外宇宙編76~83

『立ち上がれ!宇宙の友よ』エピローグ-3

作者・シャドームーン
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サイバトロン基地ムーンベース***



ここは地球側の月に建設された、サイバトロン戦士たちの地球との中継基地。
元々は彼らの故郷セイバートロン星にある二つの月に、ムーンベース1,2があったのだが、
ユニクロン戦争の折、ユニクロンの襲撃によってその基地は破壊されてしまった。
現在―未曾有の混乱が続く宇宙情勢の中、黄泉帰りの影響で復活したデストロン兵士
や未だに各星系で群雄割拠に明け暮れている歴代破壊大帝らの攻撃に備えるため、
この基地はムーンベースの名に因んで建設された。主な任務は、地球へ侵入を企てる
デストロン勢力の監視と、その防衛である。さらに、協力関係にある宇宙警備隊及び
宇宙警察など、主に太陽系方面で活躍しているヒーローたちの拠点としても使用されている。

ダッシュマックス「いてて…もっとそ~とやってくれよジイさん」
ホイルジャック「我慢せんかい。全く、お前さん方の戦い方は荒っぽいのう」
ダッシュマックス「そうはいっても敵さんが荒っぽいんだからしょうがねえだろが!」
ドリルマックス「まあな。今度ばかりは手強いタフな奴らが嫌になるくらいいたからなあ…」
グリムロック「何で俺を呼んでくれなかった! グリムロック、強い奴と戦いたい~~!!」
ホイルジャック「こりゃ静かにせんかグリムロック!」

ティラノサウルスのようなメカ恐竜が、残念そうにドタドタ足を鳴らしている。
ダイノボット部隊リーダー・グリムロック。オツムのほうは今ひとつ足りないが、勇猛果敢で
力持ち、三度のメシより戦いが好きで仲間想いの楽しい奴だ。
その彼を怒鳴りつけたのが、彼らダイノボットチームを恐竜の化石をヒントに誕生させた、
サイバトロン技術者ホイルジャックである。あのユニクロン戦争で命を落とした一人であり、
黄泉帰り現象のおかげで現役に戻れた幸運なサイバトロンだ。

ゴールドバグ「さ、これでよし。ドラゴンジェットのほうはどう?」
パーセプター「異常なし。こっちは点検OKだよ」
エクスカイザー「ありがとう。いつもすまないね、バンブル君」
ゴールドバグ「おっと、オイラのことはゴールドバグって呼んでね!」
エクスカイザー「そうかつい…悪かったねゴールドバグ君」
ゴールドバグ「いいってこと!」

マックスチームの修理をするホイルジャックらの横で、キングローダーとドラゴンジェットの
整備をしているサイバトロン科学者パーセプターと、その作業を手伝っている
情報指揮官ゴールドバグ。奥の医療区画では、ホープ星の激戦で傷ついたヒーローたちの
手当てを看護員ラチェットと、ウーマンサイバトロンのアーシーが担当している。
救急車に変形するラチェット医師も、黄泉帰ることができた戦死者の一人であった。

アーシー「はい、いいわよ。貴方がこんなに傷ついて帰るなんて珍しいわね」
烈「サンキュー。何しろ強敵でね。勝てたのが奇跡みたいなもんさ」
洋介「確かに。彼らがいなければどうなっていたか…」
ダイアナ「皆とってもいい人たちね…スピルバン」
洋介「ああ。そして哀しい人たちだ…俺たちと同じ」

フラッシュマン5人とマグ・ゲーター・シーマ王女は、新たにレジスタンスに加わると約束
してくれたロムたちマシンロボ軍団と共に、Gショッカーに占領された次なる星を救うため
出発する事となった。スピルバン一行は、幼い頃に故郷を遠く離れ家族と生き別れに
なったことなど似たような境遇にあるフラッシュマンとは深い友情を交わしていた。
城洋介は彼らと別れ際に交わした会話を思い出していた。

