『集結侍戦隊』-2
作者・ユガミ博士
987
シンケンジャー達は持っている刀-「シンケンマル」でナナシ連中と
黒鬼を斬っていく。
シンケンゴールド「ダイゴヨウ、久しぶりの戦いだ。気合をいれてけよ!」
ダイゴヨウ「合点でさぁ、親分!」
シンケンゴールドは十手を持って、ダイゴヨウを盾に使いながら
ナナシ連中や黒鬼を倒していく。
刃「おっと、俺達も行くぞ!」
イサミ「は、はい!」
いきなりの登場に呆然としていた刃達も再び、
黒鬼やナナシ連中と戦う。
ナナシ連中「ナナー!」
イサミ「きゃ!」
シンケンレッド「下がってろ!」
しかしナナシ連中の攻撃で尻をつくイサミ。そこにシンケンレッドが
ナナシ連中を斬って助けた。
イサミ「ポー///」
シンケンレッド「ボーとするな。死にたくなければ、下がってろ!」
イサミ「あっ・・・ごめんなさい!」
自分を助けてくれたシンケンレッドに見惚れていたイサミだったが、
シンケンレッドは厳しい物言いで、イサミを下がらせようとする。
シンケンブルー「シンケンマル・水流の舞」
シンケングリーン「シンケンマル・木枯らしの舞」
シンケンブルーはシンケンマルに青い龍ディスクをセットし、
水の斬撃で攻撃し、シンケングリーンはシンケンマルに緑色の
熊ディスクをセットして、木枯らしを纏って、攻撃した。
シンケンピンク「シンケンマル・天空の舞」
シンケンイエロー「シンケンマル・土煙の舞」
シンケンピンクとシンケンイエローはそれぞれ、桃色の亀ディスクと
黄色の猿ディスクをセットして、ナナシ連中と黒鬼を風で舞い上げ、
土煙を起こして攻撃した。
カタツムリ男「鉄刃、覚悟!」
刃「お前の弱点なんて、とっくに知っているんだよ!
塩、塩は無いのか?」
ソウシ「でも、塩はどこに?」
シンケンブルー「少年、塩が必要なのか?ならば、私が手を貸そう。」
カタツムリ男の弱点は塩だが、塩が無いかと刃達は探す。
そこにシンケンブルーはショドウフォンを取り出し、「海」と書くと
流ノ介のモヂカラによって、海水が出現した。
カタツムリ男「や、や、やばい・・・体が溶ける~!」
海水に含まれる塩分のせいで、みるみるカタツムリ男の体は溶けていき
あっけない最後を迎えてしまった。カタツムリ男がいなくると黒鬼達も
退散していく。
シンケンレッド「ふん!」
カゲカムロ「何の!」
一方、シンケンレッドはカゲカムロと刀で斬りあいをしていく。
カゲカムロ「(く、このままでは水切れが起こす。何とか隙を作らねば)」
三途の川に住むアヤカシは、体が乾いてしまうと現世では生きていられない。
だからこそ、三途の川を溢れさせて暴れるのが外道衆の目的なのだが
このままでは負けるとカゲカムロは隙を作ろうとしていた。
ビューン
シンケンレッド「うっ!」
その時シンケンレッドは何者かの攻撃を受ける。攻撃した方向を
見ると、帽子にピアスを付けた長い鼻をした妖怪テングが妖怪軍団
の戦闘員ドロドロを引き連れて現れた。
トシ「今度は天狗!?」
テング「外道衆との同盟により、助太刀しに来たぜ!」
新たにテングとドロドロが加わり、このままでは全滅すると一同が
思った矢先、そこに5枚の手裏剣が飛んでくる。手裏剣の投げられた
方向を見ると、5人の男女がそこにいた。
イサミ「さっきのクレープ屋さん!?」
テング「き、貴様らは・・・カクレンジャー!?」
その5人は先程、イサミ達が食べていたクレープ屋の店員達だった。
イサミは何故、この場にいるのかと驚く。だが、この5人こそ、隠流の
忍者であるサスケ達カクレンジャーだった。
カクレンジャー「「「「「スーパー変化、ドロンチェンジャー!」」」」」
印籠の形をした変身アイテム・ドロンチェンジャーにより、
5人の忍者はそれぞれ赤、白、青、黄、黒の忍者へと姿が変わる。
ニンジャレッド「ニンジャレッド、サスケ」
ニンジャホワイト「ニンジャホワイト、鶴姫」
ニンジャブルー「ニンジャブルー、サイゾウ」
ニンジャイエロー「ニンジャイエロー、セイカイ」
ニンジャーブラック「ニンジャブラック、ジライヤ」
