※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

甲殻型ウォードレスの開発

(クリックで大きくなります)



開発手記

 都築つらねである。
 あれは、そう、2月のことだった。私は天領、宰相府において技術懇親会に主催として臨んだ。当時、ニューワールドの兵器群はI=D優勢であり――――それは今もさほど変わらない事実ではあるのだが―――歩兵国家としてウォードレスの開発に着手、その後着々とその技術研究を進めていた我が国としては、現代歩兵の優位性を確率すべく、その懇親会は欠かせないものであった。来賓としては猫の国からもプレイヤーにおいで頂き、第5世界からはにおいて長年第一線でウォードレスを扱い戦線を維持し続けてこられた善行忠孝氏、青森戦線において3241小隊に所属し奮迅した谷口竜馬氏、浅田遥氏、そして第6世界からはのウォードレス戦術の生みの親であるロバート・A・タカハシ氏、同じくウォードレスダンサーとして名を馳せた青森恭平氏、という壮大な面々であったかと思う。そして、その内容は圧倒的なものであったと言わざるを得ない。我が国でも兼ねてから開発を進めていた第5世界版のウォードレスはその戦術性の高さを、乗り手のスキルと共に如何なく発揮していた。また、第6世界版ウォードレス、つまり甲殻型ウォードレスは、その火力と機動性において素晴らしい性能を見せていただいたと思う。

 話は変わるが、私は以前、詩歌藩国や伏見藩国で活動していた頃はI=Dパイロットとして勤務していた経験がある。初期ではあの悪名高き、同時に我らが旗印でもあった、トモエリバーしかまともに配備されておらず、私がパイロットとして経験したのも第1世代から第2世代までのI=Dである。しかしながら、経験上確固たる自信を持って言えることがひとつだけある。歩兵は、I=Dには及ばないフィールドが余りにも広すぎるということだ。その機動性たるAR、攻撃性能、防御性能など、数値だけを取ってしまえばほとんどの場合が歩兵はI=Dに負ける。数を投入することによって歩兵もI=D部隊クラスの性能は得られたものの、その場合はコストがかかってしまう。野戦においてはI=D一択という歴史が、これまで続いてきたように思う。そしてまた、野戦ではない屋内戦闘においても歩兵、我が国のウォードレスは辛酸を舐めてきたという歴史もある。昨年のクリスマスでは夜明けの船へと向かい戦闘に挑んだが、決定的な場面で火力不足に陥り、戦闘結果としては今日子氏の参戦によって勝利をおさめたものの、我が国としては敗北であると言わざるを得なかった。歩兵は、一部の例外を除いて、弱い。それがこれまでのリアルであったように思う。

 私はそれを打破したいのだ。決定的な場面で、歩兵は必要になる。例えば、まだ住民の逃げ遅れた状況の市街地に敵が寄せてきた時、I=Dでは周辺被害を考慮して十分な戦闘ができない可能性がある。例えば、敵城塞に人質を救出しに突入する際にはI=Dでは入れない時もあるだろう。I=Dでは戦地の微細な事柄に対処できない危険性がある。I=Dはその火力は圧倒的なものがあるだろう。しかし、それは決して人命尊重すべきフィールドにおいては威力を発揮するとは言えない。この問題はサイズに起因するものであるが、しかし、火力をおざなりにしても良いという話ではまったくもってない。撃つべきときは撃ち、敵を打破し、精妙な対応を取ることが望まれるときには人の目線でこれに対処する。歩兵の妙とはつまりその何事にも対応できるという点であり、それは人間が持つ最たるスキルの一つではあるまいか。

 体長3mは我々人類から見れば巨人であることだろう。しかしながら、I=Dと比べれば彼らはまだ人類に近い。形が似るものこそ、その影響を受けやすいという話は、恐るべきかのものについてよく言われることだ。だが、それはかのものだけに言えることでは無い。我々人類も、形が似るものにこそ想いを託しやすい。甲殻型ウォードレス・ドンファンが、我らの想いを汲み、その力を人々に幸を与える方向へと進むことを望んでやまない。



