true tears (アニメ) まとめwiki内検索 / 「すこしだけ… 甘えてもいい?」で検索した結果

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  • すこしだけ… 甘えてもいい?
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第34弾 『すこしだけ… 甘えてもいい?』 「久しぶり」 どう声を掛けていいかわからず そんな事しか言えなかった 横になった比呂美は こちらに視線をくれてから 「ごめんね」 そう答えてくれた 比呂美の声は鼻声だ 普段の透明感のある比呂美の声とは程遠い 3日ぶりに聞く比呂美の声 たった3日ぶりだというのに その声が こんなにも懐かしい 「傍に寄ってもいいか?」 確認する 「…うん」 枕元までそっと近寄り腰を下ろした 比呂美は不安そうな顔で俺を見上げる 顔は熱のためだろう 朱が差している ところどころ髪が額に張り付いている 痛々しい少女を前に 俺は自信はなかったが 口元に笑みを浮かべた 「やっと逢えた」 それだけ言えた 額から落ちかけてい...
  • hiromiss
    ...3:遠回り 34:すこしだけ… 甘えてもいい? 35:こんな嘘だけ吐けたらいいな 比呂美視点ver 36:こんな恋いつか私もしてみたい 37:いつかきっと… 38:フォルティッシモ 39:ピアニッシモ 40:憧れのひと 41:お留守番 42:ごほうび 43:桜並木からのプレゼント 44:またね 45:ホイッスル 46:託された想い 47:魔法の呪文 48:オーバータイム 二人目氏 01:比呂美ENDエピローグSS 02:比呂美ENDエピローグSS外伝 03:比呂美と朋与 04:眞一郎の脳内劇場 05:比呂美と眞一郎のどきどき初デート 06:湯浅比呂美が仲上家に入った日 07:仲上家の騒々しい正月 08:6話比呂美号泣シーン補充 09:二人でおつかい 10:愛妻弁当パニック 11:比呂美のお色気大作戦 12:二人でお買...
  • こんな嘘だけ吐けたらいいな
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第7弾 『こんな嘘だけ吐けたらいいな』 眞一郎 「あれ、比呂美?」 比呂美 「あ、眞一郎くん。」 眞一郎 「今帰りか?」 比呂美 「うん。練習も終わったし、あとはお買い物だけ。」 眞一郎 「買い物?」 比呂美 「うん、おば様に頼まれて調味料を… 眞一郎くんは?」 眞一郎 「本屋にちょっと参考にしたいものがあって。」 比呂美 「参考? あ、ひょっとして絵本とかの?」 眞一郎 「あ、うん。」 比呂美 「ふうん。」 眞一郎 「俺もヒマだし一緒していいか?」 比呂美 「うん、ありがとう。でもいいの? 絵本とか描かなくて?」 眞一郎 「まあ、机に張り付いてるだけじゃあイメージわかないし。」 比呂美 「ありがとう。」 眞一郎 「重いもんなら任しとけ。」 比呂美 「助かります♪」 眞一郎 「途中のスーパーか?」 比呂美 ...
  • タイトル未定2
    前:タイトル未定 ◇ 「比呂美ちゃんはいいなあ」 「え?」 愛ちゃんが話題を変えた わたしが少し暗かったからかな… 「だって、ずーっと眞一郎と一緒だよね」 「ずーっと?」 「学校で、一日中」 「あ… 別に そんなに一緒って訳じゃ…」 「あたしとミヨキチなんてさぁ このお店でか、お休みの日だけだよ、逢えるの」 「そうなんだ」 野伏君と愛ちゃん 眞一郎くんがきっかけをつくったらしい ホントにもう 人の事ばっかり… わたしへのおせっかいだって… だけど 自分の想いを捨ててでも わたしを思ってくれての行為だとしたら それを責める資格なんて わたしに無い そう分かっているけど でも… 想っててくれたんなら… って、つい 思ってしまう この我侭な気持ち 抑えられない… 「いいなぁ」 ...
  • またね
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第44弾 『またね』 夕闇が迫るにはまだ間がある時間 校庭の桜の木の下で 頬をなでる風が心地いい 風にあわせてわたしの髪も踊ってる そんな髪のことは気にせずに 桜の花びらが舞い落ちるのを ただ眺めてる ひらひら くるくる ふーわふわ 見えない操り糸に操られるみたい 雪と似てはいるけれど リズムが違う わたしは雪のリズムのほうが好き 桜の花びら… 小さい頃には飽きずに眺めたりしたものだ だけど あのときから この桜の花びらが少し嫌いになった 中学にあがったばかりの あのとき あなたは桜の木の下で 何を思っていたの? 「眞一郎くん」 「…」 「眞一郎くんってば」 「ん、ああ、比呂美か?」 「また一緒のクラスになれたねっ!」...
  • 仲上比呂美の第一歩・前編
    第一回 True Tears 比呂美ショートストーリー    『仲上比呂美の第一歩・前編』                                            作 レンビンダミナ  比呂美との結婚式を翌日に控えた今日という日。俺、仲上眞一朗は、局所的に集まってきた親戚達の相手に奔走していた。  「お前のおしめを換えたこともあるんだぞ」なんて言われても、覚えているはずもなく。 それ以外にも初めて見るような人達が一同に会するのも、こういったイベントならではの特徴なのかもしれない。  昼間からドンチャンガヤガヤの大騒ぎの大宴会の中、俺はあちらこちらに呼ばれ祝福されつつ、お酌をしてまわるのに必死だった。  そんな時、比呂美が追加のつまみと料理を持って部屋に入ってきた。  「眞一朗、一人にしてごめんね。お義母さんがこっちはいいから眞一朗のところについ...
