本編1008~1010

『東京カーチェイス』-2

作者・ユガミ博士
1008

東京都内***


依然として東京中を走るYY兄弟。そのYY兄弟を追う両津と本田だが
見失ってしまった。

両津「くっそ~、あいつら何処にいきやがった!」
中嶋「両さん?両さんじゃないか!それに久しぶりだな、本田」
両津「あ、お前は墨東署の中嶋か!?」
本田「お前、何でここにいるんだ?」

そこへ、白バイに乗って現れたのは墨東署の交通課に所属する
中嶋剣だった。以前から中嶋は両津、本田とは知己の仲である。

中嶋「知らないのか?今、東京中を暴走している異星人2人組を
  東京タワー付近の大通りまで追い詰めろって本庁からの
  命令だぞ」
両津「そんな事になっていたのか...」

本庁からそんな命令が出ていた事等を知らずに追いかけていた
両津達は初めて知る。

中嶋「今、小早川達が追跡している。着いて来るか?」
両津「応、任せた!」
本田「案内頼んだぜ、中嶋!」

中嶋に案内を頼み、両津と本田はYY兄弟の下へと白バイを走らせる。

東京都内***


陽子「そこの暴走車2台、さっさと止まりな!でないと、撃つわよ」
YYゴンザ「何なんだ、あのチーキュの女は?」
YYビンゴ「俺たちの走りを邪魔するなら、こうだ!」バシューン
陽子「きゃあ!」

場面は変わり、YY兄弟を追おうと泉川署の交通課に所属する
若菜陽子がパトカーで追跡していたがYYビンゴのビームによって
パトカーが壊れ、追跡出来なくなってしまった。

陽子「あんの腐れ宇宙人共~」
夏実「陽子、あんたどうしたの?」
陽子「辻本、小早川!あんた達も、宇宙人追って来たの?」

パトカーを壊され、憤慨していた陽子に夏実と美幸がやって来る。
因みに陽子は前々から、2人と交友関係があり、警察内部の大会で
優勝争いをする仲だった。

陽子「ちょうど、よかった!私のパトカーおじゃんになったから、乗せてよ」
夏実「え~」
美幸「...いいわ、乗って」
陽子「サンキュー」

陽子を後部座席に乗せて、追跡を再開する。

東京タワー付近***


一方YY兄弟は東京タワー付近の道を猛スピードで走っていた。
その後方には、シグナルマンの乗るポリスピーダーとさらに後方から
ブレイブポリスのガンマックスと地球署の刑事で既に変身を済ませた
デカブレイクが一輪バイクのマシンボクサーで現れた。

ガンマックス「ブレイブポリスの白バイ刑事、ガンマックスだ。
      この先にバリケードが敷かれている。そこまで追い込んでくれ」
デカブレイク「地球署のデカブレイクです。シグナルマン、あなたも手を
       貸して下さい」
シグナルマン「了解、行くぞ~!」

そこへさらに、中嶋に案内されてやって来た両津・本田の白バイと
陽子を乗せた夏実・美幸コンビのミニパトが合流した。

夏実「両さん!?中嶋君と来たの」
両津「応、久しぶりだな。夏実に美幸!」
陽子「げぇ、あんたも来たの?両津勘吉」
両津「お前は若菜陽子!?だぁ~お前と関わると始末書が増えるんだよ」
陽子「それは、こっちの台詞よ!」
本田「喋っていると舌を噛むぜ、両津の旦那」

合流した両津は夏実達に挨拶をするが、陽子とは以前別の事件で
酷い目に合ったらしく、あまり仲はよろしくなかった。

YYゴンザ「増えてるよ、兄ちゃん!?」
YYビンゴ「とにかく走れ、走れ~!」

大所帯で自分達を追っている警察の数に驚く兄弟は捕まるかと
スピードを上げる。

SSパマーン「2人の邪魔はさせないパマン!」

そこへYY兄弟の邪魔はさせまいとSSパマーン率いる
暴走戦隊ゾクレンジャーがバリアクバーや専用のバイクに乗って
両津達の妨害を始めた。

1009
陽子「いい度胸じゃない、喰らいな!」
両津「わしを怒らせたな!うおりゃ~!」

攻撃してくるゾクレンジャーに陽子と両津は所持している拳銃で、
反撃をする。

シグナルマン「貴様達も、逮捕だ!」
SSパマン「何の!」

シグナルマンは電子警察手帳でもあるシグナイザーを警棒形態の
ポリスバトンモードにして、SSパマンを攻撃するがそれを剣で受けとめる。

???「ここは私達に、任せてくれ!」
SSパマン「誰だパマン!」

上空を見ると、赤いスポーツカーに似たマシン・ペガサスサンダーに
乗ったレッドレーサーと、その後ろをパワーウィンチで連結している
ドラゴンクルーザーに乗る残り4人のカーレンジャー達が現れた。

レッドレーサー「シグナルマン、デカブレイク...ゾクレンジャーの
      相手は私達がする。君達はYY兄弟を追ってくれ!」
デカブレイク「ありがとうございます、カーレンジャーの皆さん」
シグナルマン「協力、感謝する」

ゾクレンジャーの相手はカーレンジャーが引き受け、シグナルマン達は
再びYY兄弟を追う。そして、いよいよバリケードが張られている地点へと
近づいた。そこにはブレイブポリスのビルドチームがスタンバイしていた。

