GM:時間軸は、フォルトが機嫌を損ねた直後です。
イアとヘリオス以外はテントから出ています。
ヘリオスは疲れ気味なのか(寝返り打てない体なので)、軽くうとうとしています。
ヘリオス:(寝息は時折乱れている。安眠とはいかない様子)
グラツィア:フォルト様…怒っておられるのですか?
フォルト:(剣からの声)はい。(断言)それがなにか?
グラツィア:…返事をくださって良かったです。
フォルト:無言を貫くのも大人げないですから。でも、怒っています。
グラツィア:怒らせてしまってすみません。
フォルト:はい。
グラツィア:正直、ここまで怒られると思っていませんでした…。
フォルト:はい。
グラツィア:…………。(心:どう言ったら良いのでしょうか…)
フォルト:(無言)
グラツィア:…………。(心:どうしましょう…)
(ヘリオスを揺する)
ヘリオス:んん…。
マユラ:(テントの様子を伺いに来た)こらこら、人恋しいからって怪我人起こすんじゃないわよ。
…こいつ、怪我人?まあ怪我人か。
グラツィア:ユラ様…。
どうしましょう…。
マユラ:え?何が!?
死んだの!?ヘリオス!!
グラツィア:あああ、いえ、そうではなく…。
マユラ:びっくりさせないでよーーー!(小声で怒鳴る)
グラツィア:死んだら蘇らせる方法を探します。どんな手を使っても。
マユラ:そうねえ。あたしも蘇ったクチだから、いけるわよきっと(にっこり)
グラツィア:はい(にっこり)
マユラ:で、ほんとは何があったの?
グラツィア:フォルト様が怒ってしまって…。
マユラ:フォルトだって怒ることくらいあるわよ。こころを持ってるんだし。
グラツィア:ですが…。明らかに私の失言ですので…
マユラ:失言って?
グラツィア:ヘリオスがあまりにも剣が欲しいと言うものですから、私の剣を譲りましょうか、と言ったら。
フォルト様が怒ってしまって…
マユラ:なんでヘリオスが剣を欲しがるの???
というか、なんでフォルトが譲渡されちゃうの???
グラツィア:
シャノンさんに剣を譲ってくれって言っていたので…。
でも、シャノンさんは放さないって言ったので、なら、私が…と言ったのです。
マユラ:うーん、話があまり読めないけど、「メルリースという存在を譲渡しようとした」のね?
グラツィア:結果的にはそうなります。
マユラ:あたしも一時的に渡したわね、ヘリオスに。
『あたしが死ぬ間際に』。
グラツィア:はい。
マユラ:あたしはソニアの心がわかる。
ソニアはすごく口べたで口数が少ないけど、「もう、あるじと二度と引き離されたくない」って切なる思いを感じるわ。
だから、あたしが前、死ぬって覚悟したとき、ソニア泣いてたもん。
グラツィア:そうですか…。
マユラ:かっこつけのブルーや、飄々としてたカスケも、根本はそうじゃないかと思う。
ネロみたいに、わんわん泣けたら楽なのかもね。
グラツィア:どうしてみなさんそこまで『その人』なのでしょうか。
マユラ:そんなの当然じゃない。
過去世は過去世。今は今。
あるじのそばにいたいって気持ちは、愛情を知ってる動物ならみんなそうよ?
イアって、可愛い顔してペットを道に捨てるタイプなの?
グラツィア:いえ。
私はずっとヘリオスの傍にいるつもりなので、ヘリオスに渡しても、私は傍にいますから、今とあまり変わりはないと思ったのですが…。
マユラ:ふーん。じゃあさ。
グラツィア:はい。
マユラ:あたし恋人っぽいことなにもしないし、ずっと傍にいるけど邪魔しないから、ヘリオスの所有権だけあたしにちょうだい。いい?
グラツィア:ヘリオスの所有権???
マユラ:うん。名目だけの所有権。今と別に変わらないわよ?
ただ、ヘリオスはあたしのものってだけで。
グラツィア:ヘリオスがそれでいいなら、良いですが…。
マユラ:いいのね。(心:イアってどこまで天然なのかな!!)
じゃ、もらうね。ヘリオス。
グラツィア:んんん…。(少し悩んでいる)
それは嫌ですが、ユラ様の提案は、今とあまり変わらない気がするのですが…。
マユラ:(ゆさゆさ)おーいヘミゾン、ゾンビ仲間としてあたしのものになーれ。
いいからはいって言う、ほら、はいって言いなさい!