ニンジャレッド「人に隠れて悪を斬る、忍者戦隊」
カクレンジャー「「「「「カクレンジャー見参!」」」」」
かつて妖怪軍団と戦った5人の忍者はカクレンジャーとなり、
刃やしんせん組、シンケンジャー達の前に現れた。
988
ニンジャホワイト「お久しぶりです、丈瑠さん。」
シンケンレッド「鶴姫殿・・・」
古来から志葉家と隠流は、この世を守るべく異形の存在と戦っていた者
同士、協力関係にあった。当主である丈瑠も、鶴姫とは昔から交流がある。
カゲカムロ「おかげで、助かったぜ。もうすぐ水切れになるから、任せるぞ!」
シンケンレッド「させるか!皆、行くぞ。」
サスケ「俺達も、行くぞ!」
カゲカムロがその場をテングに任せて、自分は三途の川に戻ろうと
するが、そうはさせまいとシンケンジャー、カクレンジャー達は
敵の方へと向かっていく。
トシ「あいつを隙間に入れなきゃいいんだろ。くらえ、龍の目シュート!」
ソウシ「そして、龍の牙!」
カゲカムロ「ぐぅぅう!」
トシは隙間に入れないように、龍の目でカゲカムロを空中にまで
蹴り上げる。そして、ソウシは龍の牙で矢を放った。
シンケングリーン「お前ら、やるなぁ。」
シンケンレッド「止めだ。烈火大斬刀・大筒モード!」
シンケングリーンはトシとソウシを褒め、シンケンレッドは止めを
指すべくシンケンマルを烈火大斬刀に変えて、大筒モードに変形した。
そこにシンケンジャーは、それぞれの秘伝ディスクをセットする。
シンケンレッド「兜五輪弾!」
カゲカムロ「ぐわぁぁあ!!」
必殺の五輪弾により、カゲカムロは倒される。
一方、カクレンジャーはテングとドロドロを相手に戦っていた。
ニンジャブラック「YEAR!」
ZUBAAAAAAN!!
ニンジャイエロー「どりゃ!」
BAGOOOOOOON!!
斬ったり、蹴ったりする度にそんな擬音が飛び出しそうだった。
ニンジャレッド「行くぜ、テング!雷鳴剣ヒカリマル。」
ニンジャレッドは三神将の一人、ツバサマルから授けられた
雷鳴剣ヒカリマルを取り出した。
ニンジャレッド「隠流雷鳴斬!」
刃「俺も続くぜ、かみなり斬り!」
イサミ「てりゃああ!」
テング「ぬぅう」
テングを相手に、刃、ニンジャレッド、イサミはそれぞれの
必殺技をぶつける。周りのドロドロも他のカクレンジャー達によって
倒された。
989
イサミ「やった、これで大丈夫ね。」
シンケンレッド「まだだ、“2の目”がある。」
ニンジャレッド「ああ、終わりじゃない。」
その言葉通り、妖怪エネルギーに満ちた落雷が落ちてテングが
巨大化して復活。カゲカムロもアヤカシの特性により、2つ目の命
通称「2の目」により巨大化して復活した。
イサミ「お、大きい・・・」
トシ「どうする?イサミの家に戻るにしても、時間がかかるぞ。」
ニンジャレッド「大丈夫だ、俺達に任せろ。」
シンケンレッド「ああ。」
イサミの家はご先祖によって、巨大なロボットに変形できるカラクリ
仕掛けとなっている。だが戻るにしても時間がかかるので思案していると
カクレンジャー、シンケンジャーは自分達に任せろと言う。
カクレンジャー「「「「「隠流・巨大獣将之術」」」」」
シンケンジャー「「「「「折神大変化」」」」」
シンケンゴールド「来い!イカちゃん、エビゾー。ダイゴヨウも
巨大化だ!」
ダイゴヨウ「合点でさぁ。」
カクレンジャーの5人は、忍術によってレッドサルダー、ホワイトカーク
ブルーロウガン、イエロークマード、ブラックガンマの5体の獣将を呼び出す。
一方のシンケンジャーは所持している獅子折神、龍折神、亀折神、熊折神
猿折神を巨大化。シンケンゴールドもスシチェンジャーで「ゴールド寿司」の
水槽にいる烏賊折神と海老折神を呼び出してダイゴヨウも巨大化する。
ニンジャレッド「忍者合体」
無敵将軍「無敵将軍!」
5体の獣将はレッドサルダーを中心に、ホワイトカーク、ブルーロウガンが
両手となり、イエロークマードとブラックガンマは両足に変形、最後に
兜が装着されてまるで、城の様なロボットが誕生した。これこそ、
