50~58

『立ち上がれ!宇宙の友よ』中編

作者・シャドームーン
50

宇宙空間***



???「反応あり! 邪悪のゴズマをキャッチしましたでぇ~」
???「今ゴズマ軍を指揮しているのは、ギルークかアハメス…
 もしくは二人一緒に来ている可能性もあるわね。
 どちらも大変な強敵です…皆さん、覚悟はよろしいですか?」
???「もちろんさ。地球で戦っているスーパー戦隊の分まで、
 宇宙の平和は俺たちが何としてもGショッカーから守ってみせる!」
???「…見て見ぬフリなんて、できないよな皆?」
???「当たり前よ。さあ、行きましょう」
???「オーケー! ○○○○○○○発進!!」

惑星ホープへ近づく一隻の宇宙戦艦。しかし、惑星軌道は無数の円盤や
UFOに埋め尽くされており、接近しようものなら何の警告も示すことなく、
猛烈な火線に晒されるのであった。この完全封鎖網を展開している軍団――
凶悪宇宙人連合『ETF』と、決死の戦いを繰り広げている者達がいた!


               ,ヘ                 _,ハ = 、
              /  `ヽ            __ -t __- '´  ヽ,
             /|!    」       _,.-=' ,.-=' / ノノ'´ ⌒´
__          _,,_ト|! r フ [!|____ ノ⌒ '⌒'   /_,. '´
\ゝ---ニ=て r'⌒ハ l__   イ⌒入 _ ̄      _,. '´
 ヽ,__, ゝ\ニ---┴┴"∠  '´    `ヽ   _,. '´
     ヽ_____  ⌒)ノ__ 彡    } _,. '´ 「シュワッ!!!」
           ̄   'vc\ ヽ__ノ-‐ '´
                 ̄ ̄ ̄
ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース……
宇宙の歪みが生んだ数々の侵略者から、地球を何度となく守って来た
宇宙警備隊・ウルトラ四兄弟。五人のバリエーションに富む光線技が
宇宙空間の闇を鮮やかに照らし、次々と爆発していく円盤群。

ギャバン「ドル・レーザー!」
ドル「ギャオオー」

両目からUFOを薙ぎ払うようにレーザーを発射する電子星獣ドル。
そのドルに乗り、勇壮に立ち回っている宇宙刑事ギャバン。
ミミーが操縦するギラン円盤もまた、オールレンジビームを駆使して
ギャバンとウルトラ兄弟を援護していた。

持てる力をフルに発揮して侵略者を迎え撃つ彼らだったが、
今現在、最大の窮地に立たされていたのである―――

       ト、        /ヽ   /\        _
   /|\ | ヽ       〈三ヽ /三/|        / !    /!ヽ
   | l  ヽ |  ヽ      !\   / _|      /  |   ,' /  !
   | ヘ   !   ヽ    ( )){ }( ))     ,'   !_/ /  j
   ',  ヽ |    l      トイ`|i|⌒ Y=}     !    ', /   /
   ',  ヽ!≡   l      { ヽ || r‐'リ -i    !  ≡ !     /
    ヽ    ≡  !     | ミ )!!= 彡-ノ_   l  ≡ !   ,.'
     \   ≡ |   ,.-ノ / ! ト、トく   `メ、_',  = / /
      \ ≡ !  /てノしイ_人人ノ、    ヽ  /
        \― |/ヽ ,イ- 、ヽ /   イ´ ̄ ̄ヽ_/
         \ ヽ/  l  ヽi / ̄`!
            ̄     〉―く ァ―‐‐j
スーパーバルタン「フォッフォッフォッフォッフォッ……」

ウルトラ兄弟とギャバンの同時攻撃を持ってしても、全く微動だにせず
不適に笑う宇宙忍者バルタン星人…に見えるが、いつもとは様子が違う。
体のサイズは大型化しており、ウルトラマンより二回りは大きいのだ。