  • 桜並木からのプレゼント
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第43弾 『桜並木からのプレゼント』 ●承 #41『お留守番』の続きです 大きな池、それを取り囲むように続く桜並木 そよ風に舞う花びらたちが 風のかたちを教えてくれる ほどよく暖かくて 優しい春の香りが わたしたちをつつんでくれる 周囲には休日を過ごす人々の群れ こころなしか、ひとの動きも柔らかい 家族連れ、老夫婦、若いカップルさんたち… わたしたちはどう見えるだろう… ただの男女連れ? それとも恋仲の男女連れ? もし 恋仲にみえるなら それはどのくらいの? 少し先を行く彼との距離は いつもより少し遠いまま… 「よかったね、お天気よくて」 ぎこちない空気を何とかしたくて ついてでたのはそんな言葉… 「ああ、そうだな」 彼は自然を装いそう答えてくれた やっぱり少し...
  • こんな嘘だけ吐けたらいいな 比呂美視点ver
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第35弾 『こんな嘘だけ吐けたらいいな 比呂美視点ver』 ◇帰り道 「あれ、比呂美?」 突然、背後から声をかけられた どんなときでも聞き分けられる この声… 信じられないような幸運! 高鳴る鼓動を何とか制し なるべく自然に振り返る 「あ、眞一郎くん」 髪 大丈夫かな? 今日 靴 少し汚れたままなのに… 「今帰りか?」 どうしたんだろう こんな時間に? 「うん。 練習も終わったし、あとはお買い物だけ」 どうしよう 顔が自然にうれしそうになるの 止められない 「買い物?」 おねがい ドキドキしてるの 気付かないでね 「うん、おば様に頼まれて調味料を… 眞一郎くんは?」 ダメ 焦っちゃ 早口になってる 「本屋にちょっと...
  • "いくつかさせました"より前の話
    某キャラスレで書いている話のサービスシーンです。 比呂美と眞一郎がアパートで"少しだけ"します。 話が突然始まりますが、ご容赦を。しかも短くて申し訳ない… あと、サービスシーンなので、比呂美にエロエロ補正をかけました。 あっさり加減です。 「比呂美」 手が腰に回り、体ごと引き寄せる。 「眞一郎くん…」 二人はバスタオル一枚だけ身に着けていた。 「まだ…明るいね?」 比呂美の部屋は角部屋だ、陽の光がカーテン越しに全体を明るくしている。 「あぁ、そうだな…」 「すごく、恥ずかしいなぁ…」 「比呂美の顔がよく見えるから、俺は嬉しいけど、な?」 体を密着させた。 「眞一郎くん♪、ん…んん…ちゅ…ちゅぱ…んく…、  あっ!? ちょっ! 待って!…上で……あん………ぃゃ…」 比呂美からキスしてきた。眞一郎...
  • 新年度の始まり-12
    =そういえば、前の11。読み返すと朋与が強ヤンデレでもいけますね。 =完全に病んでしまっていて、心の中で黒い思考が渦巻いているような…。 =でも、そういうの嫌いなんで、書かないです。その代わり… 新年度の始まり-12 「じゃ、行こっか?」 「うん」 力強い歩調で歩き去っていった。手には可愛らしいお弁当箱。 2人は無言のまま歩いている。 校庭に面した空いているベンチに、少し離れて、座った。友達の距離でもなく、 面識が無いと思わせる様な他人行儀でもない、微妙な位置。どこかギクシャク としているが、険悪という雰囲気ではない。 「…」 朋与は黙ってお弁当を食べている。 「…」 あさみも同じ。2人は視線も会話も交わさない。この日、珍しく昼休みまでに 1回しか話していない。比呂美とは話すが、お互いに避けているようにも感じ られた。クラスメイト達は...
  • 比呂美のバイト その11
    【それはないです、比呂美さん…】 比呂美のバイト その11 (いやこれは反則だろう…)  初めて仕事着で出てきた比呂美を見て、眞一郎は内心で激しいツッコミを入 れた。初めて仕事着を着用する、バイト仲間の女の子達は、お互いに見せ合っ て、似合うだの綺麗だの、やいのやいの言っている。 「あ、眞一郎くん。似合う?」  比呂美がくるっと回ってみせた。  ひいき目に見なくとも、仕事着を着た比呂美は群を抜いていた。普段から背 筋がきちんと伸びていて、スタイルが良い事もあって、やたらに良く似合うの だ。  眞一郎は思わずぼーっと見惚れてしまい、上司が咳払いして彼を正気づかせ た。 (なんだか、これだけで十分元は取れているような気が…)  全く本末転倒な話である。が、眞一郎も男だ、仕方が無い。  業務中で自分で出来ないがゆえに、三代吉をカメラマンとして引っ張りだそ う...
  • 新年度の始まり-8
      新年度の始まり-8 新年度が始まり、何もかも慌しい新学期が一週間過ぎた頃… 昼食の時間。教室は慌しい雰囲気に包まれている。 4時間目の授業は体育で、着替えを終えた眞一郎は三代吉を追って、駆け足で 皆がいる昼食場所に向っていた。 「何だか俺だけすっかり遅くなったか…」 用具の片付けに手間取い、一度教室に戻って弁当箱を取りに行った三代吉より も遅い到着になりそうだった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 「遅いよぉ~。眞一郎く~ん」 周囲の視線をものともせずに、甘い声が響いてきた。 「比呂美、声が大きいだろ?」 近づいて少し注意。 「あ…うん…、ごめんね? 待ったから……つい…」 「い、いいけど…ハッ!」 眞一郎はそれ以上何も言えなかった。なぜなら…、 「「「…」」」 3人の視線が冷たかったからだ。 「おめぇが遅ぇから、みんな待ってたんだぜ?」 「先...
  • 3倍返しの愛情
    3つめSSです今回は時期ネタ             3倍返しの愛情  今日は3月14日  巷ではホワイトデーと言われる日  男性が女性にバレンタインデーの3倍返しをしなければいけない日…らしい  湯浅比呂美その人も例外ではなくほのかにお返しを期待していたりする 「比呂美~眞一郎君からお返しはもう貰ったの?」  朋与がニヤケ顔しつつ朝から通算3度目の同じ質問をしてくる (注:1回目は朝練、2回目は昼食時、3回目は部活が始まる前) 「朋与、今日は会う度にその話ね  まだ貰ってないわよ」  私も三度同じ様に答える 「ちょっと、恋人同士なんだからさっさっと貰いに行けばいいのに  いくら一緒の家に住んでるからって受身過ぎない?」  と朋与は少し急かせる様に比呂美に言い放つ 「まあ仕方ないよ、多分乃絵さんにまた振り回されてると思うし  ...
