<『ルーダー』は、組版やデザインで使われる図形。
頂点が上下左右を向いた菱形である。
図形としてはダイヤ、ダイヤモンドと同意味>
GM:貴族であり、騎士。
爵位は子爵、長子にて跡継ぎ。
箔をつけるためだけに騎士学校に通ったというやる気なさ全開で、今も騎士に属してはいるが、基本自宅待機。(緊急時に呼び出されるだけ)
剣術、体術は平均的で、最も優れているのは水魔法と風魔法。(本来の要素は魔術師のようだ)
皮肉屋で、丁寧な口調で毒を吐くが、その口調がとても丁寧なので言い負かされる場合も。
真面目な相手をからかい倒すのが好き。
アルシスのことを気に入っていて、レストランにもよく顔を出す。
食事も男も女もおいしく食べる。
GM:時間はあの、忌まわしき時。怪我をして帰還し、療養している頃のこと。
ルーダーという先輩騎士の存在は知っていた。
騎士学校を何年も通っていたエリートの筈が、さぼりすぎて出席が足りず退学。
訓練場に移動になり、そのころ先輩だったので知っている。
GM:まともに筋肉トレーニングもしない。男も女も口説く。
いつも芝居がかった口調で誰かをからかい遊ぶ。…おおよそ騎士とは言えない人物。
それが、怪我を癒しているアルシスの元に、見舞いにやってきた。
ルーダー:(百合の花束を持ってあらわれる)アルシス君。怪我はどうだい?
アルシス:(寝てます)
ルーダー:眠っている…のかな。……そうだね。ひどい戦いだったと聞いているから…。
ルーダー:(普段誰にも向けていない微笑みを見せる)
ルーダー:花瓶は…さすがに、君の部屋を荒らすわけには行かないか。(しばらく考えて、床に花束を置く)
ルーダー:君が生きていて…生きていてくれて、よかった。
はは、眠っていてくれよ?こんなこと、起きている君に聞かれたら、また「何の冗談だ!」って怒鳴られる。
アルシス:1D100<=55 起きられるかどうか
Cthulhu : (1D100<=55) → 13 → 成功
アルシス:・・・ん...と..さん
ルーダー:…!?
アルシス君…?(手を伸ばして髪を撫でようとしたが、直前で思いとどまり、震える手を握り込むようにしてひっこめた)
アルシス:?...おじ...うえですか?
ルーダー:………。すまないね、違うよ。君が大嫌いな軽薄騎士、ルーダー先輩さ。
アルシス:....ルー...先..。申し訳あ...頭動か..くて。(本当にぼんやりしている感じです)
ルーダー:いいんだ。そりゃそうさ。体の怪我より重いものはこの世にあるからね。
起き上がらず、横になっているといい。
アルシス:あり...ざいます。
ルーダー:実は僕も、とっても暇なのさ。だからここに暇つぶしに来たんだよ。いかにも僕らしいだろう?
アルシス:少し...失礼、します(水飲むため起きます)
(たぶんあるであろうベット横の水コップに入れて飲む感じで花に気づきます)
見舞いの...花ですか?
ルーダー:ん?(足下を見て)おっと、僕の前に誰か来たようだね。危ない危ない、踏むところだったよ。
いやあ、美しいなあ!白百合!白騎士たる君にぴったりの花!純潔の象徴!
どうやら君はファンがいるようだね?(くすくす)
さて、花瓶があれば活けてくるけど、どうするかい?
アルシス:...そういうの、いいんで..ありがとうございます。
アルシス:花...。
アルシス:っ....ふぅく(もう色々あり過ぎて思い出し泣き始めます)
ルーダー:!!!
ルーダー:……っ(近寄りかけて、足を止める)
ルーダー:アルシス君…。泣くことは、悪いことではない。恥でもないよ。
だいたい、騎士団の恥の象徴がここにいる。君が何をしても僕にはかなわない。
………僕はとても軽薄なのは知っているね?そんな僕の腕でも…君は、温もりとして必要とするかい…?