ギャバン「くっそう! どうなってるんだ!?」
ウルトラマン「バルタン星人め…どうやってこれほど強力に!」
ウルトラセブン「…我々のどんな技も奴には効果がないのか…」
ジャック「くっ、一体どうすれば…」
エース「兄さんたち、あきらめずに何度でもやりましょう!」

スーパーバルタン「フォッフォッ…無駄ダ無駄ダ。私ハ地球人科学者ノ
 手ニヨッテ強化サレタノダ。モウ、オ前タチニ勝チ目ハナイ!」

ウルトラマン「地球人科学者だと!?」
スーパーバルタン「ソウダ。オ前タチガ守ッテキタ地球ノ技術デ滅ビル
 トハ、皮肉ナコトダナ…ウルトラマン。フォッフォッフォッフォッ!!」

高らかに笑い、勝ち誇るスーパーバルタン。
その時――両者の間の空間が突然歪に蠢き始めた…。

51

ウルトラマン「!! 何だ? 空間に揺らぎを感じる…」
ミミー「ギャバン、大変よ! この惑星の軌道上に、空間を捻じ曲げて
 巨大な…“なにか”がワープアウトしようとしているわ…そこから離れて!」
ギャバン「何だって! いかん、皆急いで散開するんだ!!」
ウルトラマン「分かった!」
ウルトラセブン「(まさか、この上まだ敵の増援が来るというのか…!?)」

ズズ…ズズズズズズ…ズゥオオオオオ―――カァ――ッ!

スーパーバルタン「フォッ? 何事ダ…!」

混沌の戦場を刳り貫く様に、何者かがワープアウトした。
その余波に直撃されて、軌道を埋め尽くしていた円盤・UFO群が
ポッカリと穴が空いたように光に飲み込まれた辺りだけ消滅してしまう。

???「しめた! 今なら突入できる。いくぜ皆!」
???「誰の仕業か知らないが…今はあれに感謝しないとな」

間髪入れず、突如開かれた「道」を通って惑星ホープへ突入する宇宙戦艦。
乗組員の彼らが心の中で感謝を述べた、ワープアウトの主は、これもまた
巨大な宇宙用戦闘母艦と思しき船が二隻であった。

ギリアム@XNガイスト「…どうやら戦場の真っ只中に来てしまったようだな」
スピルバン「ギリアムさん、この連中もGショッカーですか?」
ギリアム@XNガイスト「いいや。こいつらはETF…宇宙警備隊からマーク
 されている悪質な宇宙人や、過去に地球侵略を企んだ凶悪星人が
 徒党を組んで結成されたらしい。所属は違うが、Gショッカーと似たようなものさ」
ダイアナ「流石ギリアムさん、お詳しいんですね」
ギリアム@XNガイスト「伊達にあちこちの次元を漂流しては…いやよそう…。
 こちらは地球連邦軍のギリアム少佐です。ギラン円盤、応答願います」
ミミー「こちらギラン円盤。地球連邦軍の方…ですか?」
ギリアム@XNガイスト「私は情報部所属のギリアム・イェーガーと申します。
 事情があるため驚かせてしまいましたが、これより貴方たちを援護します」
ギャバン「…とりあえず敵の増援じゃなくてほっとしたぜ。
 俺は銀河パトロール隊の宇宙刑事ギャバンだ、援護に感謝する」
スピルバン「(宇宙刑事…するとこの人がギリアムさんの言っていた!)」
ヘレン「M78星雲の光の人々…子供の頃にクリン星の大人たちが
 いつも話してくれたウルトラ戦士たち…彼らがそうなのね」
ダイアナ「すごいわ! 本物のウルトラマンをこの目で見れるなんて…!」

散開していたウルトラ兄弟は再び集まり、スーパーバルタンと対峙する。
ギャバンも電子星獣ドルで彼らと並んだ。

ギリアム@XNガイスト「今の次元転移でエネルギー切れか。
 チャージまでしばらくかかるな…俺はゲシュペンストMKⅡで出る。
 君達は周囲の戦闘円盤を頼む!」
スピルバン「了解!」
ダイアナ&ヘレン「オッケイ!」
スピルバン「グランナスカ・コンバットフォーメーション!」

XNガイストの発進ドッグから、ギリアムの乗るモビルスーツサイズの
ゲシュペンストMKⅡが出撃してETFの軍勢を迎え撃つ。
スピルバンもグランナスカを戦闘巨人形態へ切り変えた。

スピルバン「エクセルビーム! ――ナックルボンバーッ!」

ドドォォーンッ!

