true tears (アニメ) まとめwiki内検索 / 「比呂美の眞一郎部屋訪問」で検索した結果

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  • 比呂美の眞一郎部屋訪問
     true tears  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」  退学中の比呂美は帳簿を付けながら眞一郎を待っていた。  学校で噂になっている眞一郎と比呂美の関係。  仲上家では眞一郎の両親の目がある。  比呂美は決意して、もう一度、眞一郎の部屋に向かう。  ふたりが話せる唯一の場所に。  第十話の内容を予想するものではありません。  まだまだ本編はもつれそうで、やきもきした展開が続くでしょう。  眞一郎が真心の想像力で余計なことをしそうな気がしますので、  SSとしては積極的になった比呂美を描いてみました。  音楽を訊きながら帳簿を付ける作業をしていた。  眞一郎くんが帰宅すると、通り過ぎてくれるのを願いながら。  眞一郎くんは私に何も言わないようにしてくれていたけれど、私から声を掛けた。  おばさんとお...
  • 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  私はPCで帳簿を付けながら眞一郎くんを待っている。  やらねばならない作業をしていると、気分が落ち着いてくる。  昨晩に私が眞一郎くんへの想いを漠然とさせながらも語った。  今朝には眞一郎くんが石動乃絵と別れるという約束をしてくれた。  眞一郎くんが本気でそうしてくれるという期待はある。  だけど実行できるかは不明だ。 「ただいま……」  眞一郎くんがためらいがちに声を掛け...
  • 比呂美の停学 前編 仲上家
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  学校に行くのと同じ時間に起きる。  登校する眞一郎くんと顔を合わせづらいけれど、 昨日のように私の部屋の前で、行ってきますと言われるだけでは物足りない。  私は普段着に着替えて、居間に行く。  おじさんとおばさんとの昨日の話し合いで、私の仲上家の手伝いは減らされることになった。  特に朝食や弁当はおばさんが作ってくれるようになった。  おばさんからの申し出で、とてもありがたかった。  いつかは一緒に並んで食事の準備をしたいとは考えている。  先に食事をしているおじさんとおばさんに挨拶をする。  返事はいつもと変わらなかった。  特におばさんには、昨晩に眞一郎くんの部...
  • 比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html  true tears  SS第九弾 比呂美の停学 後前編 純との決別 「交換条件はどうでもいい」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_443...
  • 眞一郎の比呂美の部屋深夜訪問
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html  true tears  SS第十弾 比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い 「全部ちゃんとするから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/9...
  • 比呂美の停学 後前編 純との決別
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html 『行って来るね』  短いメールを眞一郎くんに送った。  眞一郎くんは自室の窓から、顔を見せてくれる。 『結果を待っている』  メールでも返してくれた。  きっと永久に消す...
  • 明るい場所に
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html  true tears  SS第十弾 比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い 「全部ちゃんとするから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/9...
  • 比呂美のバイト その5
    【うらやましいぞこいつ】 比呂美のバイト その5  両親に話した翌日、バイトの面接はあっけないほど簡単に終わり、二人揃っ て採用となった。  元々良く知った場所である。仲上の名が後押ししたのも間違いない。そこだ と聞かされた時に眞一郎は渋ったが、代案が出せるわけでもなかった。  採用する立場から見た時、誰もが認める美しく気立ての良い比呂美に対し、 自分の人員としての魅力が大きく欠けている事を、眞一郎は良く知っていた。 その場所でなくては、都合よく二人そろって採用される事もなかっただろう。 それはわかっている。  それでも、仲上家の名が影響してくる職場である事に、多少の抵抗を感じざ るをえない。その眞一郎に、比呂美は言った。 「甘えなければいいの。おじさんやおばさんの顔をつぶさないよう、逆に顔を 立てられるように頑張れば、皆にプラスになるはずよ」  女は、強...
  • 比呂美のバイト その6
    【私は…満足してるわ…】 比呂美のバイト その6  比呂美の言う"倉庫"の中は、確かに倉庫然としていた。  小さな二部屋の中には様々な家財道具が所狭しと並べられている。通路は確 保されているものの、布団一枚置くスペースもない。水まわりには使用感がな く、ゴミもない。生活の気配は全くなかった。  掃除自体は行き届いている。空気もよどんでいないから、きちんと換気も行 われている。おかげで倉庫等に特有のカビ臭さも無いのは立派な管理だとは言 える。  だが、この部屋自体が完全に荷物を置くだけの場所、つまり"倉庫"として使 われているのは明らかだった。  実家の近所なため、建物そのものにもちろん見覚えはある。だが、眞一郎の 中で、この建物に何らかの意味を持つ記憶はない。友人知人が住んでいた事も ないし、もちろん比呂美が母親と住んでいた家とも違う。  それでも...
  • 比呂美の嫉妬
    注意書き ttの世界観にない仕掛けを入れています。我慢できない人は読まないでください。 勢いで、ラフとして書いた、一発ネタです。細かい矛盾つぶしはしていません。 バイトシリーズの時間軸とは違い、独立した短編です。設定等も関連ありません。 時間的には、2年生(平成23年)の初夏あたりになります。 BX-01 比呂美の嫉妬(独立) (コンタクト、忘れちゃった…)  そろそろ日が沈もうとする頃、比呂美は近所の商店街にケーキを買いに来て いた。  メガネもコンタクトも忘れてしまったせいで、少し離れた所がボヤけて見え ている。気をつければ支障はないし、部屋に戻るのも面倒だったため、そのま ま出てきてしまったのである。  比呂美の眼は、それほど良くはない。日常生活が不可能なほど見えないわけ でもないが、免許は裸眼では取れないだろう。  ふと視線を上げた彼女は...
