本編1187~1189

『北海道孤立作戦』-2

作者・ユガミ博士
1187

北海道・ツインブリッジ近郊の市内***


青森では第4中隊、ゴオと杏奈、ボルテスチームが出現した幻獣と擬態獣を
駆逐して帰還していたその頃。北海道と本州を結ぶツインブリッジの先である
北海道側の市内では、九州にいるキレンジャーである大岩大太同様にイーグル
北海道支部へと栄転となったモモレンジャーであるペギー松山は市内を暴れる
機械帝国ブラックマグマと暗黒科学帝国デスダークとの戦闘を隊員達を伴って
行われていた。

モモレンジャー「待ちなさい、Gショッカー!」
ゼロワン「ふん、この北海道は我々ブラックマグマ、引いては
  Gショッカーの拠点となるのだ!邪魔はさせん」
デスギラー将軍「その通り、その為に我々デスダークも基地を建設すべく
  同盟したのだ!」

指揮を執っているデスギラー将軍はマズルカ、ゼロガールズと共に
合成獣であるクマモズーと両組織の戦闘員であるマシンマンとマダラマンを
率いてモモレンジャーやイーグル隊員達に襲い掛かる。

クマモズー「熊爆弾」ドカーン、ドカーン
イーグル隊員A「うわぁぁ!」
イーグル隊員B「ぐわぁぁ!」
クマモズー「うぉぉぉぉ、イーグルの隊員の力はこんな物か!」
モモレンジャー「・・・何て強さなの!?(でも、おかしい。これが
 ブラックマグマとデスダークの作戦なら、何故デスダークの怪人しか
 いないのかしら?ブラックマグマの機械生命体がいないのは不自然だわ)」
マズルカ「余所見をしている場合かしら!」
モモレンジャー「くっ」

クマモズーの繰り出す熊爆弾でイーグル隊員達は次々に負傷者や死亡者が
続出する。戦いの最中、モモレンジャーはこの場に両組織の戦闘員や
指揮官がいるが片方の組織だけにしか怪人がいない事に不自然さを感じるが、
マズルカからの攻撃を受けてしまう。

マズルカ「ふふふ、これで終わりよ!」
モモレンジャー「―!」

マズルカに始末されようとしたその時。一本の赤いリボンがマズルカの
腕を封じて、モモレンジャーを救った。 。

1188

そして同じように黒、青、黄、桃の4本のリボンがゼロガールズ達や
クマモズーの動きを封じるのであった。

デスギラー将軍「このリボンは・・・まさか!」
ゴーグルレッド「モモレンジャー、俺達も協力する!」
モモレンジャー「貴方達は、ゴーグルファイブ!何故、ここに?」

苦戦するモモレンジャーの救援に駆け付けたのは、大戦隊ゴーグルファイブだった。
実は、ゴーグルファイブの所属する未来科学研究所は北海道にあるNISAR
(日本国際航空宇宙技術公団)へ技術提供を行っており、その関係で
ゴーグルファイブも北海道に来ていたのであった。

ゴーグルレッド「ゴーグルレッド!」
ゴーグルブラック「ゴーグルブラック!」
ゴーグルブルー「ゴーグルブルー!」
ゴーグルイエロー「ゴーグルイエロー!」
ゴーグルピンク「ゴーグルピンク!」
ゴーグルレッド「戦え!大戦隊」
ゴーグルファイブ「「「「「ゴーグルファイブ」」」」」

モモレンジャー達を助けたゴーグルファイブはリボンを解き、集まって
デスダークとブラックマグマに向かって名乗り上げた。

デスギラー将軍「くっ、忌々しきゴーグルファイブめ。皆の者、かかれ!」
クマモズー「うぉぉぉぉ!!」

デスギラー将軍は宿敵であるゴーグルファイブとの再会に、
忌々しく思いながらクマモズーや戦闘員達に戦いの号令をかける。

ゴーグルブラック「ブラッククラブ!」
マダラマン「ぐぅ!」
マシンマン「げぇ!」
ゼロワン「くっ!」
ゼロツー「貴様!」

ゴーグルブラックは2本のクラブを巧みに使い、マダラマンやマシンマンを
倒していき、ゼロガールズであるゼロワンとゼロツーを攻撃した。
攻撃を受けた2体はナイフや研ぎ澄まされたカードで斬りかかる。

