17.11.25 - 『冒険エレキテ島』2巻発売

◆21日にめでたく2巻が発売されました。多くの読者が喜びと驚きをもって、本を手にしているかと思います。鶴田謙二という漫画家にとって、2巻というものは超えられない壁だったわけですが、いざ読んでみると、まだその壁は超えられていないな、というのが印象です。どこかで味わった既視感の生ずる領域を、脱し切れてはいない感じです。2巻というのは単なる巻数というだけでなく、ストーリーの転換点としてのマイルストーンであるはずです。まあでも、言い方を変えてみれば、それだけ丁寧に過程を描いている、とも言えます。今までであれば1巻で描くところを、2巻分に詳細に描いている、そんな感じ。いや、単に必要なシーンだから描いた、必要ないセリフは書かなかった、それだけのことかもしれません。単なるページ稼ぎだと言われてしまいそうですが。とにかく、私個人としては、まだあまりめでたくはありません。本気で長編を書ききるつもりがあるならば、3巻、4巻をさっさと書いて完結してもらいたい。そもそも「エレキテ島」と言われる島の謎の核心に、まだほとんど届いていない。想像はどんどん膨らむのですが、もどかしさ満載です。早くこのストレスを解消させてほしいです。このじれったさが作者の狙いならば、実は作者の手の内なのかもしれませんが。
『冒険エレキテ島』2巻
◆「冒険エレキテ島」という本は、カバーイラストが良いのです。広げて見たくなるのです。今回もいいですね。アフタヌーンの表紙に使われたときは、単行本に使われるイラストだとは思いませんでしたが。こういうのは、ぜひ原画展で見てみたいですね。壁一面がこのイラストだったらすごいだろうなあ、などと妄想が膨らみます。

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最終更新:2017年11月25日 01:05
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