  • hiromiss
    ...避行番外編 06:比呂美の眞一郎部屋訪問 07:比呂美の停学 前編 仲上家 08:比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 09:比呂美の停学 後前編 純との決別 10:比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い 11:ふたりの竹林の先には 12:明るい場所に 13:第十一話の妄想 前編 14:第十一話の妄想 後編 15:眞一郎の比呂美の部屋深夜訪問 16:第十二話の妄想 前編 17:第十二話の妄想 後編 18:第十三話の妄想 比呂美エンド 前編 19:第十三話の妄想 比呂美エンド 後編 20:コーヒーに想いを込めて 21:ブリダ・イコンとシ・チュー 22:雪が降らなくなる前に 前編 23:雪が降らなくなる前に 中編 24:雪が降らなくなる前に 後編 25:過去と、現在と、将来と 1 恋人握り 26:過去と、現在と、将来と 2 白い結婚 27:過去と、...
  • ある日の眞一郎
    比呂美スレに来るのは初めてなんですが、 本スレで誘導されたもので…… お願い、石投げないで ある日の眞一郎  あわてて飛び出た脱衣所のドアごしに聞こえてきた小さな声。 その「ごめんなさい…」という消え入るような声を聞いた時、 眞一郎はただ無性に腹がたった。この家に来てからもうかなり たつというのに、いつもおどおどと仲上家の人間に気を遣い、 同い年の自分にさえしばしば他人行儀な話し方をする比呂美。 早くに両親を亡くした娘をいたわるどころか事あるごとにつらく あたる母の不可解な態度。そして何より、そんな比呂美を守って やりたいと思いながら何もできない無力な自分への怒り。なのに 俺は、比呂美になんて言った? 「どうして謝るんだよ。謝るのは俺で! なのに、どうしてそっちが」  ああ、最低だ、最低だ! 自分の不甲斐なさ...
  • 比呂美のバイト その3
    【私、迷惑かけてるのに】 比呂美のバイト その3  バイト宣言を受けて大いに悩んでしまった眞一郎に比べ、比呂美の様子は、 昨日までとほとんど変わらなかった。教室内でも普通。部活も普段通りにこな し、眞一郎に色々と話しながら下校するその様子は、まるで何事もなかったか のようだった。 (比呂美にとっては、小さな事なのかな…)  眞一郎は、下校途中の坂道でそっとため息をつき、自分の中の悩みに戻って いった。父に言われた事。三代吉のヒント。…4番。考える事が多かった。  だから、眞一郎をそっと見つめる比呂美の瞳に、以前に似た危うい色が浮か んでいた事に、彼が気付く事はなかった。  アパートについた時、比呂美はいつもと少しだけ違う行動をとった。制服の まま、着替える事なく、バスタブに湯を張りはじめたのである。 「今日はシャワーじゃないのか?」  微笑むだけで、...
  • 比呂美のお色気大作戦
    =このSSでは、3人が同時アタック中としています。なるべく面白くするために。 =愛子の呼び名を"愛子ちゃん"にしています。本編では比呂美と話す場面が =まだないので、仮設定です。気に入らない場合は置換(愛子→愛)してください。 比呂美のお色気大作戦 ある日の午後。 比呂美は学校の廊下を歩いていた時に、とんでもない光景を目にした。 「眞一郎~」 石動乃絵が勢いを付けて眞一郎に抱きついてきたのだ、彼の死角から。 「うわわわっ!」 (あっ!また石動乃絵がっ!!!) 比呂美は自分でも抑えきれない怒りに全身を震わせる。 「眞一郎~」 「うわっ!ヤメロって!離れろっ!」 …ぷにっ…ぷにっ…ぷにっ…ぷにっ…ぷにっ…ぷにっ… <何の音?、ご想像におまかせします。この後の擬音も全てです> 石動乃絵は自分が何をしているかわかっていないが、客...
  • 比呂美のバイト その8
    【そんなの聞いてない…】 比呂美のバイト その8(ver0.7β) 「ただいま」  夕方遅く、裏口から眞一郎の声が聞こえた。帰宅したようだ。  ほんの少し遅れて、表玄関に比呂美の澄んだ声が響いた。そんなに他人行儀 にすることはないのにといつも感じるのだが、今までの経緯を考えると仕方が ないのだろう。  迎えに出た理恵子を驚かせたのは、比呂美が普段身につける事のないコート を着ていた事だった。だが、彼女には見覚えのあるコートでもあった。あれは 湯浅夫人のコートだ。 「お帰りなさい。荷物は運び出せた?」  コートの事には何も触れず、少女に問う。 「はい。無事に。トラックのおじさんにお世話になりました。鍵、お返ししま す」  比呂美は白い手のひらに小さな鍵を乗せて差し出した。  眞一郎は制服のままだが、比呂美は着替えているようだ。アパートに寄って からこちら...