ゴーグルブルー「ブルーリング!てりゃぁぁぁ!」
ゼロスリー「当たってなるか!」
ゼロフォー「ここで死ね!」

ゴーグルブルーはブルーリングで高速に回転させて、マダラマン達を倒す
だけでなく、ゼロスリーやゼロフォーを攻撃した。攻撃を受けた2体は
サイを構え、ヨーヨーで攻撃した。

ゴーグルイエロー「イエローハンマー!」
ゴーグルピンク「ピンクミラー!」

ゴーグルイエローはイエローハンマーで戦闘員を吹き飛ばし、
ゴーグルピンクはマダラマンやマシンマンの光線銃の攻撃を跳ね返して
次々と倒していく。

モモレンジャー「私も行くわよ!」ドッカーン
クマモズー「ぎゃぁぁぁ!」

モモレンジャーもイヤリング爆弾を使って、クマモズーに爆発攻撃を
行う。さすがの合成獣もモモレンジャーの爆弾にはダメージを負った!

ゴーグルレッド「ゴーグルサーベル!」
デスギラー将軍「ふん!」

一方、ゴーグルレッドもデスギラー将軍はゴーグルサーベルとデスギラーの
剣が交差し、激しいせめぎ合いとなっていた。

デスギラー将軍「(ゴーグルファイブが出てきたのは予想外だが、
 そろそろ作戦の頃合いか・・・)この勝負は預けるぞ!」
ゴーグルレッド「何!?」

デスギラー将軍はゴーグルレッドに、そう告げるとマズルカやゼロガールズも
撤退して、その場に残ったのはクマモズーだけとなった。

ゴーグルブラック「何故、合成獣だけ残ったんだ?」
ゴーグルイエロー「でも、モモレンジャーの爆弾でかなりダメージを受けている。
  今がチャンスだ!」
ゴーグルファイブ「「「「「ゴーグルビクトリーフラッシュ」」」」」
クマモズー「ぐわぁぁぁ!」

その場に残ったのがクマモズーだけなのが、ゴーグルブラックには疑問に感じたが
ゴーグルイエローの言うように倒すチャンスだとばかりに、ゴーグルファイブは
必殺の「ゴーグルビクトリーフラッシュ」で倒すのであった。

モモレンジャー「助けてくれて感謝するわ。ゴーグルファイブ」
ゴーグルレッド「いえ、デスダークやGショッカーは我々の倒すべき敵ですから」

戦いを終えて、互いを労うモモレンジャーとゴーグルファイブだが
その時、ツインブリッジの方角から大きな爆発が起きた。

ゴーグルブルー「な、何事だ!?」
ゴーグルピンク「見て、ツインブリッジの方に何かいるわ!」

ゴーグルピンクがツインブリッジの方へと指を指すと、そこには
巨大で何本もの長い鼻をした象の様な怪物―機械帝国ブラックマグマの
機械生命体ナウマンモンガーがツインブリッジを攻撃していた。

1189

○ペギー松山=モモレンジャー→北海道で騒ぎを起こすブラックマグマと
  デスダークと戦闘を行い、ゴーグルファイブに助けられる。
○赤間健一=ゴーグルレッド→モモレンジャーを助けてデスギラー将軍と戦闘し
  クマモズーを倒す。
○黒田官平=ゴーグルブラック→ゼロワン、ゼロツーと戦闘する。
○青山三郎=ゴーグルブルー→ゼロスリー、ゼロフォーと戦闘する。
○黄島太=ゴーグルイエロー→ブラックマグマ、デスダークの戦闘員を倒す。
○桃園ミキ=ゴーグルピンク→ブラックマグマ、デスダークの戦闘員を倒す。
●デスギラー将軍→モモレンジャーやゴーグルファイブと戦闘した後、撤退する。
●マズルカ→モモレンジャーやゴーグルファイブと戦闘する。
●クマモズー→ゴーグルファイブの必殺技に倒れる。
●ゼロガールズ→モモレンジャーやゴーグルファイブと戦闘する。
●ナウマンモンガー→最初から巨大化していて、ツインブリッジを攻撃する。