アルシス:(体折りたたんで、顔覆い隠して泣きながらうなずきます)
ルーダー:(思いの外強く抱きしめる)
アルシス:あ、あぁぁぁぁぁぁ はぁうっぅ(もう色々耐え切れず嗚咽交じりでぎゃん泣きします
ルーダー:(苦しくはない程度に、強く強く抱きしめる)
アルシス:ふザケてる!!ナんで、生き残った?自分ダケ?死なせたあのトキッ !ファクトじゃく...デレば!!!
ルーダー:なんで生き残ったかって!?
そんなもの、戦場で、「なんで」なんて言葉が通じるか!!!
君は生きている、生き残った、それがすべてでIFなどない!!
………っ僕は、何に責められても…、君に殴られても……っ!君が、生きていたことが、ただ、それだけが…っ!
アルシス:ダメ...なンデすよ!!ひとりだけ...生き残ったって...。ひとりだけっじゃ
ルーダー:じゃあ君まで死にたかったのか!!ファクトのことを語り継げるのは君だけではないのか!!
ひとりだけじゃない!!
君は、「全員の魂」を連れ帰ってきた、そしてここにいるんだ!!
アルシス:それは...自分で無くても、.....よかったんですよ!!
ルーダー:僕は嫌だ!!!
君が生きていなければっ…!!!君が、君が……!!
アルシス君、他の誰かでは、だめだ、君は、生きて……。
アルシス:そんなの!!あナタノ...かってです...ヨ!
ルーダー:ああそうだ、僕の勝手だ!!僕はずっと勝手だろう、今更なんだというんだ!!
責めればいい、罵倒すればいい、何でも言えばいい!!
僕はたったひとりの生還者が君でよかったと神に感謝した!!!
アルシス:.....ナンで...。お願イ、デすから モう オレを...俺なんかの為ニ
ルーダー:ずっと、ずっと…。君が好きだった!!!
アルシス:....エ?
ルーダー:君を、愛している…んだ。
ルーダー:はは、馬鹿げているね。こんな僕が。
真実なんてどこにもないような最低騎士が。
君がロルーに赴くことを…反対して、騎士団に抗議したせいで、一年の謹慎処分を喰らっているんだからね…。
アルシス:そ、ンナ...。
ルーダー:馬鹿だと、笑ってくれ…。
ルーダー:僕は、僕はね…。悔しかった!
君にずっと嫉妬していた!!
君という存在のすべてが羨ましかった!!
君は何もかも、僕が叫ぼうが望もうが手に入らないものを全部持っていた!!
ルーダー:憎んださ!一時期は殺したいほどに憎んだ!
君を憎んで、憎んで…!!
……君の、すべてが、まぶしかったと、思い知らされた…。
アルシス:ヤメテ...やめ、てください...オ願いシマス...。(頭抱えて耳塞ぎます)
ルーダー:……すまない。
(ゆっくり頭を撫でる)冗談だよ。僕の冗談は、いつものこと、だろう。ね?
ルーダー:でも、君が生きていたから、ファクトの剣はここに戻ってきた。それは…誇っていい。
アルシス:オネガイします オレナンかを、必要としないで、自分なんかを!!賞賛されるよな人なんかじゃない!!
ルーダー:「捨て子」。
アルシス:!?
ルーダー:どうしたんだい?変な顔をして。
「捨て子のアルシス君」?
騎士になるということは、出生は筒抜けになると言うことくらい、理解しているよね?
アルシス:(聞きなれた単語で一瞬我に返ります)
ルーダー:いつもの顔にもどったね。
ルーダー:(びっくりするほど優しい笑顔)その出生が、僕は、とても羨ましかったんだよ。
アルシス:?羨ましい
ルーダー:ああ。
うらやましかった。心から。
ルーダー:君は、真の親を知らない。きっとこれからもそうだろう。でも君は、君が生きている間、生命をくれた両親に感謝するだろう。
そして、君は、素晴らしい養い親に出会った。君は親を尊敬していることを知っている。君は愛され、そして君も愛している。
君には4人もの親がいる。
ルーダー:僕は、忌まれて産まれた、不義の子さ。
父に憎まれ、母に疎まれ、そして、ある事件で「僕が母を殺した」。
…僕には家族は誰もいやしない。
アルシス:それは、貴方も家族をもう必要と思っていないからですか...?
ルーダー:違うよ。
アルシス:?