  • ホイッスル
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第45弾 ●仕様上のご注意●  このおハナシは基本的に『こんな事があったらいいな』という作者の独断(増量キャンペーン中)で描かれております。  本編13話告白の数日程度後をイメージしたおハナシです。  本作中、回想部分で本編12話直後の補完『的』(でっち上げ)ストーリーも有ります(仕様上、比呂美に甘くなってます)。  本編の人物設定、世界観等を忠実に考察して補完を試みるものでは全く有りませんので、一部整合性がなかったりする場合が あるかもしれません。  ご了承下さいませ。     『ホイッスル』   久しぶりに訪れた このお店 『準備中』の札がかかってる 眞一郎くんが先頭に立ち戸を開けた 「いらっしゃーい」 元気のいい声がカウンターの奥から響く 愛ちゃん やっぱりすごい 本当にお店をひとりできりもりしてるんだ 「きたぜー」  と眞一郎くん 「おーう」  と野...
  • 雨ふり
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第27弾 『雨ふり』 雨 雨 ふれ ふれ かあさんが 蛇の目でおむかえ うれしいな かあ すぐやむかと思ったのに こんな日に当番なんてついてない もう誰も残ってないし 昨日の雨で置き傘使って乾かしたままだし かあさん、か… 携帯を取り出す 一番最初に現れるアドレス 思わず指先が動きそうになるたび 慌てて閉じる さっきから何度も同じ事の繰り返し 念のため と交わした携帯番号とアドレス 今だ使った事はない 『迎えに来て』 そう言えば彼はきっと来てくれる だけどこんな事お願いしていいものだろうか? 『遅れる』 とだけメールをしようか? 今日は一緒に課題をする約束なのに でも、遅れたところで雨が止むとは限らない さっきから玄関で雨が弱まるのを待っているのに 全...
  • true MAMAN
     カチッ  カチッ、カチッ  マウスを操作して、帳簿を入力していく。最近になってソフトをアップデートしたため、どうも勝手が違う。  ああっ、また間違えた。  若い人ならすぐに慣れるのだろうけれど、私のような年齢になると、使いもしない機能足したせいで操作が変わっても、 使いづらくなるばかりだわ。  理恵子は何の建設性もない文句を心の中でパソコンに叩きつけていた。 「おばさん、いる?」  勝手口が開き、眞一郎と同年代の、小柄な女の子が顔を出した。  愛子だ。 「どうしたの?」 「蔵の人に訊いたら、ここから入っていいって言われて。後で家にお酒配達してもらえないですか。急なお客が来る事に なっちゃって」 「わかったわ。誰かに持って行かせます。急ぎではないのね?」 「うん、どうせお酒は夜だから。帳簿つけてるんですか?」 「そうなの。なかなか...
  • 新年度の始まり-9
    =読む前の注意事項:ラストシーンで朋与のキャラが変わります 新年度の始まり-9 ぐいっと肩を掴まれ、体の向きが変えられた。 「!!!」 "あの目"があさみを見ていた。 「仲上くん!」 (あぁ…、"あの目"が、私を見ている、私を…) 思わず名前を呼んでしまった。自分の目を真っ直ぐに見ている"あの目"。 目と目が合った瞬間、何も考えることができなかった。 「…………」 次の言葉が出てこない。息が、胸が苦しい。両手を握り胸元へ添えた。 手が震える、掴まれている肩が熱い、唇も少し震え出す、目に涙が滲む。 ぼやける視界の向こう側に、眞一郎の"あの目"。 「どうした?」 あさみの様子がおかしいことを心配していた。強引に振り向かせたら、見る見 るう...
  • 乃絵と比呂美のあいだに3
    前乃絵と比呂美のあいだに2 「ただいま」 朝からショッピングモールに画材を買出しに出掛けていた眞一郎は、昼食に間に合うように家に帰宅した。 玄関には見覚えのあるブーツ……というか、この家でブーツを履く人間は一人しかいない。 いつもは右に曲がる廊下のつき当たりを、左へ曲がって酒売りカウンターの方へ…… パソコンの置いてある所を覗いて見ると、やはり彼女はそこにいた。 「ただいま」 「あ…お帰り、眞一郎くん」 帳簿を打ち込む手を止めて、眞一郎に向き直る比呂美。 春休みになってから、比呂美は仲上酒造の経理を頻繁に手伝うようになっていた。 バスケ部の練習に行く以外は、ほとんど仲上家にいると言ってもいい。 誰に命令された訳でもないのに何故……と思わないでもないが、その事を比呂美には訊かない。 比呂美には比呂美の考えがあるのだろう。 開いてくれた...
  • true MAMAN特別編・こんな想い出もいいよね~前夜~
    「もう仕度全部終わった?」 「え?ああ、旅行の?うん、もうばっちり」  部活の後、ロッカールームで着替えながら、朋与と比呂美は明日からの修学旅行の話をしていた。 「朋与はまだなの?」 「あたしももう終わってるんだけどさぁー、荷物が多くて多くて」 「・・・・三泊四日で移動は制服なんだから、そんなにならないと思うんだけど」 「はあ?何をおっしゃいますか比呂美さん?旅館の中でまさかジャージで歩き回るつもり? 旅館着いてすぐとお風呂の後、それに夜のパジャマで最低9着は要るでしょう?」 「そんなに着替えても気がつく人いないって」 「あぁ~ヤダヤダ、これだから亭主持ちは。よろしい、教えてあげましょう。 「修学旅行の旅館の中、それは学校の中でありながらプライベート空間でもあるという二つの 世界の狭間。女子はここで学校とは少しだけ違う顔を見せるの。普段は制服姿しか見ていな い同級生...