巨大ロボへ変形したグランナスカが、超次元兵器の砲火をETF群に
炸裂させ、次々に撃墜して行く。彼らの頼もしい活躍を眺め、
ギャバンはイガ星にいるシャリバンや地球にいるシャイダーを思い出していた。

52

ギャバン「ヒュゥッ―やるじゃないか。 俺の後輩たちに劣らない
 凄い連中が現れたもんだなっ!」
スーパーバルタン「フォッフォッフォッフォッフォッ! …何者デアロウト、
 コノ私ニハカナウハズガナイノダ!!」
ジャック「…おのれっ!」
ゲシュペンストMkⅡ「ム…あのバルタン星人はバルタンシティの!?
 奴め、この次元に来ていたのか…!!」

スーパーバルタンに苦戦しているウルトラ兄弟に気づいたギリアムが、
急いで彼らに――いや、彼…「ウルトラセブン」にアドバイスを送った。

ゲシュペンストMkⅡ「ダン! 君のアイスラッガーに兄弟たちの
 エネルギーを集中させて奴を討つんだっ!!」
ウルトラセブン「―??(彼は何故、僕を“ダン”と…)」
ゲシュペンストMkⅡ「急げ!」
ウルトラセブン「あ…ああ、やってみよう!」

セブンがウルトラ念力でアイスラッガーを空間に浮かべ、ウルトラマン・ジャック
  • エースが円陣を組むように集まる。そしてセブンはエメリウムエネルギーを、
マンとジャックがスペシウムエネルギーを、エースがメタリウムエネルギーを
アイスラッガーに放射、するとアイスラッガーは光輝く巨大スラッガーに変化した!

ウルトラセブン「デュワッ!!!」

ウルトラ念力で放物線を描いて飛ぶ、ウルトラ兄弟の合体技――
『S・アイスラッガー』がスーパーバルタンの無敵の表皮を切り裂く!

――――ズガッ!!

スーパーバルタン「グァァ…ッ ナ…何故、私ノ弱点ヲ知ッテイル!!?
 コノ次元ノオ前タチデハ、決シテ破レヌコノ無敵ノ細胞組織ヲ…!!」

ウルトラマン&ジャック「ジェアァッ!!」
エース「テェ―イッ!!」
                                    / ̄ト、
                                   // ̄ \
                                  //_    |
                   ビビビビビビ    _    || /  〉 〈ハ}
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三n|||||_  |  ̄  / 丁
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三|  ∩ Tニl   /  ̄ \
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三|_,-----T ̄ ̄/ ̄ ̄ \
                          ∠__|____\__/___   \
                               |   | /  | |   |: : :|   \   ヽ
                                |  V  |ハ __ \: :\      ',
                              |   }  /  ヽ{__) |: : :|      ハ

すかさずマン&ジャックのスペシウム光線とエースのメタリウム光線が、
狼狽するスーパーバルタンに命中、遂に無敵を誇った星人は粉々に砕け散った…

ドバァァァンッ

ギャバン「やったぜ!(*^ー゜)b」

53

スーパーバルタンのあっけない最期を、司令船と思しきUFOの中で
見ていたETFの宇宙人たちは口々に文句を言い始めた。

ガッツ星人「バルタン星人め…口ほどにもない奴だ」
ナックル星人「別次元で手に入れた無敵の体が聞いてあきれる」
テンペラー星人「だからあんな奴に任していいのかと言ったのだ!
 ウルトラ兄弟抹殺は我らの手で行うべきだとな!!」
ザラブ星人「諸君、クインテッサ星人が招かれざる客を取引の
 現場へ招いてしまったようだが…これからどうするね?」
テンペラー星人「フン! あのマヌケどもめ。ETFの面汚しよ」
ガッツ星人「確かにGショッカーに対して我々の信用問題に関わるな」
ナックル星人「そう気にすることはあるまい。星王バズーと言えども
 簡単には“皇帝”と事を構える気はないだろうしな……
 今度の件はクインテッサ星人をETFから除名する方針で片はつく」
ザラブ星人「左様。我らは無関係であると主張しておくために、
 もう一手打っておくか――」