三神将の一人、無敵将軍である。
シンケンジャー「「「「「侍合体」」」」」
シンケンゴールド「侍合体、イカダイカイオー」キタキタキタキター
ダイゴヨウ「ダイゴヨウ、大変化」
一方、「合」のモヂカラで獅子折神を中心に亀折神と猿折神が両腕に
変形し、龍折神と熊折神は両脚となった。そこに兜が装着され、侍巨人
シンケンオーとなった。そしてシンケンゴールドの海老折神は侍変形により
ダイカイオーとなり、烏賊折神と侍武装して「イカダイカイオー」となる。
最後にダイゴヨウは十手が手足となり、侍巨人となった。
シンケンジャー「「「「「シンケンオー、天下統一」」」」」
シンケンゴールド「イカダイカイオー、天下一品」
合体を終えて無敵将軍とシンケンオー、イカダイカイオー、ダイゴヨウの
4体がカゲカムロとテングの前に現れるのであった。
990
カゲカムロ「大ナナシ連中!」
さやか「あんなでっかいのもいるの~!」
カゲカムロはビルの隙間から、巨大な大ナナシ連中を呼び出す。
巨大な大ナナシ連中にさやかは驚愕する。
シンケンゴールド「周りの雑魚は、俺とダイゴヨウが引き受けた。」
ダイゴヨウ「そっちは任せましたぜ。」
そういって、イカダイカイオーとダイゴヨウは周りの大ナナシ連中を
攻撃していく。無敵将軍やシンケンオーはカゲカムロとテングと交戦。
カゲカムロ「うぉぉりゃぁぁ!」
シンケンレッド「秘伝シールド!」
カゲカムロの攻撃を円盾の秘伝シールドで防ぎ、すかさず巨大な
日本刀・ダイシンケンで攻撃する。
ニンジャレッド「将軍花吹雪」
テング「ぐぉぉお!」
テングも目からビームを出すが、無敵将軍も負けじと胸から
花吹雪を起こす。
シンケンレッド「長引くのは面倒だ。一気に畳み掛けるぞ!」
シンケンジャー「「「「「ダイシンケン・侍斬り!」」」」」
シンケンゴールド「槍烏賊突貫」
ダイゴヨウ「秘伝ディスク乱れ撃ち」
カゲカムロ「ちっくしょ~!」
ダイシンケンに「斬」のモヂカラを込めて、カゲカムロを一刀両断。
イカダイカイオーも大ナナシ連中を相手に「突」の電子モヂカラが
込められた氷を纏った大槍で標的を貫く。そして、ダイゴヨウは
必殺の腹部から秘伝ディスクを乱射して大ナナシ連中を切り刻んでいく。
カクレンジャー「「「「「火炎将軍剣」」」」」
テング「く、今度こそ妖怪ナンバー1になりたかった~!」
無敵将軍「南無三!」
無敵将軍は鯱の形をした燃え盛る炎の剣・火炎将軍剣で
テングを一刀両断した。
シンケンゴールド「よ~し、勝利の一本締め!皆々様ご一緒によ~」
ポン
シンケンレッド「これにて一件落着。」
シンケンゴールドに吊られ、刃達やカクレンジャーは一緒に
勝利の一本締めを行い、戦いに幕を引いた。
991
○志葉丈瑠→烈火大斬刀・大筒モードとシンケンオーで
カゲカムロを倒す。またイサミを助けた。
○池波流ノ介→「海」の文字で海水を作り、カタツムリ男を倒した。
○白石茉子→外道衆と戦う。
○谷千明→外道衆と戦う。
○花織ことは→外道衆と戦う。
○梅盛源太→外道衆と戦い、巨大戦の後、勝利の一本締めを行った。
○ダイゴヨウ→侍巨人となって大ナナシ連中を倒す。
●カゲカムロ→シンケンジャー、カクレンジャー、刃達に倒される。
○サスケ→テングを倒す。
○鶴姫→妖怪を倒す。
○サイゾウ→妖怪を倒す。
○セイカイ→妖怪を倒す。
○ジライヤ→妖怪を倒す。
●テング→カゲカムロを助けるが、カクレンジャーに倒される。
○鉄刃→サスケ、イサミと共にテングを倒した。
●カタツムリ男→海水を被り、消滅する。
○花丘イサミ→丈瑠に助けられた後、刃、サスケと共にテングを倒す。
○月影トシ→カゲカムロに龍の目をぶつける。
○雪見ソウシ→カゲカムロに龍の牙の矢を射る。
【今回の新登場】
●テング(忍者戦隊カクレンジャー)
黒い帽子と長い鼻に、ピアスが特徴の妖怪。『週刊妖怪』で
「強い妖怪ランキング3位」に入った程の強力な妖怪。
ユガミ博士による妖怪レプリカと共にカクレンジャーを追い詰めた。
最終更新:2020年11月22日 13:58