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アライちゃんのおうち・その22

402: 名無しさん (ワッチョイ 2425-4369) :2019/07/10(水) 22:59:26 ID:ulRnjgQU00
「かえししゃんはしょーらいなにになりたいのりゃ?」

唐突にクソペットアライが話しかけてきた。

「ありゃいしゃんがなにになりたいかわかゆかー?」

クソペットアライは質問しておきながら返事も待たずに更に質問を続ける。
まったく、口から生まれたみたいに四六時中話しっぱなしで、クソウザいことこの上ない。

一人暮らしの彼女が出張中の間だけだと、このクソウザい獣人の子供を預けて行ったのが今朝、まだ半日も経たずに既に限界だ。
彼女のペットじゃなけりゃ叩き出してるとこだ。
大体手乗りサイズとは言え、言葉を話す人型の生き物を「ペット」と称して飼っているとか悪趣味過ぎだろ!聞けばゆくゆくは10歳児程の背丈になるとか、彼女の趣味とは言え、正気の沙汰とは思えん!

「せーかいはなー!ひこーきになりたいのりゃ!おそやびゅーんびゅーってとびたいのりゃー!」

クソウザアライは俺が無視しているにも関わらず延々と話し続ける。
このクソ生物を殺さずに大人しくさせる方法は無いものか・・・ん、今飛びたいって言ったな!それなら・・・。

「おいアライ、俺が飛ばしてやろうか?」

そう切り出すとクソアライは興奮気味にケージをガチャガチャと物凄い勢いで揺さぶる。

「のりゃー!おそやとべゆのかー?しごいのりゃ!はやくやゆのりゃ!はやくっ、はーやーくーっ!!」

おっ、食い付いてきたぜwww

「よーし待ってろよー」

俺は棚の奥からスズランテープを取り出した。
そしてケージを開けるとクソ生物を無造作に引っ張り出してスマキ状にテープをグルグル巻きにした。

「のりゃー、くゆしいのやぁー」
芋虫の様なクソアライに
「まあまあ、きっと楽しいぜ!ちょっとだけ我慢だ!」
そう言ってテープの端を掴むと思いっきり振り回した!

「のぉぉぉりゃぁぁーん!とんでりゅのりゃぁー!はやいのりゃぁー!」

はじめは空を飛んだことでテンションが上がっていたが、無造作に振り回しているだけでは目が回ったのか、すぐに大人しくなってきた。
やったぜ、作戦成功だ!
クソアライを見ると真っ青な顔でグッタリしている。いい気味だ、スピードを落としてしばらく続けよう。

俺は空いた手でスマホを操作してLINEをした。

しばらくは「うゆぅー、もうおそりゃはいいのりゃー」だの「およしてほしーのりゃー、た、たしゅけちぇー」だの消え入りそうな声がしていたのだが、声がピタリと止んだ。
振り回していたウザアライを見るとスマキにしていたスズランテープがずり上がり首に巻きついていた!

「やっべ!さすがに死んじまったか?」

急いでクソアライからテープ外そうとしたが無理に引いたせいでさらに首が絞まった!

「こひゅるるるぅぅぅー、こ、こひゅーっ!」

おおっ、クソウザい声が聞こえたってことはまだ生きてたか!タフな野郎だ!