甲殻型ウォードレス・ドンファン スペック

開発概要
 ドンファンは第6世界における甲殻型ウォードレス(=SWD)本来の存在理由である、歩兵部隊においての決定打としての火力を与える支援兵器としての役割が第一とされた。高機動高火力というバトルヘリの登場によって一時期の歩兵部隊は甚大な損害を被ってはいたものの、歩兵携行式対空ミサイルの十分な配備によってヘリの優位性は失われた。
 しかしながら、第6世界ではSWDという、ヘリクラスの高機動高火力を持ち合わせ、更に戦車クラスの装甲性能が与えられた兵器が生み出されたことによって、戦況は大きく変化したとされている。SWDは大量配備され、今や戦車を駆逐する勢いであるという話もあるらしい。それではニューワールドにおける戦況はどうかといえば、I=Dなどの大型兵器が優位であるというのが実情である。現在ではI=Dはほとんどの国に配備されており、野戦や宇宙戦、また歩兵の出番であるはずの市街地戦においても猛威を振っている。第6世界でのSWD、或いは第5世界のひと型戦車の立ち位置はニューワールドではI=Dがいるため、これだけを考えるとSWDは居場所が無い、或いは今さらであり遅きに失した開発とされてもおかしくはないだろう。

 しかし、ニューワールドの軍はI=Dが入り込める極大の空間だけで戦闘してきたわけではない事実がある。共和国においてはタマ元大統領邸への強襲の際にも歩兵が活躍しており、2007年クリスマスにおける絢爛世界遠征による艦内戦においても歩兵のみの戦闘となった。こういった歩兵のみが入れる空間においての戦闘はここ最近は行われていないことは事実であるが、無いとは言い切れず、また昨今においては敵勢力は強力化しつつある。これに対抗するためには歩兵の強化は必要事項であるというのがドンファンの開発の意図である。

 ドンファンは歩兵単体としての強化というよりは、歩兵部隊の強化のために開発された、歩いて屋内も進める歩兵支援機動兵器である。ドンファンの特徴としては、元来歩兵が持ちえなかった驚異的な装甲がまず第一であり、それに加えてフィードバック機能を生かしたマニュピレーターを用いての多彩な火器。そしてオプションパーツであるロケットブースターというSWDの高機動性の要が装備される。これにより、現代歩兵アイドレスはこれまでもちえなかった総合的な装甲・火力・機動力を得て、決定的な場面での決定打を撃つに可能となるものである。

機体
名称:ドンファン
全長:3.2m
重量:536kg

外見特徴
概要
 ドンファンはルブランやドーントレスのような大型の重ウォードレスである。複合装甲シェル(外骨格)は避弾を考慮して曲線が多く、同時に全身を厚く覆っているために小銃程度では傷をつけることもできないだろう。胸部は大きく、腰部は細身。複腕という特徴も持つ。

頭部
 頭部には搭乗者の頭が入るわけではないため、センサー類が多く取り付けられていはいるが、外見上は至ってシンプルにまとめられている。目のようにして複数のセンサーがとりつけられており、通信用無線も装備されている。

胸部
 胸部は搭乗者が入る最も大きなスペースである上に各種システムも含まれているためかなり大きめである。動力である電源パック、情報をまとめたり動きを補正するAIなどを統括するコンピューターはこの部位に収められている。内部は搭乗者が入るポイントでもあり、内部前面には各種モニター及び入力が集中する。また、装甲は胸部前面が最も分厚く、12.7mm弾ですら弾くほどである。オプションパーツで増加装甲エプロンをつけることで更にその装甲性能は増すことだろう。

背部
 背部には搭乗口があり、その上から各種オプションパーツが取り付けられるようになっており、オプションは標準のロケットパックであれば2つまでつけられることができる。

腕部
 ドンファンの一つの特徴であるが、複腕となっている。第五世界のWDである烈火に近く、脇腹から搭乗者の腕が装甲に守られつつ出ており(小腕と呼ぶ)、肩からは機械腕が設けられている。これは、搭乗者の腕の動きを機械腕にそのままフィードバックして動かすための設計であり、時には機械腕をオート射撃にして弾をばらまきつつ、搭乗者の腕で精密射撃を行うなどの運用も可能である。これにより、従来のWDでは運用不可能だった大口径の銃、或いは砲を使用でき、場合によっては火線を増やしたり、従来のSWDでは行い辛い精密かつ極小の作業も可能とした。また、小腕の装甲の脆弱性が考えられる事態に備え、手先につけられる増加装甲(カバー)も存在する。

脚部
 脚部は中の搭乗者の足裏からさらに関節が伸びる構造となっている。腿から膝の部分は大きく膨らんでおり、この中で搭乗者は好きに足を動かし、ドンファンはそれをフィードバックして稼働するのである。また、足の部分にダッシュローラーが標準装備としてつけられており、平坦な場所であればロケットパックなどが使えない狭い屋内などでも素早い機動を確保している。

