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「っ何するつもりだよ、こんな所で!」
放課後、今日はバックギャモンでもやるかと用意をして古泉を待つ事10分。
なかなか部室に来ない古泉を探すという命を団長様から下され、仕方が無いのでメールをしたら、化学室で後片付けをしていてそれが終わらないから手伝って下さいと返ってきた。それで化学室にわざわざ出向いてやったんだ。
さっさと片づけを終わらせ古泉を部室に引きずっていくつもりだったのに、こいつのどこに何のスイッチが入ったんだか、俺は古泉に机の上にうつぶせに押し付けられて、全く身動きが取れないという状況に陥っている。説明終わり。
「少々思いついたことがありまして」
耳元で囁かれ、ニーソックスと太ももの間に指を入れてずり下げられる。そのまま内腿の際どいところを撫でられた。おおおお前、こんな所でナニするつもりでいやがる!
足をばたばたと動かし抑えつけている古泉を蹴ろうとするが、その寸前でセーラー服の上着の裾から侵入された手に背中をなぞられ、ぞわりとした感覚が走る。
「これ以上は冗談じゃすまねえぞ。離せ!」
「鍵は掛けましたから、誰も入ってきませんよ。ご安心下さい。ここはガラス戸からも死角ですし」
そういう問題じゃない!後ろからカチャカチャと金属音がして、次いでしゅるっと衣擦れの音。あっという間に両腕が手首のあたりで拘束された。
「暴れますとベルトの痕が付いてしまいます。大人しくして下さい」
野郎…!完璧調子に乗ってやがる。
いつの間にやらスカートがめくり上げられていて、指がつっと下着の上から大事なところに触れられ、反射的にびくりとした。
「もう湿ってますけど、机に押し倒された時点でこういった展開を期待してました?」
しーてーまーせーんー!もう嫌だ、なんなんだこの変態!
横目で睨むと、古泉はむかつくくらい爽やかな笑顔で、ご安心下さい、ここでは最後までしませんからと抜かしやがった。そのまま暫くの間、布地越しに執拗に弄くられて、やがてくちくちとした粘着性のある音がするようになった。
「ぁ、やめ、ろ ば」
何度言っても聞く耳持ちゃしねぇ。まぁやめろと言う俺の声も弱弱しくて、かつ硬くなってきた尖りに指が掠めるたびに喘いでいるようじゃ古泉が止まるわけが無い。
「んんっ」
入り口をぐいっと押され、体から力が抜ける。くそ、結局ろくに抵抗できないまま流されてしまっているじゃないか。もうちょっと何とかならんものか俺の体は。
女の武器を使えばこのアホ泉は止まるかもしれんが、泣いて懇願するのは俺のプライドに反する。それにひょっとしたら、ますます行為がエスカレートする危険さえある。ああ面倒くさい男だ。どうしてこんな奴を好きになってしまったんだろう。
「こいっずみ、も う」
うつぶせのままなので、そんなにあるわけでもない胸が圧迫されて苦しい。やめてくれ。
あとこれ以上弄くるな。下着がぬるぬるして気持ち悪い。これ穿いて帰らなくちゃいけないのに。どうせなら直接さ……いやいやいや!