ギリアムとスピルバンたちが現れた軌道の向こうに、再び空間の揺らぎが
起こり始め、巨大な質量を持つ物体が実体化して来た。
「空間転移」により現れたのは、無骨で重厚なフォルムを持つ破壊兵器。

               _,,,,,,,,、
        冂   ,--‐' / //ニ//ニΟ
     ,-‐' ̄ ̄ ̄   /Θヽ(  ((ニΟΟ
   匚/   ( (二二0/lトニニュルニュ
    /匚)      / |TTTTTT| ((二0 「………」
  匚| \三__/  |TTTTTT/l  ノ
    ヽ |ニニニニ|   ヘTTTTT/ lソ
     ヘ|ニニニニ/    \TT/ | l

ウルトラマン「インペライザー!!」
ウルトラセブン「手強い奴を送り込んで来たな…」

全身が武器庫であるインペライザーの強力な火器が火を噴く!
ギャバンとウルトラ兄弟、ゲシュペンストMkⅡが必死で応戦するが、
さらにもう二体、インペライザーが空間転移して来た!

54

ゲシュペンストMkⅡ「まずいな…これでは彼らのエネルギーが
 先に尽きてしまう。XNガイストが再起動できるまで、
 何とか時間を稼がねば…!」

ターゲット排除に向けて猛烈な砲火を向ける三体のインペライザー。
―が、突如としてうち一体が背後から一刀両断され、爆発した。
宇宙を駆ける「ドラゴンジェット」の上から、必殺のサンダーフラッシュで
インペライザーを斬り捨てたキングエクスカイザーが仲間と共に参上する。

ギャバン「エクスカイザー! 来てくれたのか!?」
キングエクスカイザー「ギャバン隊長、遅くなってすまない。
 ここは我々が引き受ける、貴方も惑星ホープへ救援に向かってくれ。
 あのベムサソリやベンガルブラザーズなど、手配中の宇宙海賊も
 今日あの星へ来ていると報告があったんだ!!」
ギャバン「ベムサソリが? …そうか、すまん。頼んだぞ!」
キングエクスカイザー「レイカー兄弟・マックスチーム、いくぞ!!」

ブルーレイカー「了解! 弟よ、遅れるな」
グリーンレイカー「ああ兄さん!」
レイカー兄弟「フォーム・アーップ!」

青と緑の新幹線ロボ、ブルーレイカーとグリーンレイカーが変形して
左右から合わさるように合体し、赤を基調とするロボットが完成する。

スカイマックス「ダッシュ、ドリル! 俺たちも合体して加勢するぞ!」
ダッシュマックス&ドリルマックス「おう!」
マックスチーム「マックスチーム、フォーム・アップ!」

黒い重戦車・ドリルマックスが両足に、黄色いスーパーカー・ダッシュマックスが
両腿と胴体に、青いジェット戦闘機・スカイマックスが上半身に変形して合体、
青を基調とするロボットがポーズを決めて完成した。

ウルトラレイカー「左右合体・ウルトラレイカー!」
ゴッドマックス「三体合体ッ―ゴッドマックス!」

揃い踏みした宇宙警察カイザーズ。ゴッドマックスとウルトラレイカーは、
ゲシュペンストMkⅡ、ウルトラ兄弟と協力しながら倒される度に
空間転移で現れるインペライザーに立ち向かっていった。
キングエクスカイザーは円盤群を撃ち落しながら、
ドラゴンジェットでインペライザーを送り込んでいる張本人、
札付きの手配星人たちが乗っている司令船に向かう。
グランナスカがかなりの数の戦闘円盤を破壊していたため、
包囲網は開戦当初より密度が下がっていたのだ。

