本編1339~1341

『強襲、テスラ・ライヒ研究所』-4

 作者・ユガミ博士
1339
シュワルツ「くらえぇぇ!!」
ジャック「GOTOHELL!!」

研究所でオーズ達とブラックサタンの戦闘が始まったその頃。
研究所の外では各スーパーロボット達が戦闘獣やメタルビースト、メカザウルスと
戦闘を行っていた。シュワルツの操縦するステルバーとキング兄妹の操縦する
テキサスマックはメタルビーストのフロンとガンマを破壊する。

メリー「やったわね、兄さん!」
ジャック「ふふ、残りもストライクね!」
リシュウ「―!いかん、そこにいるのは危険じゃ!」
ジャック「What’s!?」

メタルビーストを撃破した事にキング兄妹は喜んでいると、リシュウは
長年培われた剣士としての勘から、彼らに危険が迫っている事を察知する。
すると、テキサスマックの背後から伏兵として潜んでいた戦闘獣ゴモドラーが
奇襲をかけてきた。

メリー「キャァ!!」
リシュウ「いかん!噴射拳で・・・」
ジャラガ「そうはさせぬぞ!!」

テキサスマックを助けるべく、リシュウは噴射拳(ブーストナックル)で
ゴモドラーを攻撃しようとするが、グルンガスト零式の相手をしていた
戦闘獣ジャラガが攻撃を阻止するべく、毒液を吐く。金属を溶かす毒液
にリシュウは回避行動を取ったが、グルンガスト零式の腕の表面を
溶かし、内部の回路が露出する。幸いにも、戦闘に支障は無い。

リシュウ「むむ、コヤツの毒液は金属を溶かすのか!」

これでは最早間に合わない。誰もがそう思った時、何かが通り過ぎ
ゴモドラーを攻撃した。

ゴモドラー「ギャァァァア!!」
シュワルツ「今の攻撃は何だ!?」

攻撃を受けたゴモドラーは怯み、誰が攻撃をしたのか見渡すと、
上空にそれぞれ鳥を思わせる意匠をした2機の機体が飛んでいた。

ゼオラ「地球連邦軍特殊戦技教導隊所属のゼオラ・シュバイツァー曹長です。
 カザハラ博士の要請を受けて、応援に来ました!」
アラド「同じく、教導隊所属のアラド・バランガ曹長です!間もなく、カイ少佐達も
 ここへ駆けつけて来ます!」
リシュウ「おお、御主達じゃったか!」

テキサスマックを助けたのは、地球連邦軍特殊戦技教導隊所属の
ゼオラ・シュバイツァー曹長が操縦するビルトファルケンとアラド・
バランガ曹長が操縦するビルトビルガーだった。彼ら教導隊は偶々
近くの基地に来ていた時にカザハラ博士の要請を受けて出動し、
2人が先行して駆けつけてテキサスマックを戦闘獣から助けたのである。
そして、アラドの言うとおり、隊長であるカイ・キタムラ少佐が操縦する
緑色のパーソナルカラーをした量産型ゲシュペンストMr―Ⅱ改に
ラミア・ラヴレス少尉の操縦する天使を思わせる特機アンジュルグ、
最年少のメンバーであるラトォーニ・スゥボータ少尉の操縦する
ビルトラプター・シュナーベルが到着した。

カイ少佐「こちら地球連邦軍特殊戦技教導隊のカイ・キタムラだ!
 これより諸君らの援護にまわる!」
リシュウ「これは頼もしい援軍じゃわい」
ジャラガ「おのれぇぇ!ゆけぃ、ギルガ!!」

教導隊の到着にリシュウは頼もしく感じる一方、戦闘獣ジャラガは
敵に援軍が来た事に腹ただしく思い、メタルビーストのギルガを
教導隊の下へ向かわせた。

カイ少佐「TC-OS リアルタイムアレンジ!」

向かってくるギルガにカイ少佐の量産型ゲシュペンストMr―Ⅱ改は
拳を突きだして構え、ギルガの砲身を掴み背負い投げをしてから
後方へと投げ飛ばし、腕のプラズマステークを叩き込む。

カイ少佐「拳一つで戦えるといわん!だが、拳一つ甘く見るなよ!!」

叩き込まれたギルガは爆発して破壊された。プラズマステークを
叩き込んだ量産型ゲシュペンストMr-Ⅱは地上に降り立った。

1340

メリー「さっきは助けてくれてありがとう!」
アラド「いえいえ、お安い御用ッス!」
ジャック「それじゃ、戦闘獣をさっさと倒すとするぜ!」
シュワルツ「ふん、教導隊ばかりにいい恰好はさせねぇぜ!」

