E94/偵察1提出


評価値

感覚:14
燃料消費:0

作戦

【装備】
≪全般≫
  • 砂漠用の迷彩を施すことで目立たないようにする。
  • 観測機器は双眼鏡、熱源探知装置、動体探知装置、カモフラージュとして三色迷彩、偽装マットなど装備を支給。
  • 紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知カメラなどのセンサーを利用する。夜間であれば低温のため熱感知装置が有効と思われる。
  • レーダーによる探知を行う。
  • 音響探知などから三角法で音源の位置を特定する。
  • 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。
  • 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。
  • 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。
  • 無線に指向性アンテナをつけることでより確実に情報を送る。

≪WD≫
  • WDには音声、震動、光学などのセンサー系が搭載されている
  • WDは機動力が強化されているので高度な三次元機動が行える
  • 指揮通信ユニットを使用する

≪WDシーカーポッド≫
  • シーカーポッドを使用することで偵察主体のサイズをコンパクトにし、敵から発見されにくくする
  • カモフラージュ塗装を行うことで敵からの視認率を下げる
  • 機械のため、環境がある程度まで悪条件でも索敵可能
  • 防砂加工を施し、故障を防ぐ
  • ポッドのセンサー類から得た情報を陽光のヘッドバイザーにリアルタイムで投影することで遠隔地からの迅速な索敵を行う

≪I=D≫
  • 偵察時、ホバー等騒音を発する装置を切ることで騒音を減らし敵からの索敵を防ぐ。
  • 索敵/観測担当機を除いて、エンジン出力を必要最低限度まで落とし、余分な廃熱・音響を軽減する。これにより索敵/観測担当機の赤外線・音響系センサーの感知能力を上げる。
  • 背の高い建物が無い土地ではジャンプを行う事で瞬間的な高さを稼ぎセンサーの有効半径を広げる
  • 平地で移動しやすいので、高速移動しながら走査することで疑似的に走査面積を広げる事が出来る

【陣形】
  • 縦列隊形で周囲360度をカバーするように偵察隊の一人一人が視界を分担する。
  • 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。
  • 偵察隊のやや先にシーカーポッドを配置し、無人偵察を行う。

【体術】
≪全般≫
  • 退路を複数確保、また隠蔽潜伏後は極力身動きしない。また視界を重複させ見落としを極力なくすこと。
  • 目標を確認し次第、随時後方隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを知らせる。
  • 味方部隊と情報を常にリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。
  • 敵発見の場合、ナショナルネットなどで速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行い戦闘部隊の準備が整うのを待ってから敵の誘導を開始する。
  • 逆に敵に発見された場合、即座に本部へ連絡し、誘導と足止めを行ないつつ後退し、戦闘部隊のいる場所まで敵を誘導する。
  • 敵がいない場合、引き続き監視を行い、本隊到着まで待機する。
  • 遮蔽から遮蔽へと縫うように移動。
  • 偵察視界は広域警戒
  • 展開箇所も既に敵勢力下となっている為、周辺の敵には極力警戒。偵察に必要な以外の挙動は一切取らない。
  • 得られた情報はサイボーグのナショナルネット等を利用して各部隊が共有。
  • 目立たないように匍匐移動やカモフラージュで身を隠して、詳細な位置を確認する。
  • 地形地理を最大限生かして、身を隠しながら移動する。
  • 偵察する際は、「いつ、どこで、どの程度の規模の部隊が、なにを装備し、なにをしていたか」を確実に把握し、仲間に伝える。
  • 地形は、可能なら、作戦前にあらかじめ調べておき、変化がある場合のみ報告することで、連絡にかかる時間を短縮する。
  • 斥候中は、遭遇戦が発生したり、敵に待ち伏せされたりすることがあるので注意する。
  • 敵の攻撃が脅威でない場合は、威力偵察も視野に入れる。
  • 威力偵察を行う際は、本格的な戦闘に発展してもいいように準備しておく。
  • 威力偵察の目的はあくまで偵察であり、戦闘よりも部隊の帰還を優先することを認識しておく。
  • 敵を見つけた場合は即座に戦闘に入らないよう注意する。

≪情報収集≫
  • 敵の規模を数字や種類など具体的に調べて本隊に伝える。
  • 敵の行動、位置、見つけた時間、装備などを具体的かつ詳細に調べる。
  • 五感を使い、特に視覚と聴覚を駆使して探索を行う。
  • 偵察地域全体を広く見渡した後、目だったものや気になるものを探す。
  • 先入観を排除し、五感で感じたものをすべて拾い上げるよう意識する。
  • 足音や声、移動の際の騒音など不自然な音も聞き逃さないようにする。
  • 必要に応じて地形スケッチしたり、カメラの映像を送る。
  • 足跡や目印などの不自然な痕跡がないかを調べる。
  • 反射光やものの影、色、敵部隊の移動の様子を的確に捉える。
  • 視界を重複させ見落としを極力なくすこと。