  • 比呂美のバイト その9
    【…怒らなかったんですか?】 比呂美のバイト その9 「ずっと秘めてきた湯浅君の気持ちを知って、主人は随分悩んだわ。 …でも最後は別れて湯浅君の背中を押した。彼女を返してあげたの ね」  返したって…。何、それ。モノみたいに。  比呂美は、眞一郎が4番との取引の対象として自分を扱った事を 思い出していた。口には出さないが、それは眞一郎との間に残る、 大きなしこりだった。 「母にとって、父は何だったんですか」  では、父と母の愛は幻想だったと言うのか。比呂美の声に隠しき れない険が混ざる。大切な思い出が壊れてしまいそうで怖かった。 「彼女は華やかな人だった。湯浅君は地味でね。二人が結婚すると 聞いて皆驚いたものよ。でもね」  理恵子はそこで一旦言葉を切った。比呂美は黙って続きを待って いる。 「湯浅君は、彼女が別の人とつきあっている時でさえ、いつも相談 ...
  • ふたりの竹林の先には
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html  true tears  SS第十弾 比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い 「全部ちゃんとするから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/9...
  • 比呂美のバイト その7
    【置いてかないで…】 比呂美のバイト その7(改) 「比呂美?」  眞一郎が棺と比呂美が居る部屋に戻ろうとドアを開けた時、比呂美は入って くる自分を"見て"いた。比呂美が動いている…? 「ごめんな。帰りが遅くなった」  彼女はまたすぐに顔を伏せた。それが自分の言葉に反応してのものかどうな のか、眞一郎にはわからなかった。  目にすがるような光が浮かんでいたように見えたのは、気のせいだろう…。 彼女とはそこまで何かを期待できる関係ではないのだ。  眞一郎は比呂美の隣に座り、穏やかに語りかけた。 「覚えてるか? お前、子供の頃、絵本が好きだっただろ」  返事はない。  わかっている事だ。構わず続けた。 「おばさんに『ママ、本読んで』ってよく言ってたよな」  持って来た一冊の絵本を比呂美の前に置く。 「ほら、これ。お前が大好きだった絵本。俺が遊びに行くと、いつも持ってた」...
  • 眞一郎母の戸惑い 比呂美逃避行後編
     true tears SS第四弾 眞一郎母の戸惑い 比呂美逃避行後編 「私なら十日あれば充分」  パトカーで仲上家に帰宅した比呂美を眞一郎が抱き締める。  反応できずに硬直していたが、比呂美は離れようとする。  その姿を見ていた眞一郎母は、比呂美に告げる。  第九話の内容を予測するものではありません。  本編で不明瞭な仲上湯浅両家の設定を追加しております。  比呂美母は比呂美の幼い夏祭り前に病死。  父子家庭であった比呂美父は一年前の夏に病死。  比呂美が仲上家に引き取られた理由は比呂美父の遺言。 true tears SS第三弾 純の真心の想像力 比呂美逃避行前編 「あんた、愛されているぜ、かなり」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4286.txt.html  バイ...
  • ある日の比呂美・大晦日編1
    年に数回ある『祭』と同様に、大晦日は仲上酒造にとっては書き入れ時である。 翌日に控えた新年の準備で、近隣の神社のほか、一般家庭からも大量の注文が舞い込む。 高校三年の眞一郎と比呂美は数ヵ月後に受験を控えた身ではあったが、 この日ばかりは家業を手伝わないわけにはいかなかった。 眞一郎は従業員たちに混じって配達に。 比呂美は眞一郎の母と共に、電話や店頭での応対に精を出し、忙しい年の暮れを送っていた。 そして、真冬の太陽が落ちはじめ、町中の新年の準備が終わった頃のことである。 眞一郎はようやく仕事から解放され、家に戻ってきた。 「ふぅ、疲れた~」 配達用の自転車を片付け、自室で仮眠を取るべく階段をふらふらと登る。 障子を開いて部屋に入ると、自らを操る気合の糸を切って、身体をベッドに倒れ込ませる眞一郎。 そのまま眠りに堕ちて行けば、ある程度の回復...
  • 41スレ目の眞一郎、比呂美のカップルに異性がアプローチしてきたら
    119 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/22(日) 00 43 41 ID OHoc9edq 暇なんで眞一郎-比呂美のカップルに異性がアプローチしてきたら どうなるだろうと考えてみた。 眞一郎に女性がアプローチ  眞一郎:アプローチされた事に気付かない  比呂美:眞一郎を取られてなるものかとクロ美化して先手を打つ 比呂美に男性がアプローチ  眞一郎:どうしていいか分からず落ち込む  比呂美:眞一郎に誤解されたらどうしようと焦って逆走する って感じかな。 120 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/22(日) 00 54 56 ID MdbttHHU まあそんな感じじゃね 眞一郎は女子にアプローチされたらどぎまぎというかデレデレしそうではあるが ともかくどちらにせよ眞一郎は比呂美の尻に敷かれる運命です 121 名無しさん@お腹いっぱい。 sage ...
  • 比呂美のバイト その1
    【バイト、しようと思うの】(その1)  それは、晴天の霹靂だった。  眞一郎と比呂美が付き合いはじめて10日。学校帰りに比呂美のアパートに 寄るのは眞一郎の日課となっていた。  バスケの練習があるため、普段の比呂美の帰りは遅い。最初の頃はアパート や学校の外で彼女の帰りを待っていたのだが、結局、学校の図書室で時間をつ ぶした後、一緒に下校する事で落ち着く事になった。  わざわざ時間を合わせてまで一緒に登下校など、当人達以外にとっては無駄 な事にしか見えないだろう。だが今は、並んで歩くだけでも心がときめいたり 安らいだりしてしまう。そういう幸せを二人は満喫していた。 「熱いねぇ…」  呆れたように評したのは、他人の事は言えない三代吉である。 「店員がこんなに熱くて、客入るのかよ」とは眞一郎の弁。あからさまに虫の ついた看板娘など、看板にならないからだ。  冷やかし混じりの忠告を受けてから、...
