本編1196~1200

『北海道孤立作戦』-5

作者・ユガミ博士
1196

北海道・ツインブリッジ近郊の市内***


再び場面は戻して、北海道。
デスマルク大元帥から青森側のツインブリッジにも、新帝国ギアの
メカジャイガンが襲っている事を聞かされるモモレンジャー。
ナウマンモンガーを止めようとして、合体したゴーグルロボだが
クマモズーの乗るクマコングが立ちはだかる。

クマモズー「くらえ、月の輪リング!」
ゴーグルレッド「ゴーグルロボの身動きが...!」

クマモズーはハイトロンエネルギーが詰まった月の輪リングで
ゴーグルロボを拘束し、身動きがとれないようにした。

クマモズー「こっちは動きを封じた!今の内にツインブリッジを破壊しろ!」
ナウマンモンガー「おう、この一撃で橋を落とすぜ!!」
ゴーグルレッド「や、やめろ!」

ナウマンモンガーはいよいよ、橋を落とす強い一撃で攻撃をしようとする。
だが、遠方からナウマンモンガーが攻撃された。

ナウマンモンガー「だ、誰だ!?俺を攻撃したのは!」
モモレンジャー「あれは...」

そこへ現れたのはビッグネイザーから出撃した一文字號、橘翔、
大道凱のゲッターチームが乗るゲッターマシンだった。

號「ツインブリッジは壊させてたまるか!」
翔「號、凱、まずは僕から行くよ」
凱「了解した」
號「頼むぜ、翔」
翔「うん。チェンジ、ゲッター翔!」

3機のゲッターマシンは一つのロボットへと合体し、空中戦を得意とする
ゲッター翔となった。

翔「ブレストボンバー!!」
ナウマンモンガー「ぐわぁぁ!」

ゲッター翔の武器の一つ、ブレストボンバーが発射され、
ナウマンモンガーは攻撃を受けて、ツインブリッジからたじろぐ。

翔「続けて、トルネードアタック!」
ナウマンモンガー「ぐぅぅぅ、ちょこまかと...!」

ブレストボンバーで攻撃した翔は続けて、腕のドリルを回転させ
ナウマンモンガーに向かって、突撃。本来このまま敵を貫く技だが
ナウマンモンガーの体がとても堅く、貫く事は出来なかった。
しかし、ツインブリッジから引きはがす事に成功した。

號「翔、交代だ。ついでにゴーグルロボの拘束を解くぜ!」
翔「OK.號」
號「チェンジ、ゲッター號!」

號の掛け声でゲッター翔は分離し、號がメインパイロットで陸上戦に
長けたゲッター號となる。変形を完了したと同時にゴーグルロボを
拘束している月の輪リングを破壊した。

クマモズー「ああ、月の輪リングが?!」
ゴーグルブルー「やったー、ゴーグルロボが動けるぞ!」
ゴーグルイエロー「反撃開始だ!」

拘束が解けたので、自由の身となったゴーグルロボはクマモズーへ
反撃を行う。そして、月の輪リングを破壊したゲッター號は
ナウマンモンガーの方へと向かった。

1197

ナウマンモンガーの前に立ったゲッター號はファイティングポーズをとる。

ナウマンモンガー「うぉぉぉぉ」
號「へっ、ガスなんかで倒されるゲッターロボじゃねえぜ!ナックルボンバー!」
ナウマンモンガー「プゴー、俺の鼻と牙が!!」

ナウマンモンガーは高圧ガスを鼻から噴射して攻撃するが、號はそれに動じず
ゲッター號の武装の一つであるナックルボンバーで、腕を飛ばして
ナウマンモンガーの鼻や牙を攻撃して、使い物にならないようにした。

號「ブーメランソーサー!」
ナウマンモンガー「め、目が痛い~」

號は背中のジャイロを取り外して、回転鋸のように投げる武器
ブーメランソーサーでナウマンモンガーの目を攻撃した。

號「そして、トドメのマグフォースサンダー!!」
ナウマンモンガー「ぐわぁぁぁ!!」

最後に號は背中のホバージャイロから放射する電磁波攻撃である
必殺技のマグフォースサンダーでナウマンモンガーにトドメの一撃を
与える。受けたナウマンモンガーは絶叫しながら、倒されるのであった。

