作戦
SS・イラスト
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(絵:たまき@愛鳴藩国)
荒野を駆ける馬の姿を思い浮かべて欲しい。
馬は白馬、数は4、全てが立派な軍馬だ。
その背には紅い鎧に身を固めた騎士らしき姿が跨っている。
それが今の剣神隊の姿だ。
遠くから見る限りは、勇壮な騎行のシーンを描いた一幅の絵画といっても良いだろう。
しかし、その実態はやはり愛鳴の騎士と言うべきだ。
時間を少しさかのぼってみよう。
戦闘を行く三祭ノアは剣神隊のメンバーに声を掛ける。
「隊列は崩さないようにだけ気をつけて、すばやく参りましょうか」
その声を聞いたSVLが、腰の物入れから角砂糖を取り出すと
愛馬に与えると話しかけた。
「おぉ~し、行きましょうかね。頼むよマッシヴ!」
それらを見た、九頭竜川が微笑む。
「さて、行きましょうか。剣神隊の訓練場を縦横に駆けめぐる比べれば大したことはない。」
それを聞いた剣神隊が苦笑いをする。
人間が上れる崖なら、馬でも上れるはずだ。馬は何たって人間よりも足が2本多いからな。
だれかの言葉に影響された訓練教官によって正規に組み込まれた練習メニューには
ほぼ垂直に近い崖を駆け下り/駆け上る訓練が含まれているのだ。
先達たる偵察隊が見つけた迂回路を後ろを振り向くこともなく走る続ける。
場所は既に荒野ではなく、山麓に近くなっている。
だがその勢いは減ずる様子はない。ただひたすらに前々へ走る続ける。
目指す先には、緑オーマの本拠地がある。
騎士たる誇りに掛けて、移動を失敗するわけにはいかない。
そしてここで間に合わなければ友邦が苦戦をする。それを甘受することは出来ない。
その心を胸に秘め、緑オーマの本拠地に向かって彼等は掛け続ける。
(文:脚立@愛鳴藩国)
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(絵:ジンジャー@都築藩国)
RP
最終更新:2007年07月14日 22:09