『サンレッド、時の魔人と戦う』
作者・ユガミ博士
1
神奈川県・川崎市***
ここ、神奈川県川崎市では日夜正義と悪の戦いが行われている。
???「スーパーでいいお肉が手に入ったことだし最近、暑い日が続くから、
今日の夕飯は冷しゃぶにしましょう。」
???「いいですねぇ、みんな喜びますよ。」
スーパーで買い物をしてきたのは、世界征服を目論む悪の組織「フロシャイム」
の幹部で川崎支部の司令官ヴァンプ将軍とフロシャイムの戦闘員1号である。
2号もいるが今回彼は、非番だ。すると、そこへ光の玉がヴァンプ将軍の中へと
入った。そしてヴァンプ将軍から砂が飛び出し、上半身と下半身が上下逆に
なった怪人が現れた。
ウルフイマジン「望みを言え。そうすれば叶えてやる。」
ヴァンプ将軍「き、君は誰?フロシャイム(ウチ)の怪人じゃないよね!」
戦闘員1号「ヴァンプ様、もしかしてイマジンじゃないですか。フロシャイム
便りに載っていた。」
ヴァンプ将軍「ああ、そういえば今月号の特集になっていたわねぇ。」
ウルフイマジン「おい、無視をするんじゃねぇ!さっさと望みを言え!」
ヴァンプ将軍達が話しているとイライラしてきたウルフイマジンが願いを
言うように怒鳴ってきた。
ヴァンプ将軍「う~ん、願い事ねぇ。・・・そうだ!」
果たしてヴァンプ将軍の願いとは・・・。
2
サンレッドのマンション***
トゥルルルルル、トゥルルルル
ガチャ
サンレッド「はい、内田ですけど。」
電話に出たのは、川崎市を守る正義のヒーロー天体戦士サンレッド。彼は
恋人の内田かよ子と同棲している。
ヴァンプ将軍『ふっふっふ、サンレッド。時の魔人が貴様の命という時間を
止めるであろう。いつもの公園で待っているぞ。』
そう言って、電話は切れた。
いつもの公園***
サンレッド「毎回毎回、こりねぇなぁ。お前らは。」
ヴァンプ将軍「ふっふっふ、良く来たな。サンレッドよ。」
サンレッド「つーか、怪人は何処にいんだよ、何処に。」
ヴァンプ将軍「慌てるな、今から見せてやろう。」
ヴァンプ将軍の体から砂がこぼれ、その砂は狼の怪人ウルフイマジンとなった。
ウルフイマジン「てめぇがサンレッドか。貴様を倒せば契約は成立する。」
ヴァンプ将軍がウルフイマジンと交わした契約は「サンレッドを倒す事」
なのだった。
ヴァンプ将軍「ふっふっふ、彼はウルフイマジン。時の運行を乱す事が目的の
怪人・イマジンの一体だ。」
サンレッド「ふ~ん。」
サンレッドは全く興味が無かった。その態度にウルフイマジンの堪忍袋の尾が
切れた。
ウルフイマジン「てめぇ、むかつくぜ。死ねー!」
ウルフイマジンは刀で斬りにかかったが、彼はミスを犯した。衝撃波を使わず、
直接斬りにかかった事である。
ガシッ!!
サンレッドはウルフイマジンの腕を掴み、刀を落とさせた後、そのまま逆間接
を腕ではさみ、腕ひしぎ十字を極めた。
ウルフイマジン「痛い痛い痛い、う・・・腕が!」
サンレッド「あ~何だって。」
ウルフイマジン「ぎゃぁぁぁ。」
サンレッドはヘラヘラ笑い、腕をますます締め付けた。その後、ヴァンプ将軍
共々、1時間正座をさせられ説教をうけるのであった。
3
その後・・・
ウルフイマジン「サンレッドめ、次こそは必ず倒す。」
ヴァンプ将軍「ウルフイマジン君。悪いけど、お醤油買ってきてくれる?」
ウルフイマジン「あ、分っかりました。」
契約完了する為、ヴァンプ将軍の元にいる事になったウルフイマジンは
すっかりフロシャイムに馴染んでいるのであった。
●ヴァンプ将軍→ウルフイマジンと契約する。
●戦闘員1号→ヴァンプ将軍とスーパーで買い物をする。
●ウルフイマジン→ヴァンプ将軍と契約し、サンレッドと対決するが敗北。
その後、フロシャイムの元に留まる。
○サンレッド→ウルフイマジンと対決し、腕ひしぎ十字で勝利。
【今回の新登場】
●ヴァンプ将軍(天体戦士サンレッド)
悪の秘密結社「フロシャイム」の幹部。川崎支部の司令官をしている。料理が
得意な主夫で、人望が厚く、部下からもご近所からも慕われている。
●戦闘員1号(天体戦士サンレッド)
フロシャイムの戦闘員。女性にモテるらしく、二股をしていた事がある。
2号とは声が違う。
●ウルフイマジン(仮面ライダー電王)
「赤ずきん」に登場する狼がモチーフのイマジン。刀から衝撃波を出す事が
出来る。かなりキレやすい。今作ではヴァンプ将軍と契約した。
○サンレッド(天体戦士サンレッド)
神奈川県川崎市を守る正義のヒーロー。恋人の内田かよ子と同棲しているが
働いていないため、養ってもらっている(所轄、ヒモ)昔は「気象戦隊ウェザー
スリー」のウェザーレッドをしていた。
最終更新:2021年01月07日 07:45