ゲシュペンストMkⅡ「ここはもう我々で充分だ。スピルバン、
 君たちもホープ星の救援に向かって欲しい!」
スピルバン「え? しかし、あのロボット兵器がいくらでも…」
ゲシュペンストMkⅡ「ここもそうだが、地表で戦っている相手が
 Gショッカーなら時空魔法陣を使っているはずだ。あれは並大抵の
 攻撃ではビクともしないが、地球でシャイダーがバビロス号からの
 一撃で消滅に成功している。君達のビッグバンカノンならおそらく
 同じ事が可能だ。ETFの連中はどうやら、奴らと何らかの協定を
 結んで動いているらしい…惑星上のGショッカーを倒すか撤退に
 追い込めば、自ずとこいつらも軍を退くだろう」
ダイアナ「なるほど♪ 行きましょうスピルバン!」
スピルバン「分かりました。ギリアムさんたちもお気を付けて…」
ゲシュペンストMkⅡ「君のご家族を無事送り届けるまでは、
 絶対に死ねないつもりだよ…」

スピルバンはグランナスカを超次元戦闘母艦モードに戻し、
地球…そしてクリン星に似ている美しい星・惑星ホープへ進路を向けた――

55

○一条寺烈/ギャバン→ETFと戦う。ドルギランで惑星ホープへ突入。
○ミミー→ギラン円盤を操縦してギャバンとウルトラ兄弟をサポート。
○ウルトラマン→ETFと戦う。合体技でスーパーバルタンを撃破。
○ウルトラセブン→ETFと戦う。合体技でスーパーバルタンを撃破。
○ウルトラマンジャック→ETFと戦う。合体技でスーパーバルタンを撃破。
○ウルトラマンエース→ETFと戦う。合体技でスーパーバルタンを撃破。
○ギリアム/ゲシュペンストMkⅡ→ギャバン&ウルトラ兄弟を援護する。
○城洋介/スピルバン→ギャバン&ウルトラ兄弟を援護する。グランナスカで惑星ホープへ突入。
○キングエクスカイザー→ギャバンたちの援軍に参上。ETF司令円盤へ向かう。
○ウルトラレイカー→合体してインペライザーと戦う。
○ゴッドマックス→合体してインペライザーと戦う。

●スーパーバルタン→無敵と化してギャバン&ウルトラ兄弟を圧倒するが、
  何故か弱点を知るギリアムのアドバイスによって倒されてしまう…。
●ザラブ星人→Gショッカーとの協定により惑星ホープを封鎖していた。
●ガッツ星人→Gショッカーとの協定により惑星ホープを封鎖していた。
●ナックル星人→Gショッカーとの協定により惑星ホープを封鎖していた。
●テンペラー星人→Gショッカーとの協定により惑星ホープを封鎖していた。
●インペライザー→量産型モデル。空間転移で倒される度に送り込まれる。

56

【今回の新規登場】
○一条寺烈=宇宙刑事ギャバン(宇宙刑事ギャバン、シャリバン、シャイダー)
 バード星人ボイサーと地球人一条寺民子の間に生まれた初代地球担当。
 超次元高速機ドルギランで地球を訪れ、シルバーメタリックに輝くコンバットスーツを
 “蒸着”して宇宙犯罪組織マクーと戦った。地球では一条寺烈を名乗り、
 アバロン乗馬クラブで働いていたが、マクー絡みの事件を追っているため勤務時間が
 ほとんどなく給料はとても少ない。苦闘の末、父ボイサーと再会したが同時に悲しい
 別れとなった。マクー壊滅後、銀河パトロール隊の隊長に昇進。