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◇    ◇

ジン「それでご家族をバード星に…」
ダイ「ワーラーって奴らも酷でぇ事しやがるぜ。許せねぇな」
ゲーター「バード星にはわいの家族もえろうお世話になっとります!」

ゲーターはポケットから家族の写っている写真を取り出し見せた。

ゲーター「左からゾーリー…わいの女房ですねん。別嬪でっしゃろ!?
 真ん中にいるのが息子のワラジーと娘のクックや。あ、それから一番
 右端で大目玉パチクリしとるんがギョダーイいいまんねん。
 臆病なヤツやさかい、しょ~もないことでやたら驚く困ったヤツやけど、
 根はほんまにいいヤツなんでよろしゅうたのんます!」
ベン博士「そうですか…貴方も大切なご家族を残して危険な旅を…
 それはさぞ心配なことでしょう」
ゲーター「わてら、地球の人々にも宇宙の人々にも本当にようして
 もらいましてなァ…ご恩を返せるのは今しかないと思っとりますんや。
 家族と一緒に安全な場所でただ守ってもろうとるんじゃ、父親として
 子供らに会わす顔がない! 父ちゃんは男やっちゃう姿を、息子たちに
 しっかり見せてやるためにも、ガンバリまっせ!」
サラ「私のミランも今はそこに行ってるのよ♪」
ルー「おやおやそうですか(怒)」

洋介「それじゃ俺たちもそろそろ行きます。お元気で…」
ジン「こちらこそ。地球へ行ったら俺たちのぶんまで頑張って下さい」
ブン「うへへへ…これからはレイナさんも一緒かあ~」
ヘレン「きっとまた、地球で会いましょうね」
サラ「…うん。必ず行くわ。いつか必ず…!」
ロム「この剣狼が導くままに…お互いの旅の無事を祈ろう。良き旅を」

旅立つスターコンドルを見送るスピルバンたち―――
孤独な宇宙を旅する孤児となった者同士の、束の間の出会いであった。
彼らにもいつか、自分と同じように家族と再会できる日が来るだろうか?
いや、きっと来る。そう強く願う時空戦士3人。

◇    ◇

大型機の修理ドックでは、ギリアムがXNガイストの出力調整を急いでいる。
『システムXN』の調整だけは、それを知り抜いた彼にしかできないのだ。
外装及びゲシュペンストMKⅡの修理は、サイバトロンが手伝ってくれている。

ギリアム「ふう…。少しまずいことになったな…」
ダン「ギリアム少佐――」
ギリアム「ダ…モロボシさん、何か?」

突然声をかけて来たのは、ウルトラセブンの今一つの姿―『モロボシ・ダン』
気がついたギリアムが、作業を置いてドッグ下に降りてきた。

ダン「あ、いや…お仕事の邪魔をしてしまいましたか」
ギリアム「いえかまいません。丁度作業に詰まってしまいましてね。
 一息入れようかと思っていたところです。ところで何か御用でも?」
ダン「貴方は先ほどの戦闘中…僕を…いや私を“ウルトラセブン”
 とは呼ばずに“ダン”と言いましたね」
ギリアム「ああ…。あの時は咄嗟のことで、つい貴方を地球人名で
 呼び捨てにしてしまったのです。その非礼はお詫び致しましょう。
 どうか気を悪くされたのなら、許して欲しい」
ダン「いえそうではありません。あの姿の僕を見て、何故“ダン”という名が
 貴方の口から出たのか…それが気になっただけです。失礼だが、以前何処かで
 お会いしましたか? 私の記憶が確かなら、貴方に会うのは初めてのはず…」
ギリアム「…………」

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ギリアムは、しばらく無言で考え込んでいたが―――
やがて普段通りの冷静な表情に戻り、軍人らしい凛とした口調で答えた。

ギリアム「私は地球連邦軍情報部に所属しています。職務柄、これまでに
 地球侵略を企てた宇宙人や秘密組織に関する記録に触れる機会は多い。
 当然、彼らから地球を守って来た人類の味方についても……。
 モロボシさん、貴方がウルトラ警備隊の隊員として、MAC隊長として、
 そしてウルトラセブンとして長年地球のために尽くしてくれたこともよく知っている。
 その貴方が、地球で親しくしていた方々の記録を調べている時に、ついつい
 私も気づかないうちに感情移入してしまったのでしょう。それであの時、
 苦戦している貴方を見て“ダン”と言ってしまったのです。それだけのことです…」