  • 比呂美スレ的 第3話 改訂版
    比呂美スレ的 第3話 改訂版 夜、海岸沿いの道路。 「ありがとう」 比呂美は、顔を上げて笑顔で続ける。 「本当は…、この道、怖かったから」 「うぉ、そ…そうか、そうだよな?」 眞一郎は思い出を忘れていたことにショックを受けたが、とりあえず話を合わ せた。その後、お酒を届けるまで黙って考え込んでしまった。  ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 自宅への帰り道。 眞一郎は、歩きながら自分と比呂美との様々な思い出を話していた。比呂美の 反応は、覚えていない、そうだった?等と、はぐらかしばかり。答えを聞けば 聞くほどに、彼の心にはある感情が生まれていった。 「なぁ、全部忘れたって、変だぞ?」 「ごめんなさい…」 一歩遅れて歩く比呂美には、途中で見せた笑顔がない。 「俺…忘れていない。忘れない。全部、大...
  • 乃絵と比呂美のあいだに2
    前乃絵と比呂美のあいだに 病院へ行くには、竹やぶのトンネルを抜けて海岸通りに出るのが一番早い。 (眞一郎くん!!) 逢いたい、今すぐ眞一郎に逢いたい!! 比呂美の両脚は普段以上の力を発揮して、悪路を駆け抜けていく。 ……その時…… …………ガサガサッ…ガサッ……ザザッ………… 右側の竹やぶが不穏な音を立てて揺れ、何か塊の様なものが滑り降りてくる。 「!!」 バスケで鍛えた反射神経が反応して、頭が命じるより早く、比呂美の身体は止まった。 塊は人だった。見覚えのあるライトグリーンのコート………… 「比呂美っ!!」 息も絶え絶えの眞一郎が、比呂美の視界に飛び込んでくる。 突然のことに呆然としている比呂美を抱きしめようとする眞一郎だったが、 何かが彼の心にブレーキを掛け、その動作を止めさせる。 比呂美には、それが眞一郎の答えだと思え...
  • ある日の比呂美7
    前:ある日の比呂美6 比呂美が目を覚ますと、時計の針は七時を差していた。 シチューの仕込みを終えたあとで時間を持て余し、ウトウトし始めたのは六時過ぎ…… どうやら一時間ほど、テーブルに突っ伏して眠ってしまったらしい。 「………………」 覚醒しきらない頭に、先ほどまで見ていた夢の断片が浮かぶ。 ……誰か……自分の大切な誰かが泣いていた……気がする…… (……眞一郎くん?…………それとも他の……誰か……) それが何者だったか考えれば考えるほど、夢の記憶は心の内へと落ち込んで行き、やがて気にならなくなってしまった。 ………… すっかり暗くなっていた室内に明かりを点けようと、座椅子から立ち上がる比呂美。 ふと、窓の外を見ると、街灯に照らされて舞い降りる白いモノが目に入る。 (……雪……) ……またか、と比呂美は思った。 良くも悪くも、自...
  • ある日の比呂美・台風編4
    弱まる気配のない雨と風を避けるため、二人は階段を駆け上がり、比呂美の部屋へと逃げ込んだ。 朋与の助言どおりに用意されていた大きめのタオルで水滴を拭い、無言のまま濡れた衣服を着替える。 「この後どうするの?」 「どうするってお前……ここに泊めてもらうしか……」 《こんなこともあろうかと》常備されている自分用の着替えに袖を通しながら、眞一郎は申し訳なさそうに言った。 外の台風は更に強さを増し、麦端の町を破壊しかねない勢いで荒れ狂っている。 比呂美の様子を確かめたからといって、「じゃあな」と帰路に着くことは、もはや不可能だ。 「……ふぅ……」 先に着替えを終えた比呂美は、やれやれ、という風に溜息をつくと、キッチンへと向かった。 朋与のもう一つの提案…《温かい飲み物》を用意しなければならないからだ。 自分と眞一郎、それぞれの専用マグカップにインスタントスープ...
  • 比呂美のバイト その13
    【わかるな、眞一郎】 比呂美のバイト その13 「比呂美!」  眞一郎が走り寄り、10歩ほどの位置で止まった。 「眞一郎くん…」  比呂美はその姿を見てハッとし、目を伏せた。石動純と一緒にいる所は、ど うもあまり見られたくはなかったらしい。 「あのさ…」  眞一郎が近づこうとした所で、比呂美が言った。 「何でもないから。4番はちょっと用事があって、伝えにきてくれただけで…」  少し慌てたその言葉は、今の眞一郎の耳には言い訳めいて聞こえていた。 (4番…だと…?)  態度には表さないが、石動純は甚大な精神的ショックを受けていた。  4番である、4番。石動さんでも純くんでも、乃絵のお兄さんでもなく、4 番。いくらなんでもそれはないだろう。  純は、有体に言ってよくモテた。言い寄って来る同年代の女の子には不自由 した事がなく、乃絵に抱いた禁断の想いと性...
