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010 戦~Friend

   客席

ミョンガー:ネクリア、なんであんな小さいのぶつけたんだろうね~?

ジャング:そうか、お前たちは見てなかったのか。あの小さいのの恐るべき力を。

フバクノソラワ:恐るべき力?

ソルト&シュガー:っていうか君たち負けすぎだよねー。

ハリイノギョ:わいは1敗もしてへんがな!

ミョンガー:僕だって!

ジャング:俺だってそうだ。

フバクノソラワ:僕もだよっ!

ジャング:残るはウミナギとヤズネと、あそこにいる二人のどちらかか…

   フィールド

ヒイカ:(どんな能力なのか知らないけど、まずは様子見ね。)

チクテキ:…。…

ヒイカ:(…やる気あるのかしら?まったく動かないけど…)

チクテキ:…。…

司会:両者硬直状態!動きません!

ヒイカ:(いつまでも待ってられないわね。)

   ヒイカは虹色の音符をばらまいた。

チクテキ:…。…ST。

ヒイカ:(今何かぼやいたような?)

   フッ

ヒイカ:(えっ!?)

   チクテキは消えた。

チクテキ:…。…

ヒイカ:!?

   チクテキはヒイカの後ろに移動していた。

ヒイカ:(これは…?)

   客席

フバクノソラワ:今、移動が見えなかった!

ジャング:ああ、あいつは、移動が俺でも見えないほど速いんだ。

   フィールド

チクテキ:…。…ST。

   フッ

ヒイカ:(また消えた!?どこ!?)

チクテキ:…。…TB。

   ボンッ

   いきなりヒイカの目の前で爆発が起こった。

ヒイカ:っ!?

ネクリア:(悪いわね、ヒイカ。勝つのは私たちよ!)

ヒイカ:(あいつが何をしてるのか確かめたいけど、あのスピードを見極めるのは相当大変ね。私でも見えないなんて…しかもあいつ自身気配も何もないから移動しても気づきづらい。ああもう、面倒な相手!)

チクテキ:…。…

ヒイカ:だったら、一気に決める!『虹色の龍風!』

   ヒイカはチクテキに向けて小さな竜巻を放った。

ヒイカ:(手応えがない!?)

チクテキ:…。…

ヒイカ:(こいつ、また後ろに…!)

チクテキ:…。…TB。

   ボカン

   またいきなり爆発した。

ヒイカ:(この技も、避けようがない!)

チクテキ:…。…

エール:何やってんのよぉー!そんな奴さっさと倒しちゃいなさいよぉ!

イワジル:わわっ!ゆ、ゆっくり落ち着いてっ!焦らず、時間はたっぷりあるんですから!

ヒイカ:たっぷりって言ったって、そんなゆっくりしてたらやられ…(え、待って!?)

   時間 動きが見えない ぼやくだけの攻撃 速そうに見えない

   ヒイカは笑みを浮かべた。

ヒイカ:そこの。もう、私にその技は通用しないわ。

ネクリア:(ま、まさか…気づいた!?こんなに早く!?でも、気づいたところでどうしようもないはずよ!)

ヒイカ:もう1回、してみなさい?

チクテキ:…。…ST。

ヒイカ:『虹色のかけ橋!』

   ヒイカの足元から、虹色の橋が現れた。

   それと同時に、周囲から音が消えた。

   チクテキはのたのたと歩き出した。

ヒイカ:ふぅん、やっぱりそうだったのね。

チクテキ:!?

ヒイカ:驚いた?私も動けるのよ?

チクテキ:!?…!?

ヒイカ:わからないなら説明してあげるわ。もちろん…元に戻ってからね!『虹色の龍風!』

   ギュォォォォォォォッ

   虹色の竜巻はチクテキを巻き込んだ。

   それと同時に、周囲に音が戻った。

司会:おおっと!?チクテキ選手が急に倒れたぞ!?しかもすごいダメージだーっ!

ネクリア:(なっ!?そんな…どうしてチクテキにダメージを与えられたの!?)

ヒイカ:種明かしの時間よ。先に言っておくけど、「もう私は止まらない」からね。

チクテキ:!?…!?

ヒイカ:チクテキ、あなたの力は「時間を止めること」。そうでしょ?

チクテキ:…。…

   チクテキは頷いた。

ヒイカ:全ての時間を止めて、あなただけ移動すれば…そりゃ、目には見えない速さよね。見えるはずがないんだもの。

チクテキ:…。…動けた?…

ヒイカ:え?ああ、私がどうして動けたのかって?簡単な話よ。この橋、上に乗ってるだけでどんな不思議な効果を持つ技も無効化するのよ。

チクテキ:!?