  • 眞一郎の絵 その1
    【絵、見ていい?】 B-14.5 眞一郎の絵 その1 『モデルになってほしいんだ…』  あの夜、眞一郎が言ったから。だから。 「服、何がいいの?」 「下はズボンがいいな。上は、なんでも。…んー、できるだけ明るい色の方が いいかも」  眞一郎の指示は、それだった。 「明るい色?」 「うん。光の当たり具合、影が見やすいから」  少し迷って、比呂美は上はピンクのセーター、下は白いジーンズに着替える。 「これでいい?」 「うん。ありがとう」  眞一郎はニッコリと笑った。  初めてのデッサンモデル。比呂美には何をしたら良いのかわからない。適当 に言われた通りのポーズをして、動かないでいればいいのかな、ぐらいの事し か考えつかなかった。  それは眞一郎も同じだった。人をモデルにして、本気のデッサンをした事は ない。どんな指示を出して良いかも、あま...
  • 風邪のイタズラ
    ※比呂美と眞一郎が恋人になって数週間。初体験より前という設定です 眞一郎は大きな買い物袋を左手に持ち替えると、ポケットから合鍵を取り出した カチャカチャ…ガチャン 玄関を開けると、二組の靴が並んでいた。一足は比呂美の靴、もう一足は… 「おっ、やっとカレシ様が来たか。それじゃ邪魔者は失礼するわね」 「ありがとう、朋与」 すれ違い様、朋与が声をかける 「まだ熱があるんだから、襲ったりしちゃダメよ(笑」 「…!!」 眞一郎は何か言い返そうとするが、うまく言葉が出てこなかった 比呂美はロフトではなく、カーペットに布団を敷いて寝ていた 頭がクラクラして、昇り降りするのが辛いのだろう 「やぁ…具合はどう?」 「午前中に病院へ行ってきた。おばさんがタクシー呼んでくれて、付き添ってくれたの」 「そうか…」 「やっぱり風邪なんだって。...
  • ある日の比呂美・番外編2-6
    前:ある日の比呂美・番外編2-5 《……出せよ……気持ちいいぜ……》 身体の中に住む悪魔が、歯を食いしばって快楽に耐える眞一郎の耳元に、そう呟いた。 比呂美の姿を見てみろ。 欲しい、欲しいって腰を振ってるじゃないか。 括約筋を蠢かせ、必死になって膣を絞め上げているじゃないか。 …………妊娠させるんだ…………孕ませろ、比呂美を………… …………愛しているんだ…………躊躇うことは…ない…………………… 「だ…ダメだっッッ!!!」 意図的に否定を音にすることで、眞一郎は脆弱な己の心に喝を入れた。 『仲上眞一郎』は基本的に、差し出された悦楽の前には我慢弱い。 朋与との初体験のときも、比呂美と結ばれたときもそうだった。 相手が求めていることを言い訳に、危険や結果を省みず、快楽に溺れてしまう。 (でも今日は……『そうする』わけには行かない) 肉...
  • 第十三話の妄想 比呂美エンド 前編
     true tears  SS第十八弾 第十三話の妄想 比呂美エンド 前編 「そう? ありがとう」「こんな自分、嫌なの」  第十三話の予告と映像を踏まえたささやかな登場人物たちの遣り取りです。  妄想重視なので、まったく正誤は気にしておりませんが、 本編と一致する場合もあるかもしれません。  比呂美エンドにしてあります。  本編が最終回ですので、妄想も最終回になります。 「置いてかないで」  比呂美の口から洩れた言葉はむなしく響いた。  眞一郎は振り返る事無く去って行く。  比呂美は右足の下駄を脱いだまま立ち竦んでしまう。  奉納踊りが終わったために人影は少なくなりつつある。  比呂美は歩こうとせずに硬直したままだ。 「比呂美、どうしたの?」 「何があったんだ」  仲上夫妻が慌てて駆け寄ってくれた。  手には眞一郎が踊りで使用し...
  • いくつかさせました
    ちゃんとする前の話涙を流すには… バタンッ、ガチッ。少し乱暴にドアが閉じられ、鍵がかけられた。 「ん…、ちゅっ…ちゅ…くちゅ…、ちゅぱ…んくっ…ん…ん」 その途端に始まる激しいキス。この日はお互いに忙しくて、あまり顔を見ていなかった。 夕食は眞一郎の家で食べる予定だが、昼食後に1時間だけ授業があって下校となった日。 十分に時間がある。二人とも期待していた。 それで鞄を持ったまま、片手を背中に回してのキスが始まってしまったのだ。 「ん…ちゅぱっ…、落ち着け、落ち着けってば、…ん」 「ん…、だめぇ…ちゅ…」 このままでは何もできないと思った眞一郎がキスを止めようとしても、比呂美が追いかけてくる。 眞一郎の唇を貪るようにしていた。いつもより激しい。バン、鞄を落として両手で頭を掴んだ。 「ちゅっ…んちゅ…くちゅ…、んくっ…んくっ…んん」 数日間何...
  • 夜店めぐり
    =比呂美が眞一郎と結ばれたアフターストーリーです。 =どうでもいい前置きはすっ飛ばしてもいいですよ。51行目からどうぞ。 夜店めぐり 「しんちゃん! しんちゃん! ちょっと、こっち!」 眞一郎を呼ぶ母の声が響いていた。 近くの神社の祭りの日。大きな祭りではないが、小さな神社に夜店が並び、派 手さはないが近所の人々にとっては夏の楽しみの一つだ。町内会の手伝いとし て、比呂美、眞一郎とその母も参加している。主な担当は迷子などを一時的に 預かる場所の設営だ。三人で仲良く、とはなっていない原因が… 「しんちゃん! しんちゃん! そっち、引っ張って!」 眞一郎を比呂美に取られまいと、必死に指示を飛ばしている母の存在だった。 自分に少しも声を掛けず、独り占めしようとする姿を見て悔しさが募る。 (わ、私が眞一郎くんの恋人なの…) 口には出さず、胸の中で主張している。...