ルーダー:ヴィラフィード家には僕しか子がいない。跡継ぎは僕しかいない。
だから、僕が戦死することを父は願って騎士にしたんだよ。
世継ぎを産める母は死んだ
…僕は、なにもないんだよ。
ルーダー:生きることすら、道化を演じていた頃、君のお父様の料理を食べた。
………おいしかった、よ……。
あの料理、あとで聞いたら、君の…創作料理だって。
あの時はお父様が作ってて、残念だったよ(苦笑)
アルシス:(頭なでなで)
ルーダー:僕になんて触れて…気持ち悪くないのかい?誰でも口説く軽薄な毒舌男だよ?
アルシス:...同情。してほしいのかなって、少なくとも頭撫でたいと思ったのは自分です。
ルーダー:同情…か。あわれみは必要ないよ?
でも、触れられるのは、嬉しいね…。
哀れむというのは、相手を蔑むことだからね?まあ、君にならいいかな(少し笑う)
アルシス:目上の...先輩に失礼だとは思っていますけどでも...好意を持ってくれた人に優しくしたいのは、いいのかなと。
ルーダー:そうだね。伝える気なんて生涯なかった。
恥だよ、恥。今だけだ。いっぱい優しくしてくれ。
明日からは…くそ生意気で腹が立つ「ルーダー先輩」に戻ろうとも…。
アルシス:それは...少し、ヤダナ...。(頭撫でてて、抱きつかれていたことで体温上昇→寝落ち)
ルーダー:…お休み。アルシス君。
ルーダー:僕は永遠に君だけを愛する。だから、ずっと道化で、心の伴わない関係を演じていこう。
ルーダー:…父が病でね。僕はそう長くは騎士を続けられない。
ルーダー:僕は、放り込まれて騎士の勉強をさせられたけど…。願ったりだったんだよ。
僕は騎士になりたかった。
僕は、恩あるあのひとを、ダリアス陛下を守りたかった。
この命を、存在を、すべてを捧げたかった。
ルーダー:僕の母はね。父と険悪すぎて、父を殺そうと料理に毒を盛った。
しかも、「陛下暗殺」に見せかけて、ダリアス陛下と個人的な会食の場を狙ったのさ。
最悪な女だよ、我が実の母ながら。
幼かった僕は、ダリアス陛下に言ったのさ。
「かあさまが、スープに何か入れたのを見た」って。
…なんと、ダリアス陛下は事実を確認するやいなや、その場でその手で、母を斬り殺したのさ!僕の目の前でね!
ルーダー:陛下は言ったよ。
「私にどんな感情を抱こうともお前の自由。
小さき子爵よ、しかし絶対に目をそらすな。
自らの母の死を焼き付けよ。
その罪は赦されぬ。しかし我が剣で自ら断じたことで家名は赦されよう。
もし、私を憎むなら、命を奪いに来い。
もし、私に恩を感じるなら…そうだな、騎士になって私を守ってくれ」
ルーダー:僕は、陛下を憎いなんて思わなかった。むしろ心から感謝した。
守ってくれたことを、子どもながらに理解した。
だから真面目に、必死で、騎士の勉強をしたのさ。
ルーダー:そしてね。気づいてしまったんだよ。
この体は、筋肉は、剣を持つのに適していない。
鍛えても鍛えても、新人にさえ勝てない剣技。
走るとすぐ息が切れる肺。
病弱とまではいかなくとも、前線で戦える肉体じゃなかったのさ。
その代わり、魔法の資質はあった。
だから、騎士学校をさぼって、魔術師ギルドで自分の得意分野を鍛え、なんとか騎士にしがみつこうとした。
ルーダー:それが、もうすぐ終わる。
陛下のお側に行くことは、結局かなわないまま。
君のすべてが羨ましいよ、アルシス君。
そして、君のすべてを…ずっと、愛しているよ…。
ルーダー:ああ、神よ。
願わくば。
僕の、最初で最後の愛の告白が、アルシス君の記憶から、すべて消えてくれますよう…。
愛しい君を想い続けるなんて、僕らしくないじゃないか、ねえ…?
ルーダー:(悩んだ末に、髪の先ひとすじにキスをして、布団をかけなおし、部屋を去る)
最終更新:2017年01月31日 14:28