長髪で片目しか見えていないが、真っ直ぐな眼差しで語るギリアムの表情に、
何かを背負っていることがダンには見て取れた。
多くの人間を見て来た彼には分かるのだ。この男が背負っているものの重さが……。

ダン「そうですか――」

彼はそれ以上の追求はせず、軽く礼をしてドックから出て行った。

ダン「あの黒いロボット…それにギリアム。ギリアム・イェーガーか…」
ハヤタ「彼がそんなに気になるか、ダン」
ダン「ハヤタ兄さん」

考え事をしながら通路を歩いていたダンを、不意にハヤタが呼び止めた。
二人とも、過去にタロウの招きで地球に行った時に着ていた、
それぞれのウルトラサインがあしらわれた革のベストを着用している。

ハヤタ「実はな…私も彼には以前会ったことがあるような気がしてならないんだ」
ダン「えっ……?」
ハヤタ「不思議な男だなあ、彼は。何処から来たのか…」
ダン「ええ。私もそれをずっと考えていたんです」
郷「どうしたんです? そんな深刻な顔をして」
北斗「そうですよ。兄さんらしくないなあ~」


ムーンベース司令室***



三つの大型モニターが置かれた司令室に、全員が集まっていた。
いよいよベン博士たちがバード星へ出発する時が来たのだが、ここでシステムXNに
問題が発生してしまった。ギリアムが何度も調整を試みたが、不安定な状態は
改善せず、このまま発動すれば何処の次元へ行ってしまうか分からないという。
現状でアギュイエウスの扉を潜ることは非常に危険と判断され、
XNガイストは通常航行でバード星まで向かうこととなった。

ギリアム「申し訳ない。肝心な時だというのに…」
ベン博士「いいえとんでもない。お世話をかけるのはこちらなのですから、
 どうぞお気になさらないで下さい。宇宙の旅には慣れてます」
洋介「父さん母さん、どうかご無事に。ギリアムさん、宜しくお願いします」
ギリアム「ご家族は俺が責任を持ってお連れするよ。君らもしっかり頼むぞ」
スカイリンクス「何なら我輩がお乗せしましょうか!? スカイリンクス航空では
 全席ファーストクラス、快適な宇宙の旅をお約束致しますよ!」
ホットロディマス「それがいい。途中でデストロンやETFの戦闘に遭遇でも
 したら大変だからな。スカイリンクス、君に彼らの護衛を頼もう」
スカイリンクス「ロディマス司令官の御命令とあらば! 皆さん大船に乗った
 つもりで安心して我輩に任せて下さい!」
ギリアム「それは助かります司令官。ですが私も任務ですので同行させて
 頂きます。システムXNをバード星の研究所で少し見てもらいたいことですし」
ホットロディマス「分かった、では決まりだな。スカイリンクス、頼んだぞ」
ブラー「アタシアタシアタシ! 頼りになる男ったらアタシしかいないでしょ
 いないでしょいないでしょ!?」
チャー「コラやめんか。お喋りのお前がいたんじゃ皆さんがウンザリするわい!」
ホットロディマス「ハハハ、確かにブラー、君は頼りになる男さ。だからいざって時に、
 この基地にいてくれなきゃ困る。分かったな?」

ホットロディマスは現在このムーンベースの司令官を任されていた。
まだ若いがサイバトロン初代総司令官コンボイから、リーダーの証マトリクスを
受け継ぎ二代目総司令官ロディマスコンボイとして活躍した人物だ。
コンボイの復活により、マトリクスを彼に返還して今はホットロディマスに戻っているが、
その経験を買われ現在でも、セイバートロン星から全軍の指揮を執っている
スターコンボイ総司令官に次ぐ存在として一目置かれている。

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ムーンベース発進スペース***



スカイリンクス「当スカイリンクス航空はまもなく発進致します!!
 お乗り遅れのお客様はございませんか?」

いよいよ出発の時は来た。スピルバンの家族が乗る“空飛ぶ山猫”スカイリンクスと、
同行するギリアムのXNガイスト、そしてバード星に護送されるベムサソリを乗せた
ギャバンのドルギランが発進しようとしている。
ウルトラ4兄弟も途中まで護衛を兼ねて見送ってくれることになった――