クマモズー「ナ、ナウマンモンガーが!?」
ゴーグルレッド「ゲッターチームが倒してくれたか。俺達も一気に倒すぞ!」
ゴーグルブルー&ゴーグルイエロー「「応」」

ナウマンモンガーが倒された事で動揺するクマモズーにゴーグルロボも
一気に倒すべく攻勢に出る。

ゴーグルレッド「ハンドミサイル発射!!」
クマモズー「ぐぬぬ、熊爆弾!」

ゴーグルロボのハンドミサイルに対して、クマモズーは熊爆弾で
ミサイルで相殺させた。

ゴーグルレッド「ならば、ゴーグルスピン」
クマモズー「うぉぉ、ちっくしょう!」

だが、ゴーグルロボのゴーグルスピンにクマモズーはダメージを
受けてしまう。

ゴーグルレッド「・・・続けて、ゴーグルフラッシュ!ゴーグルサンダー!」
クマモズー「ぐわぁぁぁぁ」

さらにゴーグルロボは地球剣を構えて、攻撃し、クマモズーは大ダメージ
となって受けた。

ゴーグルレッド「地球剣!電子銀河斬り!」
ゴーグルロボ「地球剣!電子銀河斬り!」
クマモズー「うぉわあぁぁぁ!!」

そして、ゴーグルロボの必殺技である電子銀河斬りによって
クマモズーは一刀両断され、断末魔をあげて倒されるのであった。

デスマルク大元帥「くっ、クマモズーとナウマンモンガーが・・・撤退だ!」

クマモズーとナウマンモンガーが倒された為、デスマルク大元帥は
これ以上の作戦は無理と判断し、デストピアを引き上げさせた。

ゴーグルブラック「良し!」
ゴーグルピンク「やったわ、これでツインブリッジは無事ね!」
モモレンジャー「・・・(こっちは戦闘を終えたけど、青森の方はどうなったのかしら。
  無事でいて、新命さん)」

デストピアが撤退し、北海道側のツインブリッジを守る戦いは終わり
ゴーグルシーザーにいたゴーグルブラックとゴーグルピンクは喜ぶ中
モモレンジャーは青森で戦っているであろうアオレンジャー=新命明の
無事を祈るのであった。

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青森県・ツインブリッジ***


一方、青森の方ではツインブリッジを攻撃するカブトカンスとゴリラカンスの
2体のメカジャイガンをゴーダンナーとゴーオクサーが戦い、メラージュ戦闘機
はボルテスチームのボルトマシンが撃墜させていた。

ゴオ「あのゴリラの方は俺が何とかする。杏奈はカブトガニを頼む!」
杏奈「分かったわ、ゴオちん!」

ゴオは杏奈のゴーオクサーにカブトカンスを任せ、自身の乗る
ゴーダンナーはゴリラカンスの相手をする事にした。
そして第4中隊はメカクローンを相手にしながら、ツインブリッジの方へと
進んでいたがメイスンとサイゴーンが立ちはだかっていた。アオレンジャー
に変身した新命が戦っているが、メイスンのミサイル攻撃やサイゴーンの
念力、火炎攻撃に苦戦を強いられていた。

アオレンジャー「くっ」
メイスン「さぁ、死ね!アオレンジャー」

メイスンのミサイルがアオレンジャーを襲おうとしたその時。
誰かがアオレンジャーの前に立ち、ミサイルを切り落とす。

サイゴーン「誰だ!?」
レッドワン「久しぶりだな。メイスン、サイゴーン!」
メイスン「貴様は、レッドワン!?」

アオレンジャーの危機を救ったのは、レッドワンこと郷史朗だった。
何故彼がこの場にいるかというと、元スペースシャトルのパイロットで
ある為、NISARに宇宙飛行士の教官として呼ばれたので、そこへ
向かう途中だった。

レッドワン「新帝国ギアが復活したという噂は本当だったようだな」
メイスン「ふん、貴様一人が加わった所で、何だというのだ!」
アオレンジャー「・・・レッドワン」
レッドワン「アオレンジャー、新帝国ギアは俺の宿敵です。共に戦いましょう!」
アオレンジャー「恩に着るぜ、レッドワン」

救援に駆け付けたレッドワンはアオレンジャーと共にメイスンとサイゴーンに
立ち向かう。

亜美「ピンチの時に、駆けつける仲間・・・とても燃えるシチュレーションですね」
尚也「それよりも、敵を倒すよ」

レッドワンがアオレンジャーを助けに駆け付けた姿に、亜美は自分の好きな
少年漫画みたいなシチュレーションだったので、興奮気味になったが
尚也はお構いなしにメカクローン相手にマシンガンを撃っていく。

アオレンジャー「ブルーチェリー!」
レッドワン「ダイビングアタック!」

アオレンジャーはマスクから自身の個人武器であるブルーチェリーという
アーチェリーを取り出し、メイスンやメカクローンを攻撃し、レッドワンは
空中から体当たりするダイビングアタックで敵を倒していった。