ヘリオス:(半寝ぼけ)んん…?なんだ?…はい…、で、いいのか?
マユラ:よろしい!!(*^▽^*)
これでヘリオスはあたしのものね。
普段はいつもと変わらないけれど、彼の生死に関わるとき、あたしが権限を持つから、そこんとこよろしくね。
あと、あたしのものだから、あたしが命はって守るけど、口出ししないでね?
恋人としては全然興味ないけど、あたしのものだから。
グラツィア:死ぬ、は分かりますが、生きる、はどういう場面でしょうか。
マユラ:ヘリオスが大変なとき、あたしが全力で、あたしのすべてをかけて彼を助ける。
だってあたし、ものは大事にする主義だし。
グラツィア:分かりました。
マユラ:いいのね?
グラツィア:何か問題があるのでしょうか。
マユラ:(心:クソ鈍感!!!)嫉妬しない?
グラツィア:嫉妬ですか?
マユラ:うん。
グラツィア:今と何も変わりませんし、私よりユラ様が守って下さった方が、ヘリオスが助かる確率は上がりますし…。
マユラ:あなたの恋人は、他人のものなのよ。
あなたのものになれないのよ。
グラツィア:こ、恋人ですかっ!!(照)
マユラ:(心:今更そこ、照れるの!?今更!?Σ(◎△◎;))
グラツィア:いえ、まだ、その…。
マユラ:あ、ふーん。な・る・ほ・ど。
まだ、ひとつになってないってことかあ。
グラツィア:ひとつ…ですか??
マユラ:えっちしてないってこと。
グラツィア:えっち???
マユラ:ええー、と、それ以上具体的に言わせる?(照照)
こ、交尾…。
グラツィア:交尾っ!!!!(真っ赤になって俯く)
マユラ:(ぴーん)
ねえイア。30分くらいテントから出てくれる?あ、別にいてもいいけど。
傭兵仲間はよくやってたことなんだけどね。戦いの前にすると、体が軽くなってすっきり動けるんだって。
(心:あたしはしてないけどねっ!!)
グラツィア:分かりました。(テントから出る)
マユラ:だから、ヘリオスと交尾するけどいい…って最後まで聞けよオイ!!
ヘリオスとあたしがやっちゃっていいのーー!?!?><
グラツィア:……。(戻る)
マユラ:イアもまだなんでしょーーー!!!あたしが先でいいのーーー!!??
グラツィア:……???
マユラ:(心:というかなんであたしがコイツに処女あげないといけないのよ!!絶対いやーーーー!!!)
グラツィア:順番があるのですか?
マユラ:順番って、なにそれお妾さん的な???
とりあえず入ってきなさい。はい、おいでイア!おすわり!
グラツィア:あ、はい(ちょこん)
(心:ユラ様、可愛い。でも、言っていることはよく分かりません)
マユラ:(小声)ヘリオス、さすがに起きてるわよね。
ちょっと手伝ってよ。
寝たふり決め込んでる諸悪の根源優柔不断野郎、ついでにすぐ死にかけるヒロイン男!
ヘリオス:(小声)半分以上は言いがかりだ!
ながれ:ヘリオスの評価、間違っていない(笑)
マユラ:………(ごくり)見てなさい。これが、あたしのものって意味よ。
(ヘリオスのズボンを少しずらす)
グラツィア:!!!(顔を手で覆う)
ヘリオス:(小声)おい待て、ちょ、やめろっどこまでする気だ!?
マユラ:(小声)わかんないこういうのやったことないからあああああーーー!
(心:やば、手が震える…!あああ、胆力出せマユラ!これくいらいどうってことない、大勢に襲われかかって危なかったことだってあったし、仲間のエッチシーンなんて山ほど見てきたし!!)
マユラ:(ヘリオスの息子を取り出す)
グラツィア:(背中を向ける)
マユラ:イア!見てなさい!あたしのものでいいっていったのはあんたよ!
ヘリオス:(心:おいおいおいおい!!こっちマジ動けないんだぞ!!!頼む、やめろってー!!)
ソニア:(心:ユラ、無理するな。見てるほうが恥ずかしい。未通女(おぼこ)が格好つけてもまったく様になってないぞ。
マユラ:(心:ソニアは経験あるって言うの!?)