パワージョー「来たぜ!」
マクレーン「ボスはまだ、到着していないが...行くぞ!」
パワージョー&ダンプソン&ドリルボーイ「「「了解」」」

マクレーンの合図にショットガンを発射。パワージョー達も装備している
拳銃で援護射撃を行う。しかし、YY兄弟は止まる気配は無かった。

ガンマックス「このまま、突っ込む気か!?」
本田「どうする、両津の旦那?」
両津「う~む...」
美幸「...私に考えがあるわ」
中嶋「あるのか、小早川!?」
美幸「それはね...」
陽子「...面白いわね。やってやろうじゃない♪」
本田「両津の旦那、しっかり捕まってろよ!」
デカブレイク「頼みます、皆さん」

美幸はその場の全員に作戦を説明する。説明を聞き終えた一同は
作戦を実行した。本田の乗る白バイと小早川が運転するミニパトは
猛スピードでYY兄弟の乗るバリランダーとバリアクバーの前に出た。

YYビンゴ「俺達を抜いただと!?」
美幸「今よ。夏実、陽子!」
夏実「よっしゃぁぁぁぁぁぁあ!」
本田「旦那!」

夏実はドアを開けて、自慢の力で地面に足をつけ強制的に止める
「足ブレーキ」を行う。同じように本田もブレーキを掛け、陽子と両津は
拳銃で素早くバリランダーとバリアクバーのタイヤに前方の穴を開けた。
一方、シグナルマンもガンモードに変えたシグナイザーで後方のタイヤ
に穴を開ける。

YYビンゴ&YYゴンザ「「な、何だとぉ~~~!!」」

ドガァーン

デカブレイク「灼熱拳ファイアーフィスト!」
YYビンゴ&YYゴンザ「「ぎゃぁぁぁあ」」

バランスを崩し、2台ともクラッシュ。すかさずデカブレイクは
マシンボクサーをジャンプさせて、正拳アクセルブローから
熱エネルギーを集め、火炎放射をYYビンゴ、YYゴンザにぶつけた。
夏実達はガンマックスからの連絡を受けたマクレーン達によって、
何とか事故は免れた。

ガンマックス「見事な連携だな」
中嶋「さすがは、小早川の立てた作戦だ!」

ガンマックスはこの作戦の連携を誉め、中嶋は自分の事のように
嬉しかった。

YYビンゴ「...よ、よくも俺達のレースを邪魔してくれたなぁ~」
YYゴンザ「こうなったら、行くぜ兄ちゃん!」

ダメージは負ったが、死んではいなかったYY兄弟はレースを邪魔
された怒りを晴らすべく、芋長の芋羊羹を食べて巨大化した。

シグナルマン「スタンドアップ、サイレンダー!」
デカブレイク「特捜変形、デカバイクロボ!」

シグナルマンとデカブレイクはそれぞれの巨大マシン、サイレンダーと
デカバイクを呼び出して、ロボモードに変形する。それと同時に
宇宙からノリシロンの大軍が現れた。リッチリッチハイカー教授が
バリバリアンから量産化したノリシロンを送ってきたのである。

勇太「お待たせ、皆!ブレイブアップ!ジェイデッカー!
   スーパービルドタイガー!」
駆流&りんね&壮太「「「超速変形!」」」

勇太はデッカードやビルドチームを指令を送り、ジェイデッカーと
スーパービルドタイガーに合体させた。一方、自動車形態だった
ライバード、ドルフィーネ、ギルティスは超速変形によって
ロボットモードとなって出撃した。

1010

○両津勘吉→美幸の指示を聞いて、実行する。
○本田速人→両津を乗せ、美幸の指示を実行する。
○辻本夏実→美幸の指示で、足ブレーキを行う。
○小早川美幸→作戦を立てて、皆に伝える。
○中嶋剣→両津と本田を案内する。
○若菜陽子→パトカーを壊されたので、美幸に乗せてもらう。
         そして、美幸の立てた作戦を実行する。
○陣内恭介→レッドレーサーに変身し、カーレンジャーを率いて、
         助けに来た。ゾクレンジャーと戦う。
○シグナルマン→美幸の作戦を実行する。そしてサイレンダーを出撃させる。
●YYビンゴ→レースを邪魔された怒りを晴らすべく、芋長の芋羊羹を食べて巨大化。
●YYゴンザ→レースを邪魔された怒りを晴らすべく、芋長の芋羊羹を食べて巨大化。
●SSパマン→YYビンゴ、YYゴンザを助けるべくゾクレンジャーを率いて妨害。
         そしてカーレンジャーと戦う。
○姶良鉄幹→デカブレイクに変身して、追跡。美幸の作戦を実行する。
○友永勇太→ジャイロアークで駆けつけて、ジェイデッカーとSビルドタイガーを合体させる。
○デッカード→ジェイデッカーに合体して出撃。
○マクレーン→パワージョー、ダンプソン、ドリルボーイと共に射撃を行う。
         そしてSビルドタイガーへと合体する。
○ガンマックス→YYビンゴ、YYゴンザを追跡。
○轟駆流→ライバードで出撃。
○稲葉りんね→ドルフィーネで出撃。
○軍司壮太→ギルティスで出撃。

【今回の新登場】
○中嶋剣巡査(逮捕しちゃうぞ)
墨東署交通課に所属する白バイ警察官。自称“墨東の白き鷹”
質実剛健だが、恋愛に奥手で小早川美幸に好意を寄せるものの
進展が見られなかったが何とかプロポーズを受けてもらった。
常にサングラスを掛けており、パソコンが苦手。

○若菜陽子(フルメタルパニックシリーズ)
泉川署所属の現場を担当する婦警。美人でスタイルも抜群だが、
犯人逮捕の為なら、パトカーを暴走させて周囲をお構いなしに
追いかける。運動神経抜群で、ボン太くんを着た宗介と壮絶な
銃撃戦を行った。

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最終更新:2020年11月22日 14:03