サラジア共和国政府
サラジアを統治している行政府。大統領とそれを補佐する副大統領、議会を代表する首相の三者が政務を分掌するシステムが採られているが、実態は副大統領のアフマド・アルハザードに全ての権力が集中している独裁体制で、憲法その他の法律や選挙による議会制民主主義の制度も存在はしているものの、アルハザードの絶大な力の前にはほとんど形骸化してしまっている。
モハメド・オワイラン(オリジナル)
サラジア共和国大統領。70歳の老齢で政界を引退間近と噂されていたが、前大統領の不慮の死に伴い急遽大統領に推挙され、若手の有力候補を相手に不利という下馬評を覆して大統領選挙に圧勝し就任した。
経験豊かな穏健派として知られるサラジアの国家元首だが、実態はアフマド・アルハザード副大統領の傀儡に過ぎず、政治的実権はほとんどない。
アフマド・アルハザード(オリジナル)
サラジア共和国副大統領。サラジアの政情不安により大統領が次々と交代する中、一貫して副大統領の地位を保ちながら歴代の大統領を補佐してきたブレーンだが、実際は大統領を操り人形にしてサラジアの実権を一手に握っている影の独裁者で、現職のモハメド・オワイラン大統領の就任に至るまでの疑惑に満ちた一連の展開も、裏で彼の力が働いた結果だと言われている。
国内の石油資源が生み出す豊富なオイルマネーを各分野に投資し、近年のサラジアの目覚ましい発展を推進してきた有能な指導者だが、軍事力の強化や反対勢力への抑圧、攻撃的で覇権主義的な外交姿勢などはアメリカや近隣諸国から強く警戒されており、新たな中東戦争の火種となり得る危険人物だという批判も少なくない。
異世界の魔術を使い、魔道師バルゴグという黒いローブを纏った不気味な怪人の姿に変身できる。その前半生は謎に包まれているが、ある極秘資料によれば本当はサラジア人ではないらしい…?
秘書N(オリジナル)
アフマド・アルハザード副大統領の女性秘書。Nのコードネームで呼ばれるが、本名はナウラという。
サラジアの生まれではなく、中国とベトナムの軍事衝突に巻き込まれて故郷を追われた南沙諸島出身の孤児の少女をアルハザードが拾って育てた。
実は改造人間で、戦闘時にはバラノナウラという怪人態に変身する。
秘書R(オリジナル)
アフマド・アルハザード副大統領の女性秘書。Rのコードネームで呼ばれるが、本名はラムラという。
サラジアの生まれではなく、反地球連邦派テロ組織に攫われて少女兵にされていたセネガル出身の孤児の少女をアルハザードが拾って育てた。
実は改造人間で、戦闘時にはバラノラムラという怪人態に変身する。
サラジア・シークレット・サービス
世界各地で暗躍するサラジアの特殊諜報機関。大統領府直属のスパイ組織で、サラジアの国益のために様々な諜報や工作を行なう。
その実力は中東一と恐れられており、アメリカのCIAや日本の天童忍軍などとも水面下で激しい戦いを繰り広げている。
各隊員はSSS~のコードネーム(スリー・エス・~と読む)で呼ばれる。
アブドール・ザルマン(ゴジラVSビオランテ)
サラジア生物工学研究所の所長で、サラジア・シークレット・サービス部長。
エージェントSSS1(オリジナル)
サラジア・シークレット・サービス工作員のナンバー1にしてリーダー。隻眼の男。
サーハン/エージェントSSS2(ゴジラVSビオランテ)
サラジア・オイル・コーポレーション大阪支社の社長で、サラジア・シークレット・サービス工作員のナンバー2。日本における諜報活動を統括する。
(※彼がサラジア・シークレット・サービス工作員のナンバー2というのは、『闘争の系統』での独自設定)
エージェントSSS3(オリジナル)
サラジア・シークレット・サービス工作員のナンバー3で紅一点。
アフマド・アルハザードの寵愛を受けている若く才気あふれる美女で、一流の剣の使い手。
洗脳によって元々の人格を失っているらしく、アルハザードからは時折「エリス」というかつての名らしきもので呼ばれているが、その正体は…?