機能特徴
駆動系
 各関節部位に姿勢制御及び倍力効果としてのモーターが装備されており、内蔵電源によって駆動する。8時間程度の連続稼働が可能。

センサー系
 光学センサー(アイカメラ)は頭部に標準のものと大型の望遠用のものが2つ、胸部に小腕での精密射撃用のものが1つ付属している。その他にも頭部に音声、熱源、振動などが充実しており、GPS機能も持つ。これらは陽シリーズとの規格互換性が確保されており、部隊内で迅速に情報を相互交換することが可能である。

装備詳細
陽シリーズの開発段階においてウォードレス兵、つまり生身の人間以上が用いる兵装については一長があったため、基本的にはそれらのリサイズと改良を行うことで多彩な種類の装備を確保することができた。また、陽シリーズでは動かせなかったような強力な兵器も新たに開発されている。

銃火器
アサルトライフル
甲殻型WDでは12.7mm口径が一般的であり、このアサルトライフルもその内に含まれるものである(といっても、アサルトライフルというよりは軽機関銃といったほうがしっくりくるかもしれない)。長さ1m、重量16kg、射程500m。
生身の歩兵ではまず扱えない代物ではあるがドンファンの標準装備として使用されており、集中運用によっては敵歩兵を圧倒でき、軽装甲の車両ならば蜂の巣にできるほどの力を持つ。陽シリーズで用いられていたライフルの改良品であり、ユニット構造やサイト、下部ランチャーなどはそのままにして、汎用武器としての頑丈さをさらに伸ばされた。また銃弾も曳光弾はもちろんのこと、徹甲弾、フルメタルジャケット、焼夷弾などなどがそろい踏みである。

ハンドガン
7.62mm口径のバックアップとして開発された拳銃である。連射機能あり。
また、陽シリーズでは12.7mmが使用されていたが、「一般人に当たったらその人無くなっちゃうよ」という声があったために、ある程度人道的な側面としての口径のサイズダウンが行われた。狭小な空間ではアサルトライフルなどよりも取り回しが良い場合が多い。

サブマシンガン
7.62mm口径の極めて速射性の高い短機関銃。
屋内などの狭小な空間に対応し、第六世界のWDデザインを踏襲して腕部に取り付けることも可能である。基本的に弾をばらまくことだけに特化されており、下手をするとあっという間にマガジンを切らしてしまうが、その分瞬間的な面の制圧力に優れる。

ショットガン
近接戦闘用の武装、散弾銃。口径は10ゲージ、セミオート。
主に屋内における制圧力の向上を目的とされている。

75mmL24砲
陽シリーズからの流用品である短砲身砲。対戦車榴弾、通常榴弾、煙幕弾などの発射が可能。射程は750mほど。
曲射が可能であるため、状況によっては重宝する。携行性を向上させるために折りたたみ構造になっている。整備が少し辛い。

ATM-2
陽シリーズで使用されていたATMの改良版にして、Anti I=D Missile(AIM)の二つ名を持つWD携行型地対地サイルである。
これまでのATMよりも遥かに装薬量が増加されており、ダンボールの装甲を破る程度の破壊力を持つ。また、発射前のロックオン、自立誘導能力を持っており、低空飛行するユニットに対してもある程度の効果を持つよう考慮されている。

SAM
陽シリーズからの流用品。
単発式地対空ミサイル、重量50kg。射程は1000m程度。

アンチマテリアルライフル
WD専用対物狙撃銃。口径は12.7mm。
主にスナイパーライフルとしての扱いになっており、弾丸はアサルトライフルとは別物の高性能火薬を使用、1km超の狙撃にも十分耐えうる。

レールガン
甲殻型WD専用のレールガンであり、I=Dクラスの装甲を持つ相手に対して作られた、いわば対戦車、対I=Dライフルである。
レールガンはそもそも電磁誘導によって弾体を射出する兵器であり、初速は一般的な火器の5倍以上となる。開発においては以前陽光に配備された少数の設置式レールガンを、ドンファンが携行して運用できるようダウンサイズが図られている。また、その能力からアンチマテリアルライフル以上の狙撃銃としても扱うことができる。

レーザーライフル
陽シリーズから開発され続けてきたレーザー装備のある種の完成系である。
開発段階では試行錯誤が繰り返されていたのだが、歩兵による宇宙空域の戦闘を考慮し、速射性を第一として威力はI=Dなどで使用されるものと比較するとかなり低レベルではあるものの、歩兵サイズの戦闘においては宇宙版アサルトライフルとでもいうべき能力を有するようになった。
腕部に装着し、電源は本体駆動とは別に用意される。