  • 比呂美のバイト その11
    【それはないです、比呂美さん…】 比呂美のバイト その11 (いやこれは反則だろう…)  初めて仕事着で出てきた比呂美を見て、眞一郎は内心で激しいツッコミを入 れた。初めて仕事着を着用する、バイト仲間の女の子達は、お互いに見せ合っ て、似合うだの綺麗だの、やいのやいの言っている。 「あ、眞一郎くん。似合う?」  比呂美がくるっと回ってみせた。  ひいき目に見なくとも、仕事着を着た比呂美は群を抜いていた。普段から背 筋がきちんと伸びていて、スタイルが良い事もあって、やたらに良く似合うの だ。  眞一郎は思わずぼーっと見惚れてしまい、上司が咳払いして彼を正気づかせ た。 (なんだか、これだけで十分元は取れているような気が…)  全く本末転倒な話である。が、眞一郎も男だ、仕方が無い。  業務中で自分で出来ないがゆえに、三代吉をカメラマンとして引っ張りだそ う...
  • 乃絵と比呂美のあいだに
    「ある日の比呂美」が放置状態なのにアレなんですが… 自分の精神安定の為に、仮想最終回「乃絵と比呂美のあいだに」を書き始めてしまいました。 内容は…… 比呂美ENDの最終回です。乃絵派の方にはお薦めできません。 12話までの眞一郎の行動を、最大限好意的に解釈しています。 非エロです。エッチなシーンは全くありません。 「ある日の朋与」から繋がる世界です。朋与が無駄に活躍します。 思わせぶりな題名に意味はありません。適当に付けました。 7割くらい書けてますので、本編より先に結末へ辿り着けると思います。 殆どの方は興味ないと思いますので、どうぞスルーしちゃって下さい。 救急病院の待合室に、石動純が駆け込んでくる。 眞一郎はその姿を見つけると、ソファーから立ち上がった。 「乃絵の…乃絵の様態は?」 純の動揺はかなりのものだったが、それでも乃絵...
  • ある日の比呂美1
    「ある日の朋与」、「乃絵と比呂美のあいだに」を読んでから読むのをお奨めします。 「眞ちゃん!いい加減に起きないと遅刻するわよ!」 仲上家の長い廊下の端から、甲高い声がする。 何度か眞一郎に呼びかけていた『おばさん』だったが、結局諦めて居間に戻ってきた。 「まったく……」 『おばさん』は食卓について『おじさん』に愚痴り始める。 「春から3年だっていうのに……毎晩遅くまで何してるんだか」 「前にも言っただろ。眞一郎は眞一郎。好きにさせるさ」 それじゃ困るんです、と『おばさん』は声を荒らげる。 一年前なら萎縮して身体を震わせるところだが、今はそのようなこともない。 それどころか、比呂美は心の中で『おばさん』に賛同していた。 (そうそう、私の人生設計にも関わります) 内心で茶々を入れた事など欠片も感じさせず、涼しい顔で黙々と食事を続ける比呂美。...
  • 第十一話の妄想 前編
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html  true tears  SS第十弾 比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い 「全部ちゃんとするから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/9...
  • 比呂美のバイト その2
    【なんだ、もうフラれたのか?】 比呂美のバイト その2 「あの事故はアイツが悪いんじゃないか。あんな雪の日にバイクで二人乗りな んて、するほうがおかしいんだ。アイツが事故るのは勝手だけど、ちょっと間 違ったら、お前、死んでたんだぞ」  なんで、ここでまた4番が出てくるんだ。眞一郎は焦り、困惑していた。  二人の日々が壊れていくような不安が襲って来る。 「それでも、あの事故の責任は私にあるの」  比呂美の顔には、気後れも迷いも、欠片も存在していない。 「アイツが払えって言ったのか?」 「ううん。いらないっていわれちゃった。でも、そんなわけにいかないから」 「何十万もするんだろ。そんな、大変だよ。第一、部活はどうするんだよ」 「しばらく休むわ。今はそんなに厳しい時期じゃないから。まずはこの冬休み、 がんばってみる」 「でも…」 「もう決めたから」  こうなると比呂美の決心は動かない。それは引...
  • 第十二話の妄想 前編
    ...rs  SS第六弾 比呂美の眞一郎部屋訪問 「私がそうしたいだけだから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4366.txt.html  true tears  SS第七弾 比呂美の停学 前編 仲上家 「俺も決めたから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4403.txt.html  true tears  SS第八弾 比呂美の停学 中編 眞一郎帰宅 「それ以上は言わないで」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4428.txt.html  true tears  SS第十弾 比呂美の停学 後後編 眞一郎とのすれ違い 「全部ちゃんとするから」 ttp //www7.axfc.net/uploader/9...
  • 比呂美のダブルデート奮闘記
    =このSSの時系列は仲上家の騒々しい正月の後、二人でお買い物と同じ時期です =愛子は元のお姉ちゃんポジションで、ふった三代吉は"単なるお友達" 比呂美のダブルデート奮闘記 冬の休日、いつものような嫁いびり、ではなく、家のお手伝いで働く比呂美 の姿があった。その日は"おばさま"の機嫌がいいようで厳しいという感じで はない、どちらかというと優しい。比呂美は逆に警戒していた。 (な、何かあるのかな?) ちょっとビクビクしながらお手伝いしていると、玄関に誰かが来たような気 配がした。 「こんにちはーっ」 「こんにちは!眞一郎君いますかぁ?」 愛子と三代吉であった。愛子の服装は"デート仕様"、三代吉は普段どおりで あるが、ちらちらと愛子の方を見ている。 「おおー、愛ちゃん、三代吉ぃ」 眞一郎が早速出迎...