○ミミー(宇宙刑事ギャバン、シャリバン、シャイダー)
 コム長官の娘。ギャバンに好意を持っているので、マクーと戦う彼にこっそり
 ついて行き、パートナーになった。胸のペンダントにあるレーザービジョン装置
 でセキセイインコの姿に変身でき、偵察や尾行を担当した。シャリバンが
 マドーと戦っていた時に宇宙海賊ベムサソリに拉致され幻夢城へ連行、
 コム長官に心理ダメージを与える目的でガイラー将軍の花嫁にされそうに
 なったこともある。不思議界フーマ壊滅後にギャバンと結婚した。
 バード星人特有のテレパシーや予知・透視能力に優れた才能を持っている。

○ウルトラマン=ハヤタ・シン(ウルトラマン、ウルトラシリーズ)
 M78星雲「光の国」から、地球に初めてやって来たウルトラ戦士。
 宇宙怪獣ベムラーを追って地球へ来たが、そのとき科学特捜隊のハヤタ隊員が乗る
 ジェットビートルに衝突して死なせてしまう。責任を感じた彼は自分の命をハヤタに与え
 以後地球に留まることになった。普段は地球人ハヤタとして行動するが、いざという時は
 ベータカプセルによって身長40mのウルトラマンに変身。スペシウム光線や八つ裂き光輪で
 怪獣や侵略宇宙人を薙ぎ倒す「怪獣退治の専門家」である。
 「ヒーロー戦記」では一時的にゼウス部隊に加わり、ギリアムと一緒に戦った。

○ウルトラセブン=モロボシ・ダン(ウルトラセブン、ウルトラシリーズ)
 M78星雲「光の国」から恒点観測員として地球を訪れたが、勇敢な青年・薩摩次郎の
 自己犠牲精神溢れる行為に感動し、彼の姿を借りてモロボシ・ダンと名乗る。
 地球が数多くの宇宙人に狙われていることを知り、ウルトラ警備隊に入隊した彼は
 ウルトラアイの装着によってセブンに変身。長い戦いにより精神も肉体も疲弊していくが、
 その身を削り侵略者を迎え撃った。地球を去った後も何度か兄弟たちのピンチに駆けつけ、
 タロウの後任としてMAC隊長に就任、再び地球防衛の任務に就く。マグマ星人らの猛攻で
 変身能力を失い、代わりにウルトラマンレオ=おおとりゲンを厳格に指導した。
 「ヒーロー戦記」でギリアムと一緒に戦い、最後は悲しい別れを経験している。

○ウルトラマンジャック=郷秀樹(帰ってきたウルトラマン、ウルトラシリーズ)
 セブン帰還後に地球へ来た三番目にして「帰ってきた」ウルトラマン。
 怪獣タッコングの襲撃から子供と子犬を庇って落命したカーレーサー志望の
 郷秀樹に感銘し、自分の命を与えた。初代ウルトラマンとほぼ同じ能力を
 持っているが、猛特訓で編み出した必殺技とセブンから与えられたウルトラ
 ブレスレットを戦力に加えた。後に今度は彼が、セブンに変身できなくなった
 ダンのために地球を訪れ怪獣ボール・セブンガーを送り届けた。
 「ウルトラマンⅡ世」「新マン」「帰りマン」など初代と区別する複数の呼び名がある。

○ウルトラマンエース=北斗星司(ウルトラマンエース、ウルトラシリーズ)
 ジャックの後任として地球へ来た第四のウルトラ戦士。ミサイル超獣ベロクロンの
 出現に際し命を落とした北斗星司と南夕子に新たな命とウルトラリングを与えた。
 二人はTACに入隊し、ピンチに陥るとウルトラタッチによってエースに合体変身し、
 異次元人ヤプールが送り込む超獣に立ち向かう。後に月星人の使命を果たすため
 夕子が去り、以後は星司一人でエースとなり戦った。ウルトラ兄弟で最も多くの
 バリエーションに富む数々の光線技を使いこなす、別名「光線技のエース」。

