E94/防御1提出
評価値
装甲:10
燃料消費:0
作戦
- PC都築つらねが絶技:2度の盾を使用。敵攻撃をそらす。
- 敵攻撃を敵側およびその手前へとそらすことで、敵の攻撃の手を緩める。
【装備】
≪全般≫
- 銃身にカモフラージュペイントを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。
- 迷彩によって距離感を狂わせる
- 発煙弾、閃光弾を発射。敵の視界を奪う。
- 弾幕によって敵の行動を阻害する。
≪歩兵≫
- 無線機:長距離通信や、高速データ通信が可能なものを使用して連絡をとりあい、部隊間・部隊内での状況把握や連携をスムーズにする。
- 目標距離測定装置:目標の正確な位置を測定できる。
≪WD≫
- 砂漠用迷彩を基本とする。
- WDの装甲と人工筋肉、繊維装甲フレーム贅肉内部機器などなどによる防御
- WDの各種センサー系を利用しての敵攻撃の観測
- ロケット等による機動力を生かしての攻撃回避
≪I=D≫
- I=D、車両、戦闘員は砂漠用迷彩を基本とする。
- ダンボールの装甲
改修装甲:積層構造でなる分厚い曲面設計で被弾時の生残性を飛躍的に高めてる。
手持ち増加装甲:射撃時の遮蔽やウェポンラックとしての使用を想定した盾。即席の陣地構築に使用できる。
【陣形】
- 敵の攻撃を集中させないようにできる限り広く分散する。
- 四方八方にちらばることで間隔をできる限り広く取る。
- 分散移動することで敵の照準を絞りにくくする。
- 必要であれば装甲の厚いダンボールが盾になる。
【体術】
≪全般≫
- レーザーを防ぐために煙幕や土煙を利用する。
- 相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。
- 周囲の遮蔽物使って身を隠す
- 回避するときは常に建物の壁を背にする。
- 遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする
- 一カ所に固まらないように分散して戦力の低下を防ぐ
- 各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。
- 防御に使える物は全部使い伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。
- 敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。
- 敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。
- 防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする
- 敵に接近して走り回ることで相手の視界から見えなくなり反撃を防ぐ
- 部隊員と死角を補い合う
- 遮蔽物を使う
- 力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
- 相手の勢いを意識する
- 相手との間合いを意識する
- 自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
- 気を抜かない
- 即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する
- 敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。
- 鼻の効く犬妖精に判断を仰ぎながら戦う
- 視界が不良でも、オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。
≪歩兵≫
- (爆破系攻撃に対して)衝撃で鼓膜を破られないように口をあけておく
- 有視界内では仲間との連携をブロックサインで密に取る。
- 倒した敵の身体を盾に利用する。
≪対白兵防御≫
- 相手の攻撃が来た場合、手持ちの装備を使って防御する。
- 攻撃の軌道を見極め上段・中段・下段の防御を使い分ける。
≪対爆発防御≫
- 敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る
- 遮蔽物が無ければ、ダンボールの影に隠れる。
イラスト
(GT@伏見藩国さん)
SS
「やっぱりでっかいな」
これが、ダンボールを見たときの第一印象だ。噂に違わぬ頑丈そうな外観。たぶん実家より背が高い。まあ、都市部以外はほとんどの建物が平屋なので当たり前のことだった。
黒の戦の直前に聯合が決まった伏見藩国からのささやかな、そして頼もしい機体。今までI=Dを触れたことはおろか、写真でしか見たことが無い兵士たちの為にマニュアルをさらに分かりやすくし、短い期間に何度も講習会を行った。そして何とか戦場に立てるように取り繕うことができた。
そして今、戦場に立っている。
目の前には黒く染められた大部隊。
「防御体勢堅持!」
盾を構えろ、姿勢を下げろ。頑丈な装甲とそれに伴う質量で、そうそう押し返されることは無いはずだ。
「耐えろ!耐え抜け!」
思いがいつの間にか叫びに変わる。ガツンガツンと何の捻りも無い効果音が、コックピットまで伝わってくる振動が、敵の攻撃を受け止めている事を実感させる。
「まだだ、まだまだ…」
スコップを大地に深々と突き刺す。もうこれ以上下がらないよう、下げられないように。
ダンボール。コレはいい機体だ。他のI=Dに乗ったことが無いから比較はできないけど。でも、熱い、熱すぎる思い、いや、執念がビンビン伝わってくる。
『誰も死ぬな!生きろ!』と。
「ああ、わかってるって」
一人つぶやいた。コパイの奴が怪訝な顔をしている。
「どうしました?妖精の声でも聞いたんですか」
「ん?まあそんなとこ。生きて帰れってさ」
「そんなの、分かりきったことじゃないですか」
「だな」
「やっぱりでっかいな」
図体だけじゃない。造った奴らの思い、乗ってる俺らの思い、落書きしていったぽち姫の期待も、でっかい。
(文:うつわ)
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砂地を舞い上げる黒い波。
「全体姿勢下げ!」
「ダンボールの盾に退避できるものは急げ!!」
濛々と舞い上がる、まるで砂嵐のような軍勢の攻撃。その覇気は凄まじく、一息でも気を抜けば、そのまま地平線の彼方まで吹き飛ばされるような気分であった。それぞれは歯を食いしばり、あるものは砂地を転げ回り、あるものはロケットブーストで遠くに飛び退り、あるものはダンボールの盾に隠れて難を逃れた。砂にまみれた姿は、デザート用カモフラージュも相まって良くは見えない。
「打て、打ちまくれ!」
「少しでも敵の弾道を逸らせ!」
動ける余裕のあるものは、L24砲で更に煙幕をはることで敵の視界をさえぎり始める。若干の距離があるものは、12.7mm機関銃で弾幕を張り、敵の足元を揺るがそうとしていた。それぞれが分散しつつも、囮の役割を買って出るものもいれば、逆に銃撃を繰り返すものもいる。役割分担が自然とできあがっていたのである。
「くっそ、腕がッ」
「止まるな、動け動け!」
怒声が飛び交い、飛んでくる薬莢と熱砂、そして敵の攻撃に焼ける思いをする。地獄のような時間を、彼らはただただ踊るように舞うように、転げていた。それは長くもあり短くもある時間。研ぎ澄まされた神経と、昂ぶった感情が景色をスローモーションに変えていた。
やがて、敵の攻撃が止む頃、また兵は立ち上がるだろう。耐えに耐えたあと、彼らはまだやらなければならないことがあるからである。勝つまでは、心根は折れないと。
(文:都築つらね)
RP
最終更新:2007年06月16日 16:04