本編1192~1195

『北海道孤立作戦』-4

作者・ユガミ博士
1192

時間は少し巻き戻る。

青森県・青森山田高校***


出現した幻獣と擬態獣を討伐した青森第4中隊、ゴオと杏奈、ボルテスチームは
第4中隊のメンバーが通う青森山田高校へと帰還した。帰還すると第4中隊の
担任教師であり、小島航の兄でもある小島空が咲良を呼び止めた。

咲良「どうなされたのですか、先生?」
空「帰ってきた所、悪いんだけどさ。また、出撃する事になるかもしれないんだ」
乃恵留「嘘、また出撃!?」
愛梨沙「信じら~んない!」

帰還したばかりなのに、また出撃しなければいけないと空から告げられ、
近くで聞いていた乃恵留や愛梨沙は文句を言う。

???「―本州と北海道を結ぶツインブリッジに何者かが近づいているみたい
 なんでなぁ。他の部隊も別の作戦で動かすわけにいかないから、帰ってきた
 ばかりで済まないが、お前さん達に白羽の矢が立ったってわけさ」
咲良「新命さん!」

空の後ろから現れたのは、イーグル東北支部へと栄転したアオレンジャーこと
新命明だった。新命と第4中隊は何度か作戦で行動を共にした事があり、
既に見知った間柄である。現れた新命は第4中隊が選ばれた理由を話した。

咲良「ツインブリッジが...!」
健一「ツインブリッジは北海道と本州を繋ぐ重要なルートだ。何かあれば大変な事になる」
亜美「中隊長殿...」

説明を受けた咲良は、ツインブリッジに危機が迫っているという事を聞き、かつて
第4中隊が命がけで幻獣から橋を守った事を思い出す。ならば自ずと答えは出ている。

咲良「―第4中隊は補給が済み次第、ツインブリッジへと向かいます!」
新命「うむ、分かった。現場まで俺も同行する」
ゴオ「俺達も出撃するぞ、杏奈!」
杏奈「うん、ゴオちん」
健一「ボルテスチームも出撃だ!」
ボルテスチーム「「「「応!」」」」

咲良は新命に向かって敬礼し、任務を了承した。そして一同は補給を済ませて
現場まで新命が同行し、ツインブリッジへと向かった。

1193

青森県・ツインブリッジ***


ツインブリッジへ向かうと、既に巨大なロボットが2体といくつかの
小型戦闘機が橋を壊そうと攻撃をしていた。

優斗「何だ、あのロボットは!?」
新命「あれは、バイオマンが戦った新帝国ギアのメカジャイガンだな。
 という事は、攻撃しているのは新帝国ギアか!」
咲良「吉田さん、あのメカジャイガンについてデータを出せる?」
遥「うん、出してみる」

攻撃しているロボットを見て、新命はバイオマンが戦ったメカジャイガンだと
気付き、咲良は遥にメカジャイガンのデータが無いかと指示を出す。
そしてデータによれば、暴れているメカジャイガンはカブトカンス、
ゴリラカンスで小型戦闘機はメラージュ戦闘機という事が判明した。

咲良「第4中隊、ゴーダンナー、ゴーオクサー、ボルテスチーム出撃!」

そしてヘリから第4中隊の咲良や新命達が乗る指揮車、亜美や航、
尚也が乗る栄光号、乃恵留と愛梨沙、虎雄と竜馬がそれぞれ
乗り込んだ光輝号、ゴオのゴーダンナーと杏奈のゴーオクサー、
そしてボルテスチームのボルトマシンが出撃する。

健一「メラージュ戦闘機は、ボルトマシンで撃墜するぞ!」
一平「了解だ、ボンバーミサイル!」
大次郎「応、兄(あん)さん。チェースト!行けー!」
日吉「こっちも、行くよ!フリゲートミサイル!」
めぐみ「了解よ、健一さん。ランダー手裏剣!」

