迎した。

ガイ「うぉぉぉぉ、やっぱりどのスーパーロボットもかっこいいぜ!」
闘志也「へへ、ゴッドシグマを褒めてくれてありがとよ。」

ガイがさっそくスーパーロボットを見て興奮する中、ゴッドシグマの
メインパイロットである壇闘志也が鼻をすすりながら、褒めてくれた事に
感謝を述べる。

タケル「お久しぶりです、マリンさん。マリンさんもティターンズの
  監視を受けていたとか。」
マリン「ああ、俺はS-1星人だからな。だが、監視なんてのは
  おかげ様で慣れっこなんでね。」
タケル「なるほど、それなら俺も同じです。」
ナオト「俺達の事か!?」
オリバー「昔の事だ、茶化すなよ。」

バルディオスのメインパイロットであるマリン・レイガンもS-1星人
という理由で、ギシン星人である明神タケル同様、監視を受けていた。
しかしアルデバロン軍と戦っていた当初も、今では心強い仲間達から
監視を受けていたので慣れていると話し、それを仲間のジャック・オリバー
や伊集院ナオトが茶化さないでくれという。

キラケン「応、雷太も元気にしていたか!」
雷太「そっちは変わらないようだな。」

キラケンこと吉良謙作は、同じ顔立ちと似たような声をする北斗雷太の
再会に喜ぶ。

ブィーンブィーン

『SOS』『助けて』

リョーコ「何だ!?」
ハーリー「艦長、ナデシコCにSOS信号が送られています!」

突如、艦内に警報が鳴り響き、ナデシコのメインコンピューターである
オモイカネが「SOS」や「助けて」と表示されたウィンドウを開く。

宇宙空間***


SOSが出されていた宙域に駆けつけると、そこには複数の戦闘機が
一機の戦闘機を襲っていた。

リョーコ「あれって、ガルバーFXⅡじゃないのか?」
タケル「襲っているのは、ギシン星の戦闘機だ!」

襲われているのは、火星にいる筈の夕月京四郎の乗る戦闘機
ガルバーFXⅡで、ギシン星の戦闘機に襲われているの事に驚愕する。

ルリ「皆さん、発進お願いします。」
ケンジ「了解、皆行くぞ!」

ルリの指示の元、エステバリス隊、コスモクラッシャー、ゴッドマーズ
バルディオス、ゴッドシグマが出撃する。

968

一方、ガルバーFXⅡのコックピットに乗る夕月京四郎と和泉ナナは
ギシン星の戦闘機の攻撃をどうにか、交わして攻撃する。

ドォーン

ナナ「きゃぁ!」
京四郎「しまった、被弾した。」
ルリ@通信『こちら、ナデシコCの艦長ホシノ・ルリです。
  今救援を送りました。』
京四郎「ルリ艦長!すまない。」

救援が来る事に喜ぶ京四郎。

ケンジ「指揮官機はいないようだな。各機散開してギシン星の戦闘機を
  撃ち落すぞ!」
ナオト「了解、アキラ操縦は任せたぜ!」
アキラ「了解!」

ケンジの指示によって、各機は散らばりギシン星の戦闘機に攻撃を
始める。

ロゼ「タケル、気をつけて!」
タケル「大丈夫さ、ロゼ。ゴッドファイアー!」

タケルの超能力が上がった事により長時間ゴッドマーズの状態で
いられるようになり、「G」の部分から必殺のビーム、ゴッドファイアーで
戦闘機を撃ち落していく。

キラケン「行ったれ、闘志也!」
ジュリィ「闘志也、ゴッドストリングスだ!」
闘志也「ゴッドストリング!」

ゴッドシグマの必殺技の一つ、ゴッドストリングスで戦闘機を3機撃破した。

ジャック「マリン、ここはショルダーキャノンだ。」
マリン「了解、ショルダーキャノン!」

マリンはバルディオスの両肩の砲門で、戦闘機を撃ち落していく。

ガイ「へへ、俺も負けてらんねぇ。ゲキガン・フレア・アタック!」
リョーコ「今の内に、ガルバーを回収するぞ!」
サブロウタ「りょーうかい、狙い撃つぜ!」

ガイはディストーションフィールドを自機のエステバリスの周囲に形成し、
好きなロボットアニメ「ゲキガンガー」のように突撃。その間、リョーコは
ガルバーFXⅡをナデシコCに回収し、サブロウタはレールガンで援護
射撃をする。