  • 比呂美のバイト その4
    【かなわないなあ…】 比呂美のバイト その4 「眞ちゃん、あなたは駄目よ」  仲上の母はとっておきの笑顔で言った。  それなりに年齢は出ているものの、元々美しい母である。その笑顔の迫力は 尋常ではない。 「なんでだよ!」  気圧された眞一郎は、反発してみせるのがせいぜいだった。 「成績悪すぎるもの。バイトなんかしたらどうなるか」  声からも表情からも怒りや不快感は全く感じられない。不機嫌さのかけらも ない。  それであるがゆえに、なおさらその言葉は重かった。  事実、眞一郎の成績は悪いのだ。  比呂美の顔がほんのわずかに陰るのを感じ、眞一郎は焦った。 「あなたがこの先どんな進路を選ぶにしてもね。今の成績では学びたい事も学 べないし、行きたい所にも行けないわ。もし好きな女の子が出来たとしても、 責任を示す事もできないでしょう」  母はそこまで言う...
  • 眞一郎父の愛娘 比呂美逃避行番外編
     true tears  SS第五弾 眞一郎父の愛娘 比呂美逃避行番外編 「それ、俺だけがやらねばならないのか?」  乃絵を送り届けた眞一郎は帰宅する。  玄関の前には眞一郎父がいて話をする。  比呂美と眞一郎母は家の中にいるらしい。  第九話の内容を予測するものではありません。  本編で不明瞭な仲上湯浅両家の設定を追加しております。  比呂美母は比呂美の幼い夏祭り前に病死。  父子家庭であった比呂美父は一年前の夏に病死。  比呂美が仲上家に引き取られた理由は比呂美父の遺言。  true tears SS第三弾 純の真心の想像力 比呂美逃避行前編 「あんた、愛されているぜ、かなり」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4286.txt.html  true tears SS第四弾 ...
  • 乃絵と比呂美のあいだに3
    前乃絵と比呂美のあいだに2 「ただいま」 朝からショッピングモールに画材を買出しに出掛けていた眞一郎は、昼食に間に合うように家に帰宅した。 玄関には見覚えのあるブーツ……というか、この家でブーツを履く人間は一人しかいない。 いつもは右に曲がる廊下のつき当たりを、左へ曲がって酒売りカウンターの方へ…… パソコンの置いてある所を覗いて見ると、やはり彼女はそこにいた。 「ただいま」 「あ…お帰り、眞一郎くん」 帳簿を打ち込む手を止めて、眞一郎に向き直る比呂美。 春休みになってから、比呂美は仲上酒造の経理を頻繁に手伝うようになっていた。 バスケ部の練習に行く以外は、ほとんど仲上家にいると言ってもいい。 誰に命令された訳でもないのに何故……と思わないでもないが、その事を比呂美には訊かない。 比呂美には比呂美の考えがあるのだろう。 開いてくれた...
  • ある日の比呂美・豪雪編7
    前:ある日の比呂美・豪雪編6 「私も……眞一郎くんが気持ち良くなってるのを見るの……好き……」 だから、またしたい。 させて欲しい。 比呂美は険と赤味のとれた眞一郎の顔に向かって、真摯にそう訴えた。 「…………」 眞一郎は言葉を返すことなく、頬を緩ませて胸の中にいる比呂美を優しく抱き締める。 (眞一郎くん……大好き……) 想像通りの答えを眞一郎が返してくれたことに気を良くした比呂美は、 お気に入りの隙間を見つけた子猫のように、身をくねらせて薄い胸板に甘える。 眞一郎は次々と形を変える比呂美の肢体を柔軟に受けとめ、そこから発散される薫りを貪った。 …………このまま《して》しまおうか………… 同時にそんなことを思ってみるが、そうはしない。 降雪がくれた貴重な時間は、そのためのモノではないことが、二人にはよく分かっていた。 ………… ...
  • 第十三話の妄想 比呂美エンド 前編
     true tears  SS第十八弾 第十三話の妄想 比呂美エンド 前編 「そう? ありがとう」「こんな自分、嫌なの」  第十三話の予告と映像を踏まえたささやかな登場人物たちの遣り取りです。  妄想重視なので、まったく正誤は気にしておりませんが、 本編と一致する場合もあるかもしれません。  比呂美エンドにしてあります。  本編が最終回ですので、妄想も最終回になります。 「置いてかないで」  比呂美の口から洩れた言葉はむなしく響いた。  眞一郎は振り返る事無く去って行く。  比呂美は右足の下駄を脱いだまま立ち竦んでしまう。  奉納踊りが終わったために人影は少なくなりつつある。  比呂美は歩こうとせずに硬直したままだ。 「比呂美、どうしたの?」 「何があったんだ」  仲上夫妻が慌てて駆け寄ってくれた。  手には眞一郎が踊りで使用し...
