『女体化前日』続き

「『女体化前日』続き」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

『女体化前日』続き」(2008/08/09 (土) 22:58:22) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

[[『女体化前日』]]の続きです --------------------------------------------------------------------------------  カーテンの隙間から、太陽の光が射してくる。 外からは、ゴミの回収に来たトラックの音がする。 どうやら朝になったみたいだ。 いつもは朝に弱いはずの俺だが、今日は違った。 パチッと目覚め、何だかとてもスッキリとした気分だ。 何だか体が軽い。 女体化したからなのだろうか。 俺は尿意を感じ、トイレへ向かう。 その途中で、洗濯物をたくさん抱えた母親に出会う。 「あら、今日は早いんじゃないの?」 「いや、なんか早く目が覚めちゃってね。」  驚いた様子を見せるかと思ったら、そんなことはなかった。 いつもと変わらぬ感じで接してくる。 俺は首を傾げる。 女体化してるのなら、そんな態度でいられるはずがない。 「姉貴と勘違いでもしたのかな・・・?」  小便を済ませ、朝食を食べに台所へ向かう。 ボサボサの髪を掻きあげながら、親父の対面に座る。 「まったく、その髪の毛どうにかならねぇのかよ。」  新聞越しに苦言を呈す。 親父は、俺の鬱蒼と茂った髪のことを非常に嫌っている。 男らしく短くしろといつも言っているのだが、それを聞き入れていないからだろう。 はいはい、といつものように生返事。 テレビを見ながら、出来立ての目玉焼きと熱々の味噌汁を胃の中に流し込んだ。  俺は食べ終えると、さっさと自分の部屋に戻った。 「そういえば、親父もいつもと変わらない反応を示してたな。 何でだろ?」  腕を組みながら、ううんと唸る。 もしや女体化してないのか? 俺の部屋には鏡がない。 携帯のカメラ機能を使い、自分自身を撮った。 「・・・マジ?」  携帯の液晶に映る一人の男性。 それは間違いないく「男の俺」であった。 俺は「童貞だが女体化しない」という奇跡的な確率に当たったのだ。 宝くじで一等賞プラス前後賞当てるよりすごいはず。 女体化しなかった喜びを素直に噛みしめ、部屋を駆けずりまわった。 「やった! 俺は男のままでいられるんだ!」 馬鹿みたいにはしゃぎすぎて、俺は箪笥の角に頭をぶつけ意識を失った。 ―――――――――――――――― ベッドから体がずり落ち、その痛みで目覚めた。 「・・・夢だったんだ・・・」 ---- [[『女体化当日~後日』に続く]] ----
[[『女体化前日』]]の続きです --------------------------------------------------------------------------------  カーテンの隙間から、太陽の光が射してくる。 外からは、ゴミの回収に来たトラックの音がする。 どうやら朝になったみたいだ。 いつもは朝に弱いはずの俺だが、今日は違った。 パチッと目覚め、何だかとてもスッキリとした気分だ。 何だか体が軽い。 女体化したからなのだろうか。 俺は尿意を感じ、トイレへ向かう。 その途中で、洗濯物をたくさん抱えた母親に出会う。 「あら、今日は早いんじゃないの?」 「いや、なんか早く目が覚めちゃってね。」  驚いた様子を見せるかと思ったら、そんなことはなかった。 いつもと変わらぬ感じで接してくる。 俺は首を傾げる。 女体化してるのなら、そんな態度でいられるはずがない。 「姉貴と勘違いでもしたのかな・・・?」  小便を済ませ、朝食を食べに台所へ向かう。 ボサボサの髪を掻きあげながら、親父の対面に座る。 「まったく、その髪の毛どうにかならねぇのかよ。」  新聞越しに苦言を呈す。 親父は、俺の鬱蒼と茂った髪のことを非常に嫌っている。 男らしく短くしろといつも言っているのだが、それを聞き入れていないからだろう。 はいはい、といつものように生返事。 テレビを見ながら、出来立ての目玉焼きと熱々の味噌汁を胃の中に流し込んだ。  俺は食べ終えると、さっさと自分の部屋に戻った。 「そういえば、親父もいつもと変わらない反応を示してたな。 何でだろ?」  腕を組みながら、ううんと唸る。 もしや女体化してないのか? 俺の部屋には鏡がない。 携帯のカメラ機能を使い、自分自身を撮った。 「・・・マジ?」  携帯の液晶に映る一人の男性。 それは間違いないく「男の俺」であった。 俺は「童貞だが女体化しない」という奇跡的な確率に当たったのだ。 宝くじで一等賞プラス前後賞当てるよりすごいはず。 女体化しなかった喜びを素直に噛みしめ、部屋を駆けずりまわった。 「やった! 俺は男のままでいられるんだ!」 馬鹿みたいにはしゃぎすぎて、俺は箪笥の角に頭をぶつけ意識を失った。 ―――――――――――――――― ベッドから体がずり落ち、その痛みで目覚めた。 「・・・夢だったんだ・・・」 ---- [[『女体化当日~後日』]]に続く ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。