「・・・・・」
今、最高にデンジャー的な時間をすごしてます。
そりゃそうだ。ホワイト一色の装束で、恨めしそうなフェイスのガールが居るんだからな。
これはゴーストだ。やべぇ・・・これはデンジャー。オーマイゴッド。
「殺してやる・・・殺してやる・・・・・」
相手が生きてたらスカラー波受信した奴らかよ、ってアイ・キャン・パンチなのに。
「・・・・・んにしても、可愛いよな」
「(ぴくっ)」
「・・・・・」
リトルだが頬が少しレッドになってるな。こやつ、照れてるな。
「もしお前が生きてたら、きっと世界中の人間がとりこになってるだろう」
「(ぴくっ)」
「一目ぼれしちまった」
「っ・・・!!さ、さっきから何なのよ!!」
お、ついに耐え切れずにシャウトしたか。いやいや、起こったフェイスもなかなかナイス。
「だって、本当の事だし」
「ち、違うわよ! 私は怖い幽霊なんだから!
 か、可愛いって言われたって嬉しくも何とも無いんだから!!」
「・・・可愛い」
「も、もう知らない!!」


イット・イズ、あいつとのファーストの出会いだった。




それから数日後のある日。
俺は、いつものように目覚ましテレビを見ながら朝ごはんを食べていた。おっと、どうやら蠍座は一位のようだ。やった。
「・・・ん~、いつ食べても美味しいな。良い嫁になれただろうに」
「べ、別に言われたってうれしくないもん・・・でも、ありがとう」
「お礼を言うのはこっちだ。毎朝ありがとう」
頼んでも無いのにわざわざな。なんて事を思いながらふと、時計をみやると家を出る時間だった。
通学カバン、もとい通学リュックを背負い玄関を開ける。さぁ、外へレッツ・ゴー!
と、その前にリュックの中にあのCDが入ってるかを確認する。・・・よし。CLEVER SLEAZOID入ってる。OKだ。
「じゃあ、行ってくる」
俺は、ここ数日同じように挨拶をしている。
「行ってくる、じゃなくて逝ってくるなら楽なのになぁ~」
その相手は最近出来た同居人
「じゃあ、逝ってくる」
いや、同居人ではないか。
「ちょ・・・え・・・あ、じょ、冗談だから!だから・・・帰ってきてね」
だって人じゃないし。
「はいはい」
だから、こう呼ぶべきだろうか。
「ゆ、夕飯作って待ってるから」
そう、―――同居幽霊、と。

―――これは、俺が高校二年生の九月にすんでいたアパートでのお話である。
―――これは、俺が高校二年生の九月の時一緒にいた幽霊との思い出である。

続く?
最終更新:2011年03月03日 21:50