  • 比呂美のバイト その12
    【こういうの似合わないと思ってたのに】 比呂美のバイト その12  麦端神社の鳥居をくぐった女子高生が、参道に居た巫女に手を振った。 「お、居た居た。比呂美ィ~」  小走りに近寄ってきたのは、朋与だ。  その後ろにはさらに二人。三代吉と愛子。こちらは肩を並べ、ゆっくりと歩 いてくる。  参道の上、袴姿で雪かきをしていた比呂美が振り返る。昨晩少しだけ降った 雪が、境内を白く染めていた。 「朋与」  親友の顔を見て、比呂美の顔が少しだけほころぶ。巫女装束を身にまとう姿 を知り合いに見られるのは、ちょっと気恥ずかしかった。 「ほんとにやってたんだ、巫女さんのコスプレ」  朋与がおどけて言った。 「コスプレじゃないったら」 「でも、さすがバスケ部のエース。雪かきする姿が決まってる」 「掃除にバスケは関係ないでしょ」  笑って、比呂美は話しながら雪かきを再開す...
  • ある日の比呂美・番外編2-9
    前:ある日の比呂美・番外編2-8 比呂美の部屋の水周りは、ロフトの下にコンパクトにまとめられていた。 狭いながらも浴室とトイレは別になっており、洗面所の横に洗濯機を置くスペースも確保されている。 「……はぁ」 情事の後片付けを済ませた比呂美は、仕事を始めた洗濯機の横で髪を乾かしながら深く溜息をついた。 唸りをあげるドライヤーの温風に栗毛を泳がせながら、数分前の出来事を反芻してみる。 (……どうしちゃったんだろう…私……) 冷静さ、というより正気を取り戻した今の比呂美には、先刻までの自分が全く理解できなかった。 本当に妊娠を望んでいたのか、ただ中に出されたかっただけなのか…… もうそれも思い出せない。 (《気持ちいい》ってことに流されやすい……のかな、私) ……そうとしか考えられない…というよりも、そう考えたいと比呂美は思った。 眞一郎との約...
  • ある日の比呂美5
    前ある日の比呂美4 眞一郎の口から吐き出された息が、一瞬だけ彼の周りを白く染めて、すぐに消える。 「……寒っ」 ブルッと身体を震わせて、手の平で肩の辺りを擦ってみるが、コートの上からではあまり効果は無かった。 ……比呂美の部屋の前で彼女を待って、もう一時間になる。 夕食には来ないだろうと思っていたが、こんな時間までどこにいるのだろう…… ……何かあったら……と心配になる。 だが、電話には多分出てくれないだろうし、闇雲に探し回っても出逢える確率は低いだろう。 (ここで帰ってくるのを待つしかない) 筒状になっているコートの襟に首を埋め、壁にもたれ掛かったその時、ポケットの中で携帯が暴れだした。 (! ……比呂美) 急いでそれを取り出し、開いてみる。 しかし、画面に表示されていた文字は「着信 野伏三代吉」だった。 落胆しつつ、通話ボタンを...
  • 比呂美日記
    負けるな比呂美たんっ! 応援SS第4弾 『比呂美日記』 ○月○日(日) 今日は本当にいい事ががありました。 眞一郎君に嫌われたり軽蔑されてないか心配だったけど、 大丈夫だったみたい。 朝、顔を洗って鏡の中の自分を見つめた。 昨夜のおば様の言葉もあって 私ってお母さん似なのかななんて 考えたり 眞一郎君との事もあって全然眠れなくて 鏡の中の私は今日も晴れやかな顔はしていなかった。 少しボーっとしてたのかもしれない。 今日も突然、眞一郎くんが戸を開けた。 眞一郎くんはいつも突然現れる。 この間もそう、ヘンなところ見られて思わず謝っちゃったし。 今日だって、パジャマのままで髪だってタオルでまとめたまま、 おでこ丸出しのヘンなところをしっかりと見られちゃった。 顔を洗った後だったのがせめてもの救い。 さり気なくタオルを外したつもりだけ...
  • ある日の比呂美・番外編
    166 さんの紹介画像に刺激されて、短編を書いてしまいました ハッピーエンドで終わる予定の、「ある日の比呂美」から数ヵ月後のお話です くだらない内容ですが、よろしかったら読んでやってください 「……今日は……そのままして……」 そう言った瞬間の眞一郎の眼の輝きを見て、比呂美は思った。 (……今日は…きっと激しくなる……) スキンを使わずに『ナマ』でセックスするのは、『初めての時』以来だ。 興奮するな、という方が無理だろう。 「ひ、比呂美っっ!!」 いつもは優しく行為をスタートさせる眞一郎が、今日はとても荒々しい。 落ち着いて、いつもみたいに優しく…と比呂美はブレーキを掛けようとする。 しかし眞一郎は、口先では「分かってる」「優しくする」を連呼するが、もう自身を制御出来ない状態なのは明らかだ。 (もう……しょうがないな) 心の中で...
  • ある日の比呂美・番外編2-5
    前:ある日の比呂美・番外編2-4 「挿れて……眞一郎くん……」 首を九十度ほど曲げ、後ろで固まっている眞一郎に妖しい視線を送りながら比呂美は囁きかけた。 「いや…でも……」 そそり立つ勃起の角度とは裏腹に、眞一郎はまだ常識の鎖に繋がれている。 結合を躊躇うその姿に、苛立ちと気遣われる喜びの両方を感じる比呂美。 だが、『欲しい』という強烈な欲求の前には、眞一郎の感情など瑣末な問題でしかなかった。 「フフ……」 整った口元がまた歪み、浴槽の縁を掴んでいた比呂美の右手が、己の腰から臀部へと滑るように動く。 ……比呂美は『どうすれば眞一郎を誘えるか』を熟知していた。 緩い動作で秘部にあてがわれた指が、眞一郎に向かって突き出されている陰唇を割り開いて、その内部を見せつける。 「!!」 ピンクというよりは、熟れたザクロのような鮮烈な『赤』が、眞一郎...