  • ゆっくりと
    7つ目SS前回の「本当のキス」の後の話         ゆっくりと 私があの場所に着いた時 眞一郎くんはまた気付けなくてゴメンと言って私に謝ってキスをしてくれた 眞一郎くんの話だと 野伏君が私と愛ちゃんと相談してる時 外で眞一郎くんに私が何か悩んでる事を電話していたそうだ その話を聞いて私は眞一郎くんを求めたあの時の事を思い出してしまった (また私、焦ってたのかなぁ) キスの後、私と眞一郎くんとアパートにくつろいでいた 私は二人分のコーヒーを注ぎテーブルに運んできた時 眞一郎くんそわそわしながら不意に口を開いた 「なぁ比呂美…俺達恋人同士に…なったんだよな」 「う、うん」 『恋人同士』という言葉に反応したのかお互い照れてしまい向き合えなくなってしまう チラチラとお互いの顔を見る 眞一郎くんの顔が赤く染まる きっと私も恥ずかしいくらい赤...
  • 比呂美のバイト その3
    【私、迷惑かけてるのに】 比呂美のバイト その3  バイト宣言を受けて大いに悩んでしまった眞一郎に比べ、比呂美の様子は、 昨日までとほとんど変わらなかった。教室内でも普通。部活も普段通りにこな し、眞一郎に色々と話しながら下校するその様子は、まるで何事もなかったか のようだった。 (比呂美にとっては、小さな事なのかな…)  眞一郎は、下校途中の坂道でそっとため息をつき、自分の中の悩みに戻って いった。父に言われた事。三代吉のヒント。…4番。考える事が多かった。  だから、眞一郎をそっと見つめる比呂美の瞳に、以前に似た危うい色が浮か んでいた事に、彼が気付く事はなかった。  アパートについた時、比呂美はいつもと少しだけ違う行動をとった。制服の まま、着替える事なく、バスタブに湯を張りはじめたのである。 「今日はシャワーじゃないのか?」  微笑むだけで、...
  • Amour et trois generation jour pluvieux
    「はい。それでは2‐Bの文化祭の出展は、コスプレ喫茶と決定します」  真由が一度締める。不承不承、という様子がありありと見てとれる。  L.H.R.を使用し、一ヵ月後の文化祭の出展物を討議していた。  コスプレ喫茶を提案したのは、当然ながら男子側の意見である。女子は一斉に反発し、 更に 「だったら男子は全員メイド服着用!」  との反撃を受け、かなり剣呑な空気になっていった。  その時、眞一郎が誰に向けるともなく小声で呟いた。 「比呂美のメイド服か・・・・いいな」  これを聞きつけた朋与が、邪悪な笑みと共に賛成に回り、女子陣営の説得に回り始めた。  聞こえていない比呂美はかなり積極的に反対の立場をを取っていたが、朋与から何やら 耳打ちされると、真っ赤になりながらも賛成派に転進、理論派論客を失った反対派を押し 切り、コスプレ喫茶が可決してしまった。  勿論、男子もコス...
  • true MAMAN 最終章・私の、お母さん~第三幕~
    true MAMAN 最終章~第二幕~ 「センター試験は、どうだったんだ?」  ひろしが、眞一郎と比呂美に訊いた。 「自己採点ではギリギリだけど通ったよ」 「私も、なんとか行けそうです」  眞一郎と、比呂美がそれぞれに答える。 「そうか。それなら、あとは志望校の対策に、専念できるな」  1月も下旬である。センター試験の後の悲喜こもごもはあったが、眞一郎も比呂美もそ の時点からの方針転換を強いられる事もなく、予定通り地元と東京の大学への出願書 類をまとめていた。 「この後の予定は、どうなっている?」 「えーと、16日に美大、25日と3月7日にこっちの大学前後期で受ける」 「私も、15日が東京で、後は同じです」 「前後期両方受けるのか?」 「一応不安なもんで」 「でも、東京の合否発表は後期の前ですから、それによっては後期は受けなくて大丈夫 ですけど」  ...
  • 少し、このままでいい?
    アニメ true tears SS『少し、このままでいい?』 ※6話以降という設定で、眞一郎と比呂美が結ばれる話です。  ──────────  いつからこんな関係になってしまったんだろう……  ふと気がつくとそんなことばかり考えている自分に気付いた。  本格的な冬が近づきつつある日曜の朝、 「眞ちゃーん、ご飯用意できてるわよー」  着替えを終えてベッドの上でぼんやりしていると、階下から母さんに呼ばれた。 「……今行くからー」  日曜くらいのんびり寝ていたいとも思うけど、うちはみんな揃って飯を食うのが当たり前なので仕方なく起き上がる。  どっちにしろこういう生活が身についてるので、逆に起きないと落ち着かなかったりするのだけど。  廊下はひんやりとしていて少しだけ身が引き締まる感じがした。  晴天の朝の日差しもまぶしく心地いい。 「おはよ...
  • Amour et trois generation jour pluvieux(雨の降る日は)
    「はい。それでは2‐Bの文化祭の出展は、コスプレ喫茶と決定します」  真由が一度締める。不承不承、という様子がありありと見てとれる。  L.H.R.を使用し、一ヵ月後の文化祭の出展物を討議していた。  コスプレ喫茶を提案したのは、当然ながら男子側の意見である。女子は一斉に反発し、 更に 「だったら男子は全員メイド服着用!」  との反撃を受け、かなり剣呑な空気になっていった。  その時、眞一郎が誰に向けるともなく小声で呟いた。 「比呂美のメイド服か・・・・いいな」  これを聞きつけた朋与が、邪悪な笑みと共に賛成に回り、女子陣営の説得に回り始めた。  聞こえていない比呂美はかなり積極的に反対の立場をを取っていたが、朋与から何やら 耳打ちされると、真っ赤になりながらも賛成派に転進、理論派論客を失った反対派を押し 切り、コスプレ喫茶が可決してしまった。  勿論、男子もコス...