ギュオオオン

杏奈「きゃっ!」
ゴオ「大丈夫か、杏奈!」

一方、メカジャイガンと戦っているゴオと杏奈だがカブトカンスと
戦っていた杏奈は攻撃を受けて、ゴーオクサーは倒れてしまう。
そしてカブトカンスは変形して、空へと飛んで行ってしまった。

健一「奴が飛んだのなら、俺達の出番だ!―レッツボルトイン!」

カブトカンスが空を飛んだので、ボルテスチームは5機のボルトマシンを
V字型に編制させてから、健一の号令で合体し、ボルテスⅤとなる。

一平「たく、カブトガニならカブトガニらしく海の中に居ればいいのによう」
めぐみ「だったら、すぐに空から落としましょう」
健一「ああ、ボルテスバズーカ」

ボルテスⅤはボルテスバズーカで、カブトカンスに攻撃して撃ち落とす。
カブトカンスはそのまま、球状形態となって墜落した。

大次郎「ボールになったでごわす」
健一「だったら、このまま斬る。天空剣・Ⅴの字斬り!」
カブトカンス「○×△%○※」

ボルテスⅤは地上へ落下すると共に収納されている天空剣を取り出し、
袈裟斬りに振り下ろし、途中で止めて両刃の特性を生かして、別方向に
切り上げた。この時、超電磁フィールドが残留しているので、剣筋がまるで
Ⅴ字に輝いているように見える事から天空剣・Ⅴの字斬りと呼ばれる。
剣を受けたカブトカンスは大爆発を起こすのであった。

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一方、地上ではゴリラカンスが本物のゴリラの様に胸を叩いて、暴れていた。

ゴリラカンス「※×○※△」
杏奈「あぶない、エンジェルウォール!」
ゴオ「ありがとう、杏奈。あのカブトカンスは、ボルテスチームが
 倒したみたいだし、こうなったら俺達でゴリラカンスを倒すぞ!」
杏奈「分かったわ、ゴオちん」

その攻撃にゴーダンナーを守るべく、ゴーオクサーが前に立ちバリヤーを
張って攻撃を受け止めた。そして、ボルテスチームがカブトカンスを
倒したので、ゴオは杏奈と一緒に倒す事にした。

ゴオ「あのパワー・・・ツインドライブモードに合体できれば、倒すのに
 造作もないが、合体する暇が無い」
咲良「・・・だったら、隙を与えればいいわけよね。小島機、菅原機、
 上田機はゴリラカンスへ攻撃。ゴーダンナーとゴーオクサーが
 合体できるように隙をつくのよ!」
乃恵留「簡単に言ってくれるわねぇ」
航「だが・・・それが勝機に繋がる」
虎雄「竜馬さん、行きますよ!」
竜馬「おおおお」

ゴリラカンスのパワーにゴオはゴーダンナー単機では、分が悪いと
考えツインドライブモードに合体できれば倒せると考えるが、
合体する隙が無い。そこで咲良は菅原機、小島機、上田機に
合体する隙を作るように指示を出した。

ドドドドド
ババババ

ゴオ「ありがたい、合体できるチャンスだ!行くぞ、杏奈!」
杏奈「いつでもいいわよ、ゴオちん」 

第4中隊のおかげで、合体する隙を得たゴオと杏奈はゴーダンナーと
ゴーオクサーを合体準備の態勢にする。

ゴオ「ドライブチェェェンジ!Goォ!」
杏奈「ドライブチェェェンジ!Goォ!」
ゴオ、杏奈「「ダンナー・オン」」
ゴオ「リボルバー・オープン!」
ゴオ、杏奈「「ゴーダンナー・ツイン・ドライブ!」」

ゴーダンナーとゴーオクサーは高く空へ跳び、ゴーオクサーは変形して
開いたゴーダンナーの中に収納され、ゴーダンナーとゴーオクサーは一体化。
青いボディのゴーダンナーのリボルバーが開かれ、赤いボディに変わる。
ゴーダンナー・ツインドライブモードの完成である。

ゴオ「一気に倒すぞ、杏奈」
杏奈「いつでも準備はいいよ」
ゴオ、杏奈「「ハァァァァト・ブレェェェイカァァァァ!!」」

ゴーダンナー・ツインドライブモードは頭部からエネルギーの炎が髪
のように噴出して、一気にゴリラカンスへと近づく。そして、右腕から
リボルバー弾を1発叩き込む。叩き込まれたゴリラカンスは動きを止めた。

ゴオ、杏奈「「ソォォウルッ!ブレイカァァァ!」」
ゴリラカンス「△※○×△※」

動きを止めたゴリラカンスから離れたゴーダンナーは高く空へと跳び、
炎を纏った蹴りをぶつけた。蹴り終えたゴーダンナーからは両肩や
足から蒸気が上がると同時にゴリラカンスは大爆発を起こした。