ソニア:(心:生前はあるに決まってるだろ。子はできなかったがな)
マユラ:(心:ソニア、仲間だと思ってたのに~!!
あああああコンナモノみたくないいいい目の前ぐるぐるするうううう)
マユラ:見なさいイア!
あたしのものでも平気なんでしょ!
これは、その、た、たたかいやすくするための、その、おとこのひとの、清涼剤的なこうい、こいびとむかんけい…っ!
グラツィア:無理ですっ!!!
マユラ:なんで無理なのよ!!!(キレ気味)
グラツィア:なんでと言われましても…どうお伝えして良いのか…。
マユラ:何か見たくない理由があるの!?
グラツィア:恥ずかしいので…すみません…。
マユラ:恥ずかしいだけで…。
あたしとヘリオスがするのは、平気なんだ…。
ヘリオス:(小声)こらっ!!!お前の魂胆は解るが、本気で乗るなよやめろよ!!!
マユラ:(小声)く、くちで、やろうと…。
ででででも、やったことないから、角度的に、してるように見えたらって…。
マジ無理ホントは顔近づけるのも無理…。
ヘリオス:(小声)頼むからもうやめてくれ…俺の精神がダメージ喰う…。
マユラ:(小声)てめーに拒否権なんざねえ!
マユラ:ねえ、平気なの?イア…。
グラツィア:平気、と言いますか…。
ヘリオスの心が揺らいでいないのが分かっていますので…。
ヘリオス自身が、ユラ様とそうしたいと言っているわけではないので…。
マユラ:………。(心:こっち方面で攻めても駄目とかなんなのイアって。宇宙人なの?)
(ヘリオスのズボンをがぼっと直す)
ヘリオス:(心からの安堵)
マユラ:(ヘリオスの義手にキス)
グラツィア:!!!(じーっと見る)
マユラ:よいしょー!あたしの能力を持ってしても重いわね。
でもあたしなら、この腕を抱えて動けるわね。
イア。あんたの心がどうだっていいし、ヘリオスの心もどうだっていい。
恋的なことは、あたしはあんた達に感じないから。友情だから。
グラツィア:はい。
マユラ:でも、この腕はあたしのもの。誰にも渡さない。(頬ずり)
いのちが宿るこの腕は、永遠にあたしのもの。あたしが死ぬまであたしのもの。
ヘリオス:(心:この状態で俺が寝てるってもう無理があるだろ…逃げられるなら逃げたい)
グラツィア:ユラ様、腕が好きなのですか?
マユラ:はっ!?Σ(◎△◎;)そんなシュミないから!
中に宿ってる、ヘリオスが好きなのよ。このいのちが好きなの。
このいのちは、イアがあたしに譲ってくれた大切な宝物。だからずっとずっと大事にする。
あたしだったら簡単に手放したりしない。ずっとずっと、魂を重ねるように大切にする。
グラツィア:違います。ユラ様、それはカスケ様のものですよ。
マユラ:違うわ。あなたのものだったのよ。
ヘリオスはいつも、あなたのために生きるってずっと言ってるわよ。
あなたがいなかったら、こいつはゾンビにもならず、ずーっと昔にぽっくり死んでるの。
あなたのためだけに蘇生したこのいのち、この核は、あなたはポイっと他人にあげられるのよね?
グラツィア:私がいなかったら、ヘリオスは死んでいません。
マユラ:死んでるわよ?
グラツィア:どうして言い切れるのですか?
マユラ:ヘリオスから話聞いたことあるもん。かなりヤバイ橋渡ってたって。
あのアルティアス頭領の居場所突き止める寸前だったらしいし、まあ殺されてたでしょうね。
その時は、仕事ミスったから死んで当然みたいに覚悟の上で死んで、終わりだったんじゃないかしら。
グラツィア:ヘリオス、そうなのですか?
ヘリオス:!?
………(寝たふり)
マユラ:(小声)もう無理でしょ。
ヘリオス:(小声)逃がしてくれ頼む。
下手に今発言したら、いろんな爆弾に着火する。
マユラ:(小声)はいはい、ヘタレねー。
イア。ヘリオスはね、あなたのためだけに今、生きてるの。
あなたはそれを、スープを回し飲みするみたいに、簡単に他人にあげちゃえるのね。
グラツィア:私は、何かおかしなことを言っているのでしょうか。
マユラ:「その人のためだけに生きてる存在」が「その人」に捨てられたとき、相手が、存在意義ぐらつくほど傷つくってわかってないのね。
好きなだけ傷つけたらいいと思うわ。
そんなにいらないなら、フォルトも私がもらうけど?