ネクリア:ちょ、ちょっと!そんな無茶苦茶な技…

ヒイカ:ヤズネの仲間に、[時操人]という時間を操作する奴がいたけど、そいつにも有効だった。だったらもちろん、あんたにも効くってことよ。

ネクリア:そんな…!

ヒイカ:どうせあの爆発だって、時間を止めて移動して爆弾でも仕込んでるに過ぎないでしょ?

チクテキ:…!

ヒイカ:さぁ、次の手を見せなさい?それとも…もうおしまいなのかしら?

ネクリア:(やっぱり、ヒイカには通用しなかったわね。…ここまでね。)

司会:勝者、ヒイカ選手!よってこの試合、赤コーナーの勝利!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

チクテキ:…。…ごめん。

ネクリア:いいわよ。やっぱヒイカは強いわねぇ。

   控え室

エール:にしても、時間止めるなんて卑怯な技だよねー。

ヒイカ:卑怯じゃなく、それが能力。逆に力に依存しすぎれば力がなくなったときに何も出来ない。

イワジル:あ、あと2勝ですね!

エール:このまま優勝よぉ♪

ヒイカ:そう上手くいくとは思えないけどね。

   客席

ネクリア:いたいた。

ジャング:負けたな。

   ネクリアたちがジャングたちと合流した。

ネクリア:やっぱヒイカは強いわね。チクテキの能力が見破られるとは思わなかったわ。

チクテキ:…。…

ハリイノギョ:なんで連れてきたんや?

ネクリア:なんでって、私の手下だから。

フバクノソラワ:そんな子知らないよっ!

ネクリア:そりゃそうよ。さっき手下にしたんだから。

ジャング:おいおい…

ソルト&シュガー:始まるよー。

ハリイノギョ:おお、せやったな、次は準決勝、ウミナギはんのバトルやな!

ネクリア:ここまで残ってるってことは、チームもいいのね。

ジャング:ああ、チーム全員強いいいチームだ。恐らく、ヒイカと決勝で当たるのはウミナギだろう。

ネクリア:あらあら、それは楽しみね。

   そして

ヒイカ:(準決勝の相手は誰かしら?客席を見る限り、残ってるのはウミナギとヤズネね。)

   会場

ヤズネ:お、とうとう虹使いでやすね~♪

ヒイカ:(相手はヤズネね。)

エール:ねぇ、あの子ってさぁ…

ヒイカ:ええ、出来ればヤズネとは私が戦いたいわ。(あの子の力は、普通の力じゃ対抗できない。司会や客が「まだまとも」ってことは本気は出してないだろうけど…)

エール:まずは誰が行く?

イワジル:じゃあ僕が!たまには先発して様子見てきます!

エール:いいのぉ?

ヒイカ:まぁ、いんじゃない?(ヤズネが出てきてくれれば助かるし。)

   数分後

イワジル:負けました…

エール:期待してない♪

ヒイカ:(ヤズネは出てこなかった。やっぱり、積めかしら?)

ヤズネ:(ふっふ~ん、虹使いチームに1勝できたのは大きいでやすよ~♪ここはわちきが攻めて終わらせて…いやいや、虹使いに当たったら元も子もないでやす!ここは冷静に確実に残り1勝を!)

ヒイカ:(ヤズネはあれでも冷静に考えられる。次に出て私に返り討ちにされる危険性を考える。だとしたら最後?)

ヤズネ:(正直、銃殺少女と戦うのも遠慮したいでやすね~。でも、もし勝てる見込みがあるとすればそこしかない…)

ヒイカ:(ヤズネにとってエールも見過ごせないはず。ここで逃げて私と当たるとわかって待つより、攻めて私と当たるのがヤズネのスタイル!)

ヤズネ:(ええいこうなったら…さっさと2勝して終わらせてやるでやす!)

司会:両者、フィールドにあがってください!

   ヒイカはフィールドにあがり、相手側を見た。

ヒイカ:(…大当たりね。)

ヤズネ:(ひょへー!やっぱり虹使いー!!)

司会:準備はよろしいですね?バトル~…スタート!

ヤズネ:(ここに立った以上、もう後には引けない!だったら、わちきが虹使いを倒すまで!)ボイs…

ヒイカ:『虹色のかけ橋!』

   ヒイカの足元に虹色の橋が現れた。

ヒイカ:ヤズネ、はいどうぞ。

ヤズネ:(おいちょっと待って。無理じゃん!?無理だって!!わちきの技無効じゃん!!??)