メイスン「カブトカンスとゴリラカンスが...!」
咲良「やった!」
優斗「よっしゃぁぁ!」
乃恵留「あの巨大メカ、倒せたわね。愛梨沙」
愛梨沙「やってね、乃恵留!」
竜馬「我が筋肉に不可能無ぁぁしぃぃ!」

出撃したメカジャイガンはスーパーロボットや第4中隊の活躍で全て倒され、
戦った一同は、大きく喜ぶ。

レッドワン「残ったのは、お前達だけだ。メイスン、サイゴーン!」
アオレンジャー「ここで、くたばりやがれ!」
サイゴーン「何だと!」
メイスン「待て、ドクターマン様から通信だ。・・・はい、はい、何ですと!?
 デスダークとブラックマグマの作戦が失敗!?分かりました、帰還します!」
サイゴーン「ドクターマン様から、何と?」
メイスン「どうやら、北海道の作戦が失敗したらしい。すぐに帰還せよとの
 ご命令だ。レッドワン、そしてアオレンジャーよ。覚えていろ!」

アオレンジャーとレッドワンと対峙していたメイスンとサイゴーンだったが、
そこへドクターマンから北海道で展開していたデスダークとブラックマグマ
の作戦が失敗したから帰還せよとの命令が出たので、その場を撤退するのであった。


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○一文字號→ゴーグルロボを助ける。ゲッター號でナウマンモンガーを倒す。
○橘翔→ナウマンモンガーをゲッター翔で攻撃する。
○大道凱→號、翔と共にゴーグルロボを助けるべく出撃する。
○赤間健一=ゴーグルレッド→ゴーグルロボでクマモズーを倒す。
○ペギー松山=モモレンジャー→戦闘後、北海道で戦っている新命を心配する。
○新命明=アオレンジャー→メイスン、サイゴーンと戦闘し、レッドワンに助けられる。
○郷史朗=レッドワン→アオレンジャーを助けて、メイスン、サイゴーンと戦闘する。
○剛健一→ボルテスⅤに合体して、カブトカンスを倒す。
○猿渡ゴオ、猿渡杏奈→ゴーダンナー・ツインドライブモードに合体して、ゴリラカンスを倒す。
○石田咲良→ゴーダンナーとゴーオクサーが合体できるように隙を作るように第4中隊に指示を出す。
○菅原乃恵留、上田虎雄、小島航→合体できるように隙を作るべくゴリラカンスを牽制する。
●ナウマンモンガー→ゲッター號に倒される。
●デスマルク大元帥→作戦が失敗と判断し、撤退させる。
●クマモズー→クマコングを操って、ゴーグルロボと戦うが倒される。
●メイスン→アオレンジャー、レッドワンと戦うがドクターマンからの通信で撤退する。
●サイゴーン→アオレンジャー、レッドワンと戦うが、メイスンと共に撤退する。
●カブトカンス→ゴーオクサーと戦ったが、空中形態となりボルテスⅤと戦闘し倒される。
●ゴリラカンス→ゴーダンナー・ツインドライブモードに倒される。

【今回の新規登場】
○一文字號(ゲッターロボ號)
ゲッター號のパイロット。ゲッターロボのパイロットの訓練を受けていた
候補生の1人だった正義感の強い熱血漢。反面いささか短気で調子に
乗り易く勉強(特に文系)が苦手。格闘技ファンで偶に薀蓄を披露する。

○橘翔(ゲッターロボ翔)
ゲッター翔のパイロット。橘博士の娘で、信一の妹。元々はメカニック
だったが、後にゲッターロボのパイロットとなる。ゲッターが戦闘で
損傷する事に不満を持つ程のメカマニアで、一人称は「ボク」

○大道凱(ゲッターロボ號)
ゲッター凱のパイロット。號同様にネイサーのパイロット訓練生の1人。
当初は操縦には馴染めなかったがバトルヘリに乗っていた。生真面目で
堅物な性格をしており、剣道が得意な日本男児。哲という弟が1人いる。

○郷史朗=レッドワン(超電子バイオマン)
バイオマンのリーダーであるスペースシャトルのパイロット。やや短気で
すぐに怒鳴るが、強い責任感と熱い心で仲間を引っ張るリーダータイプ。
バイオ粒子を直接浴びた影響で動物と意思疎通の能力を持っており
犬や猫、鳩から情報収集をしている。(途中、反バイオ粒子を用いた
バイオキラーガンの影響で一時的に能力を失っていた)
柴田博士=郷紳一郎の息子。バイオ粒子を浴びた先祖は侍。

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最終更新:2020年11月22日 14:28