  • 第十三話の妄想 比呂美エンド 後編
     true tears  SS第十九弾 第十三話の妄想 比呂美エンド 後編 「ちゃんと向き合って欲しいの、だから信じて欲しいの」 「眞一郎は、私が飛べるって」 「君の涙を」 「入ろっ」  第十三話の予告と映像を踏まえたささやかな登場人物たちの遣り取りです。  妄想重視なので、まったく正誤は気にしておりませんが、 本編と一致する場合もあるかもしれません。  比呂美エンドにしてあります。  本編が最終回ですので、妄想も最終回になります。  最後には予告の妄想をしたあります。  前編  true tears  SS第十八弾 第十三話の妄想 比呂美エンド 前編 「そう? ありがとう」「こんな自分、嫌なの」 ttp //www7.axfc.net/uploader/93/so/File_4965.txt.html  翌日。  ...
  • ある日の比呂美・疾走編
    「んん…… ねぇ、上になるから……」 正常位で組み敷かれていた比呂美は、前後運動をつづける眞一郎を一旦押し留めた。 「あんまり……感じないか?」 「ううん、違うの。 何ていうか……いろいろステップアップしたいなぁって」 乱れた呼吸を整えながら、比呂美は上体を起こした眞一郎に追随する。 俗に言う《対面座位》の形で濃厚なキスを交わしてから、そのまま体重を掛けていくと、 二人の位置は《正常位》とは真逆の《騎乗位》に収まった。 「この体位のときはねぇ、上下じゃなくて、前後に動くといいんだって……」 囁くやいなや、比呂美は陰茎を膣肉で深々と咥え込んだまま、言葉どおりの動きをしてみせる。 くい、くい、と腰をいやらしく振ると、恥骨同士が擦れ合い、陰毛が絡まるシャリッという音がした。 「うぁっ」 新しい体位が生む圧力が心地良かったのか、眞一郎の喉が低く鳴る。 ...
  • ある日の比呂美3
    前:ある日の比呂美2 翌日、眞一郎は最悪な気分で朝を迎えた。 時計を見ると、まだ起床時刻より三十分も早い。 だが、眠る事が出来ないというのに、これ以上ベッドに入っているのは苦痛でしかなかった。 気だるさの残る体を起こして目覚ましのスイッチを止め、一階の洗面所へと向かう。 歯を磨いている間、眞一郎は鏡に映る情けない男の顔を、苛立ちをもって眺めていた。 コイツをぶっ飛ばしてやりたい…… そんな衝動に駆られる。 (……また同じ事を繰り返してる……俺は……) 比呂美の涙を拭うと誓ったくせに…… 誤魔化して……また泣かせて…… 欲望に負けて…… その上……錯乱して…朋与のことまで…… (…………なにが……『おぎゃあ』だよ……) 自分は何も変わってない……生まれ変わってなんかいない…… 歯ブラシを動かす手が止まり、自分への怒りが身体を震わせる。 ...
  • 俺は比呂美には勝てません
    わたしの人生で初SSです。 なので、下手糞なので期待しないで読んでください。 本編で自分が印象に残ったシーンを素材に書いたもので、 本編との整合性はありません。 『俺は比呂美には勝てません』 「ただいま」 帰宅した俺は、ある作戦が完了に近づいている喜びで一杯だった。 しかし、玄関では比呂美が一つめの奥義の魔眼を発動して待ち構えていた。 (6話の「4番に何を言ったの?」のときの比呂美を想像してください。) な、何か知らないが、やばい!! 俺は比呂美の魔眼でボロを出しそうなので、背を向けて靴を脱ぎはじめた。 「何をしていたの?」 「朝、家を出る時に言っただろ。野伏と遊んでいたんだよ。」 俺は難を逃れたと思い、比呂美の方を見た。 しかし、魔眼は解除されていなかった。 「何をしていたの?」 「だ、だから、の、野伏と遊んでいたんだよ。」 俺は魔眼のおかげ...
  • 小さくなった眞一郎
    この週末はバレー部が体育館を使うので部活がない 久々の休日、比呂美は毛布に包まりながらコーヒーを飲んでいた テレビをつけると、普段は見ることのできない朝番組が流れている ――ピンポーン、ピンポーン 不意に呼び鈴がなる せっかくの休日を邪魔するのは誰なのだろう 『もう!こんな朝から誰?勧誘とかだったら居留守使ってやろう』 パジャマ姿のまま、そろりそろりと玄関の覗き穴から外の様子をうかがう そこには誰もいない。イタズラかと思った瞬間 ――ピンポーン、ピンポーン チェーンをかけてゆっくり玄関を開ける…やはり誰もいない 「比呂美…」 下から急に声が聞こえた。比呂美がハッとして視線を落とすと、そこには男の子がしゃがんでいた 泣いているのだろうか、俯いたまま顔を上げようとしない 「あなた、だぁれ?」 「…俺だよ…眞一郎」 男の子は涙...
  • @wiki全体から「比呂美の眞一郎部屋訪問」で調べる

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