ヒイカ:どうしたの?

ヤズネ:知ってるくせに…

ヒイカ:何のことかしら?♪

ヤズネ:虹使いめ…わちきの技を全部知ったつもりなのが、命取りでやすよ!『バースト…

   ヤズネは体を反って右手を掲げ、その手に不気味なオーラが纏わりついた。

ヤズネ:クロウ!!』

   ヤズネは目をギロリとさせ、纏ったオーラごと地面にたたきつけた。

イワジル:あわわわ…ヤバいんじゃないですか!?

エール:大丈夫だぁよ♪そんなに弱くないって♪

ヤズネ:(銃殺少女が言ってる通り、虹使いをそうそう簡単に倒せるはずがない…)

ヒイカ:あなたって、音と目以外の技も使えたのね。

ヤズネ:(やっぱりね…)

ヒイカ:さてと、それじゃあ…攻めるわよ!

ヤズネ:(来る!)

ヒイカ:『虹色の花束!』

   大量の虹色の花びらがヤズネ目掛けて飛んでいった。

ヤズネ:おおっとぉ!

   ヤズネはひょこひょこ動いて避けた。

ヤズネ:どうだっ!

ヒイカ:ええ、すごいわね。

   ヒイカはその間にヤズネの近くまできた。

ヤズネ:げっ!

ヒイカ:ふん!

   げしっ

   ヒイカはヤズネを蹴り飛ばした。

ヤズネ:ぐへっ!

   ヤズネは場外まで飛ばされた。

司会:勝者、ヒイk…

ヤズネ:まだだぁよ!

   ヤズネは空を飛んで戻ってきた。

ヤズネ:場外の地面についてないから、まだ負けてないでやすよ!

司会:え、ああ、失礼しました!まだ決着はついていません!

ヒイカ:その執念を別のことに使ってほしいわね。

ヤズネ:悪いけど、相手が虹使いだから余計負けられないんでやすよ。

ヒイカ:素直に負ければいいものを…

ヤズネ:こっちの台詞でやすよ!『フィーバーオブノイズ!』

   ヤズネは大声で叫んだ。

ヒイカ:(フィーバーオブノイズ、騒音攻撃ね…この音で方向を狂わせるつもり?)

   ヤズネの目が変わった。   

ヤズネ:『愉目映し』

   フッ

   ヒイカは目が見えなくなった。

ヤズネ:ささああ、、おお前前ははももうう、、狂狂気気のの目目で狂狂ううんんだだよよ……

   ヤズネの声が何重にもなって聴こえてきた。

ヒイカ:(ヤズネの本気!まずい!早く橋を…)

声:ゥオオォォオオオオオオオオオオオオオンギャァァオオォォォォオゥァァァァアアアアアア

声:ウアアアアアアアアアンウギャアアウォオオオオアオアアアアアアアアアア

ヒイカ:(これは…!)

   ヒイカの目には、様々な景色が映った。海、山、家、人…それが同時に襲い掛かった。

声:ウがああギャアアアオオオオオオアアアアアアウォオアオアギャアアアキャアアアアアウアアア

ヒイカ:(さっきから聞こえるこの様々な悲鳴のようなもの…ヤズネ、あいつ…!)

ヤズネ:『マイヤーボイス』。この技の効果はもう知ってるよね?って…この言葉はお前には届かないね。

   客席

ジャング:なんだ?何が起こっているんだ?

   他人から見れば、何も起こっていないのだ。

ネクリア:ヤズネ…[五大狂能力]の一人!人を狂わせる能力よ!

ハリイノギョ:せやけど、ヒイカはんを狂わせるなんてマネは流石にせぇへんやろ!?

ネクリア:わからないわ…だって、ヤズネは元々ヒイカを殺しにきてたって言ってたじゃない!

ミョンガー:それって、まずいんじゃないの~?

ネクリア:(ヒイカ…!)

   フィールド

ヒイカ:(聴こえる音、見えるもの、すべてデタラメ!早く橋を作らないといけないけど、まともに地面がわからないと、変な橋になって効果がなくなってしまう!)

ヤズネ:トドメだよ。『バースト…

   ヤズネは右手を掲げ、体を反った。

エール:さっきの技だよ!危ないよぉ!

イワジル:あわわわわ!

ヤズネ:(私は今、あの虹使いに…勝つ!)クロウ!!』

   ドゴオオオオオオオオオオン

イワジル:ヒイカさん!!