ベン博士「スピルバン、これを渡しておこう。きっと役に立つはずだ」
洋介「父さんこれは…?」
ベン博士「レーザースナイパー用のカートリッジだ。こんな研究はできれば
 したくなかったが、平和のために役立てて欲しい。
 中のエネルギーパックには私なりに手を加えておいた……」
洋介「分かりました、受け取っておきます」
ヘレン「お父様、お母様、お元気で……」
ダイアナ「ママ…平和になったらすぐ会いに行くから、待ってて…」
ベン博士「体に気をつけてな。立派に役目を果たしなさい」
烈「心配ないさ。俺とミミーもいるからな!」
洋介「烈さん…ありがとうございます!」
烈「フフ、最初に戦闘服を解除した君らを見た時は驚いたがな…
 俺たちの仲間に瓜二つの友人に、この広い宇宙で巡り会えたのも
 何かの縁さ。任しておきなって!」
ミミー「もうっギャバンたら、いつも調子いんだから…うふふ」

その時、バード星からの緊急通信が入った。コム長官からの司令を伝える
マリーンからの連絡である。シャイダーたちの窮地を知ったギャバン隊長と
ミミーは急遽地球へ救援に向かうことになり、協力を申し出たスピルバン
たちも一緒に同行する。

エクスカイザー「ベムサソリの護送は我々が引き受けよう。
 ギャバン隊長、君は急いで地球へ行ってくれ」
ギャバン「カイザーズの皆…すまん、恩にきるぜ!」
エクスカイザー「ところで、君たちはそのまま地球防衛の任務に着くのか?」
洋介「ええそうです。たった今、コム長官の許可を頂いたばかりですが…」
エクスカイザー「そうか。ではこれを…預かってくれないか」

エクスカイザーは通信用と思われるブレスレットを差し出した。
彼のシンボルである、獅子の顔があしらわれている。

洋介「これは?」
エクスカイザー「カイザーブレス。通信機だ。もし…何処かで、“星川コウタ”
 という名の少年に出会うことが会ったら、それを渡して欲しいんだ。
 私の地球にいる大切な友人でね。以前渡したものは、もう動かなく
 なっているだろうと思って…。もちろん探してくれと頼んでいるわけじゃない。
 ただ…Gショッカーが蔓延る今、もし何かの事件に彼や彼の友人たちが
 巻き込まれはしないかと心配なんだ。だから万が一…そういう出会いが
 訪れた時、そんなことがあればそれを渡してくれないか」
洋介「何だそういうことですか! お安い御用ですよ!
 コウタくん…ですね? いいですとも。こう見えても、地球には
 小学生くらいの子供たちが不思議とよく集まって来るお店の
 知り合いがいますから。もし会えたら必ず渡すとお約束しましょう!」
エクスカイザー「そうか…ありがとう。君たちの不思議な縁…というものに、
 私も些か興味を引かれてね。彼の特徴と…住まいは…」
ダイアナ「な~んだ、住所まで分かってるんじゃない。
 オッケイ、あたしがその子を訪ねて渡して来てあげる!」
エクスカイザー「い、いや…。君たちにも大切な仕事があるだろうし、
 そこまで迷惑をかけるわけには…」
ダイアナ「遠慮しないの! 私たちもママを貴方に守って頂くんだから、
 おあいこ…でしょう? ね、任せといて!」
エクスカイザー「…ありがとう」

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程なくムーンベースから、スカイリンクスとカイザーズ、同行するギリアムの乗る
XNガイストと見送りのウルトラマンたちが飛び立って行った。
ドルギランとグランナスカは、地球へ向けて進路をとる。

『――宇宙を一つに!』

そう叫び見送るムーンベースで働くサイバトロン戦士たちが、気づかぬまま…
計器類の影に「潜んでいた」コンパクトカメラが動き出した。

トレーダー「チェ~ンジ、トレーダーでおます! ゲヘヘヘ…貴重な品物の
 情報を聞かせてもらいましたでぇ。システムXNか…こりゃあ珍しいお宝や!
 ダイノガイストはんにお知らせして、手に入れてもらいまひょか~!」