「しっかりしろー、今ほどいてやっからな」

とは言ったものの遠心力でギチギチに締まったテープは一向に解けやしない。

仕方ない、カッターを使おう!
カッターの刃を上に向けて背中付近の隙間からテープを引っ掛けるが、二重三重に巻かれたテープは手強い。

「くっそー、慎重にやってちゃ埒があかないな!おりゃっ!!」

渾身の力でカッターを押し上げる!
ようやくゾリゾリゾリっとテープが切れた、と思ったら、

「のんぎゃりゃりゃーん!いぎゃっ!いーぎゃーいぃーっ!!のぎゃぁぁぁぁん!!!」

息も絶え絶えだったクソアライが最大ボリュームで絶叫しのたうち回る。

「せっかく大人しくなったかと思ったら・・・まったく・・・んんん!?」

ウザアライをよく見るとしっぽが真ん中から真っ二つになっている。

「こりゃあ、まいった・・・」

「いじゃい、いじゃーいのりゃっ!おまえなんとかすゆのりゃ!」

クソアライは怒り心頭でひたすらに罵詈雑言を投げつける。

「本当になんとかしないと、もうくっつかないよなぁ?」

切れたしっぽを残ったしっぽにつけてみるがどうにもならない。

「いじゃいのりゃっ!おまえはあらいしゃんにさわゆなっ!のりゃっ!」

ウザアライは爪を立てた手で俺の手をピシャリとはたきやがった!・・・このガキゃぁ!
どうせもうこいつのしっぽは治らん!なら手っ取り早く似たやつを買ってくるか!

「なにしてゆのりゃ、おまえっ!はやくありゃいしゃんのいちゃいいちゃいをなよしゅのやっ!かーいーかーいーちっぽつけるのりゃっ!くしょおまえっ!!」

俺はぐいっとクソアライの首根っこを掴み睨みつける。

「おい、お前はもうアイツのペットじゃない、まともなしっぽのアライちゃんを買い直す」

「にゃっ、なんなおりゃっ!しょんにゃのあらいしゃんのかいぬししゃんがゆゆすわけないのりゃ!」

「アホか!クソアライ!俺が許すんだよっ!死ねっ!」クソアライの口から内臓をひり出す様に力一杯握ってやる!

「のっ!やめーのや、じぇったいこーかいすゆのやぁっ、やめよのりゃっ!やべっ、やべちぇぇのりゃあぁー」

さて、いよいよこのクソウザ獣人をブッ殺し証拠隠滅だ!

「そういやお前、空飛びたいんだよな?」

クソペットアライを握ったまま外に出る。

ウザペットアライは手足をバタバタバタつかせ必死に逃げ出そうとしている。

「か、かえししゃん、おねがーなおりゃ、ありゃいしゃん、いーこいーこにすゆかやたしけてほちぃのりゃぁー」

「ダメだ!色んな意味でお前は生かしておけないからな!さて、死のラストフライトだぜっ!!」

俺はゴミアライを力一杯ブロック塀に向かってぶん投げる!

「のぎゃぁぁぁぁん!!!じにだぐなごびゅっっっ!!!」

悲しいことだが彼女のクソペットアライは死んだ。
死骸は隣の家の飼い犬の目の前に投げてやった。
奴は何度か確かめる様に何度かクンクンとやるとクソペットアライだったものをガツガツと食い始めた。
美味そうにバリバリと骨も残さずあっという間に腹に収めちまった!さすが!

証拠隠滅を確認した俺はペットショップに出向き似通ったサイズのペットアライから一番マシな大人しいアライを買った。

それから三日後、彼女が出張から戻りアライを引き取りに来た。
不在中の出来事を訪ねられたクソペットアライ(二代目)だったが、普段から大したことは言っていなかったのが功を奏してか彼女はその差に気付かず、すっかり自分のアライだと思っている様だ。

いやー、危ない危ない、俺のピンチが二代目購入代金の三千円だけで回避出来て良かった。
それ以降、彼女のクソペットアライは少しだけ大人しくなった。


404: 名無しさん (ワッチョイ d007-5677) :2019/07/11(木) 01:02:45 ID:ExqPs/yI00
402
スピード感がありますね!
いくらペットアライちゃんでも興味がない人間にしてみれば無駄におしゃべりで偉そうな鬱陶しい存在でしかないでしょうね



※このページは、『アライさんアンチスレ避難所』様にあるアライさん、コバエさんなりきり用のスレッド『アライちゃんのおうち』をまとめたものです。




最終更新:2019年09月23日 23:44