空を飛ぶ事が出来るボルトマシンに乗るボルテスチームは健一の
指示の下、すぐにボルテスⅤには合体せずにメラージュ戦闘機を
撃墜させていく。

咲良「メラージュ戦闘機はボルテスチームに任せて、私達は地上にいる
 メカジャイガンを倒します。皆、移動を始めて!」
乃恵留「言われなくたって、そうするわよ!」

一方、地上に降り立った他のメンバーはメカジャイガンへと進路を進める。
だが、地上にはメカジャイガン以外にも敵がいた。

真央「こちらに接近してくる敵が多数!」
愛梨沙「うわぁ、何よこいつ等気持ち悪~い!」
虎雄「く、来るなぁ~!」

現れたのは新帝国ギアの戦闘員であるメカクローンだった。
メカクローンが大量に近づいてきたので、光輝号(菅原機)に
乗る愛梨沙は気持ち悪く思い、光輝号(上田機)に乗る虎雄は
少し、怯えて混乱してしまう。

遥「データ照合、新帝国ギアの戦闘員メカクローンだよ」
ゴオ「戦闘員を相手にしている暇は無い。このまま突っ切る!」
亜美「だったら、メカクローンは私達がぶっとばします!」ドドドド
尚也「僕が真央を守る!」ズババババ

巨大なスーパーロボットであるゴーダンナーやゴーオクサーは
メカクローンを物ともせずにメカジャイガン達の下へと進む。
栄光号や光輝号はマシンガンをメカクローンに向けて撃つが、
小型幻獣よりも小さいメカクローンに的がなかなか当たらない。

新命「ならば、俺がメカクローンの相手をしよう」
咲良「お一人では危険です。私も...」
彩華「危険です、中隊長!指揮車から離れては困ります」
咲良「―う、確かに...」
新命「そういう事だ。何、心配するな。GO!!」

メカクローンを相手にすると新命が言うので、自分も行こうとする咲良だが
彩華に咎めらたので、考えを改める。新命は指揮車を飛び出すと同時に
アオレンジャーへと姿を変えて、迫りくるメカクローンを相手に白兵戦を行う。

咲良「・・・ここはアオレンジャーさんに任せて、第4中隊はツインブリッジへ」
???「ツインブリッジへは行かせんぞ!」ドカーン
真央、遥「「きゃぁぁぁ!」」
優斗「ミサイルが来たー!」

この場をアオレンジャーに任せた矢先、ミサイルが飛んできて
指揮車を襲った。

1194
アオレンジャー「誰だ!」
メイスン「私は新帝国ギアの偉大なるドクターマンに仕える
 ビッグスリーのメイスン!」
サイゴーン「同じくジューノイドのサイゴーン!ドクターマンの命により
 この橋は我々が破壊する」

ミサイルを撃ってきたのは、新帝国ギアのビッグスリーのメイスンと
ジューノイドのサイゴーンだった。

アオレンジャー「お前達の目的は何だ!?」
メイスン「ふふふ、我々がツインブリッジを襲う理由はブラックマグマ、
 デスダークと共謀して、北海道を孤立化させてGショッカーの領地と
 する為だ!」
サイゴーン「今頃、北海道の方でもブラックマグマとデスダークが我々と
 同じようにツインブリッジを攻撃している事だろう」
咲良「・・・そんな!?」
アオレンジャー「やれやれ、悪の組織ってやつには、九州や四国を丸ごと
 要塞化しようなんて輩もいるが、その計画は潰させてもらうぜ!」

メイスンとサイゴーンから作戦を聞かされ、信じられないような作戦に
唖然とする咲良。アオレンジャーはメイスンとサイゴーンに立ち向かうのであった。


  1195
○ボルテスチーム→ボルトマシンで、メラージュ戦闘機を撃墜させていく。
○石田咲良→ツインブリッジを攻撃する新帝国ギアと戦闘する事になり、指揮を執る。
○村田彩華→咲良が指揮車を飛び出しそうになるので、咎める。
○横山亜美→メカクローンを栄光号で倒そうとマシンガンを向ける。
○佐藤尚也→恋人である真央を守ろうと指揮車に迫るメカクローンと戦闘する。
○菅原乃恵留、渡部愛梨沙→光輝号(菅原機)で戦闘する。
○吉田遥→新帝国ギアのデータを出す。
○小島空→帰還した青森第4中隊に次の出撃を知らせる。
○猿渡ゴオ→メカクローンにめげずにメカジャイガンへ向かう。
○新命明=アオレンジャー→青森第4中隊と共にツインブリッジを
   守る為に出動し、アオレンジャーに変身して、新帝国ギアと戦闘する。
●カブトカンス→ツインブリッジを攻撃する。
●ゴリラカンス→ツインブリッジを攻撃する。
●メイスン→メカクローンを引き連れ、青森第4中隊の指揮車にミサイルを放つ。
●サイゴーン→メイスンと共にメカクローンを引き連れて現れる。