カメラが変形したミニロボットが、そのボディから分離して赤く光る玉になって
飛び出した。宇宙商人トレーダー。奴もまたガイスターやドライアス軍の
シュラ&ゾル同様に、悪のエネルギー生命体なのだ。

コンドル「カーーーー!」
トレーダー「おわーっ! な、何や!?」

トレーダーを追い抜き飛び立つその影は、デストロン軍団空中攻撃兵コンドル!
幾度となく諜報活動を行い、情報収集に余念の無いカセットロン軍団兵が、
今日もまた主に報告すべき情報を記録して去って行く…。


惑星ジャール***



辺境の星、ジャール。悪の超ロボット生命体デストロンが、現在本拠にしている地である。
歴代破壊大帝の台頭により、デストロン軍団はいくつかの勢力に分裂していた。
そのような渦中においても、多数のデストロン兵士から支持を受ける絶対的なリーダーが
一人いる。“真の破壊大帝”と言っても過言ではないその男は―――。

コンドル「カーーー!」
サウンドブラスター「コンドルガ、モドッテキタ」
G1メガトロン「いやいやご苦労だったな。サウンドブラスター!
 早速テープを再生しろ」
サウンドブラスター「ハイ…メガトロンサマ」

デストロン初代破壊大帝メガトロン!
あのユニクロン戦争でコンボイと相討ちになり、戦死したとも囁かれた人物だ。
ユニクロンに目をつけれた彼は、新破壊大帝ガルバトロンとして再びリーダーの
座に帰り咲くが、謀略により再び長期間行方不明となっていた。
しかし永遠の宿敵コンボイがスターコンボイとして復活した時、彼もまた謎の
帝王ダークノヴァによりスーパーメガトロンとして復活していた。
そしてダークノヴァの呪縛より解放された現在…

G1メガトロン「グフフフ、システムXNか。いいことを聞いたぞ……
 これを我がモノにすれば、サイバトロンはおろかこのワシに従わぬ
 他の破壊大帝どもを永遠に消し去ることができるわけか。
 コンボイめが悔しがる様が目に浮かぶわ、フハハハハ!」

再生が終わり、デストロン情報参謀サウンドブラスターがカセットレコーダーから
ロボットモードに戻り居並ぶデストロン兵士の列に整列した。
ガルバトロン時代より付き従うサイクロナス、親衛隊スウィープス、アストロトレイン、
ブリッツウイング、ビルドロン師団にスタントロン軍団など、彼に忠誠を誓う軍団員は
主に古参のデストロン兵士が多い。

G1メガトロン「者ども聞け! ワシの不在の間に、勝手に破壊大帝を称する
 大バカ者が増えたようだが、デストロン軍団を率いる真のリーダーはこのワシ
 唯一人! さらに聞くところによると、勝手にワシの名を名乗る輩も何人か
おるらしいが言語道断!! よいかキサマら…後にも先にも、“メガトロン”
及び“ガルバトロン”を名乗っていいのはワシだけだ!! よくおぼえておけ!!」
デストロン軍団「ウオーーーー!!」
サウンドブラスター「ハイル・メガトロン!」
サイクロナス「ハイル・メガトロン!」
スカージ「ハイル・メガトロン!」
G1メガトロン「デストロン軍団、ワシに続けーーーーっ!!
 これよりバード星方面へ向かい、システムXNを奪うのだッ!!!」
デストロン軍団「トランスフォーム! メガトロン様に続けーーっ!」