  • ゲームと質問
    =ワードパッドに、等幅フォント設定でコピペすると読みやすいです ゲームと質問 理由は定かではないが、比呂美と眞一郎は誰もいない体育館にきていた。 「ゲームよ」 バスケットボールを手にした比呂美が、突然言い出した。 「え?」 「遊びだよ、遊び」 「バスケットで?」 「そ、ゲーム。フリースロー対決っ!」 「対決?なんで?」 「いいからっ!私はここから打つね」 「ふーん。じゃあ…同じとこでいいかな?比呂美、上手いし」 「ううん…眞一郎くんはね。違うとこ」 「ハンデかぁ…ちぇ。まぁ…しょうがないけど。って、比呂美?」 「ここね、ここ」 「あ…あのねぇ」 比呂美が立っている場所は、自分の投げる位置からゴールまで半分の距離。 外す方がどうかしてるよ?という距離だ。 「3本勝負ね!」 「…」 どんどん話を進め、眞一郎の投げる場所と勝手に決めたとこ...
  • 40スレ目の比呂美は「黒い」か否かの議論
    135 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/03(火) 08 52 31 ID a98M2ng3 SSのまとめサイトを最近少し読んだんだが、比呂美完璧超人で眞一郎ヘタレ みたいな展開が少し気になった。比呂美ってクラスのマドンナレベルだと思って てたんだが。友達の中心にいるようにも見えないし。 高校一年で出版社と連絡のある、名家の息子だったらそんなにつりあい変らんだろ。 136 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/03(火) 09 13 02 ID +v2fbCz0 135 それバイトさんくらいじゃないか? 2人目さんや3人目さんは眞一郎もしっかりしてるし、1人目さん、ママンさんの比呂美は完璧とは違うと思うけど 137 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/03(火) 09 23 16 ID U2c6wbsZ そんなに眞一郎へタレに...
  • 休日の昼下がり 彼と二人きり
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第22弾 『休日の昼下がり 彼と二人きり』 休日の昼下がり、居間の前の廊下を通りかかると彼が一人で居るのが目にはいった 今は家人は他に誰もいない 何をしているんだろうと廊下に隠れて室内を覗き込む 彼は気付いていない 縁側に座って外を向き、あることをしているようだ 彼のその行為は初めてみるものだった 当然といえば当然だが、やっぱりそういうことするんだなと妙な事に感心する その行為は私ももちろん時折行うが、やはり一人で密かに行っていた 今、眼の前で行われている行為は、そういう意味では貴重な光景といえるだろう 愛する人の飾らない素の姿 彼はいつも私の前では少しぎこちない やはり私でも年頃の異性という存在が身近に居ると、意識してくれるのだろうか? もしそうならそれは喜びでもあるのだけれど、それは私だけが特別なのか、それとも違...
  • 新年度の始まり-10
    新年度の始まり-10 「よぉし、明日からは、きちんと食べて…寝よう…」 朋与の瞳に暗い光が宿る、本気になった。 「今は、比呂美に…預けておく……………けど…………きっと…」 デスクトップ画面が表示された。壁紙は春休みに6人で撮った写真。 眞一郎と朋与以外の顔は、黒く塗りつぶされていた…。 「ふん…、この写真って、やっぱり違和感があるわね?」 飲んだ睡眠導入剤は、まだ効く気配がない。じっと見いていると、朋与の中で ある変化が訪れ始めた。現在の状況と自分の願望が入れ替わり、写真が偽りに 思えてくる。 そこには6人が楽しそうに、レジャーシートを広げ、持ち寄ったと思われるお 弁当を囲んでいる姿が写っている。顔は2人しか判別できないが、眞一郎から 時計回りに、比呂美、朋与、あさみ、三代吉、愛子の順に座っていた。 これは朋与のデジカメで撮ったもの...
  • 七夕の夜・乃絵 ~織姫と彦星~
    ※近親相姦です 7月7日。今日は七夕 この町の夜空にも、綺麗な天の川が流れていた 満天の星空には花火が打ち上げられ、人々は七夕祭りを楽しんでいる 乃絵と純の姿もその中にあった 「お兄ちゃん!ほら、あれ!」 「そんなに走ったら危ないぞ」 ――カラン、カラン、カラン 乃絵は下駄を鳴らしながら、祭り会場の中央に並んだ竹に駆け寄る 長机に置かれた短冊と筆ペン。自由に願い事を書いて竹の葉に飾れるようになってある 「わぁ~素敵!お兄ちゃんも書きましょう」 「短冊か、懐かしいな」 『もっと大きな空を飛べますように 乃絵』 乃絵は書いた短冊を竹の葉に吊るす その時、隣で揺れる短冊がふと目に入った 視界に映ったその名前。一瞬のことだったが写真で撮ったようにはっきりと読み取れてしまう その短冊を手にとってみる 『比呂美の願いが...
  • タイトル未定
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第45弾(3回目) ●仕様上のご注意●  このおハナシは基本的に『こんな事があったらいいな』という作者の独断(増量キャンペーン中)で描かれております。  本編13話告白の数日程度後をイメージしたおハナシです。  本作中、回想部分で本編12話直後の補完『的』(でっち上げ)ストーリーも有ります(仕様上、比呂美に甘くなってます)。  本編の人物設定、世界観等を忠実に考察して補完を試みるものでは全く有りませんので、一部整合性がなかったりする場合が あるかもしれません。  ご了承下さいませ。 『タイトル未定』 久しぶりに訪れた このお店 『準備中』の札がかかってる 眞一郎くんが先頭に立ち戸を開けた 「いらっしゃーい」 元気のいい声がカウンターの奥から響く 愛ちゃん やっぱりすごい 本当にお店...