エージェントSSS9(ゴジラVSビオランテ)
サラジア・シークレット・サービス工作員のナンバー9。
かつて日本でG細胞争奪戦の末に殉職したが黄泉がえり、元の地位に復帰した。
サラジア共和国駐日大使館
東京都内に設置されているサラジアの大使館。
日本におけるサラジアの外交活動の拠点だが、裏ではサラジア・シークレット・サービスとも連携し、日本国内の様々な情報を秘密裡に集めてサラジア本国に報告する機関ともなっている。
なお日本は現在のところサラジアとは国交を維持しており石油の輸入も盛んだが、サラジアが日本の同盟国であるアメリカの中東政策に挑戦的な姿勢を見せていることもあって、両国の外交関係は非常にデリケートな緊張状態にある。
真影壮一/フリーズ(仮面ライダードライブ)
日本の前国家防衛局長官。その正体はロイミュード001。
現在はサラジア共和国の在日本大使館に匿われており、サラジア国籍と外交官特権を取得したため、日本の警察は手出しできない状況が続いている。ちなみに日本側の問い合わせに対し、サラジア側は「我が国の大使館敷地内並びに本国に真影壮一なる人物は存在していない」と回答している。
黒三日月隊(アスワド・ヒラル)
アフマド・アルハザード副大統領に仕える傭兵軍団。
その名の通り、死を想起させる不気味な黒い三日月のマークを紋章としている。
サラジア政府の公的組織ではなく独裁者アルハザード個人が所有する私兵として、いかなる法律にも縛られず超法規的に活動しアルハザードに刃向かう者を始末する。サラジア人のみならず世界中の優れた人材が出自を問わず傭兵として雇い集められており、その出身地や言語によって全部で18の部隊に分かれている。ラストナンバーの第18部隊(シグマ部隊)は地球人ではなく異世界人の傭兵で構成された、アルハザードの隠し玉と言うべき特殊部隊である。
アルハザードの過去の秘密を追う天凰輝シグフェルの抹殺に暗躍する他、サラジアと異世界アセーリアを繋ぐ「門(ゲート)」を越えてメルヴィオン聖王国へも攻め込み、アルハザードによる異世界侵略の尖兵となって戦争を遂行する。
イブン・ファイサル(オリジナル)
サラジア軍の元陸軍大尉。第五次中東戦争では愛機のグフ・カスタムを駆って活躍したエースパイロットだが、流血を好む残忍な性格が仇となり、占領地で行なった民間人虐殺が国際問題となって軍を追放された。
その軍事的才覚に目をつけたアフマド・アルハザードにスカウトされて黒三日月隊のアセーリア侵攻軍総司令官に任命され、メルヴィオン聖王国に対して徹底した破壊と殺戮による侵略を行なう。
ザイード(フルメタル・パニック!)
ヘルマジスタンのゲリラ出身の青年。
同じくヘルマジスタンでゲリラとして育った相良宗介の兄貴分で、宗介に戦いのイロハを教えた先輩でもある。性格は真面目で実直。いかなる状況でも銃の残弾を必ず残しておくというポリシーを持つ。
愛機のZy-98シャドウを乗りこなし、ガウルンの部下となって宗介と戦うが敗れて死亡した。
黄泉がえって黒三日月隊のアセーリア侵攻軍副司令官に任命され、総司令官のイブン・ファイサルを補佐しながらメルヴィオン聖王国を侵略する。
ガーデーヴィ(アルスラーン戦記)
シンドゥラ王国の王子で、ラジェンドラの腹違いの兄。
血統は良いが人望には乏しく、ラジェンドラと兄弟で王位を争った末、神前決闘(アディカラーニャ)で代表者として戦わせたバハードゥルが敗れたため処刑された。
黄泉がえって黒三日月隊に加わり、シンドゥラ人の傭兵隊を率いる部隊長としてアセーリアのメルヴィオン聖王国へ侵攻する。
カシム(魔弾の王と戦姫)
ムオジネル王国の将軍。奴隷出身の叩き上げで、ムオジネル軍の先遣隊を率いてブリューヌ王国へ攻め込んだが、アニエスの戦いでティグルヴルムド・ヴォルンを総大将とする銀の流星軍(シルヴミーティオ)に敗れて戦死した。
黄泉がえって黒三日月隊に加わり、ムオジネル人の傭兵隊を率いる部隊長としてアセーリアのメルヴィオン聖王国へ侵攻する。
メンヌヴィル(ゼロの使い魔)
「白炎」の二つ名を持つ火の系統の傭兵メイジ。元はトリステイン王国の下級貴族で、ダングルテールの虐殺事件の際に両目を失明したが、熱を探知する能力を身につけ盲目でも敵の動きを知ることができるようになった。
自分の目を焼いた元上官のジャン・コルベールに復讐を挑むが敗れて死亡。
黄泉がえって黒三日月隊に加わり、強力な火炎魔法を武器としてアフマド・アルハザードの護衛の一人となる。
雑賀孫市(戦国BASARA)
鉄砲を武器とする戦国時代の紀伊の傭兵軍団・雑賀衆を率いる若き女頭領。
雑賀衆こそが最強だという誇りを持っており、金銭や感情には左右されずただ自分達を高く評価する者とのみ傭兵の契約を交わす。
雑賀衆を戦力として評価するアフマド・アルハザードと契約して黒三日月隊に加わり、アセーリアのメルヴィオン聖王国へ侵攻するが、無力な民にも容赦なく殺戮の限りを尽くす黒三日月隊の非道な侵略に反感を抱き、これが本当に雑賀衆が進むべき道なのかと次第に思い悩むようになる。
やがて知己の前田慶次とアセーリアで再会し、彼女が遂に下した決断が、既に勝敗が見えていたはずの戦争の行方を大きく変えてゆくことになる…。
異形忍 紅トカゲ(世界忍者戦ジライヤ)
世界忍者の一人で、名高い剣や刀の蒐集に目がない刀剣マニア。
忍法・剣法の奥義を極めるため世界中を放浪しており、鍛え抜かれたその実力は妖魔一族の頭領である毒斎からも恐れられるほど。妖魔一族と手を組み、磁雷矢の磁光真空剣や武田信玄の愛刀と伝わる信虎を巡って磁雷矢と戦ったが、後に和解し仲間になった。
より強くなるための戦いの場を求めて黒三日月隊に加わり、フレアセイバーを手に入れようと天凰輝シグフェルの命を狙うが、この時に彼の口から聞かされたある重要なヒントが、両親の死の真相を知るためのシグフェルの新たな戦いのきっかけとなる…。
最終更新:2020年01月03日 19:48