本編1513~1517

『シグフェルは鳥人兵!? 復活の大鉄人!』-4

作者・ホウタイ怪人
1513

ジャミラス「ブオオオッッッッ!!!!!!!!!」

ジャミラスは燃え盛る火炎を吐き、
周囲一円の敵をまとめて攻撃してきた。

1号「トオォォッッ!!」
2号「トオォォッッ!!」

火炎の息を回避したダブルライダーは、空洞内の天井高くジャンプすると
同時必殺技ライダーダブルキックを繰り出した。

1号&2号「「ライダーダブルキィィックッッ!!」」
ジャミラス「ぬおおっっ!?」

必殺キックをでよろめくジャミラスだが、
大ダメージの直撃を受けてもまだ倒れる様子はない。

ジャミラス「グゥゥゥゥッッ…!!」

1号「ライダーダブルキックを受けても尚もまだ倒れないとは…!?」
2号「どうやら魔王の名は伊達じゃなさそうだな」

ジャミラスは背中の両翼を大きく羽ばたかせて突進してくると、
ライダー1号2号の首を鷲掴みにして壁に叩きつけた。

1号「ぐわああっ!?」
2号「うわああっ!!」

ジャミラス「見たか飛蝗共め! 私の力はまだまだ
 こんなものではないぞ!」

激闘を続けるダブルライダーとジャミラス。
一方、配下の獣戦士ザ・アルゴスや兵士ゾローたちを指揮して、
レッドマフラー隊やジャミラス配下の魔物たちと戦っていた
メスの幹部レー・ワンダとレー・ネフェルは――。

ワンダ「ウオォォッッ…!!!」
ネフェル「ヌアアァァッッ…!!!」

暗闇の中に激しい稲光が周囲に走ったかと思うと、
響く唸り声を挙げたワンダとネフェルは妖獣変化し、
それぞれ妖獣士ワンダーラ、妖獣士ネフェルーラへと化身した。

ワンダーラ「妖獣士、ワンダーラ~ッ!!」
ネフェルーラ「妖獣士、ネフェルーラッ!!」

1514

ワンダーラ「タイムストップッ!! 3秒殺しッ!!」

妖獣士ワンダーラは任意に3秒間だけ、自由に時間を止める事が出来るのだ!
その間にワンダーラは動きが停止しているジャミラスとダブルライダーを
愛剣キラーセイバーで攻撃した。

1号「ぐおッッ!?」
ジャミラス「…な、なにが起こった!?」

ネフェルーラ「妖獣幻覚ッ!!」

ネフェルーラは妖獣幻覚でジャミラスとダブルライダーを惑わした。
空中に浮かぶ巨大なモアイが続々と彼らめがけてぶつかってくる。

2号「チッ…!」
1号「これは幻覚だ! 惑わされるなッ!」
ジャミラス「おのれ、小癪な真似を!」

そのダブルライダーたちを苦しめる幻覚を打ち破ったのは、
どこかから飛んできた一枚の銀色のカードだった。

1号「おおっ! ようやく幻が振り払われたぞ!」
ネフェルーラ「何者だ!?」

彼らの正面に颯爽と立つは紫のメタルボディをした、
あの最強の正義のロボットヒーローだ!

ジャンパーソン「Janperson For Justice!!」

ダブルライダーの元へと駆け寄るジャンパーソン。

ジャンパーソン「ロボットの俺にそんな幻覚は通用しないぞ!」
2号「ジャンパーソン、来てくれたのか。助かったぜ!」
ジャンパーソン「SS-Nの動きを追跡していたら、偶然ここに辿りついた。
 俺の他にも心強い援軍が今こちらに向かっている」
1号「援軍…?」
大崎「おのれジャンパーソン!!」
ネフェルーラ「おのれ~! たかがロボットの分際で!!
 やれ~!獣戦士ザ・アルゴスッ!!」
ザ・アルゴス「グゴオオッッ!!」
1号「そうはさせん!!」
ザ・アルゴス「グゴオオッッ!?」

ジャンパーソンに襲いかかろうとしたザ・アルゴスに
飛びかかるダブルライダー。そうするとアルゴスごと光って
3人まとめて洞窟の地上へと瞬間移動してしまった。

滝「消えた!?」
ジャンパーソン「あの獣戦士の特殊能力だ。おそらく地上へとワープしたんだ」
ジャミラス「まだ私がいる事を忘れてもらっては困るぞ!
 先程の幻術の礼をしてやろう!」

ジャミラスは渾身の爆裂拳を放った。

ワンダーラ「グオオッ!!」
ネフェルーラ「ギャアアッ!!」
ジャンパーソン「ぐっ…なんという力だ!」

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ジャミラス「フフフッ…お前たちの手合いは特と見定めさせてもらった。
 私はそろそろ引き下がらせてもらうぞ!」

ジャミラスの背後に魔法陣の扉が開いた。
そこから元いた世界に退却するつもりなのだ。
このままでは地球の情報が魔界同盟へと伝わってしまう。

剣持「マズイぞ! 奴が新たな侵略者の先遣隊だとすれば、
 ここから生かして帰す訳にはいかん!」
ジャンパーソン「俺に任せろ!」

ジャンパーソンは右腕をワイヤー付きロケットパンチとして飛ばして、
魔法陣に逃げ込もうとするジャミラスを牽制。
そして空いた右腕に剣型アタッチメント=ジャンブレーダーを装着し、
ジャミラスの巨体に勇猛に斬りかかった。辺り一面にジャミラスの
切り裂かれた翼の羽毛が舞いながら飛び散る。

