『女体化前日』続き

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『女体化前日』続き - (2008/08/09 (土) 22:57:45) のソース

[[『女体化前日』]]の続きです

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 カーテンの隙間から、太陽の光が射してくる。 外からは、ゴミの回収に来たトラックの音がする。
どうやら朝になったみたいだ。
いつもは朝に弱いはずの俺だが、今日は違った。 パチッと目覚め、何だかとてもスッキリとした気分だ。
何だか体が軽い。 女体化したからなのだろうか。
俺は尿意を感じ、トイレへ向かう。 その途中で、洗濯物をたくさん抱えた母親に出会う。
「あら、今日は早いんじゃないの?」
「いや、なんか早く目が覚めちゃってね。」
 驚いた様子を見せるかと思ったら、そんなことはなかった。 いつもと変わらぬ感じで接してくる。
俺は首を傾げる。 女体化してるのなら、そんな態度でいられるはずがない。
「姉貴と勘違いでもしたのかな・・・?」
 小便を済ませ、朝食を食べに台所へ向かう。 ボサボサの髪を掻きあげながら、親父の対面に座る。
「まったく、その髪の毛どうにかならねぇのかよ。」
 新聞越しに苦言を呈す。 親父は、俺の鬱蒼と茂った髪のことを非常に嫌っている。
男らしく短くしろといつも言っているのだが、それを聞き入れていないからだろう。
はいはい、といつものように生返事。 テレビを見ながら、出来立ての目玉焼きと熱々の味噌汁を胃の中に流し込んだ。
 俺は食べ終えると、さっさと自分の部屋に戻った。
「そういえば、親父もいつもと変わらない反応を示してたな。 何でだろ?」
 腕を組みながら、ううんと唸る。 もしや女体化してないのか?
俺の部屋には鏡がない。 携帯のカメラ機能を使い、自分自身を撮った。

「・・・マジ?」

 携帯の液晶に映る一人の男性。 それは間違いないく「男の俺」であった。
俺は「童貞だが女体化しない」という奇跡的な確率に当たったのだ。 宝くじで一等賞プラス前後賞当てるよりすごいはず。
女体化しなかった喜びを素直に噛みしめ、部屋を駆けずりまわった。
「やった! 俺は男のままでいられるんだ!」
馬鹿みたいにはしゃぎすぎて、俺は箪笥の角に頭をぶつけ意識を失った。

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ベッドから体がずり落ち、その痛みで目覚めた。
「・・・夢だったんだ・・・」

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[[『女体化当日~後日』に続く]]

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