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○エクスカイザー(勇者エクスカイザー)
 善なるエネルギー生命体・宇宙警察カイザーズのリーダー。
 地球へ逃げ込んだガイスターを追って来訪、星川家の自動車に融合した。
 恐竜博覧会の事件で星川コウタ少年に正体を話し、彼に通信機となる
 カイザーブレスを贈ってかけがえのない友人となる。異次元空間から呼び出す
 キングローダーと合体して「キングエクスカイザー」に、ドラゴンジェットと合体して
 「ドラゴンカイザー」になれる。さらに彼らの祖先がナスカの地上絵に遺した力を
 得て新しいカイザーソードを手に入れ、「超巨大合体グレートエクスカイザー」
 に多重合体できるようになる。ダイノガイストとの死闘及びガイスター逮捕に
 より地球での任務を終え、コウタに別れを告げて宇宙へ帰って行った。
 現在はサイバトロンが用意した星川家の車と同タイプの車に融合している。

○ブルーレイカー=ウルトラレイカー(勇者エクスカイザー)
 宇宙警察カイザーズに所属する、善なるエネルギー生命体の双子の兄。
 地球で東海道新幹線に融合したが、そのせいで乗客を運ぶのに大忙し。
 お盆や正月など乗客が増える時期は何と出動できない時もあった…。
 足の裏にあるローラーダッシュを駆使して身軽に素早く行動できる。
 弟のグリーンレイカーと息の合ったコンビネーション技を得意とし、合体して
 「左右合体ウルトラレイカー」になれる。地球の新幹線という乗り物を気に入り、
 現在はサイバトロン・トレインボットたちが用意してくれた同型ボディに融合している。

○グリーンレイカー=ウルトラレイカー(勇者エクスカイザー)
 宇宙警察カイザーズに所属する、善なるエネルギー生命体の双子の弟。
 地球で東北新幹線に融合したが、そのせいで乗客を運ぶのに大忙し。
 お盆や正月など乗客が増える時期は何と出動できない時もあった…。
 足の裏にあるローラーダッシュを駆使して身軽に素早く行動できる。
 兄のブルーレイカーと息の合ったコンビネーション技を得意とし、合体して
 「左右合体ウルトラレイカー」になれる。地球の新幹線という乗り物を気に入り、
 現在はサイバトロン・トレインボットたちが用意してくれた同型ボディに融合している。

○スカイマックス=ゴッドマックス(勇者エクスカイザー)
 善なるエネルギー生命体・宇宙警察カイザーズに所属する、マックスチームのリーダー。
 地球でジェット戦闘機(所属国籍不明)に融合して空から世界中をパトロールする。
 飛行速度はマッハ4。真面目で地味な性格だが、決める時は決める渋い漢。
 ダッシュマックス、ドリルマックスと団結して「三体合体ゴッドマックス」になれる。
 合体時の意志は彼のものをベースに統合される。
 現在はサイバトロン・エアーボットが用意した同タイプの戦闘機に融合している。

○ダッシュマックス=ゴッドマックス(勇者エクスカイザー)
 善なるエネルギー生命体・宇宙警察カイザーズに所属する、マックスチームの一員。
 地球でレースカーに融合して普段はサーキットを走りレースに出場している。
 とにかく走ることが大好きな飛ばし屋であり、ガイスターが事件を起すとレーサーを
 放り出しカッ飛んで現場に駆けつける。ゴッドマックス合体時は胴体と両腿部に変形。
 現在はサイバトロンが用意した同タイプの黄色いレースカーに融合している。

○ドリルマックス=ゴッドマックス(勇者エクスカイザー)
 善なるエネルギー生命体・宇宙警察カイザーズに所属する、マックスチームの一員。
 地球で戦車に融合して地中からガイスターに関する調査を行っている。
 ドリルが付いているが、これは任務に合わせて彼自身がカスタマイズしたと思われる。
 カイザーズで一番の力持ちであり堂々たる体躯を誇っているが、同時に一番気が
 優しく本星には弟や妹がおり、コウタとの別れ際一度会わせたかったと告げた。
 ゴッドマックスに合体する時は二つに割れて両足部分に変形する。
 現在はサイバトロンが用意した同タイプのドリル戦車に融合している。