ヤズネ:(…勝った!)

司会:おおっと!これは決着がついたかー!?

   ヤズネは勝ったと確信した。

ヒイカ:見えた。

ヤズネ:!?

ヒイカ:『レインボードラゴン!』

   虹色の龍が現れた。

ヤズネ:げげっ!?

   虹色の龍はヤズネを丸呑みにした。

ヤズネ:ぎゃあああああああああああっ!

   ドガアアアアアーーーーン

   虹色の龍はそのまま地面に激突し、消えた。

ヤズネ:ケホッ…いたたた…

ヒイカ:あんた馬鹿ね。勝ったと思って力を解除するなんて。最後の最後まで目と音を弄っていれば勝てたものを。

ヤズネ:うぅ…バーストクロウをまともに喰らって平気だなんて…

ヒイカ:あんなの、3回喰らっても倒れないわ。

ヤズネ:どんだけ強靭な体なのさ…

ヒイカ:悪いわね、おしゃべりはここまでよ。

   ヒイカはヤズネに手を添えた。

ヤズネ:うげっ!ちょ、ちょっと!

ヒイカ:『虹色の龍風!』

   ギュオォオオオオォォッ

   虹色の竜巻がヤズネを巻き込んだ。

ヤズネ:ぎょえーーーっ!

   ヤズネはそのまま場外の地面に落とされた。

司会:今度こそ決着です!勝者、ヒイカ選手!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

   客席

ネクリア:ヒヤっとしたけど、さすがヒイカね。

ミョンガー:伝説の力は伊達じゃないね~。

ジャング:ああ。だが、五大狂能力もやはりすごいな。あの時書物さえ見つけていればもっと詳しく…

ネクリア:二度とあそこには行かないわよ?

ハリイノギョ:行きたくないわあんなとこ。

   その後エールが残り一人に勝ち、ヒイカたちは決勝進出した。

エール:さぁ、このまま優勝よぉ♪

ヒイカ:(順調に行ってれば、決勝の相手はウミナギね。)

   会場

司会:とうとうやって参りました、RHJ大会決勝戦!一人一人紹介していきましょう!まずは、赤コーナー!

   スポットライトがヒイカたちを照らした。

司会:エール選手!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

エール:悪くないわねぇ♪

司会:イワジル選手!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

イワジル:ひ、ひぃっ!

司会:そして、ヒイカ選手!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

ヒイカ:うるさいわねー。

司会:対する青コーナー!

   青コーナーをスポットライトが照らした。

司会:キャビ選手!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

キャビ:うふふふふふ。

司会:トリュ選手!

客たち:ワーーーーーーーーーーー!

トリュ:ふん。

司会:そして…フォア選手!

客たち:キャーーーーーーーーーーー!

フォア:ん~…ちゅっ

   フォアは観客に向けて投げキッスをした。

女性客:キャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

エール:なにあれぇ、感じ悪ぅ。

イワジル:知らないんですか!?

ヒイカ:誰よ。

イワジル:このRHJ大会主催財閥の御曹司たちですよ!3つの財閥から成ってて、それの御曹司があの3人なんです!

ヒイカ:その3人がどうして同じチームなのよ?ランダムだったら一緒になるなんて確率低いどころじゃないわよ?

イワジル:あの3人は毎回コネでチームを組んでいるんです。そして、毎回優勝しています!

ヒイカ:毎回優勝ねぇ…誰も文句言わないの?

イワジル:ええ、リーダーのフォアさんは、とにかくあの美貌で女性に人気なんです。これで女性は文句を言いません。

ヒイカ:私は言いたいけどね。

イワジル:そしてキャビさん、あの抜群のスタイルは、男たちを魅了します!

エール:どう魅了するのかわかんなぁい。

イワジル:そしてトリュさんは、フォアさんに惹かれない女性をクールさで惹くんです!

ヒイカ:全然惹かれないわ。

イワジル:…性別ありますよね?

ヒイカ&エール:どういう意味?

イワジル:ひぃっ!す、すみませんっ!!

ヒイカ:とにかく、あいつらを倒して優勝しちゃいましょ?あいつら主催なのに、あいつらが商品持ってかえってたんじゃ、つまらないもの。

エール:そうだねぇ♪

司会:さぁ、両者先発は一体誰なのか!?緊張の一瞬です!




                             続く



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2011‎年‎4‎月‎6‎日作成
最終更新:2014年03月16日 01:45
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