【今回の新規登場】
○小島空(ガンパレードオーケストラ 白の章)
青森第108警護師団第4中隊の担任教師である航の兄。
三つ編みの髪型のせいか女性に見える。かわいい物が好き。

○新命明=アオレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)
ゴレンジャーのサブリーダーで、イーグル東北支部の生き残り。
東北支部では射撃等の実践訓練の指揮官を務めていた分隊長だった。
クールな二枚目で、メカの操作、各種乗り物の操縦に長けており
バリブルーン、バリドリーンの機長を務める。その為、非常緊急出動の
要請を受けるまで秘密基地に待機している事が多い。海城とは見解の
相違で対立する事もあるが、アイコンタクトで意思疎通を図れるほど
信頼し合っている。

○峰一平(超電磁マシーン ボルテスⅤ)
ボルト・ボンバーのパイロットであるボルテスチームの一員。アメリカで
カウボーイの修行を積んでいたので、乗馬や投げ縄、鞭を得意としていて
全米ロデオ大会3年連続優勝という輝かしい実績を持つ。クールな皮肉屋で
健一と衝突する事もあるが仲間を大切にしている。浜口博士は母方の祖父で
その母は病気の父と自分を狼の群れから死んでしまった凄惨な過去を持つ。

○剛大次郎(超電磁マシーン ボルテスⅤ)
ボルト・パンサーのパイロットを務めるボルテスチームの一員で、
剛三兄弟の次男。棒術をはじめとして数多くの武術に優れている。
西郷隆盛を尊敬するあまり、九州出身というわけではないが兄弟で
唯一、鹿児島弁を話す。

○剛日吉(超電磁マシーン ボルテスⅤ)
ボルト・フリゲートのパイロットであるボルテスチームの一員で、
剛三兄弟の三男。水泳を得意としており、水中戦のエキスパートで
あり、生身で鮫と格闘できる。父親ゆずりで機械いじりに精通しており
自作でタッコちゃんというタコ型ロボットを作った。

○岡めぐみ(超電磁マシーン ボルテスⅤ)
ボルト・ランダーのパイロットであるボルテスチームの紅一点。岡長官の
甲賀流18代目のくノ一。偵察任務を得意を得意とし、優しさと芯の強さ
を併せ持つが、怒ると手裏剣を投げつけるという悪癖がある。蟹が苦手。

●カブトカンス(超電子バイオマン)
カブトガニに似た特徴を持つメカジャイガン。右腕が射出可能な球状ハンマー、
左腕が大き な鋏を模した爪、長い尻尾がある。飛行形態や球状形態にも
変形できる。

●ゴリラカンス(超電子バイオマン)
ゴリラ型のメカジャイガン。怪力で背中に装備されている
二丁の斧が武器。その持ち手は大砲になっている。

●メイスン(超電子バイオマン)
ドクターマンに忠誠を誓うビッグスリーのリーダー格。ビッグスリーの
中でも最高の知能を持つ。中年男性風の渋い容貌をしているので、
スーツ姿の紳士風に変装することもある。性格は残忍で人間を見下している。
光線を発射するロッドを武器にしているほか、強化されて顔面は機械が
露出し、右腕にメイスンミサイル、左腕にメイスンバルカンが装備され、
胸からレーザーを発射できるようになった。

●サイゴーン(超電子バイオマン)
不動明王と阿修羅を合せた様な不気味なデザインが特徴のジューノイド。
回転する3つの顔を持ち、瞬間移動や不動念力、火炎爆弾、口から火炎放射
冷凍ビームを武器としている。メタルメガスによる無差別攻撃を受け、大破したが
辛くも生還し、ニューサイゴーンとして復活。以来、メイスンの直属となった。

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最終更新:2020年11月22日 14:28