雑記 - (2009/02/27 (金) 02:46:41) の1つ前との変更点
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雑記、SS、長文はここで書いていきましょう。
*&anchor(nezumi){ネズミ先生}
クエストの途中、兵士達は長老たちの村と言う場所から送られる。
兵士達は約50人程の小さな軍隊だが、特別な訓練を受けた強い兵士ばかりだ。
しかしプレイヤーの村に行く途中、謎の軍に奇襲される。
その攻撃は凄まじく、ほとんどの兵が死傷。
生き残った兵も村に着くまでに倒れてしまった。
その中で一匹だけ、攻撃も受けず生き延びた兵士。
それがねずみ先生だ。
ネズミ先生は自分の仲間の死を悲しんだ。
しかし死んでいった仲間の為にも、どうにかして村まで辿り着かないといけない。
ねずみ先生は一人でプレイヤーの村まで辿り着いたのであった。
プレイヤーの村では平和が続いた。
しかしねずみ先生は訓練を絶やさなかった。
散っていった兵士の為にも、と。
ある時、突然村の偵察隊がこちらの村に向かう兵士達を見つけた。
援軍!?いや違う。奇襲だ!
村民は突然の攻撃に慌てていた。
この村にいる兵士は、ねずみ先生だけだ。
ねずみ先生は仲間の事を思い出していた。
(お前達の繋いでくれた命、無駄にしたくはないが、今はこの村を守らないといけないんだ)
そう心に誓い、ねずみ先生は一匹で、まだ遠くにいる奇襲の軍へと消えていった。
#right(){
2009/02/06 著者:名無し
}
**開拓者
村で育った幼馴染の開拓者3人。力持ちのフィリップ。賢いローザ。優しいマルク。
そんな3人に、ある日長老が話を切り出してきた。
「この村も大きくなった。次の村を作るために、お前達が新たな村となる場所を探してくるんじゃ」
3人は、長老の言葉を聞き、喜びを感じると共に不安も覚えていた。
しかし、出発の朝は待ってくれない。
3人は僅かな資源を荷車に乗せて、未知なる大地へと旅に出るのであった。
険しい山道、危険な草原、霧が立ち込める沼地、流れの激しい川。
旅は困難を極めた。しかし、3人はその困難に友情という力を持って立ち向かった。
その中で、ローザはフィリップに思いを寄せつつあった。
自分達を必死で守り、時に傷つき血を流そうとも、フィリップはいつも先頭に立って、ローザとマルクを導いていた。
一方、マルクはローザの気持ちに気付き始めていた。当然だ。そうマルクは思っていた。
食事を作ったり、火を起こしたり、水を汲んできたり、自分はそれだけしか出来ない。
ローザが幸せになるのなら、それで良い。マルクはそう思いながら、2人の事を見守っていた。
やがて、3人は新たな村となる場所に辿りつく。
長老の要望どおりのその場所は、夕日に照らされ、金色の色を放っていた。
「・・・やったな」
「・・・ああ、着いたな」
フィリップとマルクはお互いを称え、堅い握手を交わした。
ローザはその2人を見て微笑んだ。そう、これで3人の仕事は終わったのだ。
翌朝、村から連れてきたハトの足に手紙をくくり付けたマルクは、それを空へと飛ばした。
何日先になるかは分からないが、移民者が来る日も近い。
それに、ローザとフィリップが結ばれる日も・・・。
胸が締め付けられるような思いに駆られながらも、マルクは平静を装って、空の雲を眺めていた。
その時、ローザの叫び声が静寂を切り裂いた。
「どうした・・・!」
急いでローザの元に駆けつけたマルクは言葉を失ってしまう。そこには、見知らぬ男達の姿があったのだ。
盗賊。
最悪の言葉がマルクの頭の中にこだまする。旅の途中で何度か困難には遭遇したが、盗賊ほど達の悪いものはない。彼らは容赦がなく、また脅しが効かない。
マルクはフィリップの姿を探した。人数的には、それほど多くない。フィリップがいれば・・・。