ギシン星人「このままでは全滅だ!撤退する。」
闘志也「逃げやがった!」
ジュリィ「待て、深追いは禁物だ。」

そして僅かに残った戦闘機は火星方面へと撤退、闘志也が後を追おうと
するが、ジュリィがそれを止める。

ミカ「周囲に他の敵はいないようです。」
ハーリー「こちらでも、確認しました。敵の機体はありません。」
ルリ「お疲れ様でした。皆さんはナデシコCに戻ってください。」

コスモクラッシャーの策敵担当である日向ミカとハーリーは周囲を
確認をしたが、他に敵がいなかったので、各機はナデシコCへと
戻る。

ナデシコC・ブリッジ***


ガイ「じゃあ、京四郎達は火星から脱出して地球へ来たのか。」
京四郎「ああ、一矢やプリベンターのゼクス達にスーパーGUTSマーズの
  隊員達が頑張っているが、日に日にオルバン派のバーム星人の
  勢力が強くなってやがる。戦力から見てあれは背後にジュピトリス、
  引いては宇宙連合が力を貸していると見ていいだろう。」
ナナ「だから、私達救援を呼ぼうとガルバーで脱出したんだけど、途中で
  攻撃を受けちゃって・・・。」
タケル「そうだったのか・・・そこにギシン星が。」
ロゼ「タケル・・・。」

京四郎達の話を聞いて、オルバン派のバーム星人達に協力しているで
あろうギシン星人にタケルは皇帝ズールの影を感じるのであった。

ルリ「それでは、皆さん調査を含めて火星へと向かいましょう。」

ナデシコCは火星へと向かうのであった。

969

○ミスマル・コウイチロウ→ナデシコCに火星へと向かう指令を指示する。
○ホシノ・ルリ→京四郎達を保護し、火星へと向かう。
○マキビ・ハリ→火星へと向かう。
○スバル・リョーコ→京四郎達を保護する。
○タカスギ・サブロウタ→リョーコの援護をする。
○ダイゴウジ・ガイ→エステバリスで、ギシン星戦闘機を撃墜する。
○コスモクラッシャー隊→ギシン星戦闘機を撃墜する。
○明神タケル→ゴッドマーズでギシン星戦闘機を撃墜する。
○壇闘志也、ジュリィ野口、吉良謙作→ゴッドシグマで、ギシン星戦闘機を撃墜する。
○マリン・レイガン、ジャック・オリバー、北斗雷太→ギシン星戦闘機を撃墜する。
○夕月京四郎、和泉ナナ→救援を求めて、火星を脱出するがギシン星戦闘機の攻撃を受ける。



【今回の新規登場】
○スバル・リョーコ(劇場版機動戦艦ナデシコ‐The prince of darkness‐)
エステバリスの女性パイロット。マキ・イズミ、アマノ・ヒカルとスリーマンセルの
チームを組んでいて、リーダー的存在。短期で、直情型、男勝りな性格だが、
一方で純情で乙女な一面を持ち、かつてはテンカワ・アキトに惚れていた。
蜥蜴戦争後、「ライオンズシックル」の隊長を務めていた。
エステバリスのカラーリングは「赤」

○タカスギ・サブロウタ大尉(劇場版機動戦艦ナデシコ‐The prince of darkness‐)
元木連軍人であるナデシコBの副長。スーパーエステバリスに搭乗している。
木連時代は、硬派な青年だったがホシノ・ルリを護衛任務を請け負った際、
身分を隠すため、軟派でお気楽な人物になった。しかし、軍人として行動できるように
神経と思考を巡らせている。リョーコにアプローチをかけている。

○ダイゴウジ・ガイ(機動戦艦ナデシコ)
ナデシコのエステバリスパイロット。本名は、ヤマダ・ジロウだが、曰く
「魂の名前」として名乗っている。ロボットアニメ『熱血ロボ ゲキガンガー3』
の大ファンで、スーパーロボットのパイロットのように技を叫んで攻撃する熱血漢。
撃墜されて死亡したかと思われたが、木連の白鳥九十九に助けられて
顔も似ていることから「兄弟」と呼んで親しくなり、彼の暗殺を身を挺して
守った。蜥蜴戦争後、リョーコの部下として統合軍の軍人となった。
※「スーパーロボット大戦W」での設定。

