第0話 「新世界の幕開け」 ユガミ博士

オーマジオウ「面白かったぞ。お前に会えて...若き日の私よ」

玉座に座っていた時の王者オーマジオウは光となって消え、オーマジオウとなった
仮面ライダージオウこと若き日の常盤ソウゴは、その力で崩壊する世界を21の世界に
分けて時空を作り変えて救う...その筈だった。

???「・・・・」

世界が分かれる様子を世界の外から見ている者がいた。その者は手を動かすと
何処からともなく無数に「世界」が出現し、光の波動が分かれようとするジオウの
世界を含めて包み込み、そしてまた新たな世界が無数に誕生した。
新たに誕生した世界を見届けると、その者はその場から消えた。

空間***

何もない暗い空間に長いマフラーを首に巻き付け、「真・逢魔降臨歴」と書かれた
一冊の本を持つ人物が現れ、本を開き、語りだす。

???「この本によれば、普通の高校生だった青年・常盤ソウゴ。彼は全てのライダーの
 歴史を継承し、最高最善の魔王オーマジオウとなった。オーマジオウとなった常盤ソウゴは
 融合により崩壊しようとしていた世界を救うべく、その力で融合していた世界を破壊して
 21の世界に分け、新たな歴史を再構築。時は戻り、常盤ソウゴは普通の高校生となり、
 オーマジオウの未来は閉ざされた...」

「だが」と言葉を続けると、パタンと本を閉じる。

???「再構築する時、何者かによってその偉業は阻まれライダーの世界のみならず、
 あらゆる世界が...宇宙が一つとなり、溶け合い、離れ、人々の運命を変えて、
 新たなる世界が誕生した」

その人物の頭上に仮面の戦士達の世界や五色の戦士達の世界、光の巨人の世界や巨大なロボットの世界、
別の姿に変身して戦う少女達の世界、そして不死鳥を思わせる戦士が戦う世界等あらゆる世界が出現し、一つに集まって光と共に新たに構築された
世界が夜空に浮かぶ星の数の様に現れる。

???「新たに誕生した正に光と闇が争う【闘争の系統】ともいえる世界で、常盤ソウゴは再び最高最善の魔王となるべく、
 新たな覇道を歩みだす。そして常盤ソウゴはライダーだけでなく、多くの英雄と
 出会っていくのだが...」

高らかに語るその人物だが、「おっと、これはまだ先の話でした」と口にすると語るのを止める。
そしてその人物―ウォズは闇の中へと消えていった。

△オーマジオウ(回想)→ソウゴに別れを告げて消える。
〇常盤ソウゴ(回想)→世界を救うべく、オーマジオウの力を使う。
〇ウォズ→「真・逢魔降臨歴」を開いて、あらすじを述べた後、消える。
△???→世界の分離を止めて、無数の世界を出現させた後、融合させて新たな世界をまた無数に作り出した。

【今回の初登場】
△オーマジオウ(仮面ライダージオウ)
常盤ソウゴの未来の姿。未来では「最低最悪の魔王」として恐れられており、全ライダーの力が使えるだけでなく、
念動力や時間停止、時間軸を自由に書き換える事も出来る。若き日の自分である常盤ソウゴに試練を与えたり、
助言の様な物を与えたりした。ソウゴが「オーマジオウとは違う未来」を選択した事から光となって消えた。

〇常盤ソウゴ/仮面ライダージオウ(仮面ライダージオウ)
仮面ライダージオウに変身する高校生。幼い頃から「王様になる」事を夢見ている。
未来から来たツクヨミに自分が「最低最悪の魔王」になる事を知らされ、「最高最善の魔王」になる事を決意し、
仮面ライダージオウとして戦っていく。基本的にお人よしであるが、一度やると決めたら
一度も引かない強情な面もある。最後の戦いでオーマジオウに変身し、崩壊しようとしている世界を破壊して、
新たな世界を作り出したが、世界は巻き戻り高校生に戻る。その際、ライダーの記憶を失う。

〇ウォズ/仮面ライダーウォズ(仮面ライダージオウ)
ツクヨミやゲイツと同じ未来から来た預言者。「逢魔降臨歴」を常に手にし、神出鬼没でソウゴの前に現れては
預言めいた言葉をかけている。ジオウが新たなアーマータイムを発動し、平成ライダーの力を継承した時は
高らかに祝辞を述べる。その正体は歴史の管理者を名乗る集団クォーツァーの一員。
別の時間軸の自分である白ウォズから受け継いだビヨンドライバーで仮面ライダーウォズに変身する。

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最終更新:2021年04月22日 16:15