「あ? 探してるのは・・・こいつか?」
盗賊の1人がマルクの慌てる様子を見て、にやけた表情のまま、縛られて動けなくなったフィリップを突き出してきた。
「そ、そんな・・・」
「女を先に捕まえたら、すぐに大人しくなっちまったよ! 全く、間抜けな奴だぜ」
高笑いをする盗賊に、フィリップは悔しそうな表情を見せるだけだった。
「さてと、食料と資源と・・・女を頂いてくか。そうしたら、お前らは助けてやるよ」
「なんだと・・・!」
「おっと、恐い顔をすんなよ。女の命が惜しくないのか?」
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#comment_num2(10)
雑記、SS、長文はここで書いていきましょう。
*&anchor(nezumi){ネズミ先生}
クエストの途中、兵士達は長老たちの村と言う場所から送られる。
兵士達は約50人程の小さな軍隊だが、特別な訓練を受けた強い兵士ばかりだ。
しかしプレイヤーの村に行く途中、謎の軍に奇襲される。
その攻撃は凄まじく、ほとんどの兵が死傷。
生き残った兵も村に着くまでに倒れてしまった。
その中で一匹だけ、攻撃も受けず生き延びた兵士。
それがねずみ先生だ。
ネズミ先生は自分の仲間の死を悲しんだ。
しかし死んでいった仲間の為にも、どうにかして村まで辿り着かないといけない。
ねずみ先生は一人でプレイヤーの村まで辿り着いたのであった。
プレイヤーの村では平和が続いた。
しかしねずみ先生は訓練を絶やさなかった。
散っていった兵士の為にも、と。
ある時、突然村の偵察隊がこちらの村に向かう兵士達を見つけた。
援軍!?いや違う。奇襲だ!
村民は突然の攻撃に慌てていた。
この村にいる兵士は、ねずみ先生だけだ。
ねずみ先生は仲間の事を思い出していた。
(お前達の繋いでくれた命、無駄にしたくはないが、今はこの村を守らないといけないんだ)
そう心に誓い、ねずみ先生は一匹で、まだ遠くにいる奇襲の軍へと消えていった。
#right(){
2009/02/06 著者:名無し
}
**開拓者
村で育った幼馴染の開拓者3人。力持ちのフィリップ。賢いローザ。優しいマルク。
そんな3人に、ある日長老が話を切り出してきた。
「この村も大きくなった。次の村を作るために、お前達が新たな村となる場所を探してくるんじゃ」
3人は、長老の言葉を聞き、喜びを感じると共に不安も覚えていた。
しかし、出発の朝は待ってくれない。
3人は僅かな資源を荷車に乗せて、未知なる大地へと旅に出るのであった。
険しい山道、危険な草原、霧が立ち込める沼地、流れの激しい川。
旅は困難を極めた。しかし、3人はその困難に友情という力を持って立ち向かった。
その中で、ローザはフィリップに思いを寄せつつあった。
自分達を必死で守り、時に傷つき血を流そうとも、フィリップはいつも先頭に立って、ローザとマルクを導いていた。
一方、マルクはローザの気持ちに気付き始めていた。当然だ。そうマルクは思っていた。
食事を作ったり、火を起こしたり、水を汲んできたり、自分はそれだけしか出来ない。
ローザが幸せになるのなら、それで良い。マルクはそう思いながら、2人の事を見守っていた。
やがて、3人は新たな村となる場所に辿りつく。
長老の要望どおりのその場所は、夕日に照らされ、金色の色を放っていた。
「・・・やったな」
「・・・ああ、着いたな」
フィリップとマルクはお互いを称え、堅い握手を交わした。
ローザはその2人を見て微笑んだ。そう、これで3人の仕事は終わったのだ。
翌朝、村から連れてきたハトの足に手紙をくくり付けたマルクは、それを空へと飛ばした。
何日先になるかは分からないが、移民者が来る日も近い。
それに、ローザとフィリップが結ばれる日も・・・。
胸が締め付けられるような思いに駆られながらも、マルクは平静を装って、空の雲を眺めていた。
