11~13

『出航不能!氷漬けの港』

作者・ユガミ博士
11

アースティア・ヒノデ国***


モンジャ村を出たワタル、ヒミコ、シバラク、そして走輔とスピードルはパフリシア
を目指して、ヒノデ国の港へとたどり着いた。

シバラク「ようやく、港へとたどりついたようじゃのう。」
走輔「ここからパフリシアっていう国へ行けば、いいんだな?」
ワタル「早速、船を捜してパフリシアに行こう。」

ワタル達はパフリシアへ向かう船を探しに港町へと入っていた。
しばらくすると・・・

???「どうやら、あそこが港っすね。」
???「この世界に皆はいるのかしら?」
???「きっと、皆は無事にこの世界にいる筈やで。」
???「とりあえず、港町で情報を聞こうぜ!」

ワタル達の後に来た謎の彼等も港町へと入るのであった。

ヒノデ国・港町***


ヒノデ国は江戸時代の日本のような文化を持つアースティアの国の一つである。
港町も江戸時代の頃の波止場のような風景をしていた。

走輔「へぇ~、本当に江戸時代みたいな国だな。」
スピードル「ドルドル~、まるでサムライワールドを思い出すぜ。」

走輔とスピードルは港町の光景を見ながら、サムライワールドの事を思い出す。

ヒミコ「キャハハハ、お団子がとっても美味しいのだ!」
ワタル「ヒミコ~!勝手に団子を食べるなよ。」

勝手にお団子を食べるヒミコをワタルが注意する。

シバラク「ワタル~、船はこっちだ!」
ワタル「分かりました、先生。・・・へっくし!」

シバラクは船を見つけたので、ワタル達を呼び出す。ワタルはそこへ
向かうが、くしゃみが出た。

走輔「大丈夫か、ワタル?あれ、何か急に寒くなってきたな。」
シバラク「おい、雪が降ってきておるぞ!?」

何と、急に冷え込んで港町に雪が降ってきた。

ビュ~ビュ~

あっという間に港町は吹雪となってしまった。

ヒミコ「キャハハハ、雪だ、雪なのだ!」
走輔「へっくし!この国ってこんなに天気が変わるものなのか!?」
シバラク「そ・・・そんな筈は・・・ぶぇっくし!」
ワタル「・・・ぜ、絶対おかしいよ。へっくしょん!」

ヒミコ以外は寒さでくしゃみが止まらなかった。そして寒さと吹雪で
海が凍りついていてく。そして海の方から巨大な何かが近づいてきた。

ドクトル・コスモ「は~はっはっは、久しぶりだな救世主ワタル!」
ワタル「お前はドクトル・コスモ!」

やってきたのは巨大なロボットに乗ってやってきたドアクダーの手下である
第4界層のボス、ドクトル・コスモだった。

ワタル「これはお前の仕業だな!」
ドクトル・コスモ「その通り、私が開発したお天気コントロールマシンで
 この港を氷の海に変えたのだ!」
シバラク「何故、このような事を・・・。」
ドクトル・コスモ「ふん、全てはお前達をパフリシア王国へ行かせない為だ!」

ドクトル・コスモはお天気コントロールマシンを使って海を凍らせたのだった。

走輔「くっ、だったらマッハで片付けてやるぜ。チェンジソウルセット!」

走輔はチェンジソウルとゴーフォンを取り出す。

走輔「レッツGo-On!」

走輔はゴーオンレッドに変身する。

ワタル「龍神丸ー!」
龍神丸「おぉー」
シバラク「もしもし、戦ちゃん?わしわしシバラク。今来れる?」

ワタルも龍神丸を召還し、シバラクも戦神丸を呼び出す。

12

ドクトル・コスモ「そっちがその気ならば、ゆけい!」

ドクトル・コスモも雇ったソリッドに乗る盗賊やゴーキントン、部下の
イモ川短銃郎が乗るノーチラスが出現する。

ワタル「うぉぉぉぉ!」
シバラク「野牛シバラク流・×の字斬り!」

龍神丸や戦神丸はソリッドを倒していく。

イモ川短銃郎「あ、ここで会ったが百年目~。その命~あ、頂戴いたす~!」
シバラク「させるか!」

イモ川短銃郎の乗るノーチラスが攻撃をするが、戦神丸がその攻撃を止める。

ドクトル・コスモ「死ね~、ワタル!」
龍神丸「てりゃぁぁぁ」

ドクトル・コスモも龍神丸を攻撃していく。一方、ゴーオンレッドもブリキントン
をマンタンガンを使って攻撃していった。

ゴーオンレッド「くそ~、きりがねぇぜ。」
スピードル「走輔、俺を巨大化させてくれ。今なら、海も凍っていて俺も十分走れるドルドル~。」
ゴーオンレッド「分かった。スピードルセット!」