  • 比呂美、大喧嘩
    比呂美、大喧嘩 その日、珍しいことに比呂美と眞一郎は手を"繋がず"に登校している。 一応二人は並んで歩いているが、微妙な距離感を保っていた。教室に入って からも、一言も口をきかずに自分の席に黙って座っている。  ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 「おは…」 教室に入った途端、緊迫した空気に驚いたクラスメイト達は、挨拶も途中で 止まってしまう。どうやら、発信源は比呂美と眞一郎だ。二人の間の険悪な 空気が教室全体に広がっていた。比呂美の発するオーラはぴりぴりと鋭く、 眞一郎は静かな佇まいの中に闘志を隠している。 「ふあああぁ~」 三代吉が眠そうに教室に入ってきた。睡魔に気をとられて教室に充満する緊 張感に気付いていない。周りのクラスメイト達は、その様子に不安を覚えて 自分達が...
  • 一日遅れの…
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第13弾 『一日遅れの…』  「眞一郎くん」  「あれ、先に出たんじゃなかったの?」  「うん、そうなんだけど…」  「忘れ物か?」  「そうかも、ね、歩きながら話そ」  「ああ」  「昨日、バレンタイン、どうだった?」  「ハハ、俺にくれるような物好きは居ないよ」  「そうなんだ」  「ああ」  「じゃあ、ハイ、これ」  「なに?」  「チョコレート」  「チョコ?」  「うん」  「どしたのいきなり」  「あのね、私、チョコを渡したい人が居るの」  「…そうなんだ」(ズキッ)  「だけどね、結局渡せなかったの」  「ふーん」  「私ね、その人に渡す資格がないかもしれなくて…」  「資格?」  「うん」  「事情があるんだ?」  「うん」  「ああ、もう付き合ってる相手が居る奴とか?」 ...
  • 乃絵、襲来
     新SS、サードチルドレンです。  第三新東京市、仲上家に乃絵が絵本を見るために襲来。  ママンは仲上家の理想像を語る。  落ち込む比呂美の部屋に、眞一郎が向う。  サービスしちゃうわよ、シンちゃん。  本編第八話の内容を予想するものではありません。  純とのゲームや雪の降らない街は登場しません。  人によっては胃が痛くなるかも。  わずかながら光明が差すのを祈って。  true tears  SS第二弾             乃絵、襲来 「やっちゃった……」  学校から帰ってからすることは、宿題だ。  成績を落としたくないし、おばさんの手伝いは突然だから。  机に向って数学の教科書を広げている。 「早く、見せて」 「急かすなよ。大声を出すな」  石動乃絵の嬉しそうな声がした。幻聴と思いたいけれど、そうではない。  ...
  • ガラスの靴
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第3弾 『ガラスの靴』 ●EDのデフォルメキャラをイメージしてください クラス委員 「はいっ! 今年の文化祭の出し物「シンデレラ」の配役は投票の結果、黒板のとおりと決まりました。」    シンデレラ 湯浅    王子    仲上    ○○○○  ○○    ○○○   ○○○    ○○○○  ○○    ○○○   ○○     :     :    監督・脚本 黒部 比呂美 「朋ちゃん、私シンデレラなんて自信ないよ…、しかも眞一郎くんとなんて…」 朋与  「大丈夫、全部私に任せといて!」 比呂美 「でも。」 朋与  「ラストシーンはシンデレラが王子のキスで目覚めるシナリオに変更してみようかと思うんだけど。どうかな?」 比呂美 「そ、それはもうシンデレラじゃないんじゃないかな?」 朋与 ...
  • 遊園地デート
    =9話の少し後くらいのお話です。 ="お手伝いのお手伝い"のちょっと後、です。 遊園地デート ある日の夕食後、比呂美は眞一郎と居間でお茶を飲んでいた。 「…」 「…」 二人の間には会話が多くない。どことなく落ち着かない様子で、比呂美がちら ちらと眞一郎の顔を見ている。 覚悟を決めて比呂美が口を開いた。が、その口調はたどたどしい。 「あ…あの…、眞一郎くんは…今度の休みの日…、時間…あるの?」 「えっ?、日曜?」 「うん…そう…」 「えーと…、特に…何も予定ないなぁ。絵本のアイデアでも考えようかなぁ?」 「…」 「…何?」 「あ、あのね…。それなら…、あのね…」 まだ勇気を振り絞っている最中のようで、なかなか切り出せないでいた。 「うん…」 「あのね…。これ…、貰ってね?…、今度の日曜日…までなの…」 「何?これ?」 ...
  • 入れ替わりネタ
    それでは、せっかく書いてしまったので、お言葉に甘えまして。 パラレルワールドっていうより、もともとファンタジーなんですが。 当方原作を5話までしかみていません。(ていうか、今何話まできてるんでしょう?) 以下の作品は私が4話を見終わった時点で書き始めたものです。 ですので、5話以降の放送内容と若干(?)ずれている部分があります。 非エロなんて作者のオナニーいらん! おい、原作と設定が違うじゃないか! そもそも設定破綻してるじゃねーかよ! おい、下手な文章だな! 以上いずれかに該当する方には不愉快な内容である可能性が極めて高いです。 朝。他の生徒が通学してくる時間より、少しだけ前。 乃絵はいつもの木に登って、眞一郎の餌を収穫していた。 今日はどこに置いておこうかな、机の中?それともロッカーの中? それが眞一郎の迷惑かもしれない...
  • 新年度の始まり-14
    =ベタベタピクニックで凄いイチャイチャを想像した人、期待しないで… 新年度の始まり-14 「あ~、やっと来たぁ~。遅いぞ!」 愛子が比呂美と眞一郎を発見して、声をかけた。 「まぁったく、何をしてい…」 「ふぅ、お弁当重い…。やっと、仲上くんに持ってもら…」 朋与とあさみは少し大きいバッグを持っていて、振り向くのが遅れた。そして、 文句を言いながら見た光景に、言葉を失う。 結果的に、愛子と三代吉がツッコミを入れることになる。 「比呂美ちゃん、だいた~ん!」 「お前ら…、そんなにくっついて歩いたら、遅ぇの当たり前だろが!」 そう、二人は密着して集合場所に現れた。どう考えても歩きにくそうな様子に、 愛子と三代吉は呆れ顔である。 「お、おはよう…」 「おはよう。愛ちゃん、朋与、あさみ、野伏君」 提案しておいて照れまくっている眞一郎、満面の笑みの比呂美、...
