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ごあいさつ

都築藩国主催、
不思議な不思議なオブジェ展に、
ようこそいらっしゃいました!
当展覧会には力作が多数よせられ、
総数は30作品以上にのぼりました。
作品は藩国内各地に設置されていて、
一日ですべてを見ることはできません。
これからご案内いたしますのは、
われわれバトメ部隊広報課よりすぐりの、
イチオシ作品ルートでございます。

大将の塔


 さあ、最初にご案内しますのは、今展覧会の記念モニュメント、
「大将の塔」でございます。
守人山中腹のメイン会場から、いい感じの表情で国中をながめつつ、
「今年の夏も暑くなりそうだねェ!」
なんてことを言っているとかいないとか。



守人山をおりて、道は市街地に入ります。
道ぞいには、たくさんの人物像が並んでいます。


藩王

 このあたり一帯には、古今東西の有名人の像が設置されています。
そのなかに、幣藩国王の姿も見つけることができます。
研ぎ澄まされたシンプルの表現のうちに、
都築王の本質の一面を、確実に写し取っていると言えましょう。


国民は見た!


 つづいての作品はなにやらいけないムードが・・・・・・!
このお顔は、どう見ても都築王ですね。
お相手は、さきごろから幣藩国にご滞在の、
白にして無秩序のオンサさまのようです。
それにしても、このようなスキャンダラスなものが、
いったいどこから流出してきたのでしょうか・・・・・・・。えっ、摂政閣下!?



市街地をぬけて、周囲にまた緑が増えてきました。
郊外では比較的サイズの大きな作品が見られます。


ようかんの像 砥石の像 拍子木のかたっぽ像


 まず目に飛びこんでくるのは、三連の巨大な直方体です。
手前から、「ようかんの像」、「砥石の像」、「拍子木のかたっぽ像」だそう。
作物の豊かな実りを祝い、精勤する職人たちを顕彰し、
よりいっそうの文化の繁栄を期待する、という、
三つの願いがそれぞれの像にたくされています。

モアイ 藻・愛 More・胃


 次にご紹介する作品も、三つからなる連作です。
「モアイ像」、「藻・愛像」、「More・胃像」とつづく、
これらの巨大なオブジェ群には、先ほどとは違って、
一発ギャグ以上の意味はないそうです(汗)。



郊外をあとにしました。あたりは官庁街です。
わたしたちを迎えてくれるのはどんな作品でしょう?


指し示す向う


 わあ、なんとも神秘的なたたずまいですね!
実は、この作品は都築王の作品なのです!
この手は、実際に王のお手をかたどったものだとのこと。
絶技「死の指」つき!? のデンジャラスな一品となっております。




おつかれさまでした


 これで私どものおすすめルートはおしまいです。
都築藩国には、今お目にかけたより、
もっとたくさんの作品が展示されています。
また、出店や、各種のイベントなどもあり、
心ゆくまでお楽しみいただけます。
ぜひ、ごゆっくりなさっていってくださいね。