初代破壊大帝メガトロンに率いられた軍団が、一斉に惑星ジャールを飛び立って行く。
――が、何故かスウィープスの一人が出陣に遅れをとっていた。

スカージ「コラ! 貴様、何をしてる! 早くせんか!!」
スウィープスA「…ハッ! (…クククク…)」

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○一条寺烈&ミミー→シャイダーたちの救援に地球へ向かう。⇒地球編>286へ
○城洋介&ダイアナ&ヘレン→シャイダーたちの救援に地球へ向かう。⇒地球編>286へ
○ベン博士→スカイリンクスに乗り込み、バード星に出発。
○フラッシュマン5人→Gショッカーの占領下にある次の星を解放するべく旅立つ。
○シーマ&ゲーター&マグ→Gショッカーの占領下にある次の星を解放するべく旅立つ。
○ロム&レイナ&ドリル&ジェット&ジム→レジスタンスに加わり、彼らと旅立つ。
○ハヤタ→ギリアムと彼の愛機に既視感を覚える。途中までスカイリンクスを見送る。
○ダン→ギリアムと彼の愛機に既視感を覚える。途中までスカイインクスを見送る。
○郷秀樹&北斗星司→護衛を兼ねて途中までスカイリンクスを見送る。
○エクスカイザー→城洋介とダイアナに、コウタに新しいカイザーブレスを渡すように依頼する。
 ギャバンの代わりにバード星までベムサソリの護送を引き受ける。
○レイカー兄弟→ギャバンの代わりにバード星までベムサソリの護送を引き受ける。
○マックスチーム→ギャバンの代わりにバード星までベムサソリの護送を引き受ける。
○ギリアム→バード星へ向かう。
○ホットロディマス→スカイリンクスにベン博士らをバード星まで送るように指示。
○スカイリンクス→ベン博士らを乗せてバード星へ出発。
○ホイルジャック→マックスチームを修理する。
○パーセプター→キングローダー及びドラゴンジェットを修理する。
○ゴールドバグ→パーセプターを手伝う。
○ラチェット→ギャバンらの手当てをする。
○アーシー→ギャバンらの手当てをする。
●G1メガトロン→コンドルが持ち帰った情報によりシステムXNの存在を知り、
  これを強奪するべく軍団を率いて惑星ジャールを飛び立つ。
●サウンドブラスター→G1メガトロンに従う。
●サイクロナス→G1メガトロンに従う。
●スカージ→G1メガトロンに従う。
●コンドル→ムーンベースに潜みシステムXNの情報を入手。G1メガトロンに報告する。
●トレーダー→ムーンベースに潜みシステムXNの情報を入手。ダイノガイストに情報を流す。

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【今回の新規登場】
○騎士ホットロディマス(トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 ユニクロン戦争で戦死したコンボイの後を継いだ、新総司令官ロディマスコンボイの前身。
 元来気ままで明るい若者で、総司令官の重責から悩み、苦悩しつつも必死にその任を 
 務めリーダーに相応しい資質を身に付けていった。後にコンボイが復活した際にマトリクスを
 彼に返し元のホットロディマスに戻った。現在は月面基地ムーンベースの司令官を務めている。
 ドラッグカー風のスーパーカーに変形する。

○女性戦士アーシー(トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 スーパーカーに変形する心優しく勇敢なウーマンサイバトロン。
 活発で行動力に優れ、射撃の腕前は正確無比。

○情報員ブラー(トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 異様な早口でまくしたてるように喋る、ちょっと変わった神経質な戦士。
 しかし任務は着実にこなす優秀なサイバトロンである。
 青いスーパーカーに変形する。

○戦士チャー(トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 経験豊富なベテラン戦士。知恵袋的存在として常にロディマスを支えてきた。
 昔の体験談を語り始めると止まらないが、長いので皆にはあまりまともに聞いてもらえず。
 ピックアップトラック型スーパーカーに変形する。

○星間輸送兵スカイリンクス(トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010)
 自称・空飛ぶ山猫。自信家であり、一人称は「我輩」。スペースシャトルから
 ドラゴンのような形態に変形、さらに上下に分かれて始祖鳥型と山猫型に分離でき、
 戦闘能力・ 知能ともにかなり高い。コンボイの遺体を復活させるため、クインテッサ星人の
 一人を乗せて宇宙ペスト事件解決に大活躍したことも。

○情報指揮官ゴールドバグ(トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 初代コンボイ司令官の部下として、最初に地球へやって来たサイバトロン戦士の一人、
 情報員バンブルが負傷した際にスロットルボットとして生まれ変わった姿。
 人なつっこい性格で、愛すべき友人として地球人のスパイクたちと交流を結んだ。

○技術者ホイルジャック(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー)
 サイバトロンの発明家にして明るく陽気な性格。ダイノボット部隊や、凍結装置イモビライザーなど
 数々の発明をするもののトラブルの種になることが多い。ユニクロン戦争時のサイバトロンシティ
 防衛戦で命を落としたが、黄泉帰り現象の影響により現役復活。