グラツィア:それはダメです。
マユラ:フォルトにとっては、ヘリオスでもあたしでも同じよ?
あなたには違ってもね。
グラツィア:そうなのですか!?
マユラ:そうよ。
あなただけがあるじなんだから。
あなたに捨てられた先なんて、どこでも同じよ。
グラツィア:フォルト様、そうなのですか!?
フォルト:知りません。答えたくありません。
そうですね、じゃあマユラのところに行きますわ。
わたくしが誰のものになっても、存在さえあればよいのでしょう。
わたくしは、あなたにとって友愛でも仲間でもなく、家畜として譲渡されるものだとよくわかりました。
グラツィア:私にとって、フォルト様は家族です。
フォルト:家族を他人に売り渡すのですか、そうですか。
グラツィア:売り渡した訳では…。
フォルト:わたくしの力だけが目的で、ヘリオスが元気になればわたくしとの絆などどうでもいいのでしょう。売り渡すと同じです。
グラツィア:ユラ様。人は…誰かの物になれるのですか?
マユラ:奴隷はそうだけど、そういう意味じゃないわよね。
えっとね。人は、自らが選んで誰かのものになることができるわ。
たとえば、騎士が王にそう申し出るように。
結婚の際、互いが互いに誓うように。
マユラ:あたしは思う。剣に宿る動物たちは、今世では、あたしたちを選んでくれたんだって。
自分を差し出して、「あなたのものになります」って言ってくれてるんだと思う。
まあ、それぞれに見返りを求めてるっぽいけどね。
でも、あたしはその絆が嬉しいわ。だから、死ぬまで放さない。
前は死んだから手放したんであって、生きてたら絶対手放さないわ。
グラツィア:フォルト様は、私を『選んだ』のですか?
フォルト:イア。私は、最初から貴方にしか反応を返しませんでした。
神殿長が適正あるものを探すとき、必ずあなたの手に渡るようにしました。
わたくしは、貴方を、小さな時からずっと見守っていたから。
貴方しかいないと…。
グラツィア:そ、そうだったのですか!?
フォルト:過去です。もういいです。
わたくしはマユラのもとに行きます。(すねまくった声)
グラツィア:フォルト様!(剣を抱きしめる)
フォルト:知りません。知りません。イアなんて嫌いです。
グラツィア:嫌いでもいいです!
私は、フォルト様が前以上に好きになりました!
フォルト:でも、ヘリオスにわたくしをあげてしまうのでしょう!?
グラツィア:いえ、やめます。
マユラ:はやっ!!!
決断翻すの、はやっ!!!
グラツィア:私は、正直、神殿から厄介払いをされたのだと思っていました。
いろいろと、してはいけないことをしていたのは分かっていましたから…。
フォルト:違います。違います。
わたくしが貴方を選んだから、適正者は貴方しかいなかったのです。
グラツィア:ヘリオスと過ごした時間は、私にとって特別でした。
フォルト:その姿も見ていました。痛々しい貴方も見ていました。
グラツィア:ヘリオスが死んだと知って…。(ぐず、ぐず)
全てが止まったようでした。
ヘリオス:…ごめんな。泣くなよ…。
マユラ:えっこのタイミングで寝たふり解除!?Σ(◎△◎;)
ヘリオス:だってグランが泣いてんだぞ、それだけは我慢できるか!
マユラ:あたしにくわえられかけても寝たふりできたのに!?
ヘリオス:そういうのは仕事で慣れて…!………ごほん。
グラツィア:周囲も私の異変に気付いたのでしょう…。
私が、懸命に普段通りに振舞おうとすればするほど、周囲の反応はおかしいものになっていました。
そうして、5年が過ぎて…。
今まで外に出た事のない私にいきなり旅に出ろと言われたので、道中で死んでもいい者を選んだと…。
まさに『裏切者には死を』なのだと思っていました。
フォルト:違います…違います!!
神殿長は貴方が傷つき果てていることを知っていました!
だから、貴方をできる限りそっとしておいた、なんの追求もしなかったのです!
貴方は、愛されていたのです!!
