作戦
【地形】
◆≪森林≫
- 周囲の森や林、くぼ地に身を隠す
- 土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。
- 枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。
- 偽装に使う植物はその土地の気候にあったものを選び、定期的に交換する。
- 森林の模様をした迷彩服を着る。
- 偽装用ネットを使う。
- 皮膚に擬装用のペイントを施したり、どろやすすをつかって迷彩を施す。
- 歩兵による伏撃が可能
- 木々を遮蔽として身を隠す事が出来る
- 木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和
- 密度の高い森林地の場合、大型機はつっかえるため行動の邪魔が出来る
- 歩兵ならば小さいので、活動に支障がない
- 木に登る事で上から攻撃することが出来る
- 下生えや木の根、木の洞などに身を隠す事で防御効果が期待できる
- 高低差、木々により入れる戦力に限りがあるため、敵戦力の選別を行える。(ただしこちらも歩兵、山岳騎兵に限られる)
- 広島はそこを主戦場とするもの(GPO緑キャラ)にとっては戦いなれた地形であり、夜戦、山岳戦でも地の利はある。
- 機動力はあまりないが歩兵であれば、この地形でも踏破可能。
◆≪砂浜≫
- 砂浜は比較的広い場所の確保がしやすい。
- 砂浜はまとまって上陸できるので各個撃破の危険性が減る。
- 砂浜は上陸終了までの時間が短い。
- 砂浜は戦力集中による短期決戦が可能。
- 海岸の砂漠地帯は地耐力が弱いので、人員の接地圧を低くする。
- 方向の維持が困難であるため、個々の隊員の方向測定装置は勿論、戦場全体に適切な評定点を配置する。
【装備】
≪全般≫
- 対雪装備や対砂装備を施した靴を使用。速やかに、最小限の労力で移動できるようにする。
- 豪雪地域用に、裏が鮫肌の「歩く」用のスキー板とストックを装備
- 北国から豪雪用装備を融通してもらい、全部隊着用。
- 迷彩服(服のカラーはリバーシブルで。表白、裏迷彩柄)を着用して地域に応じて着替え、隠蔽性を高める。
- 飲み水や簡易食料(糖質・脂質の高いもの)を欠かさないこと
- 装備している物が体の動きを制限したり、身軽さや素早さを低下させないよう配慮する
- 武器への迷彩:森、雪原などの地形に応じて武器にカモフラージュペイントを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。
- 雪盲対策のための帽子やフェイスペイントを施す。
- 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。
- 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。
- 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。
【陣形】
- 縦列隊形で周囲360度をカバーするように偵察隊の一人一人が視界を分担する。
- 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。
【体術】
≪情報収集≫
- 敵の規模を数字や種類など具体的に調べて本隊に伝える。
- 敵の行動、位置、見つけた時間、装備などを具体的かつ詳細に調べる。
- 五感を使い、特に視覚と聴覚を駆使して探索を行う。
- 偵察地域全体を広く見渡した後、目だったものや気になるものを探す。
- 先入観を排除し、五感で感じたものをすべて拾い上げるよう意識する。
- 足音や声、移動の際の騒音など不自然な音も聞き逃さないようにする。
- 必要に応じて地形スケッチ、敵スケッチなどをする。
- 足跡や目印などの不自然な痕跡がないかを調べる。
- 反射光やものの影、色、敵部隊の移動の様子を的確に捉える。
- 視界を重複させ見落としを極力なくすこと。
≪通信≫
- 現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。
- 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行う。
- 目標を確認し次第、随時仲間部隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを確認。
- 偵察は出来る限り高所から、身をひそめて偵察のみに専念し、敵の行動を攻撃班、狙撃班に伝える。
- 偵察ポイントは、其々の死角をカバーするように配置すること。
≪移動≫
- 急に移動したり、姿を現さない。
- 建物や森、谷、くぼ地や土手など遮蔽物のあるルートをとおり、目立たないように移動する。
- 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。
- 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。
- 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。
- 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。
- いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。
- 退路を複数確保する
◆≪夜間、暗視≫
- 暗いところや夜間の偵察には暗順応を利用したり、周辺視野を生かして観察する。
- 夜間であることを利用し、闇にまぎれる。
≪隠密行動≫
- 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。
- 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。
- 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。
- 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。
- 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。
- ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。
- 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。
- 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林などの障害物に身を隠して偵察する。
- 迷彩や林、地形を使用して姿を隠蔽する。
- 目立たないように匍匐移動やカモフラージュネットで身を隠して、対象の詳細な位置を確認する。
イラスト・SS
急ごしらえに編成された偵察班には、見るからに初陣らしいひとりの少年が混じっていた。支給されたばかりだろう真新しいヘルメットが気になるらしく、しきりに動かしては留め具をいじくり廻してまるで落ち着きがない。岩陰に身を潜めてはいても、ごそごそと動き回るようでは、あまり隠蔽の意味を為していないようである。
その姿を見かねたように、ひとりの古参兵が音もなく背後から歩み寄り、その頭を押さえてヘルメットを滑らせた。いきなり自分のヘルメットが覆い被さってきて顔を隠された少年は、声もないほど驚いて硬直している。続いて大きな手でばしばしと彼を背中を叩いてから、古参兵は少年の横に腰を下ろした。
「なんだ坊主、戦闘は初めてか。」
「ぼ、坊主じゃないです。酷いじゃないですか、脅かして。」
大きくなりそうな声を必死で押し殺す少年に向かって、彼はにやにやと笑いを返した。
「緊張しすぎて、肝心な時にすっころばれでもしたら、偵察の意味がねえ。」
返す言葉もなくぐっと詰まっている少年は、続いて頭の上に響き渡った奇妙な音に驚いて身をすくめた。
「い、今のは、何ですか?」
「ああ、岩の間を風が通り抜けていくのさ。高い山ではよくある。風向きによって気まぐれにおこるが、あんなもんに驚いて騒ぐなよ。この辺りには、狼も出るらしい。風に遠吠えが混じるかもしれないから、それは聞き逃すんじゃないぞ。」
「は、はい。」
「偵察と言ったって、しっかり目を開いて、耳で聴いて、ついでに犬の鼻があったら、大抵のことはぴんとくる。後は、落ち着くだけだ、いいな。」
「はい。」
緊張がほぐれて落ち着いてきたらしい、少年の少ししっかりした返事を聞いて、古参兵は微かに笑った。
「さて、そろそろ移動だ。転ばないでしっかりついて来い。」
文:えるむ@都築藩国
応援RP
最終更新:2007年07月08日 11:37