『強襲、テスラ・ライヒ研究所』-5
作者・ユガミ博士
1354
テスラ・ライヒ研究所 ロビー***
研究所の外では教導隊が援軍で駆けつけた事により、戦闘獣やメタルビースト
メカザウルスを全て撃破したその一方。
研究所の内部では、オーズ達とブラックサタンによる戦闘が行われていた。
オーズ「てやぁ!」
百目タイタン「ふん!」
オーズ「うわぁ!」
オーズはトラクローを発動させ、百目タイタンと戦うがブラックサタンの
初代幹部というだけあって、その強さは伊達では無く、トラクローを軽く
躱して反撃し、オーズを後方へと吹き飛ばす。
百目タイタン「ふん、仮面ライダーの力はこんな物か・・・」
オーズ「何て、強さだ!」
アンク「映司、こいつを使え!」
オーズ「ありがとう、アンク!」
タカ・カマキリ・バッタ!!
アンクは吹き飛ばされたオーズにカマキリのメダルを投げつける。
受け取ったオーズはオーズドライバーからトラメダルを外して、代わりに
カマキリメダルをセットしてオースキャナーでスキャンを行うと、オーズ
タカキリバコンボとなる。オーズはカマキリの鎌を出現させ、バッタの脚力で
飛び跳ねながら百目タイタンに攻撃していく。
奇械人ガンガル「ヒュアーッ!貴様の相手は俺だ!」
アンク「チィ!貴様の相手なんぞしてられか!」
ガンガルはスプリングを利用したジャンプでアンクの下へ跳びついて
きたが、アンクは背中から翼を開き、後方へと下がると火球攻撃を行う。
フランク「おりゃぁぁぁ!!」
ブラックサタン戦闘員A「ミュー!」
ブラックサタン戦闘員B「ミュー!」
フランクはバットを振り回して、ブラックサタン戦闘員を撃退。さらに
持ち前のプロレス技も戦闘員相手に披露し、ジャイアントスィングで
倒れた戦闘員を大きく振り回して、次々と戦闘員を倒していく。
奇械人オオカミン「死ねぇー!」
フランク「―!?」
ビースト「させんぞ!」
オオカミンは腕のロケット砲で、戦闘員を撃破していくフランクに攻撃の
標準を定めて攻撃したが、それに気付いたビーストは近くにいた戦闘員を
持ち前の怪力で投げ飛ばし、オオカミンの攻撃を阻止した。
オオカミン「貴様ぁ~!」
ビースト「むっ!」
オオカミンはビーストに攻撃を阻止された事を怒り、能力で霧状となり
ビーストの背後にまわられてしまう。
オーズ「てやぁー!!」
百目タイタン「ふん、小賢しい!」
一方、オーズは壁や床を縦横無尽で跳びはねながら、カマキリの鎌で
百目タイタンを攻撃していくが一向に通じない。
フランク「おい、どうする!このままじゃあ、研究所がこいつらの手に
落ちちまうぞ!」
アンク「くっ!」
黄泉還ってから、より強くなったブラックサタンに苦戦する一同。
このままではテスラ・ライヒ研究所が陥落されるかと思われたその時。
???「バードブラスター!」ビューンビューン
???「喰らえ!」ズドドドド
1355
そこへ研究所の入り口から、何者かが複数現れてブラックサタンを攻撃した。
百目タイタン「何者だ!?」
百目タイタンが入口の方を向くと、攻撃したのは赤い鷹を思わせる戦士
『鳥人戦隊ジェットマン』のリーダー、レッドホーク。アメリカ統合戦略軍
(U.S.STRATCOM)に所属するブルース・マッギャヴァンだった。
さらに・・・。
ガイル「ふん!」
オオカミン「―!ぐはぁ!」
何時の間にか研究所に潜入していたアメリカ空軍所属の軍人
ウィリアム・ガイル少佐がビーストを捕まえていたオオカミン相手に
強烈なパンチを喰らわせた。その拍子にオオカミンはビーストを
離してしまう。
ビースト「助かった。君達は・・・?」
レッドホーク「鳥人戦隊ジェットマンのレッドホークです。要請を受けて
助けに参りました!」
ブルース「同じく要請により、助けに来たアメリカ統合軍のブルース・
マッギャヴァンだ。よろしく!」
ガイル「アメリカ空軍のウィリアム・ガイル少佐だ。外の戦闘は
特殊戦技教導隊が助けに向かった」
レッドホーク、ブルース、ガイルの3名は、戦技教導隊同様、彼らも
偶々近くの基地に来ていた時に要請を受けて、テスラ・ライヒ研究所へ
応援に駆け付けたのであった。
奇械人ガンガル「何人こようとも、我々が負ける筈が無い!」
アンクの相手をしていたガンガルはスプリングによるジャンプで
ガイルに向かって攻撃を仕掛けるが、ガイルは落ち着いた態度で
待ち構え、突如しゃがみこんだ。
ガイル「Let’sGo!」
ガンガル「ぐはぁ!」
ビースト「チャンスだ!」
ガイルは得意としているサマーソルトキックをガンガルに喰らわして
それがクリーンヒットする。そこをチャンスと捉えたビーストはさながら
ツープラトンとともいうべき行動で、ガンガルを掴み、地面に叩きつけた!