  • 新年度の始まり-5
    新年度の始まり-5 キィ…、扉を開けて部屋に入ると、 「あら?、お帰りなさい。勝手に中で待たせてもらっているわよ?」 盛り上がっている二人が目にしたのは、正座した眞一郎の母の姿だった。 「どうしたの? そんなとこに二人で止まって。比呂美ちゃん、ごめんなさい  ね? 勝手に入って」 眞一郎の母は、普通に話している。 「な、何でここに…母さんが…」 かすれた声で眞一郎が聞いた。 「電話の後で用事を思い出して、ここが丁度通り道だったのよ。ついでに比呂  美ちゃんを迎えようと思って帰りに寄ったのよ? どうかした?」 「い、いや。別に…」 「…」 眞一郎は何とか会話ができているが、比呂美には無理だった。まだ扉の前での 事が頭をよぎり、まともに"お義母さん"の顔を見れないでいた。 「迎えに、って?」 鞄を握り締めたまま眞一郎が会話を続け...
  • ある日の朋与4
    前ある日の朋与3 耳元に聞こえる眞一郎の息遣い、圧し掛かってくる重さが朋与を目覚めさせる。 (……また……気を失ってた……) 一体何度目だろうか、眞一郎にイカされるのは。『妄想』も入れると結構な数になる。 (……その度に失神するんだから…嫌になっちゃう……) 眞一郎の細くてしなやかな指が、短く切り揃えられた朋与の髪を掻きむしってきた。 目の前に、満足しきった眞一郎の顔がある。何を求めているのか、朋与はすぐに分かった。 同じ様に眞一郎の髪をクシャクシャにしてやると、顔を引き寄せて口づける。 舌を絡ませ合い、唾液を交換するふたり。 (やっぱり眞一郎の……おいしいな……) 眞一郎の口内を貪りながら、朋与はそんなことを考えていた。 ………… ………… 「……抜くよ」 朋与は返事をしなかった。出来ることなら、ずっと繋がっていたかったから。 ...
  • ファーストキス-11B
    ▲ファーストキス-11 ★六月二十四日(火曜)くもり、のち、晴れ――  早朝の体育館にバスケットボールの音が響く。床から1メートルくらいの高さから重力 に従ってボールが落ちただけなのに、床でバウンドする音は、体育館の隅から隅まで支配 する感じがした。  比呂美は、七時前に学校に着いていた。  眞一郎の『恋のはじまり作戦』をより完璧なものにするために、比呂美は、今日から金 曜まで、バスケットの早朝練習をすることにしたのだ。朝練は、試合前以外は基本的に自 主参加なので、ほとんど一年生しか顔を出さない。軽いランニングとストレッチ体操で体 を解すと、自分のポジションからのシュート練習を30分くらいして終わるのがいつもの 内容だった。  だから、部員たちは、七時半くらいから集まりだす。  比呂美は、ボールかごを倉庫から引っ張り出すと、ひたすらシュートを放ちつづけた...
  • いつかきっと…
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第37弾 『いつかきっと…』 「ただいまー」 「…おかえり…お邪魔します」 「いらっしゃい、ありがとう、送ってくれて」 「いや」 「寒かったね」 「ああ」 「すぐお茶淹れるから… あれ、耳が真っ赤になってるよ」 「そうか?」 「はい、これでどう?」 「比呂美の手、あったかいな」 「そお? 眞一郎くんに触れてると私の手もあったかくなっちゃう」 「そ、そうか?」 「比呂美のほっぺもまっ赤になってるよ?」 「そ、そう?」 「これでどう?」 「眞一郎くんの手、冷たい… 」 「ごめんな」 「ううん、でも、あったかくなりそう」 「そうか」 「両手塞がっちゃったね」 「ああ」 「このまま...
  • マーケティングリサーチ
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第10弾 『マーケティングリサーチ』 ●EDのデフォルメキャラをイメージしてください  「し、眞一郎くん。」  「なんだい?」  「そろそろ男の子達も女の子達もソワソワする季節だと思うんだけど」  「えーと、そうみたいだね」  「それでね、眞一郎くんの意見を参考までに訊きたいんだけどいいかな?」  「参考?」  「うん、ある女の子が眞一郎くんにチョコをあげたいみたいなの」  「俺に?」  「うん、ただ、どんなチョコだと喜んでもらえるか良く分からないみたいで代わりに訊きにきてあげたの」  「い、いや、そりゃどんなものでも嬉しいけど」  「もうっ、誰からでもいいの?」  「い、いやそういうわけでは…」  「じゃ、第一問、お店で売ってるきちんとした物とあんまり形の良くない手作りとどっちがいい?」  「うーん、負担...
  • 新年度の始まり-16
    =最終回です 新年度の始まり-16 自宅の台所で、眞一郎は掻き込むようにお茶漬けを食べていた。 「どお? おいし?」 比呂美はテーブルの対面に座り、微笑んでその様子を見ている。出かける前に 栄養補給が必要だと言って、有り合わせで作ったものだが、食べる勢いを見て いると充実した気持ちになっていた。 「んぐ…………うん、旨い、んぐ…んぐ…んっ…」 短い返事の後、食事を再開。 「今日も、こっちでごはん食べるから、後でアパートまでお願いね?」 眞一郎の帰りをここで待つつもりらしい、その"意味"をお互いが認識していた。 「…んぐ…ん…………んぐっ…、ふぅ、よし!」 食べながら頷く。そして、"元気"をもらったことを示すように気合を入れる。 「眞一郎くん…」 信じてはいるが、やはり心配だ。恋人(比呂美「きゃ♪」)を見つめ...
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