≪通信≫
  • 敵情報を通信で送るときはデータを暗号化して送る。
  • 通信は極力短時間で必要なときのみ行う。
  • 本部と情報をリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。
  • 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行う。
  • 目標を確認し次第、随時仲間部隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを確認。
  • 偵察は出来る限り高所から、身をひそめて偵察のみに専念し、敵の行動を攻撃班、狙撃班に伝える。
  • 偵察ポイントは、其々の死角をカバーするように配置すること。

≪移動≫
  • 急に移動したり、姿を現さない。
  • 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。
  • 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。
  • 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。
  • 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。
  • いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。
  • 退路を複数確保する

≪隠密行動≫
  • 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。
  • 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。
  • 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。
  • 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。
  • 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。
  • ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。
  • 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。
  • 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく障害物に身を隠して偵察する。
  • 迷彩や地形を使用して姿を隠蔽する。
  • 目立たないように匍匐移動やカモフラージュマットで身を隠して、対象の詳細な位置を確認する。

イラスト



(絵:津軽さん)

SS

砂地すれすれに飛んでいくシーカーポッドの群れ。ウォードレス「陽光」の装備品であるそれは、静かにセンサーを走らせていた。
「前方1000m、敵隊列発見。」
「シーカーポッド停止。」
「了解、停止。」
マイクを通じて聞こえてくる指示に、陽光を着用した兵たちは己が扱うポッドを熱い砂地に着地させる。軽く砂が舞うが、それ以上ではなかった。
「相手は・・・ポッドには気づいていないのか?」
「ふむ。シーカーAからBまでその場で待機、C以降はそれぞれ両翼に展開。引き続き全体で偵察を行え。」
「了解。」
「ラジャー。」
「はい。」
指示に従い、シーカー達はその場に留まるのもいれば、また浮き上がり担当へと飛んでゆくものもある。マッド塗装をされた彼らは、照りつける灼熱を派手に返すことも無く、ただ黙々と己の役割を果たすのみである。シーカーのカメラに映される映像は、リアルタイムで無線によって陽光のヘルメットバイザーに送られる。
そこにあるのは、黒い騎士の軍勢であった。
ニューワールドではあまり見ることの無い類の、それこそレムーリアにこそその根源があったであろうレギオン。人型もいれば、巨大な人馬も熱砂の只中にあった。陽光という赤の鎧を着込んだ兵たちは、その圧倒的な威圧感にレンズ越しながら息を呑んだ。きっと己の肉眼で見れば、ただでは済まないだろう。
「・・・気を確かに持て。まともにやりあいたい相手ではあるが、その必要は無いさ。」
「私たちは、私たちにできる方法で戦うしかない。」
「さあ、行くぞ。データリンク開始。偵察結果を司令部に届ける。」
(文:都築つらね)

/*/

初陣だ。
帝國領に認められて、最初の戦争が始まる。

 おニューな武装を身に纏い、始まりを今か今かと待っている。体が震えているのはきっと武者震いのはずだ。怖くない、怖くない。WDを信じろ、今までの訓練を信じろ、自分を信じろ。
 WDの名を「陽光」といい、帝國産第一号のWDである。I=Dに比べ格段に劣る歩兵の火力を補うために設計され、主に中距離以上の火力確保を目的としている。命中率の向上を図るためにセンサー類が充実しており、これらのおかげで偵察もある程度こなすことができるという。


総司令部から通達が来た。まもなく接敵するらしい。
「これより偵察を開始する」
凛々しい声が響き、まわりの空気に緊張が走る。
大きく息を吐き、次の指示を出した。
「シーカーポッド射出」
もう一つの目が、音もなく空へ飛び立っていった。
 この偵察が上手くいかなければ不利になる。そのくらいは僕にも分かる。だから失敗できない。足手まといにはなりたくない。
シーカーポッドから送られてくるデータを解析する。近くにそれらしい部隊は存在しない。まだ幾許か時間に余裕がありそうだ。深呼吸をして気を落ち着かせる。この偵察でなんとなく体から硬さが抜けていったような気がした。訓練通りに上手くできたこともそれを後押ししたのだろう。
 緊張している。多分いい緊張だと思う。体の硬さは無く、頭はスッキリしている。もう一つの目から流れてくる大量のデータに目を通し、次に備える。

 戦闘開始まで、あとわずか
(文:うつわ)
最終更新:2007年06月16日 14:31
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