○明神タケル(六神合体ゴッドマーズ)
皇帝ズールによってギシン星人だが、赤ん坊の頃、反陽子爆弾の
起動キーにされ、地球破壊の為に送られる。しかし、地球人に育てられ
地球を愛する心優しい青年となった。仲間から偏見の目で見られるも、
運命に苦悩しながらも、その正義を貫き通す姿勢に信頼を勝ち取っていく。
本名は「マーズ」でマーグの双子の弟。ガイヤー及びゴッドマーズのパイロット。
超A級超能力者でもある。

○飛鳥ケンジ(六神合体ゴッドマーズ)
コスモクラッシャー隊の隊長。常に冷静で、的確な状況判断を下せる
信頼の厚い人物。

○伊集院ナオト(六神合体ゴッドマーズ)
コスモクラッシャーの射撃及びアタッカー担当。当初はタケルを
偏見の目で見ていたが、やがて信頼するようになる。

○木曽アキラ(六神合体ゴッドマーズ)
コスモクラッシャーの操縦及びメカニック担当。女性に目が無く、
女たらしな所があるが、根はまじめ。

○日向ミカ(六神合体ゴッドマーズ)
コスモクラッシャーの女性隊員でレーダー等の策敵を担当。
タケルの出生の秘密を知り、何かとアドバイスをして互いに信頼を
するようになる。

○ロゼ(六神合体ゴッドマーズ)
洗脳されたマーグの監視の為、副官となった女性。超A級超能力者で、
思念体を応用した攻撃や変身能力に長けている。上官マーグに敬愛の
念を抱いていたが、やがてタケルを愛するようになる。

○壇闘志也(宇宙大帝ゴッドシグマ)
空雷王及びゴッドシグマのメインパイロット。木星イオの開拓民二世である
熱血漢。当初は怒りと憎しみで戦っていたが、テラルとの邂逅とエルダー星
の真実を知ってからは、平和を願うようになった。

○ジュリィ野口(宇宙大帝ゴッドシグマ)
ゴッドシグマの右脚となる海鳴王のパイロット。トリニティシティの主任研究員で、
風見博士と共にゴッドシグマを開発した。皮肉屋で毒舌家、両親が離婚し
母や妹と暮らすべく貯金をしており金銭に非常にこだわる。

○吉良謙作(宇宙大帝ゴッドシグマ)
ゴッドシグマの左脚となる陸震王のパイロット。愛称はキラケン。
イオの開拓民で闘志也の親友。機械音痴だが熱いファイトを持つ。

970

○マリン・レイガン(宇宙戦士バルディオス)
亜空間を越えて地球へと転移したS-1星人の青年。科学者だった父の
手伝いをしていたが、ガットラー総統に父を殺され皇帝トリノミアス三世
殺害の濡れ衣を着せられる。その後、父の開発したパルサバーンに搭乗し
アルデバロン軍を追うものの亜空間突入に巻き込まれ、地球へと転移。
ブルーフィクサーの一員となり、バルディオスのメインパイロットとして戦う。
敵からは「裏切り者」と呼ばれ、味方からはスパイ容疑をかけられたが、
次第に信頼を勝ち取った。

○ジャック・オリバー(宇宙戦士バルディオス)
バルディプライズのパイロットである特務戦隊伍長。出身地はアメリカで
スラム街で、聖書を愛読している。当初はマリンにスパイではないかと
疑われていたが、やがて信頼するようになる。

○北斗雷太(宇宙戦士バルディオス)
キャタレンジャーのパイロットであるブルーフィクサーの隊員。日系の
移民都市リトルジャパンの出身だが、都市を捨て宇宙に旅立ったが直後、
隕石が衝突し、赤ん坊だった彼だけが生き残った過去を持つ。ジャック
以上にマリンを敵視し、衝突が多かった。

○夕月京四郎(闘将ダイモス)
一矢の友人である戦闘機ガルバーFXⅡのパイロット。剣術の達人であり
アフロにサングラスなのが特徴。古い格言を引用するのが好き。

○和泉ナナ(闘将ダイモス)
和泉振一郎博士の孫娘で、京四郎と共にガルバーFXⅡに搭乗する。
一矢に思いを寄せていたが、やがて一矢とエリカの恋を応援するようになった。
怒った時に「う~、ワン!」というのが口癖。

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最終更新:2020年11月22日 13:54