ジャミラス「ぬぬっ!!」

アールジーコ「ジャンパーソン~!!」
ジャンパーソン「アールジーコ!!」

どこかから飛んできたパートナーロボット・アールジーコが
ジャンパーソンの愛銃ジャンデジックと変形合体。
二連装砲ジックキャノンとなった。

アールジーコ「セットレディ! ファイヤー!」
ジャンパーソン「ジックキャノン!!」

ジックキャノンから発射された大型光弾がジャミラスの直撃した。

ジャミラス「ば…ばかな…この私が…っ!
 デスタ…ムーアさまっ!!」

ついに倒れ、黒い霧となって蒸発するジャミラス。
ジャミラスの死と共に大洞窟は崩壊し始めた。

滝「こりゃやばいぞ。洞窟が崩れる!」
剣持「急いで脱出だ!」

ジャンパーソンは左腕に装備されているガントレット型の
コントロールデバイス「バックレットコントローラー」を操作して
自身専用のスーパーカー「ダークジェイカー」を呼び寄せた。
その中に剣持たちを放り込むと洞窟からの撤退を開始した。

大崎「ま、待ってくれ! 置いてかないでくれ~!!」

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一方、東之島新島の地上でも、
ダブルライダーと獣戦士ザ・アルゴスの死闘が続いていた。

ザ・アルゴス「グオオッッ!!!」

2号「面倒だな。こちらの攻撃が瞬間移動でかわされて
 ちっとも当たらん!」
1号「ならばあの技しかない!」

両ライダーは、サークル(円)を描いて左右から高速走行して敵を撹乱。
お互い組み合って前転を行い、瞬間移動の隙を与えないよう
一気に敵の足元まで入り込んた!

1号&2号「「――ライダー車輪ッッ!!」」
ザ・アルゴス「グェェェェッッ!!?」

ライダー渾身の必殺技を叩きこまれたザ・アルゴスは、
ようやく木っ端微塵に爆死したのだった。
それを目撃する、地上へと出たワンダとネフェル。

ワンダ「おおお~っ、ザ・アルゴスが~!?」
ネフェル「クラーゲンッ!!」

すかさずレー・ネフェルの号令で、
天空に現れた巨大なクラゲ型浮遊生命体クラーゲンは、
一つ目の眼光から蓄積していたエネルギーを照射し、
たった今倒されたばかりのザ・アルゴスを再生巨大化させた。

巨大アルゴス「ググゴオオッッッ!!!!!!!」

クラーゲン「キュキュキュキュ~ン……!!」

全エネルギーを放出したクラーゲンは、
あっという間に手の平サイズにまで縮んでしまい、
奇声を発しながらコソコソと逃げ去った。

ネフェル「巨大アルゴス、ダブルライダーを踏み潰してしまうのよ!!」

1号「――!!」
2号「――!?」

迫る巨大な獣戦士に、果たしてダブルライダーは打つ手があるのか…!?

1517

○仮面ライダー1号→獣戦士ザ・アルゴスを倒すが、再生巨大化されてしまう。
○仮面ライダー2号→獣戦士ザ・アルゴスを倒すが、再生巨大化されてしまう。
○ジャンパーソン→ダブルライダーの窮地に駆けつけ、ジャミラスを撃破。
○アールジーコ→ダブルライダーの窮地に駆けつけ、ジャミラスを撃破。
○剣持保→崩落する東之島新島の洞窟から地上へ脱出する。
○滝和也→崩落する東之島新島の洞窟から地上へ脱出する。
●レー・ネフェル/妖獣士ネフェルーラ→ダブルライダー、ジャミラスと交戦。
●レー・ワンダ/妖獣士ワンダーラ→ダブルライダー、ジャミラスと交戦。
●獣戦士ザ・アルゴス→ダブルライダーに倒されるが、クラーゲンの力で再生巨大化。
●クラーゲン→獣戦士ザ・アルゴスを巨大化させる。
●大崎→崩落する東之島新島の洞窟から一人逃げ遅れる。
●ジャミラス→ダブルライダー及びメスの妖獣士と交戦の後、ジャンパーソンに倒される。

【今回の新規登場】
○アールジーコ(特捜ロボ ジャンパーソン)
 元々は国連PKO監視のために設計され、ジャンパーソンのパートナーとして試作開発された、
 情報収集、分析、通信、偵察などを行う超高性能多目的ロボット。
 声質・精神年齢が子供っぽく、ガンギブソンの事を「ガンもどき」と呼んで口喧嘩が多いが仲は良い。
 製作者である三枝かおるを「マミー」(母親の意味)と呼んでいる。バスターモードに変形して、ジャンパーソンの専用拳銃ジャンデジックと合体して最強武器「ジックキャノン」となる。

●クラーゲン(超新星フラッシュマン)
 地球のクラゲを元に作られた巨大生物。眼光から倒された獣戦士にエネルギーを照射し、再生巨大化させる。
 普段は渓谷の中に隠れ、体内にエネルギーを蓄積させているが、出動指令に応じて飛来してくる。
 その際全エネルギーを放出してしまうため、エネルギー照射後は手の平サイズにまで萎んでしまう。
 最終的にはザ・デーモスに組み込まれた。

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最終更新:2020年12月03日 08:04