「もうよろしいのですか?」
軽々とひっくり返されて、机の上に仰向けにされる。
こいつさっきの「もう」の意味を勘違いしてやがる。は、早く挿れてだの、そういう意味じゃないんだぞ!文句を言ってやろうと古泉の顔を見たら、なんだか気が削がれた。古泉の奴め、多分今の俺と同じような表情をしてやがった。目を潤ませ、吐く息は速くて熱い。端的に言えば、欲情している。俺のどこがそんなにいいんだよ…馬鹿。
下着を抜き取ろうとする古泉に抵抗する気はもはや無い。されるがままに脱がされた。足を大きく開かされ、その間に古泉が割って入る。
「そう言えば明るいところで見るのは初めてですね」
途端、顔が紅潮する。何度か体を重ねているものの、それなりにムードを大事にしてくれていたから、いつも部屋は暗くしてくれたし、ましてやこんな風に学校でキス以上の事はしてこなかったのに。
片足を古泉の肩に乗せられ、古泉の顔が俺のその……うん、あれだ……にぐっと近くなる。太ももにふわふわとした髪が当たりくすぐったい。
「や、だ馬鹿、腕ほどけ!もうやめろ!」
「まだまだ下準備の段階ですよ?止めるわけないじゃないですか」
「んんっ!?」
あろうことか古泉はそのまま顔を寄せ、先程から溢れてくる愛液を舐めやがった。
「ひゃ、ゃ、舐めるな変態!」
「あまり大きな声は出さないで下さいね。他の人間に聞かせるのは嫌ですから」
硬く芯を持った突起に軽く歯を立てられ、大きな嬌声を上げてしまう。
「お静かに」
くすくすと笑いながらやさしく上下に舌を動かす。ぬるついた舌で内部を浅く探られて、体が知っている快楽への期待が抑えきれない。
「ふふ、僕の口から糸を引いてますよ」
自分の唇をてらてらと光らせて微笑まれ、思わず顔を背けた。いちいち言うな。自分の体がどうなっているかなんて俺が一番良く分かるっての。
とろりと液体が尻の方まで伝っていく。その感触さえにぞくぞくした。
「さて、もういいでしょうか」
愛撫が止み、潤んだ目で古泉を見やると手に透明な太さ2センチくらいのものを持っていた。指でつまんで見せびらかすように左右に振ってみせる。
「僕のより小さいので楽に入ると思いますよ」
入り口の周囲を硬くて冷たいものがなぞる。
「ひ、なっんだよそれ!」
「試験管ですが」
んなことは見りゃ分かる。どうしてそれを俺の中に入れようとするんだよ!
「そこに棒状のものがあるからでしょうか」
お前はどこぞの登山家か!いや登山家と一緒にしては失礼だな。この変態大魔王!
「こういう機会でもないと、あなたの乱れた姿をゆっくり見る機会が無いでしょう?最中は僕もあなたを見る 余裕があまり無いものでして。……それにあなた、随分ともの欲しそうな顔をしていらっしゃいますよ」
どんな顔だよアホ!先程散々と舐められたそこから溢れた愛液を絡めとり、それを潤滑剤にしてゆっくりと俺の中へ入れていく。柔らかくとろけた肉はさしたる抵抗もせずにその異物を受け入れてしまう。硬いものがぬぷりと肉を押し開く感触が嫌だ。
「ぁあっ、は…や、抜けっよ」
「駄目です。……ああ、ほらきちんと入りましたよ。こんなところまで」
身体の奥深くで壁にぶつかった気がする。なんでこんなもんを突っ込まれなくてはならないんだ。ひくりと体が震えるたび、入れられた試験管も小さく動く。
「ぅ、抜けって、ば」
足りない。こんなのじゃなくてお前のがいい。
「お願いでしたらそれなりの仕方があると思いますが?」
「ゃあっ」
ぐりっと円を描くように動かされ、体が跳ねる。角度を変えて何度も出し入れされ、甘えるような高音が幾度も口をついて出る。ぐぷぐぷと液体が泡立つ音が部屋中に響いている気がして恥ずかしい。
「さあ、どうして欲しいですか」
こっちがねだらない限り、俺をいかせてはくれないつもりか。言わないと、でもそれを言うのは憚れる。逡巡している間も抽挿は止まらず、ゆるい快楽だけを与えられて身体が昂ぶっていく。
プライドか快楽かを秤にかけて、俺はとうとう屈服した。決定打が欲しい。
「お前の、がいい。挿れ、てくれ」
息も絶え絶えにそう言うと、古泉は一瞬目を瞠ったあと、リンゴのごとく顔を真赤に染めて下を向き前屈みになってしまった。
「……すみません。ゴムの持ち合わせが無いものですから、ご期待に添えることが出来ません」
そんな。一生分の勇気を使ってしまったと言うのに。空気読めねえやつだな。持っとけよアホ!