水中銃
滅多に使用されることは無いが、特殊任務に備えて製作された水中銃。
水中での使用にも耐えうるよう、特殊な弾薬を専用に用いている。

各種グレネード
通常の爆薬が炸裂するグレネードの他に、スタングレネード、焼夷弾、煙幕弾、粘着弾、ジャミング弾などが用意されている。 また、今後の市街地戦闘を考慮して民間人被害を局限するために、スタングレネードの再開発が今回新たに行われた。

陽シリーズ装備
小腕での運用においては、陽シリーズで使用されていた装備も扱うことが可能である。

白兵戦武器
WDアクス
甲殻型専用に今回作られた斧であり、重さでたたき割るための白兵戦用武装。

WDダガー
甲殻型専用に今回作られた短いダガー。刺突に特化しているが、茂みなどを進む際にも重宝する汎用性の高い白兵戦用武装である。

射突型ブレード
いわゆるパイルバンカーに類する近接兵器。機械腕に装備する。
カートリッジに収められた杭を火薬により高速で射出することによって、装甲を打ち抜く一撃必殺の武器である。主に甲殻型WDからI=Dや重装甲車両などに対して用いられるが、破壊工作にも使われることもあるだろう。

その他装備
シーカー
これまで開発されてきたシーカーから全くの方針転換が行われており、小型化とセンサー系の強化が進められた。その外見から愛称はBee(ミツバチ)と呼ばれており、羽型のプロペラによって飛行する。SWD本体とのセンサー連動によって三角測量が可能となっている。

ワイヤーウィンチ
ワイヤーを巻き上げるための補助装備であり、三次元移動のひとつのポイントとなる。
また、使い様によっては白兵戦にも使用できるだろう。



オプションパーツ

標準型SWDロケットブースター
いわゆるジャンプロケットであり、背面装備によって鈍重なSWDでも高く速く移動ができるように装備される補助推進装置。時速70km/h程度で移動することができ、3回程度まで使用できる。基本装備であり、アルファ系ウォードレスの戦術が重視する高機動性を体現するオプションパーツである。

高機動オーバードブースター
標準型SWDロケットブースターの強化版である。1回の使用しかできないが、時速100km/hを超える速度での高速移動が可能になるという推進装置。敵地強襲、或いは敵戦線をすり抜けるために使用され、使用後は使い捨てのため外されることがほとんどである。

装甲エプロン
機体前面に肩からかける形で装着する増加装甲である。スペースドアーマー、中空装甲の役割を果たし、裏面に小さいものであれば装備や弾薬などを付属することができる。これもまたアームドアームと同様に重装備となるため、ブースターとの併用はできるものの機動性は些か低下することになる。

センサー/通信ポッド
偵察時に主に使用されるポッドであり、背中から肩にかけてのオプションパーツとなる。数km単位の遠方まで届く光学センサーをはじめ、各種センサーの強化版が搭載されており、効率的な偵察と索敵を行う。また、それらを統括して情報を部隊内共有するためのアンテナも搭載。



仕様

水密仕様
ある程度までの水中での使用を考慮した装備である。各関節部位に水の侵入を防ぐカバーと、フロートが取り付けられる。これによって渡河などにおいて潜水が可能となる。

極地仕様
砂漠や寒冷地などで用いられる仕様であり、強化された機体温度調節システムや砂や水分などの侵入を防ぐカバーなどが取り付けられる。

宇宙仕様
宇宙遊泳が可能、というものではなく、あくまで宇宙艦船内での運用を考えた仕様である。機体の密閉性を増す追加装甲と、姿勢制御用の脚部、腕部に電磁マグネット、生命維持装置が取り付けられる。




要点

甲殻型ウォードレスはウォードレスの中でも本命にあるもので、複合装甲シェルに無理ない形で人をおさめる機動歩兵である。
3mを超える大きさを持ち、他のウォードレスでは真似できない高機動、高防御力、多彩な武器と高コストを誇った。

周辺環境

戦場

効果


次のアイドレス




L:甲殻型ウォードレスの開発 = {
 t:名称 = 甲殻型ウォードレスの開発(イベント)
 t:要点 = {
甲殻型ウォードレスはウォードレスの中でも本命にあるもので、複合装甲シェルに無理ない形で人をおさめる機動歩兵である。3mを超える大きさを持ち、他のウォードレスでは真似できない高機動、高防御力、多彩な武器と高コストを誇った。

 t:周辺環境 = 戦場


スタッフ

(絵:津軽さん)
(文:都築つらねさん)
(wiki作成:えるむさん)


最終更新:2008年11月30日 19:13
添付ファイル