メリーは助けてくれたアラドとゼオラにお礼を言葉を送る。そして
ジャックは自分達を襲ったゴモドラーに向けてマックライアットを撃ちだし
シュワルツもステルバーに装備されているガトリング砲をゴモドラーに
向けて攻撃する。

ゴモドラー「キシャァァ!」
ジャック「No~、テキサスマックがアイスになっちまう!」
シュワルツ「チィ!」

ゴモドラーは冷凍光線を吐きだし、テキサスマックの足下を氷漬けに
しようとする。ステルバーはシュワルツが回避行動を行ったので、
何とか免れた。

アラド「ゼオラ、俺達がトドメを指すぞ!」
ゼオラ「分かったわ、アラド!」
アラド「ジャケットアーマー、パージ!」
ゼオラ「テスラ・ドライブ出力最大!」

アラドとゼオラはゴモドラーを倒すべく、ビルトビルガーとビルトファルケンを
高速機動形態に変えて、超スピードでゴモドラーに接近する。

アラド「アインス!」
ゼオラ「ツヴァイ!!」
アラド「ドライ!!!」
アラド&ゼオラ「「ツインバードストライク!!」」
ゴモドラー「ギャァァァァ!!」

掛け声を掛け合いながら、ゴモドラーを翻弄しつつ連続攻撃を加えていく。
最後にビクティムビークに移行したビルトビルガーとブレイクフィールドを
展開したビルトファルケンは交差し、鋏で断ち切るようにゴモドラーを引き
裂くのであった。

ラミア「私の相手はこいつか・・・」
ラトゥーニ「ラミア少尉、援護いたします!」

一方、ラミアとラトゥーニは戦闘獣グロスデンと対峙していた。
ラトゥーニはラミアの援護を行うべく、ビルトラプター・シュナーベルを
戦闘機形態に変形させるとグロスデンの背後にまわり、すかさず
人型形態に変形すると背後から攻撃を始める。

ラミア「イリュージョン・アロー!喰らいやがれでございます」

ラミアはアンジュルグに武装されているイリュージョン・アローで
いつも通り変な言葉遣いをしながら攻撃していく。

グロスデン「ぐぅぅぅぅ~!」
ラトゥーニ「ラミア少尉、敵が怯んでいるその隙に!」
ラミア「了解!コード・ファントムフェニックス!!」
グロスデン「ぐわぁぁぁ!!」

グロスデンが両機の攻撃に怯んでいる隙に、ラミアは「コード・ファントム
フェニックス」を発動させてリミッターを解除すると、左腕から高出力の
エネルギーの矢を発生させて射ると、鳳凰を模した巨大なエネルギーの
塊をぶつけた。そのエネルギーにぶつけられて、グロスデンは大爆発を
起こして倒される。

チボデー「さ~て、俺もかわいい応援が来たことだし、最終ラウンドと行くぜ!」

チボデーの乗るガンダムマックスターはメカザウルス・サキと対峙していて
その右手に「クイーン・ザ・スペード」の紋章が出現する。そしてチボデーと
共にガンダムマックスターは黄金に輝きだした。

サキ「キシャァァ!!」
チボデー「効かねぇよ!!」

サキは鼻先からミサイルを発射するが、超人的なボクサーである
チボデーはそのフットワークによりミサイルを躱す。

チボデー「豪熱!マシンガンパァァンチィ!!」
サキ「キシャァァァァァ!!」

そしてチボデーは必殺の「豪熱マシンガンパンチ」をサキに喰らわせ
サキは断末魔をあげると共に破壊された。

リシュウ「最早、敵は御主しかおらぬな」
ジャラガ「ならば、私の毒液をもう一度浴びるが良い!!」
リシュウ「剣は抜かずに済めば無事太平・・・抜いたからには一刀両断!!」