【今回の新規登場】
○ペギー松山=モモレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)
黒十字軍に基地を襲撃され壊滅したイーグル北海道支部の生き残りである女性。
武器開発と爆発物処理のスペシャリスト。スイス人の父と日本人の母を持つ
ハーフで非常に落ち着いた性格をしており、明日香の抑え役に廻る事が度々ある。
女性ながら格闘能力も一般隊員を凌駕しており、柔道の有段者。他にも能を嗜んでいる。

○赤間健一=ゴーグルレッド(大戦隊ゴーグルファイブ)
強靭な精神力と冷静沈着さを兼ね揃えた探検家。ドイツアルプスにある
「狼の穴」でデスダークに襲われている本郷博士に遭遇し、彼を救出して
日本へ帰国した後、ゴーグルファイブとなった。

○黒田官平=ゴーグルブラック(大戦隊ゴーグルファイブ)
優れた知識と抜群の運動神経を持つ東都大学の将棋部部長。普段は遊園地の
乗り物係を務めている。孤高に見える冷静なサブリーダーだが、時として
悪に対する怒りをあらわにする熱血漢な一面を持ち合わせている。水中戦を
得意としている。

○青山三郎=ゴーグルブルー(大戦隊ゴーグルファイブ)
ひ弱で泣き虫だった自分を不屈の精神力で鍛えてきた努力家のアイスホッケー
選手。普段は遊園地の売店店員を務めている。明朗かつ大らかで、子供達の
兄貴分。瞬発力を生かしたスピード戦を得意としている。

○黄島太=ゴーグルイエロー(大戦隊ゴーグルファイブ)
鉱山師として全国放浪の経験がある動物園の飼育係。普段は遊園地のアトラクションで
働いている。一番の力持ちで、聴力が非常に優れている大食漢。

○桃園ミキ=ゴーグルピンク(大戦隊ゴーグルファイブ)
笑顔を絶やさない優しさと強い精神力を兼ね揃えた紅一点である新体操の選手。
普段は遊園地の園内アナウンスを担当している。清らかなで敵味方問わず
困っている人を放置できない優しさを持つ。水中戦が苦手。

●クマモズー(大戦隊ゴーグルファイブ)
クマの姿をした合成獣。熊爆弾やハイトロンエネルギーが詰まった
月の輪リングといった武器を持つ。ゴーグルファイブに倒されたが、
クマコングはデスギラー将軍が乗り込んで戦った。

●ゼロガールズ(太陽戦隊サンバルカン)
スパイ活動を担当する四人一組の女性型メカ人間。ゼロワンは赤を基調と
して変装を得意としており、ゼロツーは黒を基調としてマシンの扱いに
長けており、ゼロスリーは緑を基調として肉弾戦を得意とし、ゼロフォーは
紫を基調として通信や索敵を得意としている。なおゼロワンは洞窟の落盤に
巻き込まれて死亡すると、残りの3体はアマゾンキラーの指揮下に入った。

●ナウマンモンガー(太陽戦隊サンバルカン)
国立銀行に保管される4兆円相当の金塊を奪うべく、大木総理大臣の孫娘が乗る
幼稚園バスをゼロガールズとともにジャックした機械生命体。鼻から噴射する
高圧ガスでサンバルカンを翻弄するが、特定の武器は持たず、巨大な牙を地面に
叩きつけ、地震を起こし、コンクリートの壁を砕く突進力と怪力で圧倒する肉体派。
また、この巨大な牙を使っての体当たりは、10センチ厚のコンクリート壁を粉々にする。
因みに眼光が鋭く威圧的な外見に対してひょんきんな性格をしている。

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最終更新:2020年11月22日 14:26