文句を言ってやろうと息を吸い込んだ拍子に下腹に力を篭めてしまい、ずるりと試験管が抜け出る感触がした。
「や、こいずみ、抜けちゃ」
慌てて声を上げると、すんでのところで古泉の手が間に合った。再び勢いよく中へ押し戻される。
「んんんッー!?」
一気に奥まで貫かれ、、強烈な快感が走りぬける。加減しろばか。
「す、すみません!」
試験管を割ってしまうんじゃないかというほどの強さでぎゅうぎゅうに締め付けてしまう。衝撃の余韻に震える身体に合わせ、俺から生える透明なガラスの管が切なげに揺れる。そのガラスを見つめる古泉の瞳は、無体を強いた恋人を案ずる男から獲物を前にした肉食獣のようにゆっくりと変わっていった。
なんだ、したいなら遠慮するなよ。許可が無きゃ出来ないか?唇を舐め、浅く速い息を少しだけ整えて、こいつの欲しいだろう台詞をくれてやる。
「…は、やく、いかせろ」
「かしこまりました」
古泉の手によって再び試験管が肉壁を擦りあげ掻き混ぜながら激しく出し入れされる。
「や、ぁ!?はや、はやいッ!て」
確かに早くいかせろとは言ったが、俺の状況もちゃんと見ろ!
いささか乱暴に中を荒らされ、同時にぷくりと赤くなった突起を押し潰され、神経がショートしそうになる。最初冷たかったはずのそれはすっかり俺の体温と同じ熱さになって、体が溶けてしまうと錯覚するほどに気持ちいい。
「ら、めっ、ぁッ!ら、め」
止めろといって止まるような奴じゃない。その前にちゃんと言えてない。酒が入っているわけではないのに呂律が回らなくなってきた。頭がおかしくなりそうだ。
「こんな顔、しているんですね。今まで見る余裕が無くて、とても勿体無い事をしました」
少し上擦った古泉の声が随分遠くから聞こえてくる。頭の中が段々と白く染められて、目の前に火花が散っているような感覚。終わりが近い。
「もッ、いか」
最後まで言い切らぬうちに古泉は俺の考えを酌んでくれた。試験管をぎりぎりまで引き抜かれたかと思うと、今までで一番深く突き入れられた。
「や、あああぁあ、ぁ…………ッ!!」
苦しいほどの快感が身体を貫き、大きく背を反らす。その衝撃は足の先から頭のてっぺんまでを何度も行き来して、びくびくと小刻みに身体を震わせ俺は果てた。


達したばかりの気だるさで身体をくたりと弛緩させていると、まだ試験管を銜えている俺のそこに古泉の視線を感じる。
早く抜いてくれないと、また熱が戻ってきそうだ。現に今も、視線を感じてはしたなくもひくついている。
「も、いいだろ。抜けよ。あとほどけ、腕」
終わってみれば、散々嫌だと言ったもののそう悪くなかったというか……まぁこういうのも、たまになら。こいつには言わないけど。
でも学校ではできるだけ止してもらいたい。見ているはずは無いと思うが、閉めたカーテンの隙間から向かいの部室棟が見える。あの位置はコンピ研かSOS団の部室の辺りじゃないか。もし一連の行為を誰かに見られていたら、俺は石像を抱いて海にダイビングするね。
「…古泉?」
声に咎める響きを持たせてもう一度呼んでみた。すると顎に手を当てて俺を見ていた古泉は、いいことを考えついたと言わんばかりに顔を輝かせ、とびきりアホなことをのたまった。
「……ライトを当てたら中まで見えますかね?」
言葉の意味を理解するのにたっぷり30秒は掛かった。
はあ?何を言っているんだねこいつは。
「探してきますからじっとしていて下さい。それ、締め付けて落とさないようにしてくださいね。危ないですから」
はああああああ!?どれだけ変態なんだ!フロイト先生もドン引きだっつの!
「単なる学術的欲求ですよ。女体の神秘に興味があるだけです」
古泉はいつもの微笑を浮かべにこやかに言い切った。ここは化学室であり、保健体育の授業をするところじゃあーりーまーせーんー!!
いそいそと棚を漁り始める古泉の背中を視界の端に捕らえながら、俺は肺活量いっぱいに吸い込んだ空気を溜息に変換した。

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最終更新:2007年06月30日 18:13