炎神キャストに入れられて、スピードルは元の状態となり巨大化。氷の海を走り、
次々と敵を蹴散らして行った。

???「さ、寒いよ。」
???「見るっす!早輝ちゃん。」

ワタル達の後で港町に来た2人-香坂連、楼山早輝は港で戦っているスピードルと
ゴーオンレッドの姿を見た。

ブリキントン「くらえ~!」

ドギュュュン

ゴーオンレッド「!?」

ブリキントンの攻撃を受けそうになるゴーオンレッドだったが
ブリキントンは何かに撃たれ、倒される。

ゴーオンブルー「あぶなかったすね。走輔!」
ゴーオンイエロー「久しぶり、走輔!」
ゴーオンレッド「連、早輝お前等、無事だったか。」
ゴーオンブルー「詳しい話は後っす。まずはアイツを何とかするっす。」

変身をした2人はゴーオンレッドと再会し、

ドクトル・コスモのメカを倒す目標とした。

ゴーオンブルー「バスオンソウルセット!」
ゴーオンイエロー「ベアールソウルセット!」

炎神ソウルを炎神キャストに入れられ、バスオンとベアールVは巨大化した。
そして、3人はそれぞれパートナーの炎神に乗り込む。

バスオン「待たせてすまねぇ。」
ベアール「会いたかったで~、ダーリン!」
スピードル「バスオン、ベアール無事だったか。」
ゴーオンレッド「よし、久しぶりに行くぜ!」
ゴーオンジャー一同「「「炎神合体」」」

ナレーター:スピードル「3体の炎神の心が一つとなる時、炎神の王になるんだ!」

それぞれバスオンは下半身、ベアールVは腹部、そして、スピードルは上半身となり、
最後に頭部が出現して、エンジンオーとなった。

ゴーオンジャー「「「エンジンオー、チューンナップGO-ON」」

ドクトル・コスモ「な、何だそのロボットは!?」
ゴーオンレッド「ワタル、マッハでこいつを倒すぞ!」
ワタル「はい、走輔さん!登ー龍ー剣!」

ワタルは必殺の登龍剣を放ち、ドクトル・コスモのメカに直撃した。

ドクトル・コスモ「ぬぉぉぉ!」
ゴーオンレッド「まだまだ行くぜ!ゴーオングランプリ」

ズガァァァン

ドクトル・コスモ「うわぁぁぁ、覚えてろよ!」

エンジンオーは高速で突撃し、ドクトル・コスモのメカを破壊した。そして、
ドクトル・コスモは空の彼方へと飛ばされる。

シバラク「野牛シバラク流・×の字斬り!」
イモ川短銃郎「絶景かなぁぁぁ」

シバラクもイモ川短銃郎のノーチラスを倒した。倒した事で、吹雪はやみ、
瞬く間に港は元の状態に戻った。

13

船の上***


走輔「そうか、他の皆とはまだ会ってないのか。」
連「俺達はヒノデ国のあちこちを探したけど、見つからなかったっす。」
早輝「だから、船で他の国を探そうとしたの。」
走輔「そうか、でも無事で良かったぜ。」

再会したゴーオンジャー達はそれまでの経緯を話し合った。

スピードル「俺もまた会えて嬉しいぜ。」
バスオン「心配かけてすまなかったぜ。」
ベアール「寂しかったで、ダーリン(ハート)」
スピードル「俺もだぜ(ハート)」

一方で、炎神達も再会を喜びあった。特に夫婦であるスピードルとベアール
は久しぶりに再会できたので、ラブラブな雰囲気を出していた。そして、
一同はパフリシアへと目指すのであった。

○戦部ワタル→龍神丸を召還し、ドクトル・コスモを倒す。
○剣部シバラク→戦神丸でイモ川短銃郎を倒す
○江角走輔→連、早輝と再会しエンジンオーでドクトル・コスモを倒す。
○香坂連→走輔と再会し、エンジンオーでドクトル・コスモを倒す。
○楼山早輝→走輔と再会し、エンジンオーでドクトル・コスモを倒す。
●ドクトル・コスモ→港を凍りつかせるがワタルとゴーオンジャーに敗北する。
●イモ川短銃郎→ノーチラスに乗り込み、戦いを仕掛けるが剣部シバラクに敗北する。

【今回の新登場】
●ドクトル・コスモ(魔神英雄伝ワタル)
第4界層のボス。お尻のような頭部が特徴的な科学者で、第3界層のボス、ソイヤ・ソイヤ
とは仲が悪いようで、実は熱い友情で結ばれている。乗機はギーガン。
本来の姿は画家。

●イモ川短銃郎(魔神英雄伝ワタル)
ドクトル・コスモの部下。歌舞伎役者のような喋り方で、変装の名人である。
横文字が苦手。乗機はノーチラス。本来の姿は大工。

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最終更新:2020年12月10日 11:11