皆様のおこしを、
心よりお待ち申し上げております。







The Wonderful Objects' Show

「・・・お、王様、これほんとにつけるんですか?」
「もちろんじゃあないか、はっはっは!」
~ げらっげら笑う藩王と鼻眼鏡を持つメードさんの会話 ~

“不思議な不思議なオブジェ展”、それは都築藩国で行われる一大美術祭である。
昨今の都築藩国は、長距離輸送システムの天を衝くようなタワーが前衛的に変化し、道がいつのまにやら曲がりくねるなど何ゆえかおかしなことになっており、一説には藩王が招いた客人のせいだとまことしやかに囁かれつつも、もとよりゆるゆるな都築藩国民、怒る者もいたが大抵の場合は祭りか何かのように楽しむ者も多かった。そこで、都築つらねは考えたのである。
「もうこれ楽しんじゃおうぜ、ついでにマジで祭りやってさ、こう美術展みたいなってうわ、怒るな!いや、ちょ!」
という会話によりお付きのバトメのお姉さんに何やら投げられつつも、結果としては国家を挙げてのイベント“不思議な不思議なオブジェ展”の開催と至ったのである。
このイベントの趣旨は昨今の“不思議現象”(王はそう言い張る)に便乗して、藩国内から変なオブジェの絵を募集し、その中からこれはと思うものを実際にオブジェとして国内中に展示し、本格的にアーティスティックなものから、ネタや笑いまでも寛大に許し、一種カオスとしながらも期間限定的に美術を楽しもうというものであった。募集は国民にも老若男女問わずして募集がかけられており、最近できたばかりの寺子屋では粘土などを使って実際に作ってみたりなど工作の時間の題材として扱われたり、本格的な美術家からも応募があったように企画サイドからすれば冥利につきるほどの応募数があったようである。
応募作品中から選ばれたおよそ30作品は、藩王を始めとして馬鹿が大好きな連中によってなる藩国政庁の担当部署、“不思議な不思議なオブジェ展”実行委員会によってチョイスされ、実際に藩国の様々な箇所に設置されている。田圃のど真ん中、公園の隅っこ、駅構内、守人山の山頂などなどそれらは置かれており、国民のだれもが日常生活の中でも目にすることとなっている。また、実行委員会ではこれを観光イベントのひとつとしてもとらえており、オブジェひとつひとつにスタンプを設置し、スタンプカードにそれぞれ押してゆくことで記念品がもらえることにもなっているのである。これらは藩国民に少しでも芸術に触れてもらい、最近の一歩間違えれば荒んでしまいそうな心を潤すと同時に、藩国の知らなかったような景観の一面を知ってもらったり、国外からの観光客を呼び込む観光資源としての扱いでもあった。
同時に、藩国の有志によって各所で期間中出店やイベントなどの催し物も開かれており、オブジェを見て回るだけではなく、美味しいものを食べたりイベントを楽しんだりなど、広く娯楽提供もされている。ちなみに、いつのまにかできた暗黙の了解としてイベント参加者には変な格好ができるよう鼻眼鏡やアフロ、コスプレグッズなども配布されており、一種カオスであったが通り越して、藩王含め面白おかしく遊んでいるようである。

開催式の一幕

都築藩国政庁街の一角に、今回行われた“不思議な不思議なオブジェ展”の開催式会場が設置されていた。
休日ということで暇な藩国民は総出で出席していたようであり、またそれぞれめいめいに第7世界70年代風ロッカー、間違ったサムライ、ビギナーズ王国で大人気のキャプテンタルク、姫ファッション、ミリタリーなどなどの変な格好をしていたため、まことカオスな会場となっていた。国外からの観光客もカツラやマスクをかぶっていて一見して何人かわからないようであったので、一体感もあったようである。あたりに出店も広がっておりかなり騒がしかったが、楽しんでいるようであった。
「あ、あー。おほん。それではこれより“不思議な不思議なオブジェ展”の開催式を行います。御集りいただいた皆様は・・・」
喧噪の中、壇上に上がった、哀れ藩王に鼻眼鏡を藩王命令としてつけさせられてしまった可愛らしいバトルメードが表彰式の開始を告げる。恥ずかし死にしそうならしく、隣でにやにやしている藩王がいっそ悪役のように見えた。
「それでは、都築藩国藩王、都築つらねより、開祭の言葉をお願いいたします。」
ずいと、藩王が一歩前に出て、マイクを口に当てた。
「えー・・・我が都築藩国の美術展“不思議な不思議なオブジェ展”へようこそ!我が国民も、国外からわざわざおいで頂いた観光客の方々も、気兼ねなく、むしろ思い切って盛大にこの変なイベントを楽しんでもらいたい。踊る阿呆に踊らぬ阿呆、同じ阿呆ならおどらにゃなんとやらと、その心意気だな。」
そういう都築つらね自身もパッションカラーのものすごくでかいアフロをつけており、このイベントにかける意気込みが視覚的にアホらしく伝わってくるようであった。
「藩国のいたるところに、今回応募してもらった変なオブジェが置かれている。それぞれ思いきりがんばって職人さんがこさえてくれたものなので、全部回って見てくれると嬉しい。他にも有志によって出店も開かれている、藩国の美味い飯を是非たらふく食ってくれ。酒もあるが、未成年は我慢するように。」
飲ませろーという子供の声と、親がげんこつでぶったたく鈍い音が聞こえた。笑う藩王と、会場全体。
「まあ、大人も羽目はずしすぎんようにな。さて、スピーチが長くなってもつまらんだろうと思うからひとまずここで終わる。とにもかくにも、期間中思いっきり楽しんでくれ。」
「―――ここに、“不思議な不思議なオブジェ展”の開催を宣言する!」
どっと沸きたつ会場、乱発するクラッカーの音。
祭りは盛大に始まった。


スタッフ

(絵:ホーリーさん 都築つらねさん らうーるさん えるむさん ジンジャーさん)
(文:都築つらねさん ホーリーさん)
(wiki作成:ホーリーさん)


最終更新:2008年07月28日 23:16