ジャラガはグルンガスト零式にもう一度毒液を浴びせようとするが、
リシュウはグルンガスト零式の斬艦刀を構える。

リシュウ「零式斬艦刀・疾風怒濤!!」
ジャラガ「む・・・無念!」

グルンガスト零式はブースターで勢いよく跳びあがってジャラガを
唐竹割を見舞った後、斬艦刀を横に振り向いて斬るのであった。

チボデー「どうやら、外の連中はこれで終わったみたいだな」
リシュウ「うむ、後は研究所の方だが・・・」

研究所の外は教導隊が応援として駆けつけてくれた事により
無事、戦闘は終わった。研究所内部の戦闘に続く。

1341

○チボデー・クロケット→ガンダムマックスターでメカザウルス・サキを倒す。
○ジャック・キング→シュワルツコフと共にメタルビースト・フロンとガンマを倒す。
   戦闘獣ゴモドラーに襲われるもののアラドとゼオラに助けられる。ゴモドラーの
   攻撃を受けてテキサスマックの足下が凍りつく。
○メリー・キング→戦闘獣ゴモドラーに追われるもののアラドとゼオラに
   助けられる。アラドとゼオラにお礼を言う。
○シュワルツコフ少佐→テキサスマックと共にステルバーでメタルビーストの
   フロンとガンマを破壊する。
○リシュウ・トウゴウ→グルンガスト零式でジャラガを倒す。
○カイ・キタムラ少佐→要請を受けて応援に駆け付ける。量産型ゲシュペンスト
   Mr-Ⅱ改でメタルビースト・ギルガを倒す。
○ラミア・ラヴレス少尉→ラトゥーニと共にアンジュルグで戦闘獣グロスデンを倒す。
○ラトゥーニ・スゥボータ少尉→ビルトラプター・シュナーベルでラミアの援護を行う。
○アラド・バランガ曹長→ゼオラと共にテキサスマックを助ける。戦闘獣ゴモドラーに
   「ツインバード・ストライク」でトドメを指す。
○ゼオラ・シュバイツァー曹長→アラドと共にテキサスマックを助ける。
   戦闘獣ゴモドラーに「ツインバードストライク」でトドメを指す。
●メタルビースト・フロン→テキサスマックとステルバーに倒される。
●メタルビースト・ガンマ→テキサスマックとステルバーに倒される。
●メタルビースト・ギルガ→量産型ゲシュペンストMr-Ⅱに倒される。
●メカザウルス・サキ→ガンダムマックスターに倒される。
●戦闘獣ジャラガ→グルンガスト零式に斬られて倒される。
●戦闘獣グロスデン→アンジュルグとビルトラプター・シュナ-ベルに倒される。
●戦闘獣ゴモドラー→伏兵として背後からテキサスマックから襲うが
   ビルトビルガーとビルトファルケンに阻まれ、戦闘するものの
   ツインバードストライクで倒される。

【今回の新規登場】
○カイ・キタムラ少佐(バンプレストオリジナル)
 新生特殊戦技教導隊隊長。旧特殊戦技教導隊のメンバーで極東
 伊豆基地でPT部隊を指揮している。L5戦役後は新生教導隊の
 指揮官となった。ゲシュペンストシリーズに並々ならぬこだわりを持っている。
 徒手空拳での白兵戦に長けており、鬼教官と称されるものの部下からの
 信頼は厚い。妻と16歳となる娘がいる。乗機は量産型ゲシュペンストMr-Ⅱ

○ラミア・ラヴレス少尉(バンプレストオリジナル)
 新生特殊戦技教導隊のチーフでカイの副官的存在。元々はシャドウミラーが
 生み出した人造人間『Wシリーズ』の最新ナンバー『W17』。スパイとして
 送られたが、やがて潜入先の部隊に接していく内にシャドウミラーに疑問を抱く
 ようになり、シャドウミラーを離反した。次元転移の影響で言語中枢が故障して
 変な口調となってしまっている。乗機はアンジュルグ

○ラトゥーニ・スゥボータ少尉(バンプレストオリジナル)
 新生特殊戦技教導隊の隊員。パーソナルトルーパー養成機関スクールの出身で
 名前の由来はラトゥーニクラスのナンバー11から。スクールでの過酷な訓練などが
 原因で対人恐怖症となっていたが、次第に周囲の人間にも心を開くようになった。
 リュウセイ・ダテに好意を抱いていおり、シャイン・ハウゼン王女に気に入られている。
 乗機はビルトラプター・シュナーベル及びフェアリオンS(シルバー)

○アラド・バランガ曹長(バンプレストオリジナル)
 新生特殊戦技教導隊のメンバー。パーソナルトルーパー養成機関スクールの出身
 である新米パイロット。過去の記憶を失っているが気にしない性格で口癖は
 「○○(間違った言葉)もとい○○(正しい言葉)!」ゼオラとはコンビ戦闘を前提に
 訓練を受けており、強い信頼関係を持つ。非常に頑丈な体で強運の持ち主。
 そしてかなり大食いである。乗機はビルトビルガー。

○ゼオラ・シュバイツァー曹長(バンプレストオリジナル)
 新生特殊戦技教導隊の女性隊員。パーソナルトルーパー養成機関スクールの
 出身で、同じクラスだったアラドとコンビを組んでいる。真面目な優等生タイプだが
 気が強く思い込みが激しい所はあるが本来とても優しい性格の持ち主。乗機は
 ビルトファルケン。

●戦闘獣ゴモドラー(グレートマジンガー)
 原作15話に登場した爬虫類型戦闘獣。冷凍光線を吐く事能力を持つ。

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最終更新:2020年11月26日 10:19