「この部屋ですね、問題の部屋というのは」
「ええ、死んだ娘の声が聞こえたり、誰もいないのに物音がしたり」
「それでお母さん。娘さんの写真とかありますか」
「え…ええ。ここに」
「……!ぉお母さんグッジョブ!色んな意味でグッジョブ!!」」
「は?よくわかりませんが写真それとなくしまわないでください。あげませんよ?」
「すいません取り乱しました…では早速霊視しますのでお母さんは外へ」
「変なことしたら通報しますからね?」

「出てけっ!」
「ぐはぅあっっ!」
「……な、何一人で悶絶してんの気持ち悪い。あ、あたしまだ何にもしてないからねっ!?」
「ハァハァハァ…!私をここまで下がらせるとは…!何という力だ」
「あ、あたしの、ちから?」
「そう、ここまで強い力に出会ったのは初めてですハァハァ」
「念力みたいなもん?そんじゃ喰らえ『出てけ―――っ!!』」
「……そのポーズは何?」
「……かっ…かめはめ波……」
「ぐはっ!?キタ!間違いなくキタ―――!!」
「な、何よぅ、ば、バカにして!」
「もっと!もっとかめはめは!かめはめはっ!」
「こ、この野郎何しに来たのっ!?」
「ハァハァしに」
「とりあえず変態だってことはわかったわ。はぁはぁし終わったなら帰って」
「終わってもいいんですかココでっ!?」
「いややっぱダメってゆーかズボンはけ!」
「残念です…しかし、こ、この匂いもたまりませんな」
「っ!?こ、ここで自殺したんだから、匂いくらいするわよ!」
「ええ、その時漏らしたオシッコの……」
「いぃやあああ―――っ!?嘘、信じらんない―――!!」
「こ、ココの畳が最も強烈ですねハァハァ…」
「やぁーめーてぇぇええええっっ!!」

「どうでした?拝み屋さん」
「……除霊終了です。残念ながら」
「?そ、そうですか。あの…あの娘、何か言ってました?」
「ええ。『何でアンタみたいなのが生きてるのっ!?』と」
「………………」
「現世に絶望したらしく、未練なく旅立たれましたよ」
「ウチの娘に何しやがったこの野郎」
最終更新:2011年03月04日 21:12