オオカミン「ガンガルが!?貴様らぁ!」
レッドホーク「させん、バードブラスター!」
オオカミンはガンガルを地面に叩きつけたビーストやガイルに攻撃しようと
再び霧状になろうとするが、レッドホークはバードブラスターから冷凍光線を
発射してオオカミンを氷漬けにして霧状になるのを防いだ。
オオカミン「う、動けん!」
アンク「ふん。誰だか知らんが、よくやった!後は任せろ!」
氷漬けとなり、動きを封じられたオオカミンにアンクは怪人の手から
大きな火球を作り出し、それをオオカミンにぶつけた。
オオカミン「ぐわぁぁぁ!」
アンク「ふっ!」
フランク「こいつは、とんだスクープだぜ!!」
火球によってオオカミンは爆発によって倒される。レッドホーク達が
救援に駆け付けて2体の怪人が倒された事に、フランクはカメラを
手に取り、写真に収める。
百目タイタン「・・・」
アンク「映司、後は奴だけだ!決めろ!」
オーズ「分かった、アンク!」
スキャニングチャージ!!
残った百目タイタンにオーズはカマキリメダルからトラメダルに戻すと
オースキャナーで再スキャニングして必殺技の態勢に入る。
バッタレッグの力で高く跳び、赤・黄色・緑の3つのオーリングを潜り
抜けて両足蹴りを叩き込む「タトバキック」を百目タイタンに向けて
繰り出した。これで決まった・・・誰もが思ったがしかし!
ガンガル「百目タイタン・・・様!」
オーズ「何!?」
だが、ガンガルが百目タイタンの前に立った事によりタトバキックは
ガンガルが受けて百目タイタンは無傷のままだった。タトバキックを
受けたガンガルはその場で倒れ爆発する。
百目タイタン「・・・どうやら、この作戦もここまでのようだ。ブラックサタンは
これより撤退する!」
ブルース「待て、ここから行かせるかよ!」
百目タイタン「邪魔だっ!」
ブルース「ぐわぁ!」
これ以上の作戦は続行不可能と考えた百目タイタンは残りの戦闘員を
引き連れて、撤退しようとする。ブルースはそれをさせまいとマシンガンを
構えるが百目タイタンに吹き飛ばされてしまう。
オーズ「ま、待て!自分の部下が身代わりになったんだぞ。何か言う事は
無いのか!」
百目タイタン「奴はブラックサタンの怪人として、当然の事をしたまでだ。
感謝や礼を言うつもりは無い。では、さらばだ!」
オーズ「待て!」
ビースト「待つんだ、オーズ!君も戦闘で大分ダメージを受けている。
今回はここまでだ」
オーズ「・・・はい」
命を大事にしているオーズにとって、部下の死に平然としている
百目タイタンの態度に怒りを覚えるオーズだが、ビーストに止められ
仕方なくビーストの言葉に従う。百目タイタンに手も足も出来なかった
一同だが、ブラックサタンが撤退した事により、一応テスラ・ライヒ研究所は
守られ、戦闘を終えるのであった。
1356
○火野映司=仮面ライダーオーズ→百目タイタンと戦闘するが、逃げられてしまう。
○アンク→奇械人ガンガルを相手にしていたが、レッドホークの協力で
奇械人オオカミンに火球をぶつけて倒す。
○ヘンリー・ハンク・マッコイ=ビースト→奇械人オオカミンを相手に
していたがガイルの協力で奇械人ガンガルを地面に叩きつける。
○フランク・ウェスト→ブラックサタン戦闘員を相手に戦闘し、今回の戦闘の
写真をカメラで撮る。
○天堂竜=レッドホーク→要請を受けて、ブルース、ガイルと共に
テスラ・ライヒ研究所へ応援に駆け付ける。奇械人オオカミンを
バードブラスターで凍りつかせる。
○ブルース・マッギャヴァン→要請を受けて、レッドホーク、ガイルと
共にテスラ・ライヒ研究所へ応援に駆けつける。百目タイタンを相手に
負傷する。
○ウィリアム・ガイル少佐→要請を受けてレッドホーク、ブルースと共に
テスラ・ライヒ研究所へ応援に駆けつける。奇械人ガンガルにサマー
ソルトキックを繰り出す。
●百目タイタン→オーズと戦闘するが、作戦の続行が不可能と考え撤退する。
●奇械人ガンガル→アンクと戦っていたが、ガイルのサマーソルトキックを
受けて、ビーストに地面に叩きつけられる。そしてオーズのタトバキックを
百目タイタンの代わりに受けて、倒される。
●奇械人オオカミン→レッドホークに凍りつかされ、アンクの火球を受けて倒される。
【今回の新登場】
○ブルース・マッギャヴァン(ガンサバイバー4)
アメリカ統合戦略軍(U.S.STRATCOM)所属。対アンブレラ
追撃調査チーム工作員。正義感が強く、自らの命をも犠牲にする無鉄砲な
所もあるが人一倍ガッツで行動する。何かと暴走しがちだが、仕事ぶりは
超一流のプロ。
○ウィリアム・ガイル少佐(ストリートファイターシリーズ)
アメリカ空軍に所属してF―16のパイロット。シャドルー総帥である
ベガに殺された親友ナッシュの仇をとるために家族を捨て1人で復讐の
為に闘った。
最終更新:2020年11月26日 10:22