その時、ローザの叫び声が静寂を切り裂いた。
「どうした・・・!」
急いでローザの元に駆けつけたマルクは言葉を失ってしまう。そこには、見知らぬ男達の姿があったのだ。
盗賊。
最悪の言葉がマルクの頭の中にこだまする。旅の途中で何度か困難には遭遇したが、盗賊ほど達の悪いものはない。彼らは容赦がなく、また脅しが効かない。
マルクはフィリップの姿を探した。人数的には、それほど多くない。フィリップがいれば・・・。
「あ? 探してるのは・・・こいつか?」
盗賊の1人がマルクの慌てる様子を見て、にやけた表情のまま、縛られて動けなくなったフィリップを突き出してきた。
「そ、そんな・・・」
「女を先に捕まえたら、すぐに大人しくなっちまったよ! 全く、間抜けな奴だぜ」
高笑いをする盗賊に、フィリップは悔しそうな表情を見せるだけだった。
「さてと、食料と資源と・・・女を頂いてくか。そうしたら、お前らは助けてやるよ」
「なんだと・・・!」
「おっと、恐い顔をすんなよ。女の命が惜しくないのか?」
「くっ・・・!」
マルクは怒りを抑えながら、フィリップとローザの様子を見た。ローザは既にうなだれて、抵抗の意思を見せていないが、フィリップはまだ諦めた気配ではなかった。
「・・・・・・わかった。食料を渡す。資源も渡す。だから、僕達の命は奪わないでくれ」
「ほう・・・物分りが良くて助かったぜ。じゃあ、早速だが、渡してもらおうかな」
マルクの言葉を聞いて、一瞬ローザは驚きの表情になり、その後、怒りとも困惑ともつかない、微妙な感情をその顔に映しだした。
「・・・食料と資源を集めるのに、少し時間がかかる。待ってくれないか?」
「あー、いいぜ。どうせ抵抗しようなんて考えても、お前みたいな腰抜けが、どうこう出来るとは思わねぇしな! ハハハハハハハ!」
どうやら、ローザを捕らえてる男が頭らしい。マルクを皮肉る言葉に、盗賊たちが笑い転げるなか、マルクは冷静に状況を確認していた。
数分後、資源は集まった。元々、一箇所に集めて隠しておいた物だ。集めるといっても、そんな手間はかからない。ただ、準備しておく事があった。
「約束の資源と食料だ」
「おお、早かったじゃねえか」
「さあ、フィリップを解放してくれ」
「おっと・・・こいつの解放は、俺達がそいつを頂いたらだ」
「・・・・・・じゃあ、こいつをそっちに運ぶぞ」
マルクは、資源と食料を積んだ荷車を、盗賊達の方に押し始めた。
盗賊達はその荷車を奪うように引き寄せると、マルクに下がるように命じた。
「さて・・・中身を確認させてもらうぜ」
「・・・好きにしろ」
数人の盗賊が、荷車を開けようとする。その瞬間、マルクは叫んだ。
「ローザ、伏せろ!」
ローザは突然の事に戸惑いつつも、素早く身を伏せて姿勢を低くした。
虚を突かれた盗賊達は、いきなり大声を上げたマルクに視線を向けた。
そして、荷車は爆発した。
鉱山採掘用に持ってきた火薬を集めて、空の荷車に詰めておいたのだ。
それを時限式で爆発させたマルクは、ナイフを取り出し、ローザを捕らえていた盗賊の頭に向かって走りだした。
爆発に狼狽する盗賊達は、マルクを押さえる事が出来ない。マルクは、自分でも驚くほどの機敏な動きで、盗賊の頭からローザを引き離すと、フィリップを助けるように、もう一本のナイフをローザに渡した。
「この野郎!」
ようやく我に返った盗賊の頭は、マルクの攻撃を辛うじて防ぐと、自分もナイフを持ち出し対峙した。
「なめやがって! てめぇら全員殺してやる!」
「・・・・・・なめてるのは、そっちの方だ」
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#comment_num2(10)
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