○科学者パーセプター(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー
  トランスフォーマー2010、トランスフォーマーV)
 サイバトロンの科学者だが、ホイルジャック同様に発明家の側面もある。
 望遠鏡にもなる顕微鏡に変形。理屈っぽく回りくどい性格が玉に傷。
 後にビクトリーレオ誕生のビクトリー計画の中心人物としても活躍した。

○看護員ラチェット(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー)
 サイバトロンの医師。救急車に変形する。ユニクロン戦争でメガトロンの襲撃により、
 他の仲間と共に無惨にも殺されてしまう。黄泉帰り現象の影響により現役復活。

○ダイノボット指揮官グリムロック(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー
  トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 ホイルジャックが製作した、ダイノボット部隊のリーダー。ティラノサウルスに変形する。
 強靭なパワーを有する猛者だが知能は低く、当初は最も強い自分こそがリーダーに
 相応しいとコンボイに従うのを嫌い騒動を起すこともあった。根は単純で仲間思い。
 戦いと戦いの話がなにより好きだが、一度だけある事件により天才になってしまい、
 その頭脳でテックボット部隊を製作するという快挙を成し遂げた。

83

●破壊大帝G1メガトロン=G1ガルバトロン=スーパーメガトロン(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、
  トランスフォーマーザ・ムービー、トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ、リターン・オブ・コンボイ)
 ワルサーP38に変形するデストロンの初代破壊大帝。G1コンボイこと初代サイバトロン総司令官の
 永遠にして宿命のライバル。知力・体力・カリスマ性そして狡猾さにおいては右に出る者はいない。
 ユニクロン戦争時にコンボイとの一騎打ちで瀕死の状態となるが、ユニクロンにより新破壊大帝
 ガルバトロンとして生まれ変わった。その後紆余曲折を経て行方不明となるも、帝王ダークノヴァによりスーパーメガトロン、さらにウルトラメガトロンとして復活しスターコンボイと激闘を繰り広げた。現在はダークノヴァの支配から解かれ、元の姿に忠実なボディを再構築したらしい。
 ここでは同名を名乗るデストロンリーダーたちと区別するためG1メガトロンと表記する。

●情報参謀サウンドブラスター(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー
  トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 デストロン情報参謀サウンドウェーブが、ブロードキャストとの一騎打ちで戦死したのち、
 生まれ変わった姿。G1メガトロンへの忠誠心は昔から変わらず厚い右腕である。
 ダブルラジカセに変形。部下のカセットロン達を使い、偵察や奇襲を行う。
 部下のカセットロンたちからも非常に慕われている。

●航空参謀サイクロナス(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー
  トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 反逆者スタースクリームに代わるデストロン軍団の新航空参謀。G1メガトロンがガルバトロンに
 再生された時、同時にユニクロンによって再生されたデストロン兵士の一人。
 「我がまま意のままガルバトロン」に忠実に従い、苦労の絶えない中間管理職的立場である。

●スウィープス参謀スカージ(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー
  トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 サイクロナスの率いる親衛隊「スウィープス」のリーダー。G1メガトロンがガルバトロンに
 再生された時、同時にユニクロンによって再生されたデストロン兵士の一人。
 卑怯な性格だが、臆病でゴマすり屋である。ホバークラフト型の宇宙船に変形。

●空中攻撃兵コンドル(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、トランスフォーマーザ・ムービー
  トランスフォーマー2010、ザ☆ヘッドマスターズ)
 サウンドブラスターが指揮する デストロン軍団カセットロン部隊のメンバー。
 小型で小回りが利き、諜報・隠密・偵察活動には欠かせない万能兵士。
 カセットテープからコンドル型へ変形する。

●宇宙商人トレーダー(勇者エクスカイザー)
 宇宙海賊ガイスターと取引をしている悪徳宇宙商人。
 彼らと同じくエネルギー生命体である。
 常に算盤をはじいてダイノガイストと値段交渉をするも、
 凄みを効かせた彼の迫力に大概言い値で買わされている。

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最終更新:2021年01月07日 06:00