グラツィア:そうだったのですね…。
フォルト:5年の時を過ごしても、貴方の心は凍り付いたままでした。
だから、神殿長は、他の適正者を探すのをやめ、貴方にわたくしを託しました。
外の世界が、貴方にとって、心をとかす最後のチャンスだと…!
グラツィア:私の時は、あの箱を見た時から止まっていたのだと思います…。
(はらはらと儚く涙を流す)
ヘリオス:(心:『箱』…。アルティアスがするアレか。あんなの開けちまったか…)
フォルト:神殿長も、わたくしも、ずっとずっとあなたを愛していました。
でも…わたくしは、貴方を選ばなければ良かったですね…。
そしたら、そんな誤解をすることも無く…。
グラツィア:私は、3歳の時に神殿に預けられました。
フォルト:貴方は女の子のように可愛かったですね。
かつてのあの御方を思い出しました。あの御方も金色の髪、青の瞳だったから。
グラツィア:そんな頃もご存じなのですね…。
フォルト:まだ何も知らない、ここに来た意味さえも知らない、幼い貴方。
すくすくと育つように、わたくしは祈りました。
いつしか、わたくしは、選ぶなら貴方だと…勝手に思ってしまって…。
グラツィア:私は、一人ではなかったのですね。
こんなにもフォルト様に愛されていたなんて…。
ありがとうございます。
フォルト:………。
どんなに愛しても…。
恋人ができたら、母はぽいっと捨てられると理解しました!!!
ながれ:ああ、それは世の母が思う事。
GM:だよねー(笑)
グラツィア:フォルト様…。
何とお言葉をかけて良いのか分かりませんが…。
フォルト:やっぱりイアなんて嫌いです!
(ふわっと実体化して、ぎゅっとイアを抱きしめた)
きらいです…。ぐず…ひっく、ひっく…。
グラツィア:フォルト様…。
ぐず…ぐず…。
フォルト:捨てないで……。
グラツィア:捨てません。
こんなにも愛してくださっている方をどうして捨てられましょうか。
フォルト:(ぎゅーーー)
グラツィア:母にベッタリな子供でも良いのですか?
フォルト:わたくしは子を亡くしているのですよ?べったりべったりしてください!
グラツィア:。・゜゜ '゜(*/□\*) '゜゜゜・。 ウワァーン!!
(フォルトを抱きしめる)
フォルト:(抱きしめ返す)
マユラ:はーーーー。壮絶な母子げんかだったわ…(^_^;)
グラツィア:ぐず、ぐず…。
マユラ:さて、あたしはここらで退散としますか。
イア。ヘリオスはのしつけて返すわ。
所有権含めて、あたしのタイプじゃないからね!(笑)
ながれ:ユラちゃん、ええ子や…。
ヘリオス:(心:俺が諸悪の根源なのかよ…(^_^;)俺、フォルト欲しいとか一言も言ってねえのに…)
ながれ:男はここで悪者になっておくのが大事。
マユラ:(テントから出て行こうとする)
グラツィア:ユラ様!
マユラ:え?呼んだ?
グラツィア:ありがとうございました。
大切なことをたくさん教えてくださって…。
マユラ:大丈夫。これは、でっっっっっっっっっかい貸しとしてヘリオスに乗っけておくから。
ヘリオス:(心:なんで俺なんだよ!!)
グラツィア:はいっ!!
マユラ:借り逃げしたら、末代まで追いかけてやるから☆(するっとテントを後にする)
グラツィア:フォルト様、ずっと一緒にいましょう。
ヘリオスと一緒に。
ヘリオス:フォルトを奪おうなんて、俺はこれっぽっちも思ってないから…。
フォルト、あんたはずっとグランの剣だよ。
フォルト:ええ。貴方の手に渡ったら、心を閉ざして力を封印しようと思っていましたから(にこー)
ヘリオス:(心:やっぱこいつら似てる)
フォルト:イア。…ほら、目が真っ赤。
少し休みなさい、ヘリオスの側で。
何かを察知したら起こします。
グラツィア:はい、ありがとうございます。
ヘリオス、くっついてもいいですか?
ヘリオス:もちろんいいぜ。
今、体を起こせねえから、お前からこっちに来いよ。
グラツィア:(剣を胸に抱きしめて、ヘリオスの腕の中で眠る)
ヘリオス:(使える方の腕で抱き寄せる)
おやすみ、グラン。
…………(心:はあーーーーーーーーーーーーー)(魂吐きそうな溜め息)
最終更新:2018年07月11日 13:50