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●宇宙忍者バルタン星人=スーパーバルタン(ウルトラシリーズ、スーパーヒーロー作戦ダイダルの野望)
 故郷バルタン星を核実験によって失い、安住の地を求めて宇宙を放浪する宇宙人。
 最も永きに渡りウルトラ戦士たちと対峙している永遠の好敵手である。
 「スーパーヒーロー作戦」にて帝王ダイダルが逃げ込んだ次元の地球へ侵入、
 丹張市を占拠してバルタンシティにしてしまう。そこで洗脳した優秀な科学者に
 スペシウムエネルギーに耐えうる強化細胞組織を培養させ、スーパーバルタンに
 パワーアップした。向こうでもギャバン、ウルトラマン、セブン、ジャックと対決している。

●凶悪宇宙人ザラブ星人(ウルトラマン、ウルトラシリーズ)
 他の文明を滅ぼす事を生業とするザラブ星工作員。地球人に対して友好的
 であると見せ掛け、「ニセウルトラマン」に変身して街を破壊しウルトラマンを
 人類の敵であると思わせようとした。非常に悪質な手口を用いる侵略宇宙人。
 黄泉帰った初代本人であり、ヤプールに操られメビウスに倒されてしまった
 不甲斐無い同族を工作員失格と見なし軽蔑している。

●分身宇宙人ガッツ星人(ウルトラセブン、ウルトラシリーズ)
 いかなる戦いにも負けた事がないと豪語する、宇宙の実力派宇宙人。
 怪獣アロンを使ってウルトラセブンの能力を徹底的に分析して勝機を導き出し、
 自ら勝負を挑む頭脳派でもある。神出鬼没の分身殺法と瞬間移動能力を
 駆使してセブンをエネルギー切れに追い込み磔にして地球に降伏を迫ったが、
 地球人を戦力として侮ったせいでウルトラ警備隊の活躍でセブンは復活、
 敢え無く円盤もろとも粉砕された。黄泉帰った初代本人である。

●暗殺宇宙人ナックル星人(帰ってきたウルトラマン、ウルトラシリーズ)
 再生怪獣を使ってウルトラマンジャックの能力を調べ上げ、その上で用心棒
 怪獣ブラックキングを鍛えたが、それでも尚まともに戦っては勝てないと結論づけ、
 郷秀樹の最も親しい人間を殺害した陰湿かつ卑劣な侵略宇宙人。
 不安定な精神状態の郷が変身したジャックを、ブラックキングとの凶悪タッグで
 倒しナックル星へ連行して処刑しようとしたが、初代ウルトラマンとセブンが
 救出に駆けつけたことにより敗北した。黄泉帰った初代本人である。

●極悪宇宙人テンペラー星人(ウルトラマンタロウ、ウルトラシリーズ)
 ウルトラ戦士の宿敵エンペラ星人と深い繋がりがあると言われる極悪宇宙人。
 全宇宙制覇を狙いウルトラの国を襲撃するが、ウルトラ兄弟がタロウの招きで
 地球へ向かったと知り地球へ襲来。一度倒されたがそれは影武者であり、
 執拗にウルトラ兄弟の誘き出しを行った。人間に変身したウルトラ戦士を見破る能力に、
 ウルトラ戦士にのみ効果絶大の「ウルトラ兄弟必殺光線」を身につけている。
 黄泉帰った初代本人のため、功名心に駆られてメビウスに挑んだ上あっけなく
 倒されてしまった同族を不甲斐無いヤツと軽蔑している。

●無双鉄神インペライザー(ウルトラマンメビウス)
 暗黒宇宙大皇帝・エンペラ星人が送り込む超強力な破壊兵器。
 最初に出現した機体は圧倒的な火力といくら破壊されて活動を停止
 しない驚異的な頑丈さでメビウスとタロウを非常に苦戦させた。
 終盤複数の量産機が世界各地の都市に送り込まれたが、オリジナルに
 比べてコストダウンしたのか、強大な火力は健在なものの機体強度が
 低下しておりメビウスやザムシャーの攻撃で撃破